1. 007は二度死ぬ
《ネタバレ》 なんかさぁ、『ビルを殺せ』の便所落書き観てると、国粋主義者の方が多いですな。 そんな人が観たら即死ですよこれは。 オープニングはいつものヌードシルエットなんだけど、それが芸者ガールなんだよね。 銀座に着いたボンドは真直ぐ蔵前国技館へ。スモウレスラーの試合観て大満足。 日本の秘密警察の移動基地が地下鉄丸の内線の車輛内。赤いボディーに白いラインが懐かしい。ホテルではトルコガールと檜のお風呂ときたもんだ。海女の水着も眩しく、整形して西郷どんになるコネリーに大受け!最後は阿蘇山に忍者スタイルで突入。 トヨタ2000GTの咆哮が素晴らしく印象にのこるよ。 6点(2003-11-05 21:55:05) |
2. 突入せよ! あさま山荘事件
事件の背景をしらないと無理な内容。若者よ勉強せいや。一方的に警察側から描かれているので、せめてテロップだけでも良いから、オープニングで説明を入れて欲しかった。 突入シーンは迫力あるが、基本的には警察側のドタバタを描いた喜劇。 映像のセンスや俳優の演技は良いのだが、あまりにも佐々の自慢話になりすぎなのと、長野県警を馬鹿にしすぎなのが、気になって及第点。 6点(2003-10-29 22:37:54) |
3. ファム・ファタール(2002)
デパルマによる、エロいヒッチコック。 いやー。ゴージャスな映画でしたな。ゴルチエにベルサーチなんたらかんたら…。また主演のネーチャンがカッコイイんだわ。舞台がパリの新大久保で観光気分に拍車。 しょっぱなの宝石製ブラジャー強奪シーンからフェロフェロよ。 謎が謎を呼んで、ヒッチコック流に事件に巻き込まれるパパラッチの兄さん! お決まりのカーチェイスが無いのもCOOL。 エンディングも余韻を残して良かったネェ。今年No2だ。 9点(2003-10-29 22:35:46) |
4. シティ・オブ・ゴッド
《ネタバレ》 CITY OF GOD 参った。完全にノックアウトされたよ。見終わった今、心地よい脱力感と絶望が支配している。 昨日までは、今年のベスト1は『戦場のピアニスト』だったが、超えたね。心のベスト1『仁義なき戦い』も軽く抜いたな。 最初はテンポも良くて、音楽もカッコイイ。ねーちゃんもエロいし、軽く笑って見てたのよ。ブラジル版『スナッチ』って感じでさ。 ところが、だんだんやばいのよ。あまりにもバイオレンスが凄くて、観ている自分の顔がこわばってくるの。終いにゃ字も書けない(国民の20%が文盲)糞ガキが、脅されて仲間のガキをぶち殺すシーンは、あまりにも残酷で涙腺ゆるんだよ。『戦場のピアニスト』は60年も昔の話だから、今は終わった話。だけどブラジルのガキの問題は現在進行形なんだよね。いまも路上浮浪児として殺し合してる現実がたまらんのよ。こんな餓鬼が700万人もブラジルにいるのよ!リオでは1日5人の子供ギャングが殺されている。警察自ら殺してるのよ。地球の反対側のブラジルは、この世の地獄だ。この国では警察官による殺人が平均1日2件行なわれているという。 冷酷なギャングの親玉、糞餓鬼リトルダイスと対照的な相棒のベニ-の女をめぐる対比も興味深い。普通、ギャングってマブい女をはべらすもんだけど、リトルダイスには女が居なかった。相棒のベニ-がお洒落して愛する女つくってるのに、もてない男だった。やつにとって女は性欲処理マシーンでありレイプの相手。いいセク-スさえあればあんな事にならなかったのか? エンディングも2重に壮絶でビックラこきました。最後の最後まで救えないが、だれる事無く終わる2時間。 ピストルに撃たれるように。 10点(2003-10-29 22:31:56) |
5. キル・ビル Vol.1(日本版)
笑いこらえるのに必死だった。皆なして笑わないの?大声で笑い飛ばそうじゃぁないの。 25歳で童貞喪失のボンクラ映画オタクが作った究極の自慰映画が「ビルを殺せ」だ。 冒頭に挿入されるショウブラザーズ(B級カンフー映画でおなじみ)のロゴと深作監督への哀悼がすべてを語っている。 おしゃれ感覚のミニシアターなどという国賊映画館に集う逝かず後家には無縁の世界がここにある。これを観たあんたは映画とは娯楽であることを再認識させられるだろう。日活アクション映画や東映「仁義なき戦い」シリーズ、マカロニウエスタン好きにしかわからない世界が展開される。 ブルガリやフェンディのスノッブな広告が載る雑誌が、やたらと「ビルを殺せ」を持ち上げていたが(おちまさとなどと云うやつは噴飯者だ)ふざけるな!これこそ東京12チャンネル系の映画劇場や、中学生のときブルース・リーにあこがれ、怪獣映画にハマッタ、不良に成りきれないボンクラの為の映画だ。ざまぁみろ!!!!! 8点(2003-10-29 03:14:44)(良:1票) |