2. RONIN
J・フランケンハイマー監督の男臭さがプンプンと匂ってきそうな作品である。見所は銃撃戦とカーアクションでヨーロッパの狭い路地を猛スピードで駆け抜けるシーンは爽快感があって心地良い。個人的には、前半のアウディS-8でのカーチェイスのほうが、後半の無意味にウインカーやらワイパーを動かしてしまうカーチェイスに比べて好きだ。ただし、残念なのは、硬派路線を貫くあまり、そのアクションにストーリーがついていけていない点かな。あと印象に残っているのは、カーチェイスシーンでのデ・ニーロの妙にひきつった顔と銃撃戦で一瞬だけ垣間見せるJ・レノのヘラヘラした間抜け面。これでは、とても“RONIN”とは呼べないような気がする。 5点(2003-04-04 12:08:22) |