1. ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋
一部では「現時点でラブコメ映画の最高傑作」などと言われてるらしい本映画(wiki参照)ですが、個人的にはそこまでの出来とは思いませんでした。 まぁトマトやyahoo映画等でコンスタントに7点台の映画ですからもちろん面白いのは間違いなく、最近の映画らしく男女関係を現代風にまとめてる点等を除けば特に目新しい要素の無いごく普通の「中の上」ラブコメ映画です。 と、先に結論を書いておいて… まず邦題。 この「ロングショット」という日本人にわかりづらい単語こそ邦題をつけるべきではないでしょうか。 「大穴」という直訳であれば非常にわかりやすくなると思うのですが… (というか内容的には「微レ存」あたりの方がより的確でしょうが) さてラブコメとはそもそもファンタジーです。 実際の恋愛で、世界的女優と田舎の本屋の店主がつきあったり、謎の大富豪と街の貧乏娘が恋に落ちたり、僕と広瀬すずが結婚したりする可能性は絶対にありません。 悲しい事ですが、それが現実の恋愛です。 そんな悲しい現実からの逃避として描かれるのがラブコメであり求められる事はとにかく最後はハッピー。 そしてそんな使命を背負ったジャンルである以上、そこで描かれるのはどうしたってファンタジーにしかなりません。もっとわかりやすく言えば「妄想」です。 で、そんなラブコメ群の中でみても、この映画で描かれる状況は相当無茶レベルが高いです。 当然映画中の展開もかなり無茶。現実で考えてありえない事も多く、真面目な人はそういうところを受け付けない可能性も高いです。 しかしこれはラブコメ。 大事なのは二人の関係が変わっていく過程。それと最後に二人がどんな微笑を見せてくれるのか。 その2点においてこの映画はラブコメとして水準以上の出来で、逆にそれ以上のものは何もない、つまりラブコメでしかない。そういう映画になってると思います。 おわり [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-22 22:44:35) |
2. ロスト・エモーション
ありふれた「管理系ディストピア」映画の中で、この映画に何か特別な要素があるとすればその多くの撮影が日本で行われた事、くらいでしょうか。 残念ながら内容は陳腐で、それを情緒たっぷりに描く物だから展開も遅くなかなか観ていてつらいものがあります。 内容だけでみれば半分の時間で十分。 それが倍の時間になっているという事は、よく言えば「情緒たっぷり繊細」、悪く言えば「ダラダラ引き伸ばされてかったるい」映画なわけです。 海外では後者の評価が多いようですが、手垢つきまくった「管理系ディストピア映画」をいまさらわざわざ撮る以上、そこに何か新しい要素を期待するのは当然なわけで、残念ながらそれがない本映画の評価がそれほど高くないのはまぁ当然と言えるでしょう。 [インターネット(字幕)] 5点(2020-10-07 09:42:20) |
3. 68キル
面白いか面白くないかで言えば間違いなく面白い映画、しかしかなり人を選びそうです。 観ようによってはカタルシス大爆発の癒し系映画だと言えなくもありません。特に女難の方には。 「やばい女総進撃」みたいな本映画の中で誰がいいかと聞かれれば、顔も体も(性格も)ヴァイオレットがナンバーワン。 そりゃそういう立ち位置ですから当然かもしれませんが。 ちなみに一番笑ったシーンは、雑貨店のモニカに店で舐めさせられたあと運転中に口に残った毛を出すシーン あるある笑 [インターネット(字幕)] 7点(2020-07-28 16:55:01) |
4. ローン・サバイバー
ブラックホークダウンの系譜につらなる実話系戦争映画。いや戦闘映画か。 とにかく映画からの圧が強すぎて呼吸困難になりそう。 比較的最近の事件で関係者はほぼ存命、主人公である当人の手記を元にしてるだけに、内容的にはちょっと大げさなだけのドキュメンタリー映画。 映画的な細かいツッコミとかはもう野暮でしょう。 中盤以降終始圧倒されるシーンが続くだけの圧の強い映画です。 このあと、同じ監督、同じ主演でパトリオットデイ、バーニングオーシャンと実話系映画が作られていくわけですが、出来でいえばローンサバイバーには及んでないのは(事件の規模からして)しょうがないのかもしれません。 [インターネット(字幕)] 8点(2020-05-12 17:13:26) |
5. ロスト・バケーション
《ネタバレ》 この映画の存在を知り設定を聞いたときからずっと観たいと思ってた映画なんですがなかなか観る機会がなく、今回やっと観たわけですが…正直、期待が大きすぎました。 ヒロインの水着姿に魅力がないのが致命的で、これがたとえばグラスハウスのリリー・ソビエスキーの水着シーンみたいなエロさであればそれだけでもう十分!ってくらいの価値はあったと思うんですが…何しろほとんどヒロインのワンマンプレーな映画ですから映画の魅力はヒロインの魅力に依存する部分が大きいわけです。 そのヒロインを演じるのが「野蛮なやつら/SAVAGES」で、どこがいいのかわからない冴えないヒロインを演じていたブレイクライブリーなんですから、期待するだけ無駄だったという事なんでしょう。 ストーリーもイマイチで、たとえばカモメ。 例えばサメに喰われてヒロインの囮になるなり何かの偶然でヒロインの助けになったり、とにかくストーリー上の鍵を握るかと思いきや…何もない! 何なのそれ! まぁカモメも無事に助かってたみたいでよかったですが…てか人間の医者ってカモメの羽とかでもあんなパシっと治せるものなんでしょうか? いくら医者でもさすがにカモメの羽の構造は知らないような気がするんですが… [ブルーレイ(字幕)] 6点(2018-06-27 14:37:49)(笑:1票) |
6. ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE
世の中、「これってわざわざ映画化する意味あったの?」なんて感じの事を言われる映画は数多存在するわけですが、しかしこの「THE MOVIE」までくると一周回ってアリ!と言うしかないのではないでしょうか。 私は2016年大晦日にテレビで放映されたものをのんびりと見たのですが、テレビで見るともはや普通の「路線バスの旅」そのものです。 それ以上でもそれ以下でもなく「THE MOVIE」かどうかすら関係ありません。 まぁこの「THE MOVIE」に関しては存在自体が半分ネタのようなものですから、それも含めてアリなんじゃないかと思います。 とはいえ映画のレビューサイトなので映画に関係した事を無理やり書くならば三船美佳についてです。 わりとテレビでよく見かけどうしても忘れがちなのですが、「(世界の)三船敏郎の娘」という存在である事は、やっぱりすごい事なんだよな…とこの「THE MOVIE」を観てあらためて考えさせられたのです。 とまぁなんとなく映画に関係した事を書いて2016年も終わりにしたいと思います。 よいお年を。 [地上波(邦画)] 5点(2016-12-31 16:07:37) |
7. ロスト・ボディ(2012)
《ネタバレ》 映画を観ていて、展開的にこの夫婦両方とも犯人じゃないだろうから(いや犯人なんだけど、それはさておき)、そうなると、この「夫の不倫相手の女」が黒幕でその元恋人とやらが実は刑事でそいつと組んでやってるのかな、なんて思いつつ、でも警部の奥さんの話をしつこくやってるからこれは何かの伏線なんだろうけど、さすがにこの警部が恋人は無理あるし…、と思ってたら「親子」!! 普通に考えたら一番自然な関係性だけどw でも惜しかった俺! と、まぁ個人的にはそんな感じでしたが、でもあまり考えずに映画を観ていれば「おお、そうだったのか」とびっくりする人がいても全然おかしくありません。 ややアイデア倒れでノベル系ゲームをそのまま映画化したような雰囲気ですし、映画中にも故意に観客をミスリードさせようとする感がありありですが、でもなんの捻りもない凡庸なシナリオよりはよほどいいと思います。 それにしても、これ、娘が美人じゃなかったら全然成立しない話で、もし不美人だったらどうなってたんでしょうか。 …いや、親父が単独で始末つけただけなんでしょうけど。 [地上波(吹替)] 6点(2016-12-15 00:19:29) |
8. ロボコップ(2014)
《ネタバレ》 リブートという事で、オリジナルと比べるとずいぶんと潤沢な予算を使い、いろいろお上品に変身させたのがこの映画。 (いや、一部表現はむしろ下品だとも言えますが) まぁリブートするからには、何か変えないと意味がないわけで、しかし元のロボコップのよさは、あのB級感にあります。 「お前はクビだ!」 「サンキュー」 ババババン! というバカバカしくも爽快なギャグ(ギャグ?) そして「いい腕だ。名前は?」と聞かれ 「マーティ」で〆るラストのキレのよさこそがロボコップの魅力。 しかしこれはB級映画だからこその面白さであって、お上品なリブートのこちらにはそのような魅力が全然見当たらないのです。 なんかごく普通の最近よくある一見きれいなCG特撮SFアクション映画(しかしお話しはやや暗め)の一つにすぎません。 この作品ならではの良さが全然ないのです。 決してつまらないわけではないのですが、しかし、どっちが好きか?と聞かれれば多分ほとんどの人が「オリジナル」と答える事でしょう。 であれば、残念ながらこのリブートはやはり失敗だったと言わざるを得ないのではないでしょうか? ロボコップは「ちょっとスタイリッシュ」ではやっぱダメなんです。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-11-12 01:04:42) |
9. ローン・レンジャー(2013)
《ネタバレ》 かの名セリフ「ハイヨーシルバー」をキメに持ってくるのはリメイクとして王道な作りだし、まるで80年代ハリウッド娯楽映画を観るかのようなこれぞ娯楽映画とも言うべきクライマックスシーンは本当にお見事なんですが…途中もう少しお話を整理して個々のキャラを立たせるなり背景を説明するなりしてくれるべきだったのではないか、というところが残念。 まぁそれでも期待してなかった分だけ十分に面白い娯楽映画だったと思います。パイレーツオブカリビアンシリーズが全く性に合わなかっただけに、同じスタッフでのこの出来は正直嬉しい誤算でした。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-11-25 00:32:06) |
10. ロボジー
同じ監督の「ハッピーフライト」あたりと空気感は似ているけど、それよりもっとコメディテイストが抑えられていて、それが残念感につながっているように思います。明らかにナンセンスギャグの設定であるにも関わらず、わりと情緒的で淡々とした映画になっているのは明らかに間違ってる、としか…。ストーリーが進むために観ている途中の「もうちょっと面白くなるでしょ、これ」感が半端ない。ストーリーは最後まできれいにまとまっていて、ほとんど非の打ち所がないだけに、もう少しデフォルメしたエピソードを入れるなり、もっとコメディ寄りの演出をするなりすればもっと面白い作品になったんだろうになぁ、と思います。一言でまとめると「このナンセンス設定でこんなに普通に撮られてもねぇ…」 [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-01-11 21:43:22) |
11. ロボット
《ネタバレ》 大概の映画では冒頭のクレジットで「監督○○、脚本○○、製作○○」とメインスタッフの名前が出るわけですが、この映画はその部分から油断できません。その部分でいきなり画面に映るのは「Super Star ラジニカーント」というクレジット!スーパースターってあんた!!とそこで映画に突っ込んで以降、後は本編に3時間突っ込みぱなしというすごい映画。確かにこれぞエンターテイメント!いろいろ言われる唐突なミュージックPVは…いや個人的には結構好きでした。金かかってるしわけわかんないし、何しろ他の国の映画にはこんなのないし。 インドに詳しくない僕が個人的に面白いと思ったのは、劇中の台詞が英語交じりだったことです。インドって普通に英語通じる国なんですねぇ。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-12-18 18:48:45) |
12. ロンドンゾンビ紀行
《ネタバレ》 ゾンビ映画というとホラー路線とコメディ路線があるわけですが、この映画は後者。まぁ邦題見ればわかりますけどね。原題は「コックニー対ゾンビ」ですから、日本で言えば「下町っ子対ゾンビ」とかになるんでしょうか。 コックニー訛というとオードリーの「スペインの雨は主に平野に降る」しかわからない自分にはこの映画の本質がやや理解できないかもしれないわけですが(実際その訛を使ったネタがいくつかありましたし)、それでもこの映画は面白いです。なんたってじいちゃんかっこいい!(笑)主役は間違いなくじいちゃんです。 もはやゾンビについては老人だろうとその存在を知ってるという割り切り感。 「頭を打つのよ」「なぜ知ってる?」「…常識よ」なんて素敵な会話でしょうか。 わかりやすい「嫌な奴」や「バカ」だけがみんな死ぬというわかりやすい作りも最高。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2013-11-25 23:43:59)(良:1票) |