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バーグマンの瞳さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 65
性別
自己紹介 不定期連載「どうでもいいランキング」

ミュージカル映画部門別ベスト5(ちょこちょこ変動してます)

曲の良い作品5傑
1 アニー
2 若草の頃
3 メリーポピンズ
4 オズの魔法使
5 オペラ座の怪人

ストーリーが面白い作品5傑
1 ヘアスプレー
2 アニー
3 レ・ミゼラブル
4 ウェストサイド物語
5 シカゴ

ミュージカルシーンへの入り方がナイスな作品5傑
1 ヘアスプレー
2 雨に唄えば
3 若草の頃
4 メリーポピンズ
5 シカゴ

衣装・演出・ダンス時の振り付け・その他総合的なミザンセヌ
1 ヘアスプレー
2 メリーポピンズ
3 雨に唄えば
4 チキチキバンバン
5 イースター・パレード

人物描写5傑
1 若草の頃
2 メリーポピンズ
3 シカゴ
4 ヘアスプレー
5 ブルースブラザーズ

神声1傑
バーブラ・ストライザンド

ミュージカル界に来て欲しい人
エフゲーニャ・オブラスツォーワ



その他 超独断&偏見

ルックスを「加点法」で評価すると最強な女優1傑
イングリッド・バーグマン

「減点法」で評価すると無双する女優1傑
エリザベス・テイラー

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1.  若草の頃
 実在した家族をモデルにしただけあって、各キャラクターが立ちまくってます。「こいつは主人公の魅力を引き立てるための将棋の駒だな」というキャラクターなどほとんどいません。若草物語に父親(これがまたいい役者さんなんだ)をプラスさせたとでもいうべき家族描写の微笑ましさが素晴らしい。当時7歳のマーガレット・オブライエンが、スープをサジですくっては「あぐ!」すくっては「あぐ!」とやるシーンは一撃必殺の可愛らしさです^^ 基本のドラマパートがこれだけしっかりしているので、ミュージカルがそれほど好きではないよという方がご覧になっても、十分に楽しめると思います。   路面電車のシーンがこの時代にしては恐ろしく画期的。というのもミュージカルと言うのは普通は「主人公が突然歌いだすことにより、一時的に周りの世界を置き去りにする」ものですが、ここでは全く逆に周りのみんなが歌いだす事により、主人公の方が(精神的な)置いてきぼりを食らう。一人寂しく螺旋階段(おろおろ感を出すミザンセヌ)を登る主人公。…と、彼氏が走ってくる!次の瞬間「ハイ、ここからは私が場の支配者よ」とばかりにサッと歌いだすジュディ。同時にまたサッと周りがジュディを祝福する側に切り替わる。このセンスが本当に素晴らしい。  2017.10.24   パーティーが終わった後、薄暗がりの中でジュディが隣人ボーイに唄いかける瞬間は凄まじく心地良いのだがそれもそのはず、ここでのミュージカルへの入り方は全ミュージカル史上でもトップレベルの入り方になっている。あの瞬間、男の方が女に観惚れている感じだが、しかしそのたったの数分前までは立場は逆だったのだ。パーティーが終わった直後の時点では明らかに女の方が一方的に男に夢中なだけであり、男の方はそれほどでも無さ気である。しかしここから長回し&照明が絶妙なコンビネーションを見せる。両者の間に漂う‟恋の制空権”が徐々にシフトしていくのだ。ある何らかの瞬間をきっかけにとかではなく徐々にという所がミソ。女が男に「照明を消すのを手伝って」と頼む。隣人ボーイはそれを快諾して照明を一つ一つ消していくのだが、この時の照明が本当に上手い。一気にではなく少~しずつ少~しずつ暗くなっていく。この家はジュディの家であり隣人ボーイにとっては敵地なのだからして、場の空気がボーイにとっては徐々に心細くなっていく。同時に両者の距離感が徐々に縮まっていく。さらに奥の手というか、他人の家の照明に不慣れなボーイが時々線の捻り位置を戸惑うのを女が教えて‟あげる”のである。このような過程を得て恋の制空権が本当にちょび~っとずつ男方から女方へとシフトしていく。ここでさらに第二の奥の手、階段の高低差を使った演出がズバッとハマる。女が男を見下ろし男は女を見上げる。この時点で観ている我々の立場としては「あ、これはもう恋の制空権が男側から女側へとガタ~ンと傾いたと思っていいんだよね? いいんだよね?」みたいな微妙な感じになっている。なにしろ恋の制空権のシフトのちょび~っとずつ具合があまりに上手すぎるために「ここらでぼちぼちはっきりした‟一押し”が欲しいなあ」という感じになっているわけだ。そのまさに「今だ!」というときにジュディが歌い始まるのである。「今の君の素晴らしさを何と表現しようか、え~と…」みたいな感じになっている男に対して女が「はいはい、しょうがないわね、あんたの言いたいことはこうでしょ」という感じで歌って‟あげる”のである。もうお分かりだろう。そう。このミュージカルの入り方というのは「はい、みなさん、お待たせしました~!もうここを持ってはっきりと恋の制空権が男側から女側へとシフトしたと思っていただいて結構ですよ~」という製作者からの我々への公認のGOサインを兼ねた入り方になっているのだ。そしてそれが「そうだと思いたいなあ」という状態でいる我々の願望をこの上なく心地良いタイミングで後押ししてくれるものなのでこれ程までの心地良さを感じることが出来るのだ。本当にセンスの良い入り方とはこういう入り方の事を言うのである。しかし本当に長回しの効果が絶大なシーンだ。実は私は世に存在する長回しシーンのまず8割方は嫌いなのだ。「なんちゅう芸の無い使い方じゃ。長回しが元々持っている特性をただそのまま使ったっていうだけやんけ。ある意味、『ほら見てください!星形のプリン型を使ってプリンを作ったらなんと!星形のプリンが出来ちゃいましたよ~!』とか言っとるようなものやんけ…」と呆れるものが多いし、眠たくなってくるものも多い。しかしここのシーンは別格である。   後半(秋パート)のミュージカルシーンで階段を上手く使って家族全体の沸点が徐々に下がっていく様子を表現したシーンも秀逸。この映画はミュージカルの見本ですな。
[DVD(字幕)] 9点(2013-12-14 12:22:15)(良:1票)
2.  若草物語(1994)
引っ張るべきところをバッサリ切り、バッサリ切るべきところを引っ張るという困った脚本。よりストーリーを端折ってるはずの46年版の方が話が分かりやすいという皮肉。色使い&照明も好きになれず。この映画の色使い、照明、部屋の装飾、小道具、外の風景…などは、リアルかもしれないが、華やかさに欠ける。下手すりゃ刑事モノの映画っぽい。これに比べて46年版は、なるほど、いかにも作り事の世界ですよって感じでリアルさは無かったかもしれないが、とにかく華やかで目に楽しい。人によっては可愛らしく見えるらしいキルスティン・ダンストも私にはモンスター。ローリー役も、どこか「さえない二枚目」という感じの今作よりも、「カッコイイ三枚目」という感じの46年版の方が、同性の私から見れば好感を持ちやすい(女性から見ればまた違うかも)。ヒロインのウィノナ・ライダーは美しいが、46年版のジューン・アリスンのような愛嬌がない。そもそも美しさにしたって46年版のエリザベス・テーラーには流石に敵わない。同性からも好感を持ちにくい教授の顔も問題あり。総合的に46年版の方が絶対にいいと思えました。 《付け足し》失礼、46年ではなく49年でした。
[地上波(字幕)] 5点(2014-10-19 19:17:49)(良:1票)
3.  ワイルドバンチ 《ネタバレ》 
この映画を何年か前に初めて観たときの評価が「何これ?何でこんなに評価高いの?」という感じで3点ぐらい。ところが最近再び観直したらまあまあ面白く観れたんです。きっとこの映画はあの濃ぃ~オヤジ達の世界に感情移入できるという人にのみ本当の面白さがわかるという映画なんでしょう。むさ苦しいオヤジなんぞに本来は何の興味もないという私には初観時は「こんなもん論外」の世界。しかし一旦この世界独特の空気、そして各キャラクターの性格などが把握できている状態で観た二回目はそれなりに面白く観れたということなのでしょう。そこでフッと思い出した事なのですが、やはり大分昔の映画で「男の出発(これで『おとこのたびだち』と読む)」という映画がありまして、これが「西部劇、むさ苦しいオヤジ達が活躍、全滅エンド」と、似たようなキーワードでくくれる映画なんです。でもこれは初観からいきなり面白く観れたんです。何でかっていうと、この映画には、荒くれオヤジ達の中に一人だけポツンと頼りない少年が混じってまして、これが実にいいアクセントとなって「荒くれ者達には荒くれ者達なりの魅力があるのだ」ということを、少年の視点から見せることによって視聴者にそれとな~く学習(洗脳)させていくというしたたかな戦術がとられていたのです。このおかげでオヤジ嫌いの私でも面白く観ることが出来たんですが、ワイルドバンチにはそういうタイプの工夫はほとんどなくって「オラオラこの世界についてこれる奴だけついてこいや!」という感じだったかな。このいい意味での無骨さが魅力でもあるんでしょう。
[地上波(字幕)] 5点(2013-08-01 01:36:08)
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