1. ワイルド・ファイト エックス
兄弟、親子、夫婦の葛藤がそこそこ見応えあり、プロモーターの悪徳っぷりに神経逆なでされまくり、奴の吠え面かく姿にスカッと爽快。格闘模様と聴衆の熱狂がワンパターンで作品の主にならずドラマの添え物になっていたのが残念でしたが、安っぽい邦題とは裏腹に楽しめた掘出物の一品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2024-01-22 01:57:52) |
2. ワース 命の値段
実話なんですね。 演じるのがマイケル・キートンなので、血も涙も無いヤツかと思いきや、 ぬる燗のような一言一句に聞き入ってしまいました。 気の遠くなりそうなミッションをやり遂げた皆様に拍手。 [DVD(字幕)] 7点(2024-01-08 02:23:30) |
3. 私は確信する
《ネタバレ》 2000年にフランスで起きたヴィギエ事件の映画化。妻殺しの容疑をかけられた被告の無罪を勝ち取るべく奔走するシングルマザーであるノラ(彼女だけ架空の人物)が描かれています。被告人との関係が「息子の家庭教師の父親」というだけで、幼い息子や職場に対する責任を放り出してのめり込む暴走には嫌悪感しかありません。ましてや一審の陪審員だったなんて。ドラマの盛り上げ役としても呆れるキャラクター。実際そうなのかもしれませんが、被告は全編通して座っているマネキン状態で重要な立場でありながら意味ない存在なのも盛り上がりません。遺体が無く失踪かもしれない、犯行動機が無い、何時何処でどうやっても不明、それでも控訴までする検察とメディアのセンセーショナルな報道。この部分に見所を感じました。今まで全てこのシーンまでの前振りかと思わされた、唯一良識ある弁護士の最終弁論が聞かせます。結末もカタルシス無く、気の抜けたビールのような作品です。 [DVD(字幕)] 6点(2021-08-15 02:22:13) |
4. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
ディカプリオ、ブラピ共演、ブラピオスカー受賞以外の知識無く鑑賞。タランティーノ監督というのにレンタルを後悔。パチーノの気色悪い・・・もとい、珍妙な出で立ちに絶句。1969年に於いて隣家がポランスキー夫妻という設定でシャロン・テートの天真爛漫な描写に、あの惨殺事件をこの監督が描くのかと思うと鑑賞リタイアするだろうとゲンナリ。ディカプリオから時代の変化に適応してハリウッドで生き残る事のとてつもない難しさを観たものの、ブラピからは何も感じられず、ダラダラした展開にウトウトしそうに。ラストの暴力描写は監督の持ち味が出ており何時もなら舌打ちするのですが、妊娠8ヶ月(男児・この子だけは助けてと哀願する)の母子もろとも切り裂いた、ど腐れ外道糞鬼畜犯を思うと「こうしてやりたい」と思った人は居るのだろうとしんみりさせられました。ビックリが満載の作品。 [DVD(字幕)] 3点(2020-02-19 16:39:47) |
5. われらが背きし者
原作未読。緊張感が途切れる事のない物語は解り易かったものの、要所要所で次の展開が思い浮かんだその通りに進んでいったのが物足りない。ペリー、ディマの行動原理も然り。只一人なかなか胸中が掴めなかったヘクターに本作の主役は彼なのだと思わされる。原作はどうなのだろうか。国家のご都合主義の正義ここに極まれりの考えが示されたシーンでの「興奮しないで」に唯一感情を表したヘクター。罵詈雑言で興奮しまくった私はその単細胞ぶりを思い知る。三者を過不足なく表現した男優三人の好演が印象深いジョン・ル・カレ作品ファンの方にはお薦めの秀作。 [インターネット(字幕)] 7点(2018-12-05 14:29:23) |
6. わたしは、ダニエル・ブレイク
フードバンクでのケイティの自分を恥じて泣く姿に号泣。 そうなるんじゃないかと薄々感じていた通りの結末がやるせない。 血の通わない行政システムを改善しようとする気はないのか、公僕という言葉は死語なのか。 危機管理が要る年齢なのに日々の暮らしに追われているだけの自分に警鐘を鳴らしてくれる作品。 [DVD(字幕)] 7点(2018-04-15 20:01:24) |