2. ルールズ・オブ・アトラクション
彼に彼は知りえないし、彼に彼女は知りえない。そして彼女に彼は知りえない。一つの勘違いから、惹かれあい、お互いに分かり合える事はないというすれ違いがひたすら繰り返されていく。ロジャー・エイバリーは純愛の厳しさ、現実の残酷さを若者たちに焦点を当てて見事に描き出した。ただ、彼が基盤として置いた逆回しという手法は最初のパートにおいて少々しつこい。はじめに退屈があっては物語の質も格段に下がってしまう。ただ、それを差し置いても彼の脚本は光を失わず、輝いた。 7点(2004-04-11 00:09:36) |