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プロフィール
コメント数 1974
性別 男性
ホームページ http://urabe65.kan-be.com/
年齢 59歳

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1.  私の少女 《ネタバレ》 
イチャンドンの映画はいつも唸らされる(今回は製作者ですが)。透徹とした眼差し、情に流されない確かな人間を観る眼。これは私見なのだが、「ペパーミントキャンディ」で既に世界を見る眼を持ってしまった、稀代の天才映画監督イチャンドン。彼は、人の心をうつ作品を新たな視点からどんどん産み出していく。まるで何で皆、こんな作品を創らないかと言わんばかりに、周りが職業として映画監督になっていく中で、彼は静かにメッセージを放っていく。そこには覚悟のようなものも感じられる。まるで、彼は芸術としての作品を創り続けていけば、いつか自分の身にも破たんが来ることを分かっていつつ、静かに作品を紡いでいってるように感じられるからだ。彼の遺言のような作品を、僕はいつまで観続けることができるのだろうか、と不安に駆られつつも、新しい作品を楽しみにしている自分の、観客でいられる狡さという罪悪感を感じつつ、待ち続けている。僕は表現に「詩」というものを救いに思っていた。最後はどんな作家も「詩」のような結晶になって、幕を閉じていただけたら、と。そういえば彼は「詩」をも前作「ポエトリー」で対象にしてしまった。あれは美しいものを美しいと言わなきゃ、世界が壊れるという詩だった。今回の、本作品は、実は自分の心を誰か溶かしてくれと言ってるのではないか?とすら思える。もう世界が彼を認めてるはずだ。どうか幸せになってほしいと心から、この良心の作家に敬意を表します。
[DVD(字幕)] 10点(2016-02-21 00:27:36)
2.  別れる決心 《ネタバレ》 
これでまた、韓国エンタメに差をつけられてしまったぁ! 何でこのテーマで、日本映画ができなかったか!?  「ファムファタール」もの。 日本の女優は、芯が通ってる女優が多いし、 またこの何十年不景気で社会問題が頻発していたため、このようなテーマで 映画を撮るのは、いかがなものかという雰囲気もあったかもしれない。 そこを韓国に持ってかれてしまった。  アジアの交流が盛んになる昨今、まさにドンピシャな題材と演出で、この映画は群を抜いている。  取り調べをした刑事に恋をしたから、犯行を繰り返す女!?もう前代未聞な女を 他国の女性に設定して、見事な映画ができました。  日本映画じゃないのが残念だけど、それにしても見事です。  いや、国には国の個性があるとか言ってしまえばそれまでだけど、 邦画も(例えばマルグリッドデュラスとか・・あくまでも一例です)西欧の恋愛を摸して、創っていかないと、 韓国がどんどんいろんなドラマのあり方を自分のモノにして行っているのを、 黙って見ていることになるんじゃないかなぁ・・
[DVD(邦画)] 9点(2024-01-07 23:02:02)
3.  わたしを離さないで 《ネタバレ》 
カズオイシグロ自ら製作を兼ねた映画。 原爆の長崎出身なのか、科学者の暴走の産物に対する目が鋭い。 クローン技術の非人間性を訴えている。  映画は、感情豊かなクローンたちの子ども時代から捉える。 クローンなのに、小さい頃から母性を兼ね備えている キャシーは、聖母マリアのよう。 彼らは、恋もするし、芸術を生み出す喜びも知っている。  しかし、ラストは彼らにどんどん厳しくなっていく。 そして、キャシーにこう言わせる。 「生も分からず、みんな「完成」(死去)する」  科学者のクローンたちへの想像力の欠如が悲しい・・
[DVD(字幕)] 9点(2023-09-24 21:22:15)
4.  惑星ソラリス 《ネタバレ》 
タルコフスキーは、歳とって観ると、いいんだなぁ・・(しみじみ) この映画を観て、手塚先生は、火の鳥のSF版の構想練ったんじゃないかなぁと思える。  頭脳を持った惑星っていうのがいい。 宇宙船のクルーのイメージを物体化するという惑星。 個々の抱くイメージのお客がくる。 果たして、主人公には死別した奥さんが現れる。 このお客との接し方が、惑星との対話になるんだね。  で、ラスト、この惑星が、地球人をどう受け入れたかが分かる。 いいよね~
[DVD(字幕)] 8点(2024-02-18 19:46:57)(良:1票)
5.  ワーロック(1959) 《ネタバレ》 
これは見応えがある!  町に無法者が来て、保安官を追い出してしまう。 そこで、物騒になった町の人は、流れ者を用心棒に雇う。 ところが、保安官になる有志が現れて、町に法律が生まれ、町が一つになり、 無法者を協力して、やっつける。 すると、流れ者とそれにつるんでいた人間が争いだし、町は騒然とする。 かくして保安官とかつての町の用心棒の流れ者との決闘になる。 さて結末は?  まとめるとこんな話だが、映画はもっと複雑だ。 ポイントは2人の女性。 なんとも流れ者のヘンリーフォンダがかっこ良くて、男の厳しさを感じさせる。  個人的には「七人の侍」より、よく出来てると思った。
[DVD(字幕)] 8点(2023-08-29 00:22:55)
6.  わたしはロランス 《ネタバレ》 
感受性豊かな新人に拍手を送りたい。  これは男と女のラブストーリーですね。 ただ男には、何かのきっかけで、自分の中にある非「男」が 発動してしまう。 それがロランスには、子どもの頃の女装癖から、このような物語が展開していくんじゃないかなぁ・・ とても見応えあるラブストーリーだと思います。  若いのに世界を見る目が肥えてて、映像的にもファッション的にも 新世代のパワーを感じました。
[DVD(字幕)] 8点(2022-03-13 22:42:30)
7.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 《ネタバレ》 
タランティーノ節、相変わらず面白い。  何よりこの映画、ポランスキーの「ローズマリーの赤ちゃん」事件と言えば、アレしかない。 それをタランティーノが描く。 まぁほとんどの人はあの場面を残酷に描くんだろうなと思う。 心配でタラちゃんのユーモアを気が気じゃなくて、笑えないんですよ。 だから観終わって、ほっとした。  結局、あの事件に至るまで、なぜヒッピーがあんな残忍な事件を起こすかまでを描いている。 それが映画のオチになっている。 これもタラちゃんの計算だね。  面白かった。
[DVD(字幕)] 8点(2020-01-14 06:42:45)(良:1票)
8.  わたしは、ダニエル・ブレイク 《ネタバレ》 
他人事とは思えない描写が続く。辛い内容だが、やっと我々の気持ちを代弁してくれる映画が出たという気持ちで、嬉しかった。 ケンローチは社会派で有名な監督だ。レンタルビデオ屋にこの映画が並ぶ頃、ケンローチのドキュメンタリーも出てたので、観た。 ハーバート卒の、事故で家族を亡くした経験を持つ、大人しい感じの小柄な監督だった。どこから反骨の映画群が生まれたんだろう。 彼の映画はいつも時代の悲鳴みたいなものを描写する。その悲鳴を冷静にストーリーに落とし込む。 今回のは、役所のデジタル化された対応を描いてる。日本の役所は、現場との接点をNPOに委託してるから、こんな非人間的な対応はないのだが、いつかこんな体験を自分もするんじゃないかという恐怖感はある。それを表現してくれたので嬉しかったのだ。 しかしダニエルの最期は、やはりこういうラストしかないのかという切なさでいっぱいだ。でもそれでも落ち込まなかったのは、あの母子家庭の母親の全身で生きてかろうじて自分を見失わぬたくましさからだろうか。この母親の子どもたちなら大丈夫。そんな希望を感じられたからだろうか。
[DVD(字幕)] 8点(2017-12-16 22:13:10)(良:1票)
9.  わが母の記 《ネタバレ》 
もうタイトルからしてね、やられるって思ってたんだけど、最後はもう堪えちゃったなぁ・・。冒頭では、最近こういう上流階級の話の映画って観ないなぁと感じてて、ちょっと距離を置いてた。でも「細雪」かなぁなんて思ってたんだけど、途中から「ペコロス」を交えつつ、母の愛の映画になっていく過程で、もうこの家族が大好きになっちゃって・・。確かに修羅場が少ないので、作りものではあるんだけど、それでも最後はやられたなぁ。「処女の泉」が3年で3人ボーイフレンドつくっちゃうとこは、プッと笑えたよ。原田監督は、若いうちにえらく評価されちゃったけど、浮足立つことなく、着実に実力つけてるね。こういう人がいると、まだ安心だね、日本映画界も・・。
[DVD(邦画)] 8点(2016-06-18 19:23:31)
10.  私が棄てた女 《ネタバレ》 
化粧してない浅丘ルリ子がこんなにきれいなんて!び~っくり!内容の方は「女性」というものが分かりやすく描かれてある、と思いました。
[ビデオ(邦画)] 8点(2013-05-12 04:38:49)
11.  私が、生きる肌 《ネタバレ》 
少女を傷つける肉の愛、その代償としての性転換。この監督の作品は女性に人気があると聞く。そうだろうなぁと思う。アルモドバルのセックスへの考察は深い。最後の母のもとに帰還できたこの少年(または少女)。良かったですね・・・。それにしても怖い映画。はぁ・・・(sigh)
[DVD(字幕)] 8点(2012-12-01 06:21:13)
12.  once ダブリンの街角で 《ネタバレ》 
いいよなぁ。こうして愛は引き継がれ、守られる。そしてあるべき愛の姿に戻される。なんつって。地元の愛です。観終わって、深夜地元の街をバイクで走ったよ。閉店した大きな黒い家電量販店。誰もいないリンガーハット。眠る時間が当たり前のようにある地方都市の夜。繁華街には行き場のない金髪の青年たち。時折、駅前で歌う彼らを温かく見守るOLや酔っ払い。こんな街がおいらにゃ誇りなんだ!! 切ねぇ~っ
[DVD(字幕)] 8点(2012-10-23 02:12:27)
13.  ワンダラーズ 《ネタバレ》 
カウフマン監督は良いですよねぇ。「ライトスタッフ」「存在の耐えられない軽さ」にしても確かな手腕を感じます。この映画はキャラクターの個性が漫画のように出ていて、それで青春時代にありがちなグループ間抗争をオールディーズにのせて描くから最高です。この映画の主人公の目にうつる世界観って万国共通なんですかね。自分らもこんな感じでした。それほど喧嘩が強いわけではないが、寄ってくる女性もいて、頭の中は、やることばっかり。時に友を裏切るが、結局仲直り。中には自分探しの旅に出る奴もいるし、口先だけの寂しがり屋の感受性の強い奴もいて、男の友情は永遠なりと思うんですね。ま、どこに行っても最後に戻ってくる場所は、この時期の仲間だったりするわけです。リーダー格はグループで一番最初に結婚して「青春」が終わるんです。ホント、お約束ですよね。おそろいのジャケットもまたお約束で気持ちがいいくらいです。
[ビデオ(字幕)] 8点(2011-07-11 07:30:34)(良:1票)
14.  悪い奴ほどよく眠る 《ネタバレ》 
ラスト、西たちの計画が失敗する事で、逆に社会について考えさせられる。巧いなあ。黒澤さんの計算のうちなんだろうね。しかし岩淵は、恐ろしいキャラだ。結局、彼は人として何を守ろうとしている人なのか?どうせ、この後、岩淵家はバラバラになるだろうから、それを思うと救いが得られる。でも本当の黒幕ってこの場合、誰だろう?何に負い目を感じてペコペコしてたのかが分からん。  (再見)日本語字幕入りで観ると、冒頭のマスコミ陣の会話が非常に分かりやすく、練られてることがわかる。黒澤さんの作品は、会話がよくできてるから、字幕入りで観ないともったいないね。もちろん字幕なしでも凄いんですけどね~
[ビデオ(邦画)] 8点(2008-04-23 18:33:11)(良:1票)
15.  ワイルド・レンジ 最後の銃撃 《ネタバレ》 
娯楽映画の3要素、いい男、いい女、完全な悪人。 これに退屈しないアクションが加わると、時間つぶしには持ってこいの作品となる。  娯楽西部劇。 この言葉になじみがないのは、西部劇は男が多いからだ。 いい男はたくさん出てくるのだが、そこにバランスよく、いい女をたくさん配することができないからだ。 そこをどう面白くするのかが、西部劇の魅力でもあるのだが、 ケビンコスナーは臆面もなく、娯楽作品の法則で、西部劇を創ってしまった。  大筋は、「ガンヒルの決斗」である。 牧場主の言いなりになる保安官と、不満の溜まる町の人々。 しかし、ラストが違う。町の人が立ち上がるんだね。 かくして、もの凄い銃撃戦になる。 ペキンパーのワイルドバンチよりも迫力がある。  難を言えば、ラブシーンがくどい。 男くさい泥だらけの西部劇にラブシーンは似合わない。 でも娯楽作品を観たいが、西部劇はイマイチという方。本作、おススメです。
[DVD(字幕)] 7点(2023-09-03 22:47:49)
16.  わが青春に悔なし 《ネタバレ》 
黒澤監督は、原節子に容赦しないよね~。 小津さんみたいに大事に扱わない。  確かに戦争に負けたから、欧米の「自由」の種がこの国に植えられた。 だから当時の世相に逆らった主人公の彼の立ち位置も、映画の筋としては成り立つ。 (もちろん戦争は大反対。映画の筋だけ追った場合のはなし) だが、彼の姿勢は反対のための反対じゃなかったか? そこが彼と一緒になった原節子の情緒不安定さにつながる。 しかし、彼は急死した。 残された嫁の原節子は彼の信念と結婚したのだ。 それがあるから自分を支えることができたのだ。  黒澤監督がアメリカかぶれかもしれないという意見もある。 が、後の傑作が、やはり黒澤監督の偉大さを証明している。 万歳!黒澤さ~ん!
[DVD(邦画)] 7点(2020-05-14 00:24:41)
17.  わらびのこう 蕨野行 《ネタバレ》 
強いものが試される試練の道かと思いきや、 実は死への片道切符のわらびのこう。 つまり「楢山節考」の続編みたいなものである。  現世のおつとめを最期まできちんと生き抜く。 教えられることの多い映画だった。
[インターネット(邦画)] 7点(2019-12-01 02:30:02)
18.  若おかみは小学生! 《ネタバレ》 
えらく話が凝縮してるから、飽きることなく観れた。  宮崎アニメのようなこだわりで、 緻密に創られた子供向けアニメ。 日本の情緒たっぷりに描かれてて、好感触。  面白かったです。
[DVD(邦画)] 7点(2019-06-16 20:00:51)
19.  わるいやつら 《ネタバレ》 
清張映画。  医者が毒物を使って、患者を殺しても、 死亡診断書をその医者が書けば、完全犯罪だという点がミソの 男女の痴情の絡みを描いた話。  にしても自分を殺そうとした男をかばう婦長さんの気持ちはどの辺なのだろう? そこをもっと掘り下げて描いた映画も観てみたい。
[ビデオ(邦画)] 7点(2019-06-07 11:02:43)
20.  わが街(1991) 《ネタバレ》 
名脚本家のローレンス・カスダンによる群像劇。 「再会の時」のときのローレンス節がみられて、嬉しかった。  ケビン・クラインの偽善が、周囲を振り回すが、 ダニーグローバ演じる黒人は彼のそんな善意を楽しんで受け取る。 不倫した旦那(ケビン)にどこまで気がついているのか、情緒不安定な 奥さんは息子の旅立ちとともに、偶然見つけた捨て子を養女にすることに 邁進する。 ケビンの上司はアメリカの格差がグランドキャニオンの亀裂のようになり、 そこから生まれる怒りを吸収すべく、俺は残酷映画をとるのだと 暴漢からおそわれた怪我が治るとまた思うようになる。  とまぁこんな話だが、あまり不倫に目くじらを立てないのが ローレンス調といったところか・・ この頃のアメリカは湾岸戦争前で、国内とくにロサンゼルスの治安が ものすごく問題になってた頃の話。 そんなロスで暴力に不安を感じながらも、人間性を失わないで 生きていこうとする人たちの人間賛歌である。  特に尺度を持ってきて、裁く話ではない。 中東との戦争で、訳がわからなくなる前のアメリカのヒューマンドラマである。 今となっては懐かしい空気だ。
[ビデオ(字幕)] 7点(2018-10-18 02:48:16)
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