1. ワイルドバンチ
たまらなくアウトローな悪の美学。彼らの行動は主義や信念に拘束される事は無い。全てはシンプル。全てはその場その場の機転や反応に支配されるという無軌道さの美学。金のために仲間を売るという機転と、仲間を殺された瞬間にとっさに銃を握るという反応。瞬間的な怒りの爆発。女でも当たり前のように盾にするというやつ、女にはとっさに銃を下ろしてしまうやつ。悪の機転の中から時折反応として滲み出る情へのジレンマが人間らしくリアリティーを持っていた。そんな情に足元すくわれる男達。作られたヒーローのような悪とは違うクールさに心を打たれた。銃弾が乱れ飛ぶ大掛かりなアクションシーンも素晴らしかった。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-06-26 22:31:59) |