1. 恋愛適齢期
《ネタバレ》 老年にさしかかった男女が、はじめて真の愛に目覚めるというテーマはなかなか良い。ダイアン・キートンとジャック・ニコルソンもうまい。しかし、そこに若い医師役のキアヌ・リーブスをからませるのは無意味だ。こ~んな非の打ちどころのない若い恋人を振って、心臓の弱い63歳の男を選んじゃうくらい深い愛なのよ、と観客に訴えるために、キアヌ・リーブス演じる医師は、女性なら誰もがメロメロになるだろうと思えるくらい魅力的な役どころになっている。だから、見ていて気の毒でしかたがない。このレビューサイトの情報によると、この映画の監督と脚本はナンシー・マイヤーズという人物。私はこの人のことをまったく知らないが、ダイアン・キートン演ずる脚本家が自分の体験を劇に描いているように、このナンシー・マイヤーズという人も自分の体験談を書いたのだろうか。それとも、自分が2人の男から愛されて、しかも超カッコいいほうを振っちゃったら、さぞかし痛快だろうなとか考えて脚本を書いたのだろうか。だとしたら自己満足でちょっと気持ち悪いなと思った(はずれてるかもしれませんが)。あの医師をからませずに、2人の愛が発展していく様子を描ききれたら、もう1点高くつけたのに。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-10-18 22:18:20) |