2. ローレライ
公開前にして運良く見れる機会があって見たのだが、この作品は色んな視点から見ることができると思う。単純にスペクタクル作品として見るも良し、映像を楽しむも良し、日本人の「ナショナリズム」を考えるも良し。個人的には最後者の「ナショナリズム」論に重きを置いて見た。戦後60年を迎えた日本国のあり方から、今現在日本が置かれている外交の立場(北朝鮮の拉致問題や核保有問題、日米間の安全保障問題、中国とのエネルギー問題や靖国問題etc)などについて日本国が、あるいは日本国民1人1人がどう向き合っていくべきなのか、この映画の中の人物の描写・設定にヒントが隠されていたと思う。福井晴敏氏が描く作品、映画に今後も大いに期待したい。 8点(2005-02-22 03:12:03) |