1. RED SHADOW 赤影
中野裕之監督がニンジャを撮ったらこうなった、という映画。忍者と言うにはお粗末だからニンジャと書いてしまうような、本格的な映画としては笑ってしまう出来だと思う。しかし、彼の作品は特に女性と自然の映像が美しくて、ストーリーと関係なく、観ていてドキリとさせられるようなシーンがいくつもある。吹越満や布袋寅泰、ピエール瀧などのおなじみの俳優が、この映画にピリリとしたスパイスを効かせていて、中野ワールドを心地よく広げている。カバエワまで登場させるんだから、完全にエンターテイメントの世界だ。しかし、失敗作は失敗作。エンターテイメントを描くのなら、映画一本で一貫した方向性を築くべきだろう。5点 と、ここまで書いておいてなんなんだが、麻生久美子出演作を何本か観て、やっぱり中野監督が麻生久美子に関しては一番いい演出をしていると痛感した。「チゥチゥ」に見事にやられたみたいだ。それで1点増やして6点。 もし途中で麻生久美子を死なせていなかったら、僕は7点献上していたかもしれない・・・。 6点(2003-11-10 22:26:34) |