1. わらの犬(2011)
《ネタバレ》 小さな、ただし確実に不快な嫌がらせの連続。上手いなと思うのが、相手方は『周りに配慮のできない田舎にいるガハハ系の輩』として描かれているので、故意なのか本当に馬鹿で配慮が足りていないのか絶妙にわからないところ。この辺じゃこれが普通だから、という免罪符で奥さんからも責められるモヤモヤ感。僕は少し話の分かりそうな部分の見え隠れする相手方のボスはもっとわかりやすく粗暴の化身みたいなキャラで良かったと思います。主人公のキャラと少しも交差しない、獣みたいなキャラで互いに理解し合う事は無理なんだという対立の形の方が燃えたかもしれません。で、この映画に期待していた最大の要素は『大人しい主人公がとうとうブチ切れて相手方を大きく超えた猟奇性で暴れまわる』ところなんですが、ここが弱い。拍子抜け。良かったのは窓から入ろうとした男をやっつけるところ位。クライマックスの戦闘に導く為の強引な展開(①作品を通して唯一正義として描かれていた警官になぜかナイルズを渡さない②その警官をあっさりとぶっ殺すジェームズウッズ)もここを押さえていれば結果オーライで問題無かったんですが、すっきりできず。アメリカの田舎の雰囲気を味わえたのでそこは良し。 [インターネット(字幕)] 5点(2017-11-28 07:32:07) |