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コメント数 116
性別 男性
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1.  ロボコップ(2014) 《ネタバレ》 
両手を失い、マシーンの様な高性能な義手を付けたアコースティックギターの奏者が「こんな手じゃ弾けない。」と言う。すると担当医が、「心で弾くんだ。心のままに…。」と返す。とても印象的で情緒豊かな美しいシーン。87年版のラストシーンでは、会長の一言でロボコップのプログラムが解除される、というシーンがある。結局はプログラムに逆らえない『マシーン』である事が強調されているとも感じる。一方こちらは最後までプログラムに逆らい、自分の『意思』で職務を全うした。マーフィはマシーンではない、という事をより強調し、より人間味を感じさせる良いシーンだったと思います。が、演出面が全般的に淡白で、ガツン、と感情面に訴えかけて来なかったのが少し残念で勿体無い気もします。アクションシーンも今時の派手さは無く、物足りなさも感じるんですが、リメイクとして趣向を凝らした本作は良い出来だったと思います。 なお、ロボコップの脇を固めるキャストは個性、カラーがはっきりしていて観ていて非常に楽しめました。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-08-23 20:17:10)
2.  ローン・サバイバー 《ネタバレ》 
ネイビーシールズのドキュメンタリーから始まるオープニングでもう胸が熱くなる。決して『言葉』なんかでは言い表せない、体験した者にしか分からない、あの地獄を監督は『プライベート・ライアン』の臨場感よりも、『激痛』で演出してみせた。見慣れた山岳地帯での銃撃戦も、カメラのスムーズな動きで4人の位置関係、動きを平面的にならない様に撮るカメラワークも上手い。そして役者を通じて観客に伝わってくる、彼ら、地上最高の精鋭部隊、ネイビーシールズの魂。僕にはある種、洗脳に近いと思える程の、その海兵の教えを曲げない彼らの心の強さというものは凄い、としか言いようがない。命を落とした3名も、きっと映画の様に美しく、称えられる様に亡くなっていった訳ではないとは思う。でも映画としての演出、カットなどはどれも強く印象に残る良い出来だったと思います。作品賞ノミネートとはいかない、重さや深さは感じず、後半の失速感も否めないが、前~中盤は終始力みっぱなし。突然の音響効果も抜群で劇場向きかと。案の定のご本人の映像エンドロールで更に胸が熱く、込み上げてきます。ダラけずに観れた久しぶりの良作でした。
[映画館(字幕)] 7点(2014-03-27 14:43:37)
3.  ロード・オブ・ウォー 《ネタバレ》 
「武器商人」を正当化はしないものの、必要悪だとして締めくくるラスト。自分の様な平和ボケしている人間には、もしかしたら世の中ってそういう風に出来てるんじゃないのか?なんて思ってしまったワケで。この映画の構成を、ユーリーが武器商人として成長し、活躍する=70%、賄賂も受け取らない法を遵守する正義の捜査官、バレンタイン=10%、夫の仕事に気付き、血で汚れた金では生活出来ないという妻=10%、自分が売る武器の犠牲になる人々を目の前にして、良心が許さなくなった弟=10%と見たんですが、そうしたら後者の30%は非常に少数派で、果たしてそういう状況に遭遇したら人はその行動を取るのか?と。とても映画的演出なんですが、反面、人としてぜひその行動を取って欲しい、という監督の観客(人間)に対する願いでもある様な気がしました。ユーリーを演じたニコラス・ケイジの、自分の子供にはたとえオモチャの銃であっても持たせたくない、妻の最初の絵を客を装い購入したりと、とても家族思いであり、している事が完全悪では無いと思わせる繊細で説得力のある演技で惑わされるワケなんですが、実際、武器を供給はするんですが、それが個人の手に渡り人に向けて撃つ。銃を手にした人間の意思であり、責任でもあるような気もします。大きな問題提起であると同時に、とても見応えのある映画でした。
[DVD(字幕)] 8点(2012-05-20 20:35:18)
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