1. 恋愛準決勝戦
「上流社会」(6点)と同じく、この作品の目玉ナンバーも「ザッツ・エンターテイメント」シリーズに殆ど収録されていて、今回追体験という形で鑑賞したせいか感銘度は意外に薄かったです。例の、部屋中をダンスしながら回転していくトリックシーン、ガキの頃、ドリフのコントやら「ザ・ベストテン」なんかで模倣されているのを先に観てしまっているので、手品で先に種明かしをされた気持ちとでも言ったらいいか。逆の順序で観てたとしたらもっと評価は違っていたはず。つい先日鑑賞した「踊る海賊」より、ミュージカルとしての洗練度という意味では格段にUPはしているんですが、意外にこの作品には、僕のココロにズキュンと響くナンバーが少なかった。せめて、アステアの相手役がシド・チャリシーあたりだったらなあ・・・と、つい、ないものねだりをしてしまう自分。 [DVD(字幕)] 6点(2018-11-14 22:29:51) |
2. レ・ミゼラブル(2012)
《ネタバレ》 う~ん・・・・これ評価付けるのめっちゃ難しいですねえ・・・。というのも、ミュージカル映画の形式として、自分が一番苦手な台詞を全て歌で繋いでゆく『オペラ座の怪人』型を踏襲している為。(ちなみに自分『シカゴ』型ミュージカルならすんなり受け入れられるクチ)元の舞台をご覧になった方ならおそらく絶賛されると思うんですが、私のようにガキの頃、少年少女世界文学全集で原作「あゝ無情」を読みかじっただけで粗筋をほんの少々覚えてる程度の人間には、「ええええっ!こんな死に瀕するシーンでも歌いまくるん?だったらもうちょっと体力温存しとけばいいのにい・・・」などと、この種の映画においては的外れな違和感を感じまくる事必至。歌曲でゾクゾクさせられたのは、革命前夜のアンサンブルとラストのモブシーン。私の大のご贔屓女優アン・ハサウェイ、前半のみで非常に出場が少ないファンテーヌ役だけど、全編通して一番鮮烈な印象を残す好演。こりゃ今年の賞レースの助演女優賞枠、ノミネート確定でしょ。コゼット役のアマンダ嬢、たいした見せ場もなく、ごく軽い扱いで影が薄いのが残念。役得で地味ながらも生彩を放っていたのは、マリウス君に報われぬ恋情を抱くサマンサ嬢。彼女の「オン・マイ・オウン」の絶唱はホント最高でした。マリウス役の男優さん、最近いろんな映画で見掛けるけど、僕はどうもこのヒトが生理的に苦手。何を演じても金持ちの道楽息子がお遊びでちょっとレールを踏み外してみました、っていう風にしか見えない。俺様ラッセルがクソ真面目な顔して、あの顔で歌いまくるなんて・・・なんだか出てくるたんびに微苦笑の連続。でもいい感じで貫禄が出てきましたね。及第点。H・ジャックマンは前半が良かったです。後半老いてきたら逆に逞しさばかりが目立ってきたのが不思議。以上、キャストの顔ぶれの賑やかさでそれなりに楽しめはしましたが、全体的に映画に酔うところまではいかなかったのでこの点数で。 [映画館(字幕)] 7点(2012-12-22 00:29:01) |
3. レリック
《ネタバレ》 「ミミック」と「レリック」・・・はてさて、俺ってば、一体どっちを当時映画館で観たんだっけ・・・?と記憶をたどっていくうちに、こちらには小柄で画面に現れるだけでインパクト大なリンダ・ハント女史が出ていたのを不意に思い出し、観たのはこっちだったとようやく確信。確信したとて特に喜ばしくもないのがちと寂しかったりもする・・・。しかしどっちも似たようなタイトルで混同しますな。例によって、この手の映画には、殆ど免疫がない自分は、お化け屋敷的感覚でまあフツーに楽しめました。多分、場末の映画館の暗闇の中で観たから、異様に暗い画面でも違和感なかったんだと思われる。クライマックス、モンスターがチロチロと舌を出しながら、あまり美人じゃないヒロインを苛めるシーンがいっちゃん生理的に怖かったです。 [映画館(字幕)] 5点(2011-08-22 22:25:55) |
4. レベッカ(1940)
映画とは全く関係ない話ですが・・・。この映画のヒロインを演じた、ハリウッド映画界随一の憂愁美人(←と勝手に自分は呼んでる)ジョーン・フォンティン、実の姉のオリヴィア・デ・ハヴィランド(「風と共に去りぬ」の淑女メラニー役)とは、犬猿の仲っていうのは有名な話ですよね。どちらもいま尚ご健在という事で、もしやどちらかが先に亡くなるのを待った上で、大々的に暴露本を出版するのを虎視眈々と狙っているのでは・・・?などと、まるで「何がジェーンに起こったか?」を地でいくような、確執妄執地獄絵図をつい想像してしまうんです。「忘れじの面影」「黒騎士」「旅愁」「断崖」・・・本作も含め、代表作での彼女を見る限りでは、強い性格など微塵も感じさせずいかにも繊細かつはかなげなイメージしか思い浮かばないんですが・・・。さてさて真相やいかに。ヒッチコック先生がもし生きていたら、これをネタにさぞかし怖い心理スリラーが出来たんじゃないかなあと・・・。あ、自分は姉オリヴィアもわりかし好きです。「ロビンフッドの冒険」とかめっちゃ可愛かったしね。 [地上波(字幕)] 7点(2010-06-05 11:21:46)(良:1票) |
5. ●REC/レック(2007)
《ネタバレ》 引き合いに出されてる「ブレアなんとかプロジェクト」「なんとか・オブ・デッド」とかいう類の作品群一切未見です。何の予備知識もなく鑑賞。虚弱体質の僕にはこれ以上の点数はちょっと無理ですね。75分の作品にも関わらず、おしまいまで観るのがかなりしんどかった。(鑑賞中)うわっ、これ安っぽい映像やなあ・・・何だ、このリスみたいな顔の女性レポーターは・・・え、彼女がヒロインなん?(本編20分あたりから)あ~、もうこれヤな映画だな~(ドキドキ)ヤな映画だな~(バクバク)ヤな映画だな~(これが延々一時間続く)うわああああああああああああ~~~~~~~~~!・・・やっぱ、ヤな映画だったなあ・・・(おしまい)心臓がお強い方には楽しめるかと思います。自分は虚弱体質なので・・・ごめんなさい! [DVD(字幕)] 3点(2009-09-07 11:07:19)(笑:1票) |
6. レイチェルの結婚
《ネタバレ》 もともと目が極端にデカイ事が魅力であるアン・ハサウェイ嬢ですが、この映画ではメイクのせいか、更に輪をかけ目がデカくみえる。まさしく少女漫画のヒロイン並み、安野モヨコの漫画に出てきそうな女の子みたいです。観客をあたかも結婚式&披露パーティに擬似招待してくれたかのような、臨場感溢れる手ぶれドキュメンタリータッチの演出がここでは効果を上げています。ヒロインがコンプレックスを抱き続けている出来の良い姉、レイチェル役の女優さんが、母親役デブラ・ウィンガーの若い頃に面影が似ていて、逆にヒロインは全く似た部分がない。そういうキャスティングもヒロインの葛藤を際立たせるための巧みな計算なのかな~なんて思ったり。トラウマを抱えながらも奔放に生きてきた、彼女に共感できるかどうかが映画の好嫌をわける境目かと思います。明らかに男性よりは女性向きの作品。アンは「ブロークバックマウンテン」では失敗した、単なるカワイコちゃんからのイメチェンにはこれで成功したと思いますね。今後が楽しみ。 [映画館(字幕)] 6点(2009-05-01 13:41:45)(良:1票) |
7. レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
《ネタバレ》 レオ&ケイト&キャシー・ベイツのコンビと言えば、観客は嫌でもあのメガヒット作「タイタニック」を想起せざるを得ない。もちろん製作者側も、このメンツをキャストに揃えた時点で、彼らの「その後」を期待する観客動員を狙ったに違いない。10余年前のあのコンビは演技的にどう成長したのか?それを目にする我々観客自身も、自らが歩んできたこの十年間の人生の足跡を否応なく認識させられるという仕組み。ロマンチックなタイトルやポスターの図柄、「運命の愛」云々の甘いラブストーリーを期待させるキャッチコピーからは想像出来ないほど、これは地味だがそれゆえ見ごたえある辛口人間ドラマに仕上がっていた。「タイタニック」のような映画を期待する観客には拍子抜けだろうが、私はサム・メンデス監督作だけに、そういう映画にはなってないだろうと、ある程度予想していたのでなかなか面白く鑑賞出来た。ある意味この映画の主人公二人の喜怒哀楽感情の揺れ動きは、沈没するタイタニック船上よりも、この「レボリューショナリーロード」に建つ丘の上の家庭内での方が、より激しかったのではないだろうか。さしずめ、レオ演じる主人公の「パリ行き取りやめ」をケイトに宣言するシーンが「タイタニック」での氷河激突シーンに相当するのでは・・・?決して結ばれるべきではなかった二人が夫婦になってしまったが為に引き起こされた、ボタンの掛け違え悲劇。注目主役二人について・・・ケイトはあの頃と比較すると全身の肉が削ぎ落ちたみたいで凄みを増してきたが、演技者としてかなりの成長を遂げていると思う。後半四分の三以降は正に彼女の独壇場みたいな感じ。対するレオ・・・、これは脚本の問題かもしれないが、ここでは彼の役柄にそもそも芯がなさすぎて、かなり損な役回りだと思った。あの頃と同じく、ケイトの方がやっぱりどうしても姉さん女房に見えてしまう。ともあれ彼ら二人の再会を観るのは嬉しかった。また十年後くらいにでも是非また共演してもらいたいと思う。 [映画館(字幕)] 6点(2009-01-27 14:24:46) |
8. 恋愛専科
秀作「スペンサーの山」でも書いたけど、デルマー・ディヴィス監督をもっともっと再評価すべき!正直内容的にはたいした事がない通俗的ラブロマンスにもかかわらず、イタリアの観光名所をこれでもかっていうくらいダイナミックにカメラに捉え、観客をうっとり魅了させてくれます。「避暑地の出来事」同様、この監督はロマンチックなムードを画面に醸成させるのが非常に巧いです。観ていて自分とバイオリズムの波長が合うと言ったらいいか。なのにこのレビューに名前すら登録されてないなんて・・・。あうう~。 急に思い出したんですが「ローマでチャオ!」って、昔やってた外国テレビドラマ観てた方いますか~!? [地上波(吹替)] 7点(2007-01-06 14:31:06) |
9. 連理の枝(2006)
《ネタバレ》 脇役の藤木直人くずれの先輩と、「ラブストーリー」で早口言葉が得意な女の子を演じた女優さんが面白かったので、この二人の物語をもっとみたいなあって思いました。けど、世界で一番自分たちが美しい男女であろうと信じきってるフシのある主人公たちが、やたらとでしゃばってしゃしゃり出て来るので終始イライラしっぱなしです。特に前半のやり取りなんて、全身にジンマシンが出て、痒くて痒くて悶絶死するかと思うくらいの勢い。ラストのちょっとしたひねりに0.5、脇役のお二人、主題歌の良さに1点ずつ。「私の頭の中の消しゴム」に及ぶべくもない相当映画的志の低い作品だと思いましたね、これは。現時点での自分の今年ワーストワン候補。旅行会社さん、あんな木を観に行くロケツアーなんか間違っても企画したらいかんよ。 [映画館(字幕)] 2点(2006-04-24 11:06:13) |
10. レジェンド・オブ・ゾロ
なんかどこかで前観たようなアクションシーンの連続。ああ、多分こういう展開になるんだろうなあって観ていたら、案の定全く予想を裏切らない展開。ある意味安定感抜群の 時代劇。キャサリン姐さんはもう貫禄充分というか、バンデラスもタジタジのボリュームっす! [映画館(字幕)] 6点(2006-01-22 12:10:47) |
11. レイクサイド マーダーケース
《ネタバレ》 このキャスト、嫌でも過去のそれぞれの共演作品を思い出させてくれますねえ。皆が一堂に会するシーン、思わず口元が緩んでニヤニヤしながら観ちゃいました。「親バカの 更に上行く親バカたち マーダー講習で湖畔に集結」やばいっ、スライムナイトさんの手法をパクってしまった・・・。すみません! [DVD(字幕)] 7点(2005-10-11 11:55:30) |
12. 恋愛小説家
J・ニコルソン主演、そしてもう決して若くはない男女の恋の駆け引きという事で、昨年公開された「恋愛適齢期」との比較になってしまいますが、こちらのほうが出来が良いと思います。主役三人のキャラクターがこと細かに描きこまれてるし、何よりもラブシーンがキス止まりであった事が後味良いです。子犬の使い方は流石に少しズルいなあと思いましたけど。あとヒロインの感情がいつ「感謝」から「愛情」に変化したのかが ちょい説明不足ですね。 7点(2005-03-28 14:55:44) |
13. 恋愛適齢期
同じくJ・ニコルソン主演の「愛と追憶の日々」を観た時も思った事だが、シルバー世代のラブシーンというのは出来ればサラッと描いてもらいたいっていうのが本音だ。というのも何となく自分の肉親の事なんかを連想したりして、気恥ずかしくなるというか居たたまれない気持ちになってしまうからである。この映画でもやっぱりそうだった。テーマ的にあまり男性は観ないと思うんで、あえて言わせて頂くとこの映画はすこぶる女性側に甘く都合のいいお話になってます。これを観たらダイアン・キートン世代の女性たちは更に増長する事間違いなし(W)それにしてもキアヌよ、いいのか?君は、賑やかし程度のこんな二枚目の役で。 5点(2004-03-18 22:34:50)(良:1票) |