1. LOOPER/ルーパー
《ネタバレ》 予告編を観て「おっ、面白そうな設定だなぁ。」と思った。「タイム」とか「インセプション」みたいな、設定が既にキテるタイプのSF映画じゃないかな。それと同時にジョセフに対して「誰だコイツ?」とも思った。ウィリスというよりカイル・チャンドラーに似てないか。 作品の方は、なかなか練られたSF映画だと思う。この手の作品にありがちなパラドックスとかも特に気にせず鑑賞できた。映像がシュールというかなんというか、とりあえずセンスがスゴイ。サトウキビ畑にぱっと人が現れてズドンと吹っ飛ばすとことかかなり独特じゃないか。 拷問のシーンはスリリングでインパクトもあるし、作品のルールをうまく説明して非常にスマートな印象。何が起こっているのかを観客に考えさせてくれるのがいいところだ。 ラストは、「おっ、ここでジョーは自分の腕を吹っ飛ばすんだな!」と思ったら、予想を超える吹っ飛びっぷりにビックリ。「ジョーっ!!ジョーっ!!(丹下団平風に)」ですよ。 でもよく考えたら手が使えなくなったくらいで、ウィリスを止められそうにないもんなぁと納得。 意外とドラマ部分の比重が大きくて、中盤中だるみするものの、しっかり「ループ」というテーマをドラマに絡めて描けている佳作だと思う。 それにしても30年後、いったい僕はどんな髪型になっているんだろうか。 [映画館(字幕)] 7点(2013-01-15 23:06:30)(良:1票) |