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1.  レディ・ジョーカー 《ネタバレ》 
もやもやしますね。複雑な人間関係を整理する必要あり。秦野浩之(歯科医)=被差別部落出身。物井清三の娘聟。息子孝之が日之出麦酒の就職試験に失敗すると選考過程に問題があったとクレームをつける。孝之は城山社長の弟の娘佳子と交際していたが、駆け落ちの日にバイク事故死。日之出麦酒を強請る岡田経友会の西村から物井清二の56年前の手紙の写しを渡され、テープに吹き込んで社長に渡す。◆最大の謎は「56年前の手紙(解雇された会社へのクレーム)の写しに重要な意味があるのか?」ということでしょう。時代を考慮しても脅しに使えるような内容は書かれていないように思う。単なる恨み節。◆主犯清二の犯行動機は明快。兄を解雇した会社への復讐。兄の死後、昔の手紙を偶然入手して、運命を感じた。経済的に恵まれず、世の中の不条理に耐え、社会の底辺で大人しく生きる人にも”鬼”が訪れるときがある。「なるように来て、なるようにしかならない生き方」にも意地あり。社長が清二の焼香に訪れると拒否。復讐で心は満たされない。◆社長は比較的まとも。開放される時佳子の写真を持たされ、真の対象は佳子だと思う。それで会社に金を払うように画策。岡田経友会との関係を絶つために自ら背任の容疑を買って出る。◆内容は深いのに詰め込み過ぎな上に省略が多いのは致命的。犯人刑事か岡田経友会パートを思い切って削るなどの荒療法が必要。警察対レディ・ジョーカーに徹するべき。重度障害者をジョーカー(人が望まないもの)として扱っている。労働運動する清二もジョーカーとして排除された。にも関わらず清二は日之出麦酒を好んで飲んでいたというのが人生の面白さだろうか。清三の家の近くに聳える日之出麦酒の高層ビルを配置したのは手柄。きっと見下された気分になる。◆不明点。①ギャンブル仲間でしかないのに、仲が良すぎる。②人物では在日朝鮮人が最大の謎。何故岡田経友会に脅される?お金はそのまま?株の空売りで儲けていた筈なのに。③犯人グループはギャンブル好きで、金に執着している筈なのに、奪った金に対して淡白すぎる。在日の家を探すくらいはしろ!④社長の弟の鉄道自殺が唐突すぎる。20億円払って事件が解決した直後。自殺するほどの悩みは描かれていない。(原作では秦野浩之が自殺)⑤犯人刑事の上司の自殺が唐突すぎる。⑥犯人刑事はとどめを刺さず自首した。自首するなら刺すな。 
[DVD(邦画)] 6点(2012-08-09 01:37:56)
2.  レイダース/失われたアーク《聖櫃》 《ネタバレ》 
宝探しの冒険とアクションと恋愛の3要素がうまく合致しており、主人公二人のキャラが魅惑的、展開がスピーディでユーモアも盛り込み、見る者を飽きさせない。従来の冒険アクション活劇とは一線を画し、予想外の出来事が次々と展開され、最後はオカルトにまで昇華する。極端なまでにエンターテインメント性を追及したもので、この作品で新ジャンルが確立されたといっても良いだろう。強引で御都合主義な部分も目立つが許容範囲、全世代対応型映画の見本、教科書だろう。 ◆「聖櫃」は神と人間の契約である十戒を刻んだ石板を保管しておくもので、モーセが神の指示通りに作成した神聖不可侵なもの。代々ユダヤ王に受け継がれ、ソロモン王以降はエルサレム神殿に安置された。ペリシテ人との戦争で敗れ、持ち去られたことがあったが、不吉なことが多発したので元に戻されたという逸話がある。その後行方不明。様々な説があるが、本作では、BC10Cのエジプト王に持ち去られ、現在はタニスにあるという説をとる。 ◆謎解きはシンプル。ナチスは既にアークがタニスにあると断定し、発掘調査をしていた。アーク探しの鍵となるのが「ラーの杖飾り」。インディーはカイロの老人に解読してもらい、アークのある場所を探し当てる。その方法に謎解き要素があるが、あとは追いかけっこに終始する。 ◆展開が速いので物語が途切れがちになるが、張った伏線を丁寧に消化することで連続性を持たせている。冒頭の洞窟探検と宝物をライバルに奪われる場面は、全体に対する伏線だ。蛇が嫌いという伏線もアーク捜索場面で活かされる。マリオンの酒飲み競べは、彼女の強烈な個性を演出のみならず、カイロでのの脱出未遂場面で活かされる。ナツメヤシも市場でのデートと毒殺未遂場面で使われる。インディーの友人の歌う、海の王の歌は何度も繰り返される。同じく友人の「アークは例え発見されても人が触れてはいけないものだ」という発言は、最後のオカルトの演出になっている。 ◆インディーが大刀を振り回す男をあっさり拳銃で殺してしまう場面だが、これは当日役者が熱を出していてアクションができなかったのための窮余の一策だったとのこと。人を殺し過ぎるという批判があるが、その通りだと思う。しかしそれを打ち消すかのようなユーモアを備えているのがこの映画の強みだろう。緊張の連続では観客が疲れてしまうのをよく知っている。
[DVD(字幕)] 8点(2011-12-04 23:15:50)(良:2票)
3.  レインマン 《ネタバレ》 
自閉症とサヴァン症候群を世界に知らしめた功績は大きい。ただ数字が得意で、絵も描き、ユーモアを解し、飛行機や高速道路を避ける危機回避能力を持っている人がいるとは思えないが、そこは演出。◆弟は2歳で母親を亡くし、16歳で冷たい父に耐えきれず家出、父親と縁を切る。父が死ぬと遺言があり、弟は車がもらえるだけ。秘密の第三者に300万ドル渡すという。めったにない遺言である。息子なのだから半分はもらえる権利がある。裁判で訴えれば勝つだろう。それはともかく、主題は家族愛を知らない弟が兄と触れることにより、家族愛を取り戻す話。◆弟は第三者を見つけ出し、それが自閉症の兄だと知る。兄の存在を隠していた父への憎しみが増す。兄を騙して誘拐し、保護権を楯に遺産を半分を戴こうと企む。恋人はそんな姿を見て去る。弟が兄を誘拐したのはお金が欲しさもあるが、父に踏みつけにされた事への反発が大きい。◆兄は自閉症だが記憶は確かだった。弟と一緒に住んでいたこと。父が面会に来て自動車の運転を教えた事。母がレインマンの歌をうたってくれたこと。弟は兄レイモンドをレインマンと呼んでいた事。母が死に、兄が弟をお湯で火傷させそうになった事件があり、兄は病院にやられたこと。その日は雪が降っていて、弟は「バイバイ、レインマン」と腕を振っていたこと。これらの事情を知って弟の心は軟化する。先ず母のかすかな思い出を確認することが出来た。そして父が兄の事を黙っていたのは、兄の存在を隠すことが兄弟にとって良いことだと判断した事、父が兄にほとんどの遺産を残したのは、自分が父を拒絶したせいであることを理解した。こうして兄との絆が芽生え、父親と精神的に和解できた。優しい気持ちになれたところで恋人に素直に電話。恋人は弟が変わったことを感じ取り戻ってきた。◆弟はお金が必要になった。兄の能力を利用してカジノのポーカーで必要な分を儲ける。しかし兄の能力がばれて、二度と出入りできなくなる。弟は兄を尊敬するまでになる。◆兄がぼや騒ぎを起こす。パニックになる兄の姿を見て、弟は一緒には暮らせないと悟る。誰かがついて終始めんどうを見ていないと危険なのだ。弟は別れを決意。兄を病院に戻し、遺産は辞退する。愛に飢えていた弟が家族愛を知って変わったのだ。兄も弟との旅で様々な経験をし、成長した。弟をメインマン(親友)と呼ぶ。兄の奇行ばかりが目につくが、メインは弟。
[DVD(字幕)] 7点(2011-09-20 04:03:22)
4.  冷血(1967) 《ネタバレ》 
1967年の米映画でモロクロは珍しい。監督にはこだわりがあるのだろう。1954年の「雨の朝巴里に死す」 ではカラーだ。深い陰影の演出が印象的。窓を打つ雨の反射を顔に受けながら、最後の告白をする場面は特に印象的。煽情的にならずに抑えた演出は好ましい。◆刑務所仲間の二人ディックとペリーが合流して被害者の家に押し入るまでを描き、次は犯行後の場面となる。殺害の場面を謎とし、クライマックに持ってくるドラマティックな構成だ。観客は悲惨な結末を知っているので、背筋が氷るような恐怖を感じるという仕掛け。意地悪で切れやすいディックと親切で常識的なペリーならディックが発砲したのだろうと思わせておいて、実際はペリーが実行犯だったという意外さもある。徹底したリアリズムで絞首刑の瞬間までも描く骨太の映画。原作がノンフィクションだ。◆二人は囚人仲間のガセネタにより犯行に至った。本人はほんの冗談で悪気は無かったのだろうが、バタフライエフェクトで、最悪の結果がもたらされた。反省しているのだろうか、それとも懸賞金をもらってほくそ笑んでいるのだろうか。運命のはかさなを感じる。◆平和に暮らしていた被害者四人の様子、二人の殺人犯の生い立ちが丁寧に描かれている。観客は十分に共感できるだろう。二人は共に悲惨な境遇で育っている。特にペリーは酷い。母にも父にも見放され、養護施設で育ち、軍隊に入り、戦争により負傷している。死ぬ直前でも父親を憎んでいるという。愛しながらだ。彼らが犯罪に染まってもおかしくない。環境が犯罪を作るのは真実だろう。だからといって彼らを擁護は出来ない。自分の撒いた種は自分で刈らなければならない。◆テーマの一つに動機無き殺人がある。彼らは最初から殺人をする気だったのか?そうではあるまい。覆面用の黒のストッキングを探していたころからも分る。被害者の父親の言動がペリーの父親がペリーを殺そうとするフラッシュバックを生んだのが悲劇につながった。極度の緊張感と疲労で彼の精神が悲鳴を上げてしまったのだ。ほんのちょっとしたキッカケが悲劇を生む恐ろしさ。ガセネタが本当だったり、黒のストッキングが買えていれば違う展開になっていた。◆救いようのない冷血な犯罪。心根は優しい二人、死刑を下すのにも冷血にならなければならない。二重の意味で悲劇だ。命の大切さを透徹な精神で描ききった稀有な作品と思う。
[DVD(字幕)] 9点(2011-02-12 11:58:41)
5.  レイジング・ケイン 《ネタバレ》 
脚本に穴がありすぎる。元凶は児童心理学者である父親だが、犯行の動機は研究材料集め。まず一人の多重人格者を作り上げ、幼児における人格形成過程を研究発表。次に大人になった彼を利用して別の赤ん坊を誘拐し、実験に使うつもりだった。その間彼は誘拐罪で捕まり、精神病院に送られ、偽装自殺している。その彼に実験を続ける理由があるだろうか?死んだ彼がどうやって研究を発表するのか。彼が児童心理に異常なまでの熱意を示す理由はなのか。何も提示されない。多重人格になったカーターがちゃんと教育を受け、医者になり、きちんと家庭を築いているのも無理がある。最後には女装した女性人格者が出てくるが、どのような人格形成過程を経て女性人格が出現するのか説明してほしいものだ。行き当たりばったりの印象が強い。◆行き当たりばったりと言えば妻の不倫もそうである。そもそも女医が瀕死の妻に付き添う患者と恋仲になるだろうか?そんな設定にした理由が分らない。もっと自然な設定で充分である。プレゼントを間違うのも、夜中にホテルに出向いてプレゼントを入れ替えるのも無理がある。夢や幻想を交えながら妻の心理を描写しているが、お門違いである。多重人格である夫(犯人)の複雑な心理をこそ描写すべきなのだ。ごく普通の妻と対比することで夫の異常さが強調されるのだ。妻の深層心理を描いても観客を混乱させるだけだ。◆観客への最大のトリックは溺死体だろう。沼で発見された女性死体は物語の流れから言えば妻である。しかしこれは最初の被害者だった。顔を見せられ恐怖の表情なので区別がつかないのだ。クロロフォルムで眠らされたことになっているが、その後妻と同じく車に入れられ沼に沈めらたのだろう。そして途中で蘇生したので、苦しんで爪に傷がついたと説明できる。それにしても妻はあの状況でどうやって助かったのか?脱出して病院や警察に行かなかったのは何故か。腑に落ちないのである。◆老嬢心理学者がカツラであるというのはうまく考えた設定だ。あれでカーターは変装して警察から脱出できた。でもどうして裸足なのか?そしていつの間に花やオレンジなどを買ったのか?◆カーターが二重人格者であることはすぐに察しが付く。半ばまで伏せておいた方がサスペンスが持続したと思う。◆階段とエレベーターを移動しながらの動く長回しや、雨の中子供が落ちるストップモーションなどは印象に残った。 
[DVD(字幕)] 5点(2011-02-12 03:53:19)
6.  レミーのおいしいレストラン 《ネタバレ》 
ネズミのレミーがシェフになりたい夢を実現する話。奇想天外でおもしろいです。彼には才能があり、努力もし、困難にへこたれないガッツがあります。夢をあきらめかけたとき「自分自身でいいんだよ」と幻のシェフに励まされ、「僕はシェフだ」とレストランに駆け戻るシーンは感動的でした。家族との絆、父親から認められることなども描かれています。ですからこの路線を最後まで突っ走ればよかったのです。しかし「料理は誰でもできる」という主題があり、これが諸悪の根源です。つまり「料理はネズミでもできる」ということになり、ついてゆけません。毛深いねずみ達が作った料理は誰も食べたくないでしょう。区別は必要です。口に入るものなのですから。その結果グストーの店は閉鎖、小さなレストランで隠れて料理するというしょぼいオチです。ハッピーエンドじゃありません。ねずみが人に指示して料理を作らせるというところに留まればよかったのです。そしたら楽しく見れました。それにリングイニは料理ができないままですよね。彼はグストーの息子なのに矛盾してます。やはり選ばれた者しか料理はできないのです。彼の隠れた才能をレミーが導き出すことはできたはずです。彼は労せず遺産で店を手に入れて天狗になり破産。最後まで料理はレミー頼り。彼の成長が見られないのが最大の欠点です。彼に何かになりたいという志があってもよかったはずです。恋愛も付け焼刃的で、祝福する気にはなれません。偶然キスされただけで相手を好きになるなんて、女性を馬鹿にしてます。彼はただ職を得たいだけで終わってます。また料理評論家との勝負があるものの、他の料理人との料理対決がないのも残念なところ。「おいしい映画」とはいきませんでした。悪役シェフはグッジョブ。
[DVD(吹替)] 5点(2010-03-04 14:49:42)(良:1票)
7.  レベッカ(1940) 《ネタバレ》 
ヒロインに魅力を感じず、前半は退屈でした。レベッカ(以下R)の存在感は抜群だったが、新夫人は名前も無い(Jと仮称)。何かあるとすぐ不機嫌になるマキシム。いつもおびえているJ。シャワールームからの突然のプロポーズ。シンデレラ物語のはずなのに、幸せを微塵も感じさせないカップルの誕生です。マキシムは家名を重んじてRと離婚しなかったのに、どうして両親も何の後ろ盾もない庶民の娘と結婚したのでしょうか。庶民の娘が上流階級の家に後妻に入ってもやっていくのは大変だという無駄な知識が得られました。貴婦人になるのは大変なんですね。マキシムはRを憎んでいたのに肖像画やRの刺繍入りのものを目に付くところに置いてくのはどうしてだろう。Rのことを思い出させること言うと不機嫌になるくせに。矛盾している。舞踏会の衣装騒動は大げさでしょう。夫に叱られ、泣いて、ダンバース夫人に文句を言うと「家から離れなさい。生きている理由もない。飛び降りたら楽よ」突拍子もないですね。Rの存在を風に動くカーテン、船の遭難を霧で表現するなど光る演出がありました。Rは殴られ、倒れ、工具に頭を打ちつけて死んだ。頭蓋骨に外傷がある。2月後に見つかった溺死死体は判別不能でしょう。マキシムは余計なことをせずに死体を放置しておけばよかったのです。事故死とされるでしょう。又は海へ転落したと見せかければよかった。船を沈める必要はないはずです。理性を失っていたのでしょうか。Rは癌で余命が少ないことを知ると、夫に他人の子供を妊娠したと嘘をつき、自分を殺させようとした。愛憎が混沌として捻じ曲がっていたのでしょうか。理解不能、サイコです。「幸せな二人を見たくない」という理由で屋敷に火を放ち自殺したダンバース夫人もサイコ。Rに同性愛の感情でもあったのでしょうか。後半二転三転する展開に拍手。ホームレスのベンにだけは心が和みました。いい味出してます。えっ、オスカー受賞!R同様理解不能。
[DVD(字幕)] 7点(2009-09-26 04:17:46)
8.  レイン・フォール/雨の牙 《ネタバレ》 
日系米人のジョン・レイン(椎名桔平)は元秘密工作員で、今は暗殺者。高級官僚二人を殺し、続いて官僚の川村を電車内で自然死と見せかけて殺害、メモリースティック(MS)を探すが見つからない。MSには政治汚職の証拠がある。レインはMSを隠匿したと勘違いされ、ヤクザとCIAに狙われる。MSがあれば政府を脅すことができるためだ。川村の次女がヤクザに射殺される。それで長女みどり(長谷川京子)と逃避行。こう書くと面白そうだが、リアリティがないのでつまらない。先ず国のデータを簡単に盗めるのが問題。セキュリティがあり、MSが差し込めるわけもないのですが。レインが川村を殺害したのかも不明のまま。死因は持病の心臓発作。他の二人の殺害方法も最後まで不明。MSを奪うのが目的なのに、なぜ殺害するのか?なぜ次女は殺された?長女もMSを持っていない。CIAは東京中の監視カメラでレインらを追う。レインは「監視されているので、歩き続けるしかない」というが、帽子等で顔を隠せばいいのだ。レインが長女に意味深に「プレゼントをあげるから、目をつぶって」と渡したのが拳銃。渡したからには銃撃戦を期待するが、なし。長女がアジトを探しまわる不要な場面が続く。二人で電車で逃げて旅館で一泊するが、濡れ場はなし。翌朝レインは東京へ。意味なし。レインは長女の父を殺して葛藤はないの?長女はレインのどこに惹かれたの?追われる者の緊張感や、男女間の愛情の描写もなし。CIAの支局長は怒ってばかり。駅ホームでレインを射殺せよなどと無茶な命令。政治汚職ネタで、大騒ぎしすぎ。やがて殺害の依頼者がCIAと判明。CIAなら自分たちですればいいのに、なぜレインに依頼したの?レインは復讐のために、支局長の住所をヤクザに流す。他人まかせで、すっきりしませんね。エピローグ。子供時代をすごしたアパートを懐かしそうに眺めるレイン。意味なし。レインは長女に会いに行くが、メモだけ残して消える。「過去は忘れて、未来に生きて」余計忘れられなくなります。案の定、女は男を追う。おお、そういう展開かと思いきや、道路を挟んで見詰め合い、男は消える。がっかり。そんなレインに仕事のメールが。あれ、仕事辞めた筈ですが。レインは男(たぶんターゲット)に会いにゆき、本名を名乗ると、相手の驚く顔。で、エンド。映画館がガラガラの理由がわかり、ここだけすっきり。
[映画館(邦画)] 3点(2009-05-01 23:38:30)(笑:2票)
9.  恋風恋歌 《ネタバレ》 
済州島の観光宣伝のために作られたような恋愛映画。男は都会暮らしのサラリーマン。父親が倒れて、その介護をしなければならないため、婚約破棄、出世の海外赴任は断念というトラウマを持つ。都会の喧騒を逃れて済州島へ旅行する。女は島育ちで、気の強い観光バスガイド。恋愛に興味を持っているが、言い寄ってくる旅行者を信用できない。都会からやってきて母親と結婚しながらも、母親を捨てた父親のことが強く影響している。女の追いかけたスリを男が捕まえたことにより二人は出会う。男は女に一日観光ガイドを頼み、島の名所をめぐりながら、少しづつお互いを見つめはじめる。新婚旅行で来ていた元婚約者と偶然再会するという事件以外は、何事も起らず、ゆっくりとした時間が流れる。いつしか二人は惹かれ合うが、どちらからも言い出せない。木の下で再会の約束するが、男に急用ができて約束を果たせず。その後も、すれ違いが続く。(このあたりがわざとらしくて減点)ラストは、爽快感がありました。恋愛の起伏はほとんどなく、あくまでも心に優しい映画。気になるのは、男が日本に赴任するので、そのあとどうなってしまうのか?ちょっともやもやで減点。ハッピーエンドにするなら、すべてすっきりさせないとだめです。 
[DVD(字幕)] 5点(2009-04-14 17:54:09)
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