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ゆきさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 614
性別 男性
自己紹介  洋画は字幕版も吹き替え版も両方観た上で感想を書くようにしています。
 ネタバレが多い為、未見映画の情報集めには役立てないかも知れませんが……
 自分と好みが合う人がいたら、点数などを基準に映画選びの参考にしてもらえたら嬉しいです。

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1.  ルビー・スパークス 《ネタバレ》 
 理想の恋人を現実世界に召喚してみせるも、結局は彼女も思い通りになってくれない……というお話なのかと思いきや「主人公が本気で彼女を操ろうとすれば、簡単に操れてしまう」と証明されるシーンが衝撃的。  ホラー映画テイストな演出も相まって、大いに恐怖を抱かせてくれましたね。  劇中で二人が観賞し、楽しそうに笑い合っていたゾンビ映画「ブレインデッド」よりも怖かった気がします。   「ありのままの自分を愛してくれる人」を作り出したはずの主人公が求めていたのは、結局「貴方は天才!」と絶賛してくれるだけの操り人形に過ぎなかったというオチも、何とも哀れ。  最後には「誰にも操られない、自由になった彼女」と再会する事となる訳ですが、これはココから本当の恋が始まるというハッピーエンドなのか、あるいは主人公が彼女の存在に囚われたまま離れられないバッドエンドなのか、解釈が分かれそうなところです。  自分としては、前者であると信じたいのですが、どうも後者であるようにも思えてしまい、今一つスッキリしない感じが残りました。   以下、映画の内容とは直接関係無い事なのですが、この脚本を書いたのはヒロイン役のゾーイ・カザンであり、プライベートでも恋人であるポール・ダノに主人公を演じてもらったというのが、とても興味深かったですね。  一見すると、本作は「女性に幻想を抱く男性」を揶揄した代物であるかのように思えます。  けれど実際は「理想の彼氏」を求める女性によって作りだされたものであり、ルビーではなく「悩める天才小説家の青年」であるカルヴィンこそが「(脚本家にとっての)都合の良い妄想の産物」ではないか、とも思えました。  キャスティングからしても、それを隠そうとする意図は無く、確信犯的に二重構造を楽しみながら、この映画を作ったのではないかな……と感じられて、何だか微笑ましかったです。
[DVD(吹替)] 5点(2016-06-02 17:35:23)(良:1票)
2.  ルームメイト(1992) 《ネタバレ》 
 思っていた以上にレズビアン的要素が強い内容で、驚かされました。  同性愛とは「自分と違う存在」を愛せないがゆえの、自己愛の延長なのだという説を思い出しますね。   確か中学生くらいの頃、クラスメイトの女子が髪型を変える際に「同じにしても良い?」と友達に訊いたり、筆箱を買う時に「同じの買っても良い?」と確認を取ったりしている場面に遭遇して(女子って変な事するなぁ、特許がある訳でもないんだから、勝手に髪切って勝手に買えば良いのに)なんて思っていたものですが、この映画を観た後では、とてもそんな呑気な考えは浮かんでこなくなります。  それくらい「ルームメイトが同じ髪型になる」シーンには、精神的にゾクリと来るものがありました。   ジェニファー・ジェイソン・リー演じるヘディに関しては、とことん病んだ女性なのですが、恐怖だけでなく同情も感じさせる辺りが、女優さんの上手さなのでしょうね。  ブリジット・フォンダ演じる主人公のアリーに対し、歪んだ形ではあるけれど、確かに愛情を抱いているのが伝わってきました。  相手を縛り付けておきながら、退屈はしないようにとテレビを付けて、リモコンも手元に置いてあげるという彼女なりの優しさ。  それが仇となって計画を狂わせてしまうのが、何とも皮肉です。   愛する相手を殺してしまったと悲しみ、別れのキスを交わすシーンも印象深かったのですが、個人的に感心させられたのが、その後のヘディの行動。  「死体」となったアニーを運ぶ姿には、先程までの悲しみなど全く窺えず、後始末しなければいけない腹立たしさゆえ、忌々しそうに死体を引きずっているように見えたのですよね。  一応、上着で顔を隠すという配慮(?)もありましたが、その後に実はアニーが生きていたと分かった際にも、喜びではなく混乱をきたしている辺りに、異常性が窺えます。  彼女なりの愛情は存在したのだろうけど、それは決して真っ当な形ではないし、報われるようなものではないのだな、と自然と納得させられるものがありました。   その後の主人公アニーの逆転劇に関しては、本来は盛り上がるところなのでしょうが……少々アクロバティック過ぎて、違和感を抱いてしまいましたね。  アクション的な見栄えの良さを重視したのかも知れませんが、別にヘディの腕っぷしが強い訳でもないはずですし、もう少し大人しめの演出でも良かったのではないかな、と思えます。  クライマックスと呼べる部分であるだけに、そこで映画の世界から現実に引き戻される気がしたのは、とても残念。   ラストシーン、たった一人で部屋の中に佇むアニーの姿からは、彼氏のサムだけでなく「友達」のヘディを失ってしまったという悲しみも感じられました。  双子の姉が死んでしまったトラウマゆえに「生きている自分が許せなかった」というヘディに対し、アニーは「死んでしまった彼女を許す」という形になっているのも興味深い。  そしてヘディと同じ道を辿らぬよう「生きている自分も許そうと思う」というアニーの独白で、物語が終わる。   綺麗に纏まった映画です。
[DVD(吹替)] 6点(2016-04-17 20:24:39)(良:2票)
3.  ルームメイト2 《ネタバレ》 
 続編というよりはリメイクに近い印象を受けました。   1で印象的だった「髪型を同じにしてルームメイトとの同一化を図ろうとする女性」というシークエンスなども、ほぼそのまま再現されていますね。  ただ、長い黒髪を短い茶髪に変えた前作に比べると、今回は髪色を変えた程度の変化に思えて、インパクトは弱かったように感じられます。  「良い子」だと思っていたルームメイトが、卑猥な店で働いているのを見かけて衝撃を受けるシーンなども、今作の女優さんに関しては失礼ながら「そういう店で働いていても驚かないタイプ」という印象を受けたので、意外性という点では不利かと。   序盤は前作とは違う展開だっただけに、新しいストーリーを見せてくれるかと期待していたところだったので、中盤以降は「結局、同じ話になるのかよ!」という落胆を感じてしまった……というのが、正直なところですね。  2から先に観ていれば印象も変わったかも知れませんが、この辺は後発の作品の辛いところ。   結末に関しても大体同じなのですが、彼氏が生き残っているのでハッピーエンド色が強まっている一方、ヒロインは死んだルームメイトに憑りつかれているような描写もあり、一概に後味が良いとは言い切れないものがありました。  相手を殺して一緒に死ぬ事が愛情表現であった彼女に対し、ヒロインは殺すだけで自分も死んであげる事は出来なかったという形で「彼女の愛には応えられない」という事を示した点に関しては、中々味わい深くて好みです。   最後にヒロインが見せた笑顔は、過去を吹っ切ろうという決意の表れにも、殺したルームメイトと同化するのを受け入れたようにも思えましたね。  それまでは予定調和な展開ばかりだった中で、初めて「この後どうなるの?」と身を乗り出した途端に、スタッフロールが始まってしまうというオチ。  何とも残酷な映画でした。
[DVD(吹替)] 5点(2016-04-17 19:38:32)
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