1. 笑の大学
廷吏という警官というか、高橋昌也さんだったんですね、最初、えっ加藤嘉さん?、ずいぶん前に亡くなったんじゃ?、とか思ってしまいました。高橋さんって、昔は二枚目のおじさん役だったのに、随分お年になりましたね。、、、絵として一番綺麗だったのは、その高橋さんかなぁ。存在感もなんかあったし、、、、、、、警察の検閲=NHKの検閲、椿一=新撰組を書いているときの三谷氏、と置き換えて見ていると、少しは楽しめましたが、それにしても、三谷氏の言い訳というか、楽屋話というか、そんなのの連続でしたね。、、、、、、とにかく面白ければいいじゃない、楽しければいいじゃない、笑えればいいじゃない、という三谷氏の基本的なスタンスがよおくわかりました。、、、それはそれでもちろんいいのですが、そういうスタンスの人が立ち入ってはいけない領域というのもあって、この映画は、けっこう、微妙なとこだと思います。「どんなときも笑いを忘れてはいかんのだ」というのと、「どんなときも笑わなくてはいかんのだ」というのはちょっと違うんじゃないのかなぁ。友達が死んでも、飼っていた犬が死んでも笑えというのだろうか。もしそういう時、笑えたとしても、その笑いは悲しい笑いで、おかしい笑いじゃないし、この映画での笑いとも違うんじゃないでしょうか。、、、、、椿一が応召の前の晩に笑いを考えられたのは、それが彼の仕事だからでしょ。魚やさんや薬屋さんだったら、応召の前の晩にギャグ考えたりしません。、、、、、あと、ごろちゃんは舞台ならもっとごまかるのでしょうが、映像になると細かいところや色々と気になってかわいそうです。彼自身の非力より、そういう配役をした方が責められるべきだと思います。役所広司と較べたら見劣りがするのはあたりまえです。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-13 14:31:53) |