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鉄腕麗人さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2593
性別 男性
ホームページ https://tkl21.com
年齢 43歳
メールアドレス tkl1121@gj8.so-net.ne.jp
自己紹介 「自分が好きな映画が、良い映画」だと思います。
映画の評価はあくまで主観的なもので、それ以上でもそれ以下でもないと思います。

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1.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
長い長い旅の果て、極限まで憔悴した主人公たちの意識が乗り移ったかのように、観ているこちら側も確実に疲弊していることに気付く。 もちろん映画が長過ぎて疲れたということではない。これほどまでに深遠な物語を、これほどまでに完璧に映し出した映画世界を体感して、“疲れ”を感じないわけがない。 そう断言出来るくらい、この映画の完成度は物凄く、あらゆる否定を寄せ付けない絶対的な存在感を誇っている。  劇場公開以来2度目の鑑賞。劇場公開版でも充分にこの作品の凄さは感じていたけれど、今回初めて“スペシャル・エクステンデッド・エディション”を観て、映像構成から人間描写までこの映画世界のあらゆる緻密に裏打ちされた奥行きの広大さに驚嘆した。 主人公はもとより、彼を支える仲間たちの一人一人、そこに集う人物の一人一人、そして対峙する“悪”の存在の一人一人に至るまできめ細かい描写がきちんとされ、その一つ一つのドラマ性がこの深遠な物語を象っている。 そういうことを映画という表現の中で、余すことなく創造しきったピーター・ジャクソン監督をはじめとする製作陣には、ただただ敬服するしかない。  一つの指輪をめぐる冒険の果ての、世界の平穏と、主人公の喪失感。 ファンタジーに関わらず、世界中の数多のストーリーが、この"行きて帰りし物語”をベースにしているのだろうが、この映画の絶対的な存在感は、この先時を経ても決して揺るぐことはないだろう。  ただし、個人的にはこの物語に唯一対抗し得る作品があると思う。 「風の谷のナウシカ」の原作漫画である。 もちろんこれも、宮崎駿がJ・R・R・トールキンの「指輪物語」に影響を受けていることは明らかだ。今回、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズを見直してみて、「風の谷のナウシカ」が類似する要素が数多いことに気付いた。 「風の谷のナウシカ」の原作漫画の大ファンにとっては、その実写映画化は禁断の夢だ。 ただもし、その禁断が破られるのならば、それを託せるのはピーター・ジャクソンをおいて他にいない。
[DVD(字幕)] 10点(2013-02-14 16:56:55)
2.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
“5日目の朝日”と共に白い魔法使いが軍勢を引き連れて戻ってくる。大軍勢が一挙に斜面を下り、待ち受ける敵方の大軍勢とぶつかり合う。 起死回生のこのシーンの迫力は物凄く、劇場公開時に初めて目の当たりにした時の興奮は忘れられない。 個人的には、この「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズが、ファンタジー映画の範疇に留まらずエンターテイメント映画として唯一無二のものとなっているのは、この第二作の圧倒的なクオリティーによるところが大きい。  シリーズの前日譚「ホビット」の公開、鑑賞を受け、この“スペシャル・エクステンデッド・エディション”を初めて鑑賞。 本当はもっと早く観ておきたかったけれど、何せ上映時間が223分もあってはなかなか機会を見出せず、結局今回のタイミングに至った。  エンターテイメント映画としてのクオリティーの高さは、先述の通り言うまでもなく物凄い。 長ーーいエンドロールが、この映画に携わった人間とそれに伴う情報量の膨大さを顕著に物語っている。  今作はメインキャラクターはもちろん脇役も含めた登場人物たちの群像劇としての趣が強く、映画世界に息づくキャラクター達の緻密な人物像とそれに付随するドラマ性も見所だと思う。 その分、逆に主人公フロド周辺の描写は少なく、彼においてはそれほど大きな進展もないのだが、周辺キャラクターの魅力が深まる今作があるからこそ、この三部作は強固な娯楽性を持ち得ていると思う。  さあて、この勢いのまま「王の帰還」の“スペシャル・エクステンデッド・エディション”に挑むかな。
[DVD(字幕)] 10点(2013-02-13 16:53:56)(良:1票)
3.  ロッキー
映画鑑賞が趣味だと言って、何千本の映画を観ていたとしても、当然ながらその全てを観られるはずも無く、絶対的な名作にも関わらず、未鑑賞の作品が多々ある。 「ロッキー」もまさにそういう作品群の中の1本だった。(ちなみに「ロッキー4」は観ている……)  「圧巻」だった。 有名すぎる映画なので、未鑑賞であってもラストの顛末に至るまで大体のストーリーは知っていた。 驚くべきは、それにも関わらず、まったく予想外のドラマを見せつけられたことだ。  もっと分かりやすい主人公のアメリカンドリームを描いた映画だと思い込んでいた。 が、実際に描きつけられていたのは、不遇な環境と自分自身に対するコンプレックスからの脱却に対する飾り気の無い「願望」だった。 そこには、大義名分もなければ綺麗ごともない。ただ幸運に恵まれたチャンスを生かし、現状から抜け出したい。 もっとあざとくいえば、降ってわいたラッキーをものにして、名声を得て、幸福を掴みたい。  ひたすらにその思いしかない。だから凄い。 ストーリーをもっと盛り上げようと思えば、いくらでも感動的な要素を加えられたはずである。だが、敢えてそういう安直な“創作”を加えず、無骨に鍛え上げられた肉体のように、物語が研ぎすまされている。  これはまさに、シルヴェスター・スタローンという映画人のドキュメントなのだと思う。 オーディションに落ち続け、日銭をかせぐ毎日だったスタローンが脚本・主演を務め、一躍スターダムにのし上がった様は、まさしくロッキー・バルボアそのものである。  「自分の夢で名声を得たい」というロッキーとスタローンの思い。 そこにあるものは、決して綺麗ごとだけでは済まされてない野心に溢れた強かさだ。 だからこそ、この映画は長年色褪せることのないリアルなエネルギーに満ち溢れている。  だから知っていたラストシーンを初めて観て、涙が溢れた。
[ブルーレイ(字幕)] 10点(2009-12-28 15:58:24)(良:5票)
4.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 
映画史百余年、おびただしい数の映画が生まれ数多くの傑作が誕生しているが、その歴史に燦然と残るという映画はやはり数少ない。ひとつの映画において映画史に残るという肩書きには凄まじいパワーが必要だからだ。そして、この強大な3部作はまさしく「映画史に残る作品」にふさわしい映画としてその全貌をあらわしたと思う。あらゆる娯楽映画を超越したそのエンターテイメント性にもはや言葉がない。ただただその映画世界に包まれ没頭することしか一観客としては許されない。そんなとてつもないエネルギーを感じずにはいられなかった。 旅の仲間たちによる指輪をめぐる壮絶な冒険を綴ったこの物語は、指輪を葬り、大団円を迎えただけではその結末を許さない。ラストに描かれる指輪を背負った者の宿命。その果てしなく深遠な喪失感こそ、この壮大なファンタジーの真のテーマだったのだと思う。指輪をめぐる旅は終わった。しかし本当の旅はこれから始まる。
[映画館(字幕)] 10点(2004-02-08 10:35:21)(良:2票)
5.  ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔
もはや言うまでも無いが、今作ほど「超大作」という肩書きにふさわしい映画はない。映画には様々な要素があると思うが、そのすべてにおいてこの映画は強大である。ドラマティック、衝撃、迫力、緊張、エンターテイメント、伝統、映画という総合娯楽が受け継いできたすべての集大成のひとつがこの作品に注ぎ込まれているようにすら感じる。素晴らしいを通り越しもはや、凄まじい。
10点(2004-01-30 15:09:25)(良:1票)
6.  ロザンナのために
あまり知られていないが、夫婦愛という点ではこの映画の右に出るものはないのではと思えるほど素晴らしい作品だった。夫婦が置かれている状況も、旦那であるジャン・レノが起こす行動も本来なら非常に切迫したものである。しかし、映画の空気感はそうではない。あくまでコミカルにほのぼのとした雰囲気が逆に涙を誘う。予想外に爽快感たっぷりのラストも心地よく印象深い。
[ビデオ(字幕)] 10点(2003-11-18 11:07:21)(良:1票)
7.  ローマの休日
ラブストーリーなんてそれこそ星の数ほどあるわけで、映画のジャンルとしてもっとも多いのはラブストーリーだと言って間違いない。そしてどんなラブストーリーにも共通して不可欠なのは、“愛すべき女優”、“恋心を抱いてしまう女優”であろう。むしろその定義自体がこの映画のためにあるような気がする。オードリー・ヘップバーンという女優が存在したこと自体がすごく幸福に思えてならない。ああ、ほんとうにくるおしいほどの想いでいっぱいになる。なんて映画だろう。
10点(2003-10-16 11:28:32)
8.  LOGAN ローガン 《ネタバレ》 
軋む。 古い車体が、錆びた鉄扉が、そして満身創痍のヒーローの身体が。 不死身だったはずのヒーローが、老い、拭い去れない悔恨を抱え、死に場所を求めるかのように最後の旅に出る。 メキシコからカナダへ。アメリカを縦断する旅路の意味と、その果てに彼が得たものは何だったろうか。  17年に渡り「X-MEN」シリーズを牽引してきた主人公のラストが、まさかこれほどまでにエモーションに溢れた“ロード・ムービー”として締めくくられるとは思ってもみなかった。 シリーズ過去作のどの作品と比較しても、圧倒的に無骨で不器用な映画である。テンポも非常に鈍重だ。 いわゆる“アメコミヒーロー映画”らしい華やかで派手な趣きは皆無だと言っていい。 だがしかし、どのシリーズ過去作よりも、“ヒーロー”の姿そのものを描いた映画だと思う。  個人的に、長らく「X-MEN」シリーズがあまり好きではなかった。 初期三部作における主人公・ウルヴァリンの、鬱憤と屈折を抱え、あまりのもヒーロー然としないキャラクター性を受け入れるのに時間がかかったからだ。 リブートシリーズと、ウルヴァリン単独のスピンオフシリーズを経て、ようやくこの異質なヒーローの本質的な魅力を理解するようになった。 それくらい、このヒーローが抱える憂いと心の闇は深く果てしないものだったのだろうと思う。  そんなアメコミ界においても唯一無二の「異端」であるヒーローが、ついに自らの闇に向かい合い、決着をつける。 おびただしい数の敵を切り裂いてきたアダマンチウムの爪が、これまで以上に生々しく肉をえぐり、四肢を分断し、血みどろに汚れていく。 そして、同時にそのアダマンチウム自体が体内に侵食し、無敵のヒーローの生命を徐々に確実に蝕んでいく。 それはまさしく、“ウルヴァリン”というヒーローの呪われた宿命と業苦の表れだった。  不老不死故に、他の誰よりも、相手を傷つけ、そして傷つけられてきた哀しきヒーローが、ふいに現れた小さな「希望」を必死に抱えて、最後の爪痕を刻みつける。  過去作におけるウルヴァリンというキャラクター故のカタルシスの抑制とそれに伴うフラストレーションは、今作によってそのすべてが解放され、別次元の感動へと昇華された。  それが成し得られたのは、何を置いても主演のヒュー・ジャックマンの俳優力によるところが大きい。 彼は今作で自らのギャランティーを削って、「R指定」を勝ち獲ったらしい。 そこには、“ウルヴァリン”を演じることによってスターダムをのし上がったことへの感謝と、このキャラクターのラストを締めくくる上での並々ならぬ意気込みがあったに違いない。 結果、ラストに相応しい見事な“オールドマン・ローガン”を体現してみせたと思う。   「This is what it feels like(ああ、こういう感じか)」  最期の最期、哀しきヒーローは、ついに“それ”を得ることが出来た。 墓標の「X」が涙で滲む。 さようなら、いや、ありがとう、ローガン。
[映画館(字幕)] 9点(2017-06-09 23:05:46)(良:2票)
9.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
鑑賞後、自宅に帰り着き、とっときの日本酒を開けた。そして、今作に登場したすべての“名も無き者たち”のために献杯を捧げた。  「スター・ウォーズ」の正史から離れた「番外編」として、最高の映画だったと思う。 「スター・ウォーズ」とは詰まるところ、“ジェダイ”という選ばれし者を描いた映画であり、ひいてはその中でも更に選ばれし血統である“スカイウォーカー一族”を描いた映画であったと言えよう。 しかし、それと同時にこの壮大なスペースオペラには、当然ながらおびただしい数の名も無き者たちの命が瞬いていたということを、この映画は熱く物語る。 善玉、悪玉問わず、持たざる者たち、名も無き者たちの意地と矜持に心が揺さぶられっぱなしだった。 そして、最強兵器による“絶望の炎”を“希望の光”に転じさせてみせた「英雄」たちの最期に涙が溢れた。   エピソード4のオープニングロールの映画化という報を聞いた時は、SWファンとして多大な興味を得た反面、番外編とはいえ果たしてSWシリーズの最新作として成立するのかという疑問符を拭えなかった。 オープニングロールで記された内容の映画化ということは、とどのつまり世界中総てのファンは“事の顛末”を知っているわけで、それはエンターテイメントとして非常に高い障壁になると思われた。 またSWの正史に登場するような大人物は描けないことも明らかで、必然的に地味な作品に仕上がることは避けられないのではないかと想像していた。  しかし、それは大きな見誤りだった。 “ジェダイ”がただの一人も登場しない今作が、こんなにも娯楽と感動に溢れ、しっかりと「スター・ウォーズ」として成立しているとは。 SWというスペースオペラの根幹を成すものは、“ジェダイ”でもなければ、“スカイウォーカー一族”でもなかったのだ。 ひたすらに「希望」という言葉を掲げ、勝利を信じ、広大な宇宙で瞬いた命の一つ一つこそが、SWをSWたらしめるものだったのだと思い知った。 そういう意味では、この映画こそが、最も「スター・ウォーズ」というタイトルに相応しい作品であるようにさえ思える。   この映画で主人公たちが得たものは、「勝利」ではない。 「きっと誰かに伝わったはずだ」という、本当に微かな、だけれども何よりも重く重要な「希望」だった。 かろうじて繋ぎとめたその「希望」を胸にして、彼らは“光”に包まれる。 あまりにも悲しく無慈悲なシーンである。 でも、彼らが成したことの「意味」を既に知っている我々は、そこにシリーズ最高のエモーショナルを感じずにはいられない。  「希望」は、持たざる者たち、名も無き者たちによって、文字通り一人ひとり継がれていった。 そして、無双そのものの“絶望の権化”による追従をすんでのところで何とかかわし、ついに「新たな希望」へと辿り着く。  そりゃあ、泣くしかないじゃないか。
[映画館(字幕)] 9点(2016-12-18 00:42:13)(良:1票)
10.  ローラーガールズ・ダイアリー
良い映画だった。まず最初にそう言っておきたい。 シンプルに、登場する人物たちの言動、展開される青春物語に感動した。 ベタで押し付けがましくもなりがちなプロットだけれど、それを独特の切り口で表現しており、部分的には目新しささえ覚える素敵な映画世界が映し出されていた。  この映画が“素敵”な要因は多々あるけれど、やはり何よりも挙げたいのは、二人の女性の映画人の魅力が溢れているということだと思う。  まずは主演のエレン・ペイジ。彼女の出演映画を観る度に、その不思議な魅力に知らぬ間に魅了されている。 決して印象的な美貌を携えているわけではない。背も小さく、映画のキャラクターそのままに地味な田舎娘という風貌である。 なのに、映画のストーリーが進むほどに、たまらなく魅力的になり、次第に心から彼女のことが好きになっている。不機嫌な仏頂面や、気怠そうに足を掻く仕草まで、彼女の女性としての、人間としての魅力に映ってくるから不思議だ。  そして、初監督としてこの作品を映し出したドリュー・バリモア。 正直なところ、彼女が映画を撮ると聞いても、期待は先行せず疑心の方が先立った。女優が監督業をして成功したということはあまり聞いたことがないし、彼女自体の少々破天荒な人間性からどれほどまともな映画が作り出されるものかとも思った。 しかし、結果としては、その彼女の破天荒な人生模様が、この映画の核心を築いている。 子役自体から長きに渡ってハリウッドの映画世界で生きてきて、「少女」時代に飲酒、喫煙、そしてドラッグにおぼれ、自殺未遂も図った。 堕落と苦悩を得て、再びエンターテイメント界に復活した彼女の人生観と力強さが、この映画に登場するすべての女性たちの言動に説得力を与えている。 そのことが、映画自体のリアリティに繋がり、ベタでありながら独特のオリジナリティーを醸し出している最大の要因だと思う。  己の体ひとつで、限られた空間と時間を疾走する女性たち。彼女たちの熱情は、ローラーコースを越えて、彼女たちの人生そのものを駆け巡るように、激しく美しくほとばしる。
[DVD(字幕)] 9点(2011-08-15 21:44:40)(良:1票)
11.  ロスト・イン・トランスレーション
良い映画だ。日本という国の“ありきたりな”日常に見え隠れする滑稽さ、そこで途方にくれる孤独なふたりの外国人。実に現実的でありながら、そこに映画としての面白味を生み出すこの外国人女流監督の観察眼の凄さは何だろう。多種多様な感情と文化が入り混じり、混迷極まる“東京”という街を、これほどまでに情感たっぷりに描き出す映画を観たことが無い。不安定で不確実なままに惹かれ合うふたりが織り成すこの物語は、ロマンスなのかヒューマンなのか……もうそんなことはどっちでもいい。混沌とした街で、混沌としたふたりが、導かれるままに紡ぎだしたしっとりとした感情に、余計な説明などいらないと思った。
[DVD(字幕)] 9点(2005-05-02 02:29:29)
12.  ロード・オブ・ザ・リング - スペシャル・エクステンデッド・エディション -
「ロード・オブ・ザ・リング」三部作の前日譚となる「ホビット 思いがけない冒険」を鑑賞したばかりだったので、この第一作目の“スペシャル・エクステンデッド・エディション”を久しぶりに鑑賞。 オリジナル版でも178分もあるのに、このバージョンに至っては劇場未公開の重要シーンが追加され上映時間は208分。長いことは確かだが、その時間を注ぐに相応しいエンターテイメントとしてのボリュームは備わっている。 劇場公開時の初見では、この映画世界のファンタジー感に今ひとつのめり込めなかったが、第二作目の「二つの塔」を観賞後にこのバージョンを観た時には、ストーリーのドラマ性が増し「やはり凄い映画だったんだ」と改めたことを思い出す。  そして、最新作の「思いがけない冒険」を観賞後に今作を再度観直してみると、更にこの物語の深みと面白味を堪能出来た。 ガンダルフやビルボの台詞を中心に、かつての冒険譚を踏まえた描写は数多く、そういったシーンが登場する度に「あのことか!」とアガる。 それは、前三部作も含めてこの稀代のファンタジー映画シリーズが、世界観の構築から人物描写に至るまで、骨太な物語の上に成り立っているということの証明だと思う。  「思いがけない冒険」については、初見では正直盛り上がりきれなかった部分もあったが、今作を鑑賞し直してみて、すべてのシリーズ作が一本の道で通じているということを感じることが出来たので、次作「スマウグの荒らし場」の期待は一転高まった。 一年後の公開までには、「ロード・オブ・ザ・リング」の残り二作の“スペシャル・エクステンデッド・エディション”も観ておきたい。
[DVD(字幕)] 9点(2004-01-28 16:04:15)
13.  ロード・トゥ・パーディション
ギャングという彼としては異色の役どころを演じたトム・ハンクスの存在感が抜群だった。そこにジュード・ロウの怪演、ポール・ニューマンの貫禄の渋さが加わり濃厚なハードボイルドに裏づけされた親子のドラマに仕上がっていた。「アメリカン・ビューティー」においてその才能を知らしめたサム・メンデス監督のカメラワークが秀逸そのもので、映画全体を鮮烈な構図と陰影で際立たせている。あらゆる面で見事に完成された傑作。
[映画館(字幕)] 9点(2004-01-18 04:25:24)
14.  ロード・オブ・ザ・リング
冒頭やや説明的な部分はあり、最初から最後まで盛り上がるとまではいかないが、それも壮大な三部作の第一作であるということを考えれば至極仕方ないことでだと思う。一切の妥協のない物語の世界観の創造は見事の一言に尽き、今シリーズが娯楽映画大作史上に燦然と残るということは相当に明らかだ。
[映画館(字幕)] 9点(2004-01-09 13:45:30)
15.  ロミオ&ジュリエット
個人的には、冒頭の銃撃シーンだけでハマってしまい、全編に渡る独特のノリに引き込まれた。原作の持つヨーロッパ的な雰囲気から一転、独創的な熱っぽい南米の空気感がオリジナリティを高め、インパクトのある映画にしている。
9点(2003-10-28 15:05:54)
16.  ローレライ
キャスティングを見た時点で(フジテレビ製作ということも含め)、ある種テレビ的な“薄さ”が反映されてしまうのではないかという危惧が鑑賞前にあった。そしてそういうことが全く無い映画であるとは言えないとは思う。しかし同時に、思った以上にひとつの映画として堂々と完成している映画だとも思う。ローレライというアイデア、終戦間近という時代設定、日本人という国民性、日本人だからこそ描ける要素を巧みに絡み合わせた物語に魅力が溢れている。大国の同ジャンルの映画に対して、製作費の規模の違いはどうやったって伺える。しかしそれは“=製作不可能”ということではない。その事実を今作のスタッフ&役者は力強く表現して見せたと思う。
8点(2005-03-06 02:35:23)(良:1票)
17.  ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
こういう監督のこういう映画を観ると、映画はまだまだ物凄い可能性を秘めているのだということを痛感し、幸せな気分になる。ストーリー展開の斬新性、繰り広げられる群像アクションの痛快性に没頭せずにはいられない。
8点(2003-12-24 01:39:18)(良:1票)
18.  ロスト・チルドレン
ジャン=ピエール・ジュネの悪趣味なファンタジー世界が何と言うか、素晴らしい。ドロドロとした映像世界の中で繰り広げられる童話のような物語に引き込まれる。等身大で怪人を演じたロン・パールマンの存在感が映像に映える。
8点(2003-12-22 17:44:06)
19.  ロスト・イン・スペース
未知なる宇宙を舞台にした漂流記で、ストーリーにしてもヴィジュアルにしても非常に娯楽性が高い映画に仕上がっている。宇宙で迷子になる家族に襲いかかる危機は絶望的であるが、ノリとテンポの良さで回避していく展開には爽快感と痛快感に溢れている。ラストも実に心地よく、是非続編を作ってほしいと思う。
8点(2003-11-16 18:09:04)
20.  ロボコップ(1987)
圧倒的な悪趣味と意地悪の果てに浮かび上がるリアルなディストピア。すっかり大人になってしまった今だからこそ、ヴァーホーヴェン監督ならではの露悪さの価値が際立つ。
[インターネット(字幕)] 8点(2003-09-28 17:30:57)
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852220.13%
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