1. ロボコップ(1987)
冷たく残酷なシーンが多いのは確かですが、戦争や人殺しの実体なんてそんなものです。バーホーベンの映像に共通しているのは、人間の持っている性の良い部分悪い部分の露出です。彼は戦いは勧善懲悪で無く、殺し合いは「残虐」で「愚か」で「何も生まない」事を説き、そのうえで「友情」「家族愛」「人間性」をこそっと訴えかける映像をものにしています。「スターシップ・トゥルーパーズ」も同様でした。やはり欧州の監督らしいアプローチで好きです。アメリカ名物完全懲悪スーパーアクションが好きな方はダメかもしれませんね。子供向けなのに子供向けにならない映画です。 9点(2003-05-18 13:43:52) |