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1.  レッズ 《ネタバレ》 
つい『ドクトル・ジバゴ』と比べてしまいたくなるわけで、メロドラマとしての語り口のうまさという点では、あちらの勝ち。ジャック・ニコルソンが中途半端で可哀想なのに比べて、あちらのロッド・スタイガーは有効に使われてた。政治的主張という点では、あちらは反共に重点が置かれていたけど、本作は当時のアメリカがどうだったのか、という視点で描かれていたみたい。共産主義者ではあってもアメリカの理想主義の体現者という捉え方、あくまでもアメリカ精神の基本に忠実なの。オバサン革命家が理想と現実の乖離に目を向けたのと違い、ジョン・リードは現実を理想に引き戻そうと頑張った。共産党の官僚主義に対して抵抗を(そう強い語調のものではないんだけれど)試み続け死んでいってしまうわけ。戦いのシーンで「見る者」だった彼から「走る者」に変わるところが象徴なんでしょうなあ。理想の側に加担し続けようとするってところが、共産主義者を描いてもアメリカ精神なんです。インターナショナルが流れても、ちゃんとハリウッド映画。カメラが美しく『1900年』と同じ、赤旗を叙情的に撮れるV・ストラーロ。
[映画館(字幕)] 7点(2012-07-04 09:53:10)
2.  レイジング・ブル
うまくやっていけない奴の話。それを嘲うでもなく聖化するでもなく、等身大で描いて、ほんと、どうしようもないなあ、と嘆かせるだけ。本人を普通のスピードで描き、本人が見た外界をスローモーションで描く部分がある。つまり噛み合ってないのよね。それが嫉妬という形で爆発する。嫉妬する男ってのはだいたい普通の映画の中では喜劇的要素なんだけど、この男の場合それはない。純粋嫉妬というか、それで唯一世間とつながっているの。被害妄想って言ってもいいのかな、まわりの人間が悪いわけでも、社会が悪いわけでもない、ただただこういう男がいる、ってことをネチっこく描き切っていく。弟の家に殴り込みにいくとこなんか圧巻でした。ラスト、妻にも弟にも見捨てられブクブクに太って、その無惨さはたしかに感動的なんだけど、正直、何でこんな男の人生に付き合わなくちゃいけないんだ、って感じもずっと抜けなかった。この監督の映画ではしばしば体験する気分。
[映画館(字幕)] 7点(2009-09-08 11:56:37)
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