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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2517
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 レビューを相当サボってしまってるの、単に面倒になっちゃってるからなんですよね。トシのせいか、色々とメンド臭くなっちゃって。
映画自体、コロナ禍以降そんなに見に行かなくなったのだけど、それでも年に70~80本は見てるワケで(でも今年は50本行かないかな?)、レビュー書けよ自分、って思ってる、でもなんか書かない、みたいな。
これからは今までよりも短文でレビューを上げてゆきたいな、と思う次第であります・・・微妙だけど。.

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1.  ローマの休日
髪を切ったオードリーにぽわ~んとうっとり。女神降臨、みたいな。1つ1つのエピソード、シーン、カットが本当に夢のようで、何から何まで愛すべき映画。静かで切ないラストシーン、夢の終りに、もっともっと夢を見続けたいと思う私でした。
[映画館(字幕)] 10点(2003-11-21 22:20:19)(良:1票)
2.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
 今から11年半前、『シスの復讐』のレビューに書いた希望がこうして実際に一本の映画となった事に驚き、その上で自分がなんとなくイメージしていた設計図奪取作戦がいかに陳腐かを思い知らせてくれる作品でした。   冒頭からしばしはノレませんでした。ごちゃごちゃしたシチュエーションの羅列で、とにかく映画を見る上で必要な情報を伝える事に必死という感じ。帝国と反乱軍との間でうごめく人々のやりとりを描くって、アニメの『反乱者たち』でもたっぷり見せられてきてるモノなので、それと同じレベルのものをずっと見せられるのかいな、って思うとちょっとゲンナリって感じでした(エピソード7も大半はそんな状態でしたし)。  だけどドニーさん登場あたりから、この映画ならではの魅力が出てきて、『スター・ウォーズ』世界を舞台にした無名の戦士たちのハードな物語に心奪われてゆきました。  フォースもライトセイバーも無い人々が帝国軍の圧倒的な戦力に立ち向かってゆく、その絶望的なシチュエーションの先にある微かな希望。見ている側はその希望の正体を知っているがゆえに、心躍り、燃えます。  終わってみれば、シリーズで唯一の泣ける『スター・ウォーズ』。それはこれまでのシリーズの知識があってこその感動ではあるのですが(最低でも『エピソード4』だけは見ていないとこの映画の価値は判らないかと思います)。   オープニングのスクロールがない、ルークのテーマ曲が流れない、舞台説明の文字が表示される等、本シリーズとの差別化が図られている中、ご贔屓ジアッキノの音楽は見事にジョン・ウイリアムズをリスペクトし、このハードなドラマを盛り上げてくれます。   フォースを胸に、その生身の体を使って戦う等身大の人々、それは『スター・ウォーズ』ファンの姿に重なるんじゃないでしょうか。ここに描かれた戦士たちこそはファンの心を映し、ファンを代表してそこに立ち、命を賭して帝国軍と戦った、そこに感動しない訳にはいかないでしょう。  38年もの昔に見た『エピソード4』が、これから先、全く違った視点で見られる、今に至って作品イメージが更新されるって、なかなか貴重な体験ですね。
[映画館(字幕)] 9点(2016-12-18 21:10:07)
3.  ロボッツ
物語やメッセージに、特に目新しい部分はなくって、そこを純粋に楽しめたのか?というと、ちょっと自信がなかったりするのですが、もうとにかくデザイン、美術にやられちゃいました。最初から最後まで金属で彩られた映像にウットリしっぱなし。ブリキのオモチャのような主人公とその仲間達。ぺかぺかのシルバーメタリックなヒロインや悪役達。カラフルVSモノトーンで判り易く対比され、デザインされ、組み上げられた世界は、土や緑の匂いとは無縁なのですが、デジタル技術によって生命を与えられたモノ達にすっかり愛着が湧いてしまいました。デジタルだからこそ語れる世界がある事を、この映画は具体的なカタチにしています。ピクサーの自然物を現実以上に美しく描こうとする姿勢や物体の柔軟さの表現とは対極にあるような、ガタゴト音を立てそうな硬さに支配された世界も、これはこれでイイなぁ、と映像に魅了され続けた90分でした。同じ20世紀フォックスの看板をぶら下げた「スター・ウォーズ」(配給だけですが)が、新シリーズで忘れてしまったガタゴト感覚が、ここにはたっぷりあった、というのはちょっと皮肉な感じもしますが。
[映画館(字幕)] 9点(2005-08-01 17:20:36)(良:1票)
4.  ロミーとミッシェルの場合 《ネタバレ》 
新宿のちっちゃな映画館のちっちゃなスクリーンで見ましたが、もうこの映画の虜になってDVDを購入して何度も何度も見ています。ケニー・ロギンスの「フットルース」とかシンディ・ローパーの「タイム・アフター・タイム」とか、とってもベタな曲をベタに使って描かれるおバカ世界のおバカな二人にミョーな共感抱きまくり。浮きまくりだった高校時代の二人は、でも本当に輝いてたと思いますわ。それにしてもクライマックスの奇妙な踊り、あれは映画史に残りますね(ホントか?)。
[映画館(字幕)] 9点(2004-03-25 13:52:20)(笑:1票) (良:1票)
5.  ロッキー 《ネタバレ》 
思い出すのは、クラスの不良グループがこの映画を見に行ったら、映画館で担任に遭遇しちゃって、全然落ち着かなかったとコボしてた事。普段映画を見に行かない人達がみんな見ていて、なんだか微笑ましいなぁ、なんて思ったものです。さて、映画はアメリカン・ドリーム!みたいに言われますけれど、むしろ日本人好み?なんて考えてしまったり。ラストで勝利しない、勝者の物語じゃない、っていうのは日本人が好きなパターンなんじゃないかな。弱者、敗者にドラマを感じる、感情移入するっていうのは日本という国の背負った歴史が背景に・・・って、ムズかしい事言うより、単純にこの不器用な男(ただひたすら歩くだけのアイススケート場でのデートシーンなんて、どう考えてもマヌケなのに、映画史に残るような名シーン)が自分を獲得してゆく物語に素直に感動すべきですね。
[映画館(字幕)] 9点(2004-03-25 13:06:19)
6.  ロスト・チルドレン
あー、もー、なんかこういう雰囲気、こういう空気大好き。闇の中に鈍い光が散りばめられた、独特な色彩で構築された箱庭のような世界、おかしな、不思議な人々、気だるいバダラメンティの音楽。夢を映像化するとこんな世界、って感じがして、クラクラきちゃいます。昔読んだ絵本や童話にも通じるような空気があって、そう言えば最近の子供向けのものには、こういう毒っ気があんまり感じられないのは気のせいかなぁ?なんて。書き割りからCGまでを自在に駆使して表現された、うっとりするようなダークファンタジー。監督ジュネ、美術キャロ、音楽バダラメンティ、撮影ダリウス・コンジというのは、今となってはなかなか実現されない凄いご馳走だった事に気付かされるワケですが。
[映画館(字幕)] 9点(2004-02-21 21:58:45)
7.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 《ネタバレ》 
新聞で一番早い上映のヤツ!って調べて見てきました。ちと遠かったですけど。さて、映画の方はというと、この到達点を見た事で「旅の仲間」や「二つの塔」も納得できたという感じです。復習していかないとなぁ、と思いながらすっかり忘れちゃって、映画が始まってしばらくは頭の中でこれまでのあらすじを一生懸命組み立てないとならない状態でしたが、やがてそれぞれのキャラクターがたどり着く運命に涙なくしてはいられない状態に。やっぱりこの結末を持ってして初めて前2作の評価が可能なのかなぁ、とは思います。個人的にはメリーやピピンに見せ場が多くあったのが満足ポイント。ただ、前作後半から同じパターンの繰り返し(絶望~援軍の登場で逆転)な感じがしちゃったのは、少々マイナスポイントですか。何はともあれ、これだけの壮大な物語をきっちり完結させたエネルギー、こちらを魅了して止まない映像の語り口には素直に拍手を送りたいです(シネコンって拍手なし世界なんですね・・・小さくペチペチ拍手しちゃいました)。それにしても見る方もエネルギーが必要な映画ではあります。もうヘトヘト(途中でトイレ行きたくなると困るんで、飲み物食べ物絶って臨みましたからねぇ)。 追記:アカデミー賞11部門受賞、おめでとうございます。羨ましいです、この映画のスタッフとキャストの連帯感って。努力が報われて良かったね、と思いました。
[映画館(字幕)] 9点(2004-02-07 18:05:57)(良:1票)
8.  羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来
 あえて不満(難癖?)を言うなら、これを見る前日に見た『幸福路のチー』が台湾の色、空気が濃密なくらいに漂っていたのに対して、この映画からは中国!って空気は希薄だったこと。日本のアニメの記号的表現をそのまま使っている状態で(ジト目とか星目とか)、影響の強さが見て取れて。  そして、そこに描かれる現在の中国の風景もイメージの中にある古い中国とは違って、日本となんら変わらない、近代化された世界。   なめらかに、そして激しく動きまくる画、美しい背景画、魅力的なキャラクター、息も付かせない波瀾に富んだ展開。アニメ映画としても日本のアニメと同じフィールドに存在して全く遜色のない、いえ、むしろ脚本や演出に難ありまくりな我が国の数多のアニメを凌駕してしまうような、そんな作品。今の中国っていう国がどんなチカラを持っているのかが、この1本のアニメ映画に刻まれた文化と技術の面から垣間見えるわ。   描画はシンプルだけれど、登場するキャラそれぞれが個性分けされていて、キャラが立っていて魅力的。単純な善と悪の物語ではなくて、それぞれに理由があってその狭間で選択を強いられる小黒が可愛らしくも健気で。   惜しむべきは日本語字幕がシロウトさんが作ったような状態で、小さく細いフォントで文字が読みづらかったり、表示されるタイミングと長さに難アリで読みきる前に消えちゃったり。吹替版が欲しいところね。とは言えオリジナルの声優さん達は十分に魅力的よ。   今や日本は世界に誇れる国じゃなくなっちゃったわ。技術大国も昔のハナシ。そしてお得意のアニメ(アニメーション、ではなく。その括りだと日本は古くから全く諸外国に勝ててないわ)ですらもその地位を脅かされ始めると恐れざるを得ない作品が中国から出てきたのって、なんか象徴的で、日本のクリエイターはちょっと焦った方がいいと思うの。現状、日本のアニメ界で対抗できるの、個人的には山田尚子監督しかいないと思ってるわ。
[映画館(字幕)] 8点(2019-12-26 19:42:43)
9.  LOGAN ローガン 《ネタバレ》 
 一体世界はどうなっちゃったの? これまでのX-MENの戦いの意味はなんだったの?っていうのはあるんですけど、でもメタものによくあるような、逆にふざけた感じになっちゃう血と暴力ではなくて、真正面から堂々と血と暴力によって英雄とは何かを描いた作品でした。   暴力の世界に足を踏み入れ、血で手を汚した人間がそこから逃れる事はできない、ならばどう生き、どう死ぬのか。その葛藤、足掻きがローガンもしくはウルヴァリンという孤独なキャラクターを通して描かれます。  主人公が特殊な能力を持ったアメコミキャラである事を除けば実は定番な物語ではあるのですが、自分の過去を象徴する少女ローラ(人間性を獲得する以前の存在)と、自分の化け物としての姿を象徴するX-24(人間性を獲得しなかった結果としての存在)によって、深い物語になっていると思います。自分の影としてのX-24が優しき人々もチャールズも殺してゆく、ならばローラが光となるべく希望を託す、そのために残されたわずかな生命を燃やして英雄となるローガン。地球の危機とか、悪の支配とかではなくて、一人の男の生きざまだけに収束してゆく物語。ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンの集大成。   ただ、そんなローガンが命を賭してローラ達に与えられた希望が、不服従のための逃避であったのは今この時代の要求だと考えると心は重く。もちろんトランプ政権が成立する以前に製作されていた筈ですが、映画のスタートからラストシーンまで、そこに確かな未来への希望を見出すのが困難なのは、やはり暗い気持ちにならざるを得ないのでした。
[映画館(字幕)] 8点(2017-06-06 21:00:20)(良:1票)
10.  ロマンス(2015) 《ネタバレ》 
 小田急のロマンスカーと言えば昔は喫茶店なみのサービスがあって、サンドイッチとアイスティーを頂くのがウチの家族旅行での慣例となっておりました。微妙に鉄分を有していた私は箱根登山鉄道のスイッチバックにも心ときめかせていたものです。  灰色とオレンジの懐かしいボディカラーの箱根登山鉄道が登場するこの映画、壊れてしまった家族の楽しかった思い出を巡る物語に自分を重ねて胸が締め付けられる思い。家族って、壊れたり変容したりするもの。   大島優子ってこんなにジミなお嬢さんでしたっけ?っていうのが最初の印象。仕事はできるけれどつまらなそうに生きてる感じの役で、それがオッサンとの旅でどんどん魅力的になってゆく、そんな映画(つーか、オッサンが買ってくれた毛糸の帽子被った姿を妙にかわいく思ったのね。帽子フェチか?)。  オッサンとの体温やテンションの極端な差がおかしくて笑わせてくれますが、その対話によってそれぞれの事情が徐々に明らかになってゆく、それぞれの痛みがじわじわと溢れてくる、そして映画はその痛みを優しく抱きしめるのでした。   家族が再生するわけじゃない、幸せが訪れるわけでもない、何かが大きく変わるわけではないけれど、過去から現在そして未来へと続いてゆくそのひとときをそっと見つめる、それだけの映画、それだけの物語。
[映画館(邦画)] 8点(2015-09-23 21:47:57)(良:1票)
11.  ローラーガールズ・ダイアリー 《ネタバレ》 
懐かしいなぁ、ローラーゲーム。すっかりルールを忘れてましたけど。ドリュー・バリモアの初監督作品って事ですが、子役時代から映画の現場をよーく知っているためか、手馴れた職人監督の映画みたいな風情。もう少しハズして壊れてるくらいの方が彼女っぽくていいんじゃない?とも思うものの、ここはきっちりと手堅く見事なガールズ・ムービーを世に送り出した事を褒めるべきでしょう。元々、洋の東西を問わず、このテの映画を私が悪く言う事は滅多になかったりするワケですが、何から何までベタであっても、物語が読めまくっても、一切退屈せずにワクワクと存分に楽しめてしまう、それはやっぱりこの映画に魅力が溢れているに他なりません。テキサスの片田舎を舞台に鬱屈した日々を送る主人公が自分を見つけてゆく物語。家族愛、友情、恋愛を散りばめて、それぞれにきっちりとケリをつけてゆく、それは予定調和の道ではありますが、きっちりとパズルを完成させてゆくような気持ち良さ。ちっちゃなエレン・ペイジがよく動き、いろんな表情を見せて好演しております。試合シーンでの一部のカメラワークに見づらいところがありはしたものの、意外なくらいにしっかりとした映画なのでした。この十余年、ドリュー・バリモアはフェミニズム映画の道を歩んでおりますが、出来不出来の差こそあれ、それがいつもちっとも嫌味のないものなので好感が持てます。この映画の主人公に対する視点が、まるで自分が成し得なかった夢を託そうとする主人公の母親の視点のように見えるあたり、ドリューの成長が感慨深いわぁ。蛇足ですが「ナイスジャンプ、イーブル・クニーブル」を字幕で「いいジャンプだったわ、名スタントマン」はどうなんでしょうね? 字幕を読んでも判らない事は自分で調べろって程度のスタンスでいいんでないの? 映画を見る事で様々な事に興味を持つ、それが映画の面白さなんじゃないかなぁ。
[映画館(字幕)] 8点(2010-06-05 06:28:56)(良:4票)
12.  ロッキー・ザ・ファイナル 《ネタバレ》 
1作目が公開されたのが1977年4月ですから、ちょうど30年前。当時、渋谷の映画館で1作目を見た私は「今までのベスト1!」って程に感動したものでした(まだ映画ファンになって3年目でしたけど)。でも、以降のシリーズはちゃんと見たのが「3」だけで、「1」だけで充分な映画でしょ?って思ってました。今回完結という事で見に行きましたが、なんというか残酷な映画でした。1作目の記憶がどんどん甦ると共に、30年という年月を嫌というほど思い知らされました。描かれる1作目との対比は時間の残酷さをまざまざと見せつけ、リアルタイムに触れてきた自分の30年が重なって切なさたっぷり。だからこそ、映画の後半でお馴染みのテーマ曲が爆発するかのように大音響で流れ始めるシーンからの高揚感、まだロッキーはちゃんとロッキーだ!って爆発に感動しまくり。自分の30年にきっちりケリを付けてみせるスタローンに感服しました。ただ、試合のシーンで2ラウンド目まではほぼテレビ中継画面のまんまで進行させるのですが、これは甚だ疑問。映画館まで足を運んだ観客をお茶の間に戻してどうするの、と。今の時代のリアリティを出そうとしたのでしょうけれど、ここはやっぱりお客さんをリングサイドまで連れてこなくちゃ。ともあれ、楽しいエンドクレジット部分まで含めて、「ロッキー」という映画が世界に、そして自分に刻んだものを再確認できたひとときでした。
[映画館(字幕)] 8点(2007-04-14 16:42:32)(良:2票)
13.  ロボコン 《ネタバレ》 
「がんばれ!ベアーズ」パターンの映画って好きです。グダグダだった4人の高専生徒が段々と頑張ってひとつになっていってロボコンで優勝するまでを描くのですが、キャスティングがみんな見事にハマってて、見ていてとっても気持ちがいいです。映画は脚本!と思いつつも、やっぱり役者に魅力がなければ、なかなか入り込めないですもんね。その点、保健室のベッドで口を半開きにしてぐだ~っとサボってる長澤まさみの姿で掴みは見事。ノリダー電車男な伊藤淳史、寡黙な天才小栗旬、ヤンキー塚本高史と、めっちゃ類型的なんですけど、みんなそのステレオタイプにいちいちピタッ!とハマっていて、気持ちいいくらい。物語もドラマティックにせず、淡々としていてながらキャラは立ちまくり。ライバルとなる同じ学校の1部の生徒との確執なんか、ドロドロさせずにバタバタ乱闘したり、クライマックスでクサい和解を拒絶してみせたりと、不足せずやり過ぎずなバランスがとってもよろしいです。惜しむべきは最後の決勝戦まであくまで淡々としていて盛り上がりには欠けていたところでしょうか。ここだけは大袈裟なくらいに激しく表現しちゃっても良かったんじゃないかなぁ。何はともあれ、清々しいほどに若いっていいよね、って思えた映画なので、「ロボコン、8点」「ウララ~」(ってやっぱ思っちゃいますよねぇ)。
[DVD(邦画)] 8点(2006-08-03 00:55:24)(良:1票)
14.  ロミオ&ジュリエット
渋谷で見ようとして二度満席で諦めて日比谷で見た事を思い出します(一度目の時は向かいの劇場で『イルマ・ヴェップ』を見ました)。当時の渋谷系な若い世代にクリティカルヒットってカンジ。バズ・ラーマンの悪趣味一歩手前のセンスが好きです。美しく描かれたディカプリオ、デーンズの二人に対比するようにジョン(ルイージ)・レグイザモ、ピート(コバヤシ)・ポスルスウェイトなどの匂ってきそーなクセのある連中が配置されて、キッチュ(最近、この言葉使わないなぁ)なカメラワークや美術が映画の味になっていて。古典をベターっとそのままに映像化するのもいいけれど、こういうアレンジを施すのもまた楽しくっていいなぁ、と思います。
[映画館(字幕)] 8点(2004-03-25 14:08:55)
15.  ロンゲスト・ヤード(1974)
ひたすらエキサイティング! 理不尽な圧力に耐えた末(ああ、よろず屋~)に迎える試合シーンの大興奮。その興奮を盛り上げるマルチ画面。私のマルチ燃え!ってのは、この映画がスタート地点だったりします。この映画あたりが、バート・レイノルズがシブいカッコ良さを放っていた最後のあたりの映画というカンジでもあります。その後、お笑いばっか。
[映画館(字幕)] 8点(2003-11-22 14:49:00)
16.  6才のボクが、大人になるまで。 《ネタバレ》 
12年かけて撮られたそれはフィクションでありながら、一方で少年と姉の成長と周囲の人々の変化がリアルに刻まれ、観客は虚構とリアリスティックの狭間で不思議な感覚を抱きながら、一人の人間の生に寄り添ってゆきます。   少年が大人になってゆくまでの道のりは波瀾万丈ですが、それは主に大人達の言動の影響によるもの。別れた父親に新しい父親、新しい兄弟、そしてまた離婚。そのたびに環境が変化し、少年と姉は波風にさらされます。  子供はただ大人の都合によって翻弄される、それがとても痛く、創作なのに本気で心配しちゃったりして。特に2人目のダンナの連れ子が可哀想で。あそこまでで描写は終わってしまいますからね。   大きくなるにつれて自分の意思から物事が動くようになって、それが自我が芽生える、大人になるという事、だけどそれが必ずしも上手くいくものではない、親という人間も、その失敗の理由も見えてくる、と。   『ハリー・ポッター』やiPhoneといった時代を映す要素を盛り込んでその生を身近に感じさせてゆく、彼の人生のひとときに触れる映画でした。   ただ、そりゃ12年もかければ当たり前に撮れるモノってのがあるわけで、それは映画のマジックとは別のものですから、映画ってモノの力を意外と信じてなかったりする側面があったりするのかなぁ?という気もしました。その有無を言わさない姿勢に天邪鬼な私としてはちとケチを付けたくなったり。
[映画館(字幕)] 7点(2015-02-12 22:36:07)(良:1票)
17.  ロスト・ハイウェイ 《ネタバレ》 
あにやんが、いい加減、レビュー書けない!って悩み続けてたから、あたしの登場よ。ワケわかんない映画。これはアレね。脳みそで感じる映画。理屈じゃないのよ、誰がどうして、だからどうなって、なんて追ってったら、途中でギブよ、ギブ。だって主人公が変わっちゃうんだもの。変わんないんだけど、変わる。同じ人なハズなのに全然違う人。で、最後は時間がねじくれちゃってるのよ。そんなの、マジメに付き合ってたらおかしくなっちゃうわよ。だから、目の前に繰り広げられる映像を脳でカンジてれば、それでいいの。そのダークな魅力にウットリできるわ。あたし、実はバダラメンティって人がかなりの魔術師だと思うの。ダウナーなサウンドで映像にぐっと雰囲気を持たせるの。監督もバダラメンティには感謝すべきね。だって、いくらあの映像だって、バックにモー娘。なんか流れてたら、ただのコメディよ。「ヒマワリ種丼大盛りね~」なんて。って、それはミニハムずだったわ。それはともかく、アレね、最近のリンチ映画はあたしの中で、バダラメンティ音楽のプロモーション映像。監督としてはそう言われちゃったら不本意かもしれないけど、でも、いくらあのサウンドでも、画面に映ってるのが『ケロロ軍曹』とかだったら・・・(以下略)【あねやん】
[映画館(字幕)] 7点(2004-09-08 01:50:54)(笑:1票)
18.  ロード・オブ・ザ・リング 《ネタバレ》 
壮大な物語の序盤としては十分でしょう。いろんなワクワクドキドキがいっぱいあって。ホビットの冒険物語は楽しく、一方で映像は重厚で。だけど、いかんせん長いですか。ガンダルフ~!ってところで終わるのかな?って思ったら、そこから更に長い長い。最近の長い映画はどうしてインターミッション入れてくれませんか? お客さんの膀胱の事は考えてくれないですか? 中座する人が周囲でポロポロと出ますし。長尺な映画って、いろいろと覚悟して映画館に行かないとならないのがツラいですねぇ。
[映画館(字幕)] 7点(2003-11-21 16:47:21)
19.  ロン/僕のポンコツ・ボット 《ネタバレ》 
 予告編などから受けるイメージそのまんま。『E.T.』フォーマットのアレ。規格外なロボットのハナシだから『ショート・サーキット』かしらね。スマホをそのままロボット化したような機能が今日的って言えるけれど、そういうガワの変化(進化ではなくて)はあっても中身は新鮮味に欠けるわ。   で、コレは個人的に受けた印象の問題で、気にならない人もいるでしょうけれど、ワリと最初の方の主人公の行動にドン引きしちゃって、以降、彼からキモチが離れまくっちゃって。彼、自分のBボットを守るための身代わりにデモ機を犠牲にするのよね。自分の特別な一体は他のBボットとは違います、っていう。アタシから見たら心っぽいモノが芽生えた彼のロンも他のコ達のBボットもデモ機も一緒の、それぞれに大切なモノよ?   その、善と悪、肯定と否定みたいな白黒ハッキリさせたような独善性が作品全体を貫いていて鼻に付いてしまったのね。結論にしてもロンこそが理想で、他のSNSや動画配信に縛られた道具としてのBボットは否定されるべきものとして、一つのカタチに統一させちゃう。いやそこは多様性、選択の余地があっていいでしょ? アレじゃ一つの思想で支配した方が幸せ、みたいな状態だわ(正確には1つのフォーマットの中での個性は存在してる、ってカンジね)。  それにモロにジョブズのカンファレンスまんまです、っていうアレはもう海外アニメーションで(実写映画でも)一体何度見たことかしら? もはや禁じ手にした方がいいんじゃない?ってレベル。  それも含めてサブスクで配信されている複数(結構多く)の海外アニメーションと似ていて(ついでに書くとこのテの海外アニメーション作品の多くが片親なのよね)、そしてそれらとの大きな差異、優位点は見られない作品ね。ひと昔前の海外アニメーションを見ているみたいで、今、コレをスクリーンで新作として見るのはちょっとねぇ、と思ってしまったわ。20世紀フォックスアニメーションの遺品としての哀感が漂っていたりはする、かしら?
[映画館(吹替)] 6点(2021-11-07 21:22:49)(良:1票)
20.  ロラックスおじさんの秘密の種 《ネタバレ》 
 ユートピアの皮を被ったディストピアもの。   にしても、ファミリー向けCGアニメ映画で、なんでここまで鬱々とした作品になっちゃったんでしょうねぇ。原作ゆえ?   映画は半分以上が回想シーンで占められ、主人公は現代パートの少年と回想パートの青年とで別に存在している状態。ロラックスおじさんは、ほぼ回想パートにしか登場しないのですが、ロラックスおじさんは特に何か大活躍をするという訳ではなく、大自然の中で迫害されてゆくものの象徴的存在。   回想パートの主人公の私利私欲に走った身勝手さゆえに自然が蹂躙され主人公が破滅してゆく姿が描かれてゆき、時を経て現代パートの主人公によって世界に救済がもたらされるのですが、回想パートの主人公が失った時間を取り戻せる訳ではなく、回想パートが映画全体に占める割合の大きさゆえに重さ、暗さがのしかかります。   それに回想パートと現在パートとで話がほぼ連動していない、別の物語として切り離せてしまうという点に問題があります。回想時点から現在時点までの失われた時間が、映画自体からも失われてしまっているのですよね。  この遊離っぷりは映画の統一性を失わせ(現在パートが大きく割り込む回想パートによって停滞し続けるという結果を生みます)、人間のエゴによって自然が失われてゆく物語が大勢を占め、自然を取り戻すための物語としてはとても薄いという、見終わってみると暗く重い部分から受けるストレスばかりが印象に残る映画です。   似非ユートピア部分のデザインに面白さが集中している感じもあって、それはテーマに反してしまう危険性も孕んでいる訳で、テーマやメッセージはいいのだけれども、それを伝える方法(構成にしろ美術にしろ)はあまり上手くいっていないような感じがしました。
[映画館(吹替)] 6点(2014-02-23 22:25:07)(良:1票)
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431912.67%
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