1. レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳
何と言うか、まあ……。ブルース・リーへのリスペクトはさておき、この映画は自分にはとても褒められない。 アクションは早回しとワイヤーアクションの連打連打。はっきり言って漫画です。現実離れもここまでいくと正直ノレない。特に冒頭の戦争シーンでのリアリティの無さには脱力する。こいつ一人いたらどんな戦争でも勝てるだろ? なんで中国は世界の覇者になれなかったんだ? ドニー・イェンって、せっかく動けるのに、その作品は早回しとワイヤーアクション、ストップモーションと、ギミック過多で勿体無さ過ぎる。 タイや東南アジアでは往年のジャッキー・チェンばりに身体を張ったアクションで世界の注目を集めているのに、本家の香港がこれではなぁ。 お話は、相変わらず「我々に酷いことした日本を中華英雄が懲らしめてやったアル!」的なモノで、捏造と妄想の極み。こんな映画で憂さ晴らししてるなんて、観てると本当に中国が哀れに思えてくる。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-10-06 21:44:05) |
2. レッド・ドラゴン(1976)
いや、もう……いろんな意味で凄すぎる。www ブルース・リー主演の『ドラゴン怒りの鉄拳』の正統的続編ということで、正編において武術指導、敵役のダブルなどなどアクションの裏方として大活躍だったジャッキー・チェンを主役に大抜擢した本作ですが……。 いや、ホントもう……いろんな意味で凄すぎ! 話は雑だしバランスも悪い。日本人に関する描写も正編以上に雑。w 挙句に武打モノとして肝心の殺陣も雑。 どこを見てよいのやら……。何を観るべきなのか……。 もう、精武館って道場名付けて敵が日本人なら何でもイイやっ! みたいな映画。ほんと酷い。w それでも何とか『精武門』というタイトルとしての辻褄を合わせようとでも思ったのか、若きジャッキーは迷蹤芸を練ります。「師父が作り、兄弟子(ブルース・リーですな)が完成させた拳よ」って……いやいや、そんな所で無理せんでも。w 正編でブルースは功夫らしい功夫など使ってなかったじゃないですか? って言うか、詠春拳しかできないし。www ちなみに、余談ではありますが、実際の「精武体育会」と日本の武術道場「武徳会上海支部」はとても友好的な関係でありました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-04-11 00:22:02) |
3. レニー・ハーリン コベナント 幻魔降臨
非常に良くできてます。ただし、C~D級映画としては、という注釈が付きますが。『クラフト』の男の子版といったところかな。 それなりにストレス無く進むストーリー。ヒロインもそれなりに可愛い。終盤のカメハメ波対決も、ヴィジュアル的な分かり易さを考慮すると、まァこうなるんだろうなぁと言った感じ。 内容と言えるような内容などは全く無く、劇場で2000円払って観たら眩暈を起こしそうなレヴェルですが(日本での劇場未公開は正しい選択だw)、自宅でビデオ鑑賞なら全然許せます。 レニー・ハーリンは、今ではすっかりC級映画のエースになってしまいましたねぇ。 [DVD(字幕)] 5点(2010-09-12 19:05:47) |
4. RED SHADOW 赤影
コレ、なんで『赤影』として撮っちゃったかねぇ? これが『●●忍法帳外伝』とかナンとかいうタイトルでコメディとしてならぜんぜんアリだと思うんだが、『赤影』と名前が付いちゃあ一気に許されない映画に成り下がっちゃった。そもそも赤影が仮面着けてない時点でダメでしょ。原作にリスペクトが足りてない。 まあ映画自体は、それなりにスタイリッシュな映像、テンポ良く進む話、コメディとしての間も悪くない。特撮も『SHINOBI』のようにド下手なCGで無理していないところも好印象。 麻生久美子もキレイだし、作品としては5~6点あげても良いんだけれどねぇ。でも『赤影』を名乗ってるってことで3点。ああ、勿体無い……。 [DVD(邦画)] 3点(2010-09-05 20:51:40) |
5. レッドクリフ Part I
2時間半という尺を一気に観せるパワーはあったが、それも『三国志演義』という良い原作あってのことかな。内容的には、特に残るものは無いんだけど。 まー、ありえないほどマンガチックな戦闘シーンは許すとしても、どなたかも書いてるが曹操が登場するたびに名前のテロップが出るのには噴き出した。w わかっとる! ちゅーの。しかも、あまりにチンケであからさまな悪役だしなぁ~。どこに視点を置くかの違いだが、曹操は決して悪人ではない。義に厚く智に富んだ天才的武将という評価もある。この映画の視点は、孔明をヒーローとして描くためにあまりに蜀軍に偏り過ぎている。まあ、出る杭は打たれるというか、強すぎると可愛げが無いというか、そういった処か。 余談だが、後世で一般的に「義に厚く智に長け、鬼術を操る天才軍師」のように言われている諸葛孔明だが、実際には負け戦の方が多く、政治家としての才はあったが軍師としてはイマイチ役立たずだった。この赤壁の戦いも、実は孫権&周瑜との共同作戦であり、主に策を練ったのは孫権軍の方だったという。 しかし、『三国志演義』というお伽話のおかげで、孔明の人気は関羽らと並んで神と祀られるほどのトップクラス。その中でも、まあ彼を主役に据えるなら、小能く大を制したこの「赤壁の戦い」って事になるんだろうなぁ。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-05-03 01:31:00) |
6. レザレクション(1999)
《ネタバレ》 それなりに面白かった。たしかに「何匹目の泥鰌だよ?」と言いたくなるようなストーリーではあるが、「どーよ! 俺の映像ってスゴイだろ?!」的な独り善がり感が強い『セブン』よりは遥かに楽しめたし。……が、何なんだろ、このいま一つ引っ掛かる残念さは。w おそらくは、細部の設定や作りの“雑さ”が気になるんだな。主人公以外の刑事、警官の無能なコトったらもう……。冒頭で仲間の刑事が言うんだよね「お前以外はみんな役立たずだって言うのか? だからお前は嫌われるんだ!」って。でもホントに役立たずが揃ってやがんの。w それに、銃は持ってるけどどう見てもフラフラしてる容疑者の脚をいきなりショットガンで吹っ飛ばす警官は、いくら何でも居ねぇだろ? 主人公が子供を亡くしたショックを引き摺ってるという設定も、いま一つ効いてないし、子供が死ぬ事故も設定が雑すぎ。w アレで死んだんだったら、あの子供は自殺だろ? くらい雑な設定。演出的にも、最大の山場が中盤の犯人を捕まえ損ねるシークエンスに来ちゃってて、クライマックスが弱い。あと一歩、もう少し丁寧に作ってたら「コレは面白い!」と人に薦められるような作品(つまり7点)になったのにね~。 [ビデオ(字幕)] 6点(2007-11-21 20:51:55) |
7. レジェンド・オブ・ヒーロー/中華英雄
《ネタバレ》 これは怪作としか言いようが無いね。w 前半、比較的正統派のカンフー活劇かな? と思いきや……、舞台はアメリカに渡り、さらに中盤で明治の書生さんのような格好をした忍者が出てくる辺りから、CG使いまくりのトンでも映画になっていく。その忍者の親分は日本人剣士で、主人公の師匠である中国人の兄弟子と奥義の奪い合いをしてるんだが、どうも日本の剣術流派らしいんだな、これが。「中国人のお前に奥義は渡せん!」とか言ってさ。でもその奥義の名前が『中華秘技』ってのはいかがなものかと。w さらに話はアメリカに戻って、生まれたばかりの双子の娘を攫われたり、敵のくのいちとの淡い恋があったり、日本人剣士や白人を相手に中国人のコンプレックス大爆発の決闘があったりと、お話は盛りだくさん。いやぁ~、人気劇画の映画化とは言え、話がぶっ飛びすぎ。www でも、逆に言えば112分の尺の中に、よくぞコレだけの内容を詰め込んだもんだ。久々にユン・ピョウも見れたし、スー・チーも相変わらず可愛い。ちょっと仲間由紀恵に似てたりして。でも、一つだけ気になることが……、娘は?! シャドーの娘がそうかと思ってたら、どうも違うみたいだし……。ま、ホントに怪作です。www [ビデオ(字幕)] 6点(2007-09-15 17:15:44) |
8. レオン/完全版
この手の御伽噺は、主人公達を取り巻く周りのディテールがしっかりしてないと、ただ腑抜けた夢物語になってしまう。ところがこの映画のディテールは、主人公二人の御伽噺のために合わせたご都合主義ばかり。もうバカバカしくて観てられ無い。N.ポートマンの可憐さに3点。コレでもこの映画の評価としては高すぎるくらいだぜ。 3点(2004-03-14 03:58:40) |
9. レガシー
この映画、大好きです。遺産を受け継ぐ候補者が次々と死んでいき、最初は恐ろしい魔力の遺産に恐怖し、戸惑っていたロスが、次第にそれを当たり前として受け入れていってしまう辺りがじわ~っと怖い。 8点(2004-03-14 03:44:42) |
10. レプティリア
2000年に作られたとはとても信じがたい作品。いや、百歩譲ってCGの巨大ワニがチャチなのは許そう。お金が無かったのね、と言う事で。しかし、あのスピード感の無い展開、キレの無い演出はなんだ?! 3点(2004-03-14 03:37:12) |
11. レモ/第1の挑戦
ガイ・ハミルトンらしい、奇想天外、荒唐無稽な映画。こういう映画は、突っ込み入れながらワイワイ言って見てると楽しい。 7点(2004-03-14 03:28:57) |