2. レイジング・ブル
スコセッシ監督の全盛期(と言ったら失礼かな)の作品ですね。個人的には「タクシー・ドライバー」と双璧な傑作だと思います。カラーフィルムの退色を恐れて敢えてモノクロで撮影されたわけですが、素晴らしいですよね。特に試合のシーンではカメラのフラッシュが妙に暴力的な感じがして効果抜群です。スローモーションの使い方も最高。ラストのデニーロの変貌ぶりは言うまでもなく凄まじい。ただエピソードの積み重ねで描かれた作品なので、「つまらない」という人がいるのはよくわかります。J・ラモッタがあまり日本では知られていないので損をしてるかな。 9点(2004-03-31 12:40:10) |