1. リバー、流れないでよ
《ネタバレ》 タイムループものは数々あれど、田舎の小さな旅館を中心に限られた中でのループていうのが面白い。そのループをみんなが共有し記憶も引きずっているのも良かった。故に何が起きるのか?を本当に自然な感じで見せてくれる。特に主役である中居のミコトとその想い人とのやり取りはなんていうかもう青春!で、微笑ましくなる。逃避行ごっこも楽しそうでなにより。 それにしても長回しや日にちを変えての撮影と、本当によくまあやったもんだと感心しちゃいました。 煮詰まった作家がどうせ時間が戻るならと1度死んでみるあのシーン、たしかにそういう発想をするていう発想はなかなかのアイデアだった。 最後に登場したタイムマシーンのデザインが秀逸すぎる~・・・(*⌒―⌒*) 舞台になった旅館、京都の貴船「ふじや」はいつか訪ねてみたいですね。もちろんお守り買って川にお願い事も・・・(o^^o) [インターネット(邦画)] 6点(2024-10-10 18:15:47) |
2. リチャード・ジュエル
《ネタバレ》 まず初めに、これが実話だということで、何よりもFBIの初動捜査さのあまりにのいい加減さに呆れてしまいました。捜査というかもう初めから主人公を犯人扱いしていることに、は?が止まりませんでした。過去の事例になぞって都合よく犯人に見立ててるだけじゃん!れっきとした証拠も何もないのに。証拠がないから逮捕もできない。そして逮捕もされていないのに犯人扱いするメディアもまた恐ろしい。こういったのを見ているといかに人間が洗脳されやすくそして、愚かだというのがわかりますね。 イーストウッド監督は、本当にこういった人間のずさんさを描くことに関しては天下一ですね。 また主役を演じたポール・ウォルター・ハウザーさんの演技も素晴らしかったです。たしかに行き過ぎた正義感があって、それが逆によからぬ方へといくかもしれないかも、という危うさを見事なまでに表現しきっていてた。彼の演技だけでグイグイ作品の世界に引き込まれちゃいました。 結局物的証拠もなく、リチャードを逮捕することが出来ずに終わるわけだけれども、誤捜査によって傷付けれらたことへの謝罪がなかったのには腹が立ちましたね。容疑者から外れたことを報告に来てもクロだと思うって捨て台詞吐く始末。あーやだやだ。 ただそんなFBIを嫌というほど身にしみて思い知らされたのに、リチャードが警官になっていることに、それでも彼は国の正義を信じていくことに何の迷いもないんだと、つくずく感心されられました。もし自分がリチャードの立場であんな経験をしたら、もう国のためにとか人々を守りたいとか、そんな考えなくなってたかも。 映画の最初にサム・ロックウェル演じるワトソン弁護士と出会うのだけど、そこの描写がまたなんていうかそこまで特別な感じじゃないのが良いんですよね。ごくごく普通で当たり前な感じが。それが実はリチャードにとってはとても嬉しいことで、自分を唯一「人」として接してくれたって、ラストでワトソンに打ち明けるあそこにいきてくるんですよね。本当見事な演出です。 久々に良い映画を観ました。 ありがとう、イーストウッド監督。 [インターネット(字幕)] 8点(2022-12-02 18:09:47) |
3. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 まずはじめにハテナ?と思ったこと。 スマフォのアプリゲームであそこまで出来るか?仮想空間としてもあそこまでリアルに動いたり感情をダイレクトに伝達できるか?それと登録者数50億って約世界の半数じゃん!ありえないって。まあじゃあそれを容認したとしてもだ、その50億の中で才能ある人物なんてそれこそ沢山いるわけで、その中でたった一人主人公のすずが注目浴びるってなんかもう狭い世界にしか感じられない。で、そのすず=ベルと運命的な出会いをする竜。その竜の正体が同じ日本人って...どんだけの確率だよ!でその竜にしてもだ!虐待からのストレスの権化なのかもしれないが、いやいや待って、50億でしょ!50億の中で同じような目に遭ってる人たちどんだけよ!ストレスに押しつぶされそうな人たちどんだけよ!なんで竜だけなのって話。だからさ、50億て数字がこの作品にあまりにも負荷を掛けすぎちゃってると思うんですよ。もっと他にやりようなかったのかな。 とここまではハテナ?ツッコミを入れるところをあげましたが、ここからはめっちゃ良かった点をあげたいと思います。 圧倒的に絵が綺麗!その美しい色彩の世界にただただ酔いしれた。主人公すずを演じた中村佳穂さん。シンガーソングライターである彼女にとって今回が声優初挑戦。決して上手いというわけではないけれど、29という年齢なのに思春期の少女らしさが醸し出されていて、なかなか味わいがあって良かった。歌声も透き通っていてこの作品にピッタリはまってた。登場するキャラのキャラ作りがほどほどなのがよい。必要以上に細かな設定付を押し付けられないから、脇役のキャラとメインキャラとの住み分けがくっきりしていてとても見やすい。飼い犬の足のことや、欠けたマグカップもセリなどで説明しないのも良かった。 総評すると随分と大風呂敷を広げたもんだと思うけれど、それを踏まえた上でもこの一人の少女の成長物語は、なかなかどうして、十二分に共感できる物語だった。問題提示に対する明確な答えはなかったけれど、あれはあれで良いと思う。例えばだけれど、虐待を受けてたけいくんの一家がその後もっと悲劇な方向にいってしまったとしたら。もしもすずがその後ネット上で叩かれまくったら。リアルに考えるとその方がありかもしれない。でもそれを見たいかって。すずやけいくんは今回の件で強く生きると決めたんだから、その後の彼らについての物語は、描かなくて正解だと。それとすずが竜のことを気になったのも、なんとなく、これしかないでしょ。人が人を気になるのってなんとなくじゃん。 6点はちょっと甘めに付けましたが、自分に酔いしれる芸術作品でもなく、かといって媚を売るような大衆娯楽でもない、細田監督なりの挑戦とアニメ映画に対する愛情を感じ取れたのでこの点数にしました。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2022-04-20 07:57:27)(良:1票) |
4. リメンバー・ミー(2017)
狙ったのか偶然か、お彼岸のこの時期に公開とは、なかなか憎いよこの野郎!それにしてもディズニーは強いね。近所の映画館、普段は閑古鳥鳴いてるのに、家族連れで大盛況でしたよ。いやぁ~恐るべし! さてさて肝心の中身ですが、話の展開や結末が分かりやすいくらい分かる、あまりひねりのない、良く言えば王道、悪く言えステレオタイプで、一つ上のモノを望む映画ファンには物足りないかも。ただ、ファミリー向けにはいいのかなと。目を見張る色使いの鮮やかさや、躍動感のある動きの数々は、アニメーションならではの醍醐味に溢れていた。映画館で観る価値はある。 ただ、死者の世界という特殊な場所ならではのアイデアが、今ひとつだったのがちょっと残念だった。もう少しなんかあればな~と思った。 お彼岸のこのタイミングで観てこそ、味わい深さも一際ではないでしょうか。 [映画館(吹替)] 6点(2018-03-17 15:01:40)(良:2票) |
5. リアル 完全なる首長竜の日
《ネタバレ》 原作は読んでません。「完全なる首長竜の日」このサブタイトルに、え!?なに?なんで首長竜?てなり、興味津々で観てみることに。で、観終わった感想は、結局なんで首長竜なのかさっぱりでした。浩市や淳美にとって首長竜とはなんなのか?そこがほとんど描かれてないから全くもってポカ~ンです。これが「天狗」や「河童」とかなら余計な設定付けはいらないんですけどね。それと一つすっごく気になったことが。いくらなんでも幼い命が亡くなっているというのに、まるで本人の不注意、意地悪した罰、みたいな感じにしているのがどうも釈然としない。それにその亡くなった子を、漫画の殺人犯にしているのも理解不能でした。映像の見せ方もセンスがない。意識世界の拠点となるのが主人公たちの住んでいるマンションで、そのマンションの外は未知なる領域、と言っている割には窓の外には街並みが映し出されているし、実際に外に出ていった時の、ハラハラドキドキするような見せ方もない。一番の見せ場である首長竜なんて、安っぽい子供向け特撮番組みたいで失笑もの。お金がないなら技術力で。技術力がないならアイデアで。で、そのアイデアすらないから困ったものです。それと主演の佐藤健くんと綾瀬はるかちゃん。嫌いではないけれど、この配役は違う気がした。正直言ってかなりの演技力が求められる役だし、どうも二人からは切迫した緊張感が伝わってこない。そこもこの映画のネックになってしまったと思う。もしこれをハリウッドがリメイクしたら、きっともっと濃密で、ワンダフルな映像体験をさせてくれるかもしれません。 とにかく色々と残念な映画でした。 [DVD(邦画)] 4点(2018-01-18 06:08:25) |
6. リピーテッド
照明やカメラアングルなど、映像的には手の込んだ作りになっていてそこは評価したい。ただ脚本はありきたりで凡作。血だらけの状態でホテルからマネキン工場まで行った経緯が不自然すぎ。で普通そこからホテルのチェックインや血痕や指紋等で浮気相手がすぐに警察に分かるはず。リアリティをあまりにも無視しすぎです。ただ全体的な雰囲気だけは良かったです。 [DVD(字幕)] 4点(2015-12-05 07:57:58) |
7. 龍三と七人の子分たち
《ネタバレ》 北野武というよりも、ビートたけし作品と言ったほうがしっくりとくるかな。良い意味でも悪い意味でも、お客様を意識した作風になっていますね。「アウトレイジ」にはエンターテイメント性を打ち出していても、まだどこかしらに芸術的な色を感じられたんですが、本作は完全に娯楽色100%でした。吹っ切って作ったのか、才能に陰りが見え始めたのか、どちらにせよ誰でも楽しめる作品には仕上がっています。面白いですよ。面白いんです。はい。ただね、北野武作品の独特な味わいが好きな人には、ちょいと意地悪な作品かもw 孫娘をさらってこい!ここら辺から崩れ始めたな~。どうにか、誰も死なずに終わらせて欲しかったな~。バスやセスナのアクションシーンは痛々しかったな~。萬田久子、意味あったのかな~・・・w おじいちゃん、お金あるのか無いのかよ~分からんです~。インコ食ったかと思えばキャバクラで豪遊。分からん!でも憎めない、気楽に楽しめる映画です。 [試写会(邦画)] 6点(2015-04-17 21:45:26) |
8. リディック:ギャラクシー・バトル
《ネタバレ》 前作からの流れを汲んでいるので、前作を観てから鑑賞することをオススメします。私はトンと忘れてしまっていたため、ハテなんのこと?となる箇所が何カ所かありました。暗闇でも物がよく見えるというリディックの能力が、あまり活かされていないのが残念。リディックを捉えたハンターさんたち、首をハネようとします。あれ?あれれ?リディックに宇宙船の動力源を奪われてるのに?ハネちゃう?首を?怪物達が襲ってきてここで初めて交渉開始・・・ってオイ!ここの一連の流れ、めっちゃおかしいぞ!すっげ~気になっちゃいました。ま~気楽に観るにはちょうどいいかも、です。 [DVD(字幕)] 4点(2014-09-04 22:24:37) |
9. リベンジ・マッチ
デ・ニーロとスタローンが共演!?それもボクシング映画だって!?もうこれだけでお腹いっぱい。御馳走様でした。内容は思っていたよりはしっかりと作られていた。時々ロッキーのネタなんかもあり楽しめた。何よりも驚いたのは、中年太りのデ・ニーロがけん垂を黙々とこなしているシーン。ラストのダンスシーンはCGぽかったけど、このけん垂はマジでやっていて、そうとう努力したんだろうなって感動した。 [DVD(字幕)] 5点(2014-08-10 22:50:46) |
10. リンカーン/秘密の書
《ネタバレ》 スカッ!とするような痛快アクション映画かと思いきや、意外にも生真面目な作りなのでちょっと拍子抜け。で、生真面目な割には主人公であるリンカーンがあまりにもおバカすぎ。正体がバレてヴァンパイたちの標的にされたにも関わらず、結婚するは大統領になるは子供は作るは、極めつけは無防備にも程があるだろうって。あんたヴァンパイアに狙われてんの、すっかり忘れてるんじゃないの?で一番気になったのはヘンリーの存在。彼はヴァンパイアでありながらも人としての理性を保ち続けているわけでしょ。血を吸っているかは分からないけど。たぶん犯罪者限定で吸っている、と思わせるシーンはあったが。とにかく彼がキーワードなわけですよ。人類の平等を唱えるなら。ヴァンパイアと人間の共存こそが、望まれるべき理想の国家になるはず。なのに論点が完全にズレてしまって、ヴァンパイア=悪の権化=排除すべき敵、となってしまっている。頭悪すぎでしょ、リンカーンさん。銀の事に気付くのも、何を今更ってツッコミたくなりましたよ。もうちょっと脚本、見直そうよ。ね。 [DVD(字幕)] 4点(2013-03-24 08:38:52) |
11. リミットレス
《ネタバレ》 ●過去に見たり聞いたりした情報が結びついていき、眠っていた脳が目覚めていく過程が、あったようでなかった表現で面白かった。●映像に工夫があり、飽きさせない努力に拍手!●喧嘩のシーンにクスリとした。●ツッコミを・・・1.あれ?ボディーガードどこいった?2.どいつもこいつもみんなのび太か!頭悪すぎ。3.ヤバそうな客を乗せてタクシー走るか?それもNYでぜ。4.この薬を開発した人間はそうとう天才なはずなのに、どうしてこの薬を服用してさらなる完璧な薬を開発しなかったのだろう?5.だいたいこれだけの薬を、ヤクの売人だった奴が簡単に盗めちゃうのが不思議。以上ツッコミでした。ただこの映画の良い点は、鑑賞した後に、自分ならあーするだろうなこーするだろうなって、考えを巡らせて楽しませてくれるところ。最高のネタ・ムービーです!!ちなみに自分なら、車のワイパーに代わるものを開発して特許を取って、それだけで一生遊んで暮らす。政治や医学関係はなんか怖いからパス! [DVD(字幕)] 7点(2012-07-26 00:17:46)(良:1票) |