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プロフィール
コメント数 122
性別 男性
自己紹介 自分の感性は、きわめて平凡だと自分でもわかっています。ただ、ほんとうはよくわかっていないのに、「わかった!」「よかった!」というのだけはしないつもりです。

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1.  ローマの休日 《ネタバレ》 
私にとっての最高峰映画が、この『ローマの休日』です。映画作品には、もちろん、いろんな意見や印象があり、評価も人によってそれぞれですが、これだけは譲れません(笑)。   本作の最大の見どころは、何といっても輝かんばかりのオードリーの魅力! 彼女が演じるアン王女が笑い、怒り、はしゃぎ、憂うたびに、私たち観客(私?)も映画の世界にグイッと引き込まれ、ついつい一喜一憂してしまいます。封切られた当時、「日本中がオードリーに恋した」といわれたのもわかります。私もこの作品を見て、オードリーに恋しました。オードリーは、本作で本格デビュー後、幾多の映画に出演していますが、結局、この『ローマの休日』が最高傑作だったのではないかと思います。   中身については、いまさら私なんぞが振り返る必要ありませんね。たっぷりと笑ったり、泣いたりさせてくれ、夢見る世界にいざなってくれます。これぞ映画!ってもんで、観ているあいだはすっかり現実を忘れてしまいます。しかし、本作は単なる娯楽作品に終わらない深さもあります。ギリシア神話のダフニスとクロエの逸話以来、連綿と受け継がれてきた悲恋の物語。「切ない」という言葉だけでは語り切れない深い深い余韻が胸に残ります。   昨今よく、「願いは叶う」とか「愛は勝つ」とかいわれます。実に安易です。私は、そういう言い方に触れるたびに何がしかのうさんくささを感じます。ほんとうは、いくら願っても叶わないものがあるし、勝てない愛だってあります。本作は、ロマンチックなラブストーリーでありながらも、同時にそうしたリアルを冷静に示してもくれます。ラストの記者会見のシーンは、身を切られるような想いと涙なしでは見られない、ファンタジーとリアルがハイブリッドされた映画史上に残る名場面だと思います。   いまから半世紀も前につくられた作品ですが、時代を経ても変わることのない人間の生きる喜びと切なさを、オードリーの可憐な健気さが余すところなく見る者に伝え、深い感動を与えてくれる不朽の名作です。もちろん10点也です。10点しかつけられないのが惜しい! 
[DVD(字幕)] 10点(2006-04-25 01:46:22)(良:1票)
2.  ロード・トゥ・パーディション 《ネタバレ》 
親子愛VS親子愛の映画。ポール・ニューマン親分とトム・ハンクスが訣別せざるを得なくなったのは、どちらも「義理の関係より実の息子のほうが大事」であるがゆえ。一見、ハンクス親子による逃避行&復讐劇のように見えるが、ニューマン親分側も同じ親子であることに気づくと、「息子を守るために闘う」という共通したロジックが見えてくる。おとうちゃんは切ないものだ。  ジュード・ロウが、ちょっとイカれた暗殺者を好演(この人、スティーブ・マックィーンに似ていると思うのは私だけ?)、最後のあやつり人形のような倒れ方は、なかなかのもの。ただ、作品を通しての感動はそれほどないし、脚本も水準には達しているのだろうが、突き抜けたものは感じられなかった。ということで、6点也です。
6点(2004-12-12 11:59:55)(良:1票)
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