1. ロミオとジュリエット(1968)
ストーリーはもう誰もが知っている、シェークスピア原作の悲恋もの。 古典戯曲として映画化や舞台化も幾度かされているようだけど、「ロミオとジュリエット」と言われて思い出すのはやはりこの作品。 衣装、美術背景など、当時の雰囲気がよく伝わってきて、映像や音楽もきれいだったという記憶もあるが、何と言ってもヒロインのオリビアが愛くるしい。 凝った演出を排除したクラシックな作りが、名画という印象を与えてくれます。 [地上波(字幕)] 5点(2013-03-17 05:50:13) |
2. ロリータ(1962)
キューブリックらしい演出は、ピーター・セラーズが絡んでくるシーンで顕著に見られるが、物語の核である中年男がロリータに惹かれていく経緯や心理描写が薄くて粗い。 古い映画で、しかもテーマがテーマだけに、ロリータの魅力を表現するにも限界はあるんだろうけど、主人公がトンマなおっさんに見えてしまうことも……。 女の子はかわいいし、中年男の悲哀さと情けなさは十分に伝わりました。 [DVD(字幕)] 5点(2013-01-19 08:29:23) |
3. ロミーとミッシェルの場合
BGMの80年代ヒット曲が懐かしいストーリーコメディー。 テーマやメッセージ性はちゃんと伝わるけど、総体的にばかばかしいという印象のほうが強く、主役二人が高校時代にバカにされていたという設定も、この描写ではどうにもピンとこない。 コメディーなので笑えるシーンはあるが、ドラマとしての盛りあがりも今ひとつ。 二人のヒロインはスタイルがよくて、とてもチャーミングだった。 [DVD(字幕)] 3点(2012-12-29 07:58:54) |
4. ロレンツォのオイル/命の詩
実話物の映画化というと、どの作品もびっくりするような脚色がされているケースが多いのだが、本作にはあまりそういった印象は抱かなかった。 その分かなり辛辣で重たい内容なれど、母親役のスーザン・サランドンと子供の演技が素晴らしく、ドラマとしての見応えもあり。 ドキュメントでもまた違った感動を与えてくれるんだろうけど、こちらの作品も出来が良くてお薦め。 [DVD(字幕)] 6点(2012-10-20 15:13:17) |
5. ローズ家の戦争
単純な内容ながら面白い。監督は「ツインズ」でシュワちゃんの双子の兄役をやった人。 この作品でも、夫の友人の弁護士役で出演している。ブラック・コメディー満載の映画だが、 それらはすべて「夫婦喧嘩」一本に集約されているので、物語に入っていきやすい。 大きなヒネリやオチはないが、夫婦喧嘩が徐々・・・という流れで足りない部分をカバーしている。 後半はタイトル通り、まさに戦争。個人的には子供たちとの絡みももう少し見たかったのだが、 夫婦喧嘩は犬でも喰わないと言うし、これで良かったのかもしれない。佳作。 [DVD(字幕)] 6点(2011-10-05 18:13:42) |
6. ローマの休日
コメディー要素はおてんばなヒロインという設定だけで、ほぼ純粋なラブストーリーもの。 王女役のオードリーは、いろいろな女優さんを頭に描いても、 彼女以外ないだろうと思われるほどのハマリ役で、相手役のグレゴリー・ペックもカッコいい。 ストーリーはオーソドックスだが、ラストは恋愛物ではあまり類を見ないパターンで、 その演出は秀逸だった。自然な流れがリアルな切なさを醸し出し、 なおかつちょっぴりほろ苦い静かな余韻まで残してくれる。 モノクロでも作品の質は決して下がらないが、内容としては絶対にカラーで撮るべきだった映画。 カラーにすると主役二人の影が薄くなるから、という理由らしいが、それはちょっと・・・。 まあ、いろいろと裏事情があったのだろう。とにかくこの映画の良さはラストに集約されている。 映画好きなら誰もが観ている名画。お薦め。 [DVD(字幕)] 8点(2011-08-25 11:40:07) |
7. 蝋人形の館
ホラー映画らしいオーソドックスな流れだが、蝋を小道具にしたのは変わっていて良かった。 殺人鬼たちの正体や目的は、何だかよくわからないけどね。あくまでホラーなので、 深く考えずに楽しむのがベストかと。見所はやはりパリス・ヒルトン? 初めて観たけど、どこにでもいる端役の女優さんという感じだった。 [地上波(字幕)] 3点(2011-08-17 10:43:14) |
8. ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ
登場人物が非常に多く、いったいこの映画は何だろうと渋っていたら、 後半から一気に収束していく物語の流れに、思わず感嘆の溜め息をついてしまった。 キャスティングもいいが、演出もいい。率直に面白い娯楽映画。 [DVD(字幕)] 7点(2011-08-16 06:44:17) |
9. ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク
前作では遺伝子操作に対する警鐘をテーマにしており、 ストーリー自体もそれなりにしっかりしていたのだが、「2」は娯楽性一本やり。 映像を観ているだけなら楽しめるが、結局後には何も残らない。 後半の恐竜さんご乱心のシーンでは、もうポケーッと画面を見ていただけのような気が。 まあ普通の恐竜映画です。 [ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-13 22:09:35) |
10. ロボコップ2
ロボコップとしてのキャラづけは前作で完遂されているので、 当然ながら今作ではストーリーよりも、アクションシーンに頼らざるを得ない。 結果、映像的に見栄えが良くなったが、アメコミのような単なるヒーロー物になってしまった。 主役のピーター・ウェラーは好きな役者さんで、いつも何か悩んでいるような顔つきは 「1」のロボキャラにはハマッていたが、今作のようなストーリーでは彼の個性も生かされない。 「3」での主役交代も頷けるような出来の作品だった。 [ビデオ(字幕)] 3点(2011-08-11 08:42:57) |
11. ロープ
コロンボ形式の密室劇なのだが、状況設定が中途半端なうえに、 登場人物達のキャラが明確にされていないので、この手のジャンルの面白さを実感できない。 故に人間関係もわかりづらく、「これが最初の目的だったの?」と首を傾げてしまったほど。 制作者側の狙いはわかるし、決してつまらない題材ではないのだが、 実験的作品ということで、根本的にシナリオの練りが足りなかったようだ。 後半からラストにかけて多少の緊張感は感じたが、ヒッチコックの作品としてはお薦め出来ない。 [DVD(字幕)] 3点(2011-08-11 07:12:50) |
12. ロッキー2
基本的にストーリーの流れは、前作と変わらないんだよね。 「1」との大きな違いは、鍛え上げられたスタローンの肉体と、迫力ある試合のシーン。 でも元々ボクシング映画じゃないし、お話にこれだけ変化がないとさすがにきついわ。 一応主人公が成長したという印象は受けるが、スタローンはもうボクシング映画の方向に 気持ちがいってるみたいで、そういう意味ではバランスの悪さを感じたっけ。 当時は周りの評価は高かったけど、自分の中では「ロッキー」はこれにて終了。 [映画館(字幕)] 3点(2011-08-11 06:51:03) |
13. ローズマリーの赤ちゃん
古いアパートが舞台ということもあり、場面があちこち飛ばないうえに、 ヒロインの心理描写をじっくり描いたサスペンスタッチの展開なので、 非常に判り易く感情移入もし易い。主演のミア・ファローは、外見からしてこの役柄には適役。 ロマン・ポランスキー独特の幻想的な演出も随所に織り込まれていて、 万人向けのオカルト・ホラー作品に仕上がっているのではないかと思う。 [DVD(字幕)] 6点(2011-08-09 05:43:52) |
14. ロリータ(1997)
キューブリック監督「ロリータ」のリメイクで、内容はほぼ同じ。 唯一の違いは、主人公がロリータ・コンプレックスに繋がった理由づけを描いていること。 でもこの理由なら、逆に少女との大胆なシーンはいらなかったのではないかと思えてしまう。 ヒロイン役の少女は中々かわいいが、彼女に対する主人公の描写もちょっと物足りない。 オリジナルの作りをかなり意識しており、全体的に中途半端さは否めなかった。 [ビデオ(字幕)] 4点(2011-08-09 03:53:15) |
15. 老人と海(1958)
まるで絵物語を読んでいるような映画。 全体的にはほのぼのとしていて鑑賞後の後味は決して悪くないのだが、 やはりインパクトが弱かったのか、印象は薄い。 どうも全編を通じてナレーションでお話を展開させるという構成が、多分に影響したようだ。 ドキュメント映画とは違うので、ナレーションばかりに気を取られ、物語に集中しづらかった。 合成映像も見栄えが非常に悪い。内容自体は良質なんだけどね。 [DVD(字幕)] 4点(2011-07-28 06:06:35) |
16. ロストボーイ
ホラーだかコメディーだか、何か訳のわからない映画。 特別お話が面白いわけでもなく、大笑いできるシーンがあるわけでもない。 一応軽いオチはあるが、ストーリーに緊張感はまったくなく、 とても漫画的で、まるでアメコミにでも出てきそうなシチュエーション。 一部では結構人気のある作品らしいが、個人的にはもう二度と観ることのない映画。 [映画館(字幕)] 2点(2011-07-24 07:21:51) |
17. ロボコップ(1987)
理屈抜きで面白い映画。 設定は子供向けでとても漫画的なんだけど、主人公の苦悩や葛藤がよく描かれており、 下手をしたらスカスカになりそうな内容に厚みを与えている。 テーマは最初から最後まで一貫して、核がブレるということもなかった。 ラストの主人公のセリフが、この映画のすべてを物語っている。 たとえ娯楽映画でも、人間がしっかりと描かれた作品はやっぱりいい。 [ビデオ(字幕)] 7点(2011-07-17 18:53:29) |
18. ロッキー
これはボクシング映画じゃなくて、やっぱり人間ドラマ。 お話が単純でとても判り易いのに、見せ所をしっかり押さえているので、 下手をしたら凡庸になりがちなストーリーを大いに盛り上げてくれた。 特に音楽の使い方は効果的だったという記憶がある。 スタローンはあまり好きな役者さんじゃないけど、 いかにも渾身の一作というパワーと熱意を感じた作品。 [映画館(字幕)] 6点(2011-07-16 15:01:51) |