1. 暗い鏡
《ネタバレ》 殺人事件の女性容疑者に完璧なアリバイがあるものの、一卵性双生児であることが分かる。二人の非協力的な態度に困り果てた警部補は精神科医に二人の鑑定を依頼する。姉妹と三角関係になる先生は「いや、アカンでしょ」ですが、物語上必要な設定でした。 姉が妹を追い詰めるところにも無理筋を感じます。 しかし、オリヴィア・デ・ハヴィランドの姉妹の演じ分け演技は圧巻で、遂に本性を剝き出すシーンはトリハダものでありました。 この時代にどうやって撮影したのか驚きの特撮にも大拍手。 手に汗握る展開で「アッ!」と驚く結末が見事な良作です。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-04-20 13:44:58)★《新規》★ |
2. ボディ・バンク
《ネタバレ》 3日前に観たヒュー・グラント29年前の外観は髪型をはじめ優男風ですが、悪に迫るハードな役どころは新鮮でした。 使命感から孤独なホームレスを材料とするやり方の是非を問う内容。(話の先行きが見える邦題はよろしくないですね) アウトではありますが、犯人と警察どちらを助けるか、脊椎損傷から回復出来るなら何でもする、シーンに当事者と部外者の考え方に違いがあるのを思わされる印象深いものでした。 穏やかでありながら無法者の信念は1ミリも動かないハックマン貫禄の演技に満足であります。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-04-19 16:08:34)《新規》 |
3. 魔の家
チャールズ・ロートンのハリウッド初出演作ということで鑑賞。 ボリス・カーロフ、メルヴィン・ダグラス、レイモンド・マッセイ、グロリア・スチュアートの豪華キャストが嬉しい。 オールド・ダーク・ハウスものの先駆けと呼べる内容で、名撮影監督による屋敷が醸し出すおどろおどろしさに胃痛が。 登場を待ちわびたロートンは意外にも胃薬とも言える存在でした。 ただの泥酔者だったカーロフには見た目以上の恐ろしさが無かったのが残念。 代わって長男サウルの身震いする顔芸が忘れ難いものがあります。 掘出物の良作。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-04-19 11:11:23)《新規》 |
4. スーパーマン4/最強の敵
やはり小悪党の域を出ないレックス・ルーサーはもどかしいのですが、カラリとした味わいを醸し出すハックマンの芸域の広さを感じます。 最強の敵ニュークリアマンの弱点を早々に晒すのはやめてほしかったところ。 戦略核兵器削減条約を反映したかのようなスーパーマンの演説は素直に聞けるものでした。 [DVD(字幕)] 5点(2025-04-19 10:19:57)《新規》 |
5. スーパーマンII/冒険篇
《ネタバレ》 前作の有罪3人組が大暴れする辻褄あった展開でのニコリともしないテレンス・スタンプは魅力的。 デイリープラネット社前での激闘の迫力に圧倒されたのですが以降からラストまでジリ貧になっていったのは残念。 レストランでの意趣返しはスーパーマンの名が廃るもので蛇足の極み。 ハックマンの影が薄いのに違和感あったのですが、鑑賞後に知った、交代した監督が撮り直した部分には参加も台詞再録もせず、ソックリさんが対応にあたったというのに、メジャー映画ビジネスの切った張ったの世界を見ることになりました。 [DVD(字幕)] 6点(2025-04-16 23:06:38)《新規》 |
6. ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今
《ネタバレ》 エグゼクティブプロデューサーも兼ねてるだけあってレネー・ゼルウィガー出ずっぱり。 推しの方には嬉しいことでしょうが、顔芸に食傷気味。 お目当てコリン・ファースは3ショットのみで残念無念。今作では登場したヒュー・グラントはファース同様に24年の時の流れを感じる姿で感慨深い。 五十路ジョーンズが夫との死別4年後に職場復帰し若いツバメとのイチャイチャを経て同年代(何歳だったのだろう?)の子供の教師と結ばれるオハナシは、二人の子供の幼さに「いい気なもんだ」白けてしまいました。野暮ですみません。 [映画館(字幕)] 5点(2025-04-16 21:49:16)《新規》 |
7. スーパーマン(1978)
ディレクターズカット版。 これまでクリストファー・リーブ出演以外の知識無く、ジーン・ハックマン繋がりでこの歳になっての初見。 クレジットにのっけからビックリ。マーロン・ブランド、スザンナ・ヨーク、トレヴァー・ハワード、ハリー・アンドリュース、グレン・フォード・・・って、どんな話になるのだろう、ワクワクでしたが。 皆さん早くにフェードアウトで残念ではありますが、スーパーマンの成り立ちを観れたのは意外であり良かったですね。 純粋で真っ直ぐなヒーローの活躍はクリストファー・リーブの澄んだ瞳も相まって素直に心地良かったです。 ハックマンのどこかの不動産屋が思い浮かんだのには苦笑でしたが、小憎たらしいキャラがグッドであります。 直接対決が観れなかった事と、冒頭の有罪3人組(一人はテレンス・スタンプだった!)が話に絡んで来なかったところが残念ではありますが、映画史に名を残す紛れも無い名作です。 [DVD(字幕)] 8点(2025-04-15 00:40:31)(良:1票) 《新規》 |
8. 迷子の大人たち
キャスティングにビックリ仰天。キャスティング賞を差し上げたい。 ツンケンするシャーリー・マクレーンを口説くマルチェル・マストロヤンニのクサい台詞は歳を重ねてなおダンディな彼だからこそ見れるもの。 マクレーンと対立する垢抜けないキャシー・ベイツ、息子と対立する度肝をぬくファッションのマーシャ・ゲイ・ハーデン。 マクレーンの母親ジェシカ・タンディ(!)とその親友シルヴィア・シドニー(!)八十路超えのお二人ツーショットはお宝映像。 濃すぎる面々による波乱のホームドラマは落ち着くところに落ち着いた後味の良い作品。拍手であります。 [DVD(字幕)] 7点(2025-04-15 00:18:48)《新規》 |
9. 夢見る頃を過ぎても
五十路キャシー・ベイツのアップに耐えるキュートなお顔が素敵。歌もお上手でした。 彼女が憧れるジョナサン・プライスのおば様を虜にさせる胡散臭さもなかなかのもの。 2回の出番で歌うジュリー・アンドリュースも印象的。 ボケないダン・エイクロイドは没個性で魅力薄。 大阪コミコンでのマッツ・ミケルセン2ショット撮影会に今年も行けないお金も行動力も無いワタシには羨ましいお話でした。 [DVD(字幕)] 5点(2025-04-12 23:04:32) |
10. 越境者
《ネタバレ》 炭鉱閉山に伴いブローカー(悪徳)にそそのかされてシチリアから働き口を求めてフランスへ向かう群像受難ロードムービー。 酷い目に遭いながら不思議とカラリとした味わいがあるのが印象深い。 越境=密入国=不法移民 古今東西、洋の東西を問わないお話で「国境とは」という監督の思いが伝わる良作です。 [DVD(字幕)] 7点(2025-04-11 21:23:50) |
11. 白い刻印
コバーン オスカー受賞作と言うことで鑑賞。 オープニングクレジットに期待特大となりましたが。 コバーンはひたすらにゲスい。若き日のいなせな彼がクズ男を演じた故の受賞だったとしても正視が辛かったところ。 ニック・ノルティは彼らしい役どころでプッツンして喚き散らす姿にやはりゲンナリ。 デフォーはらしくない大人しさな上に不要なキャラでした。 特濃な3人出演でしたが、各エピソードが全部尻切れトンボの脚本が駄目過ぎで、イライラしただけの凡作でした。 [DVD(字幕)] 3点(2025-04-11 20:50:37) |
12. ワイアット・アープ(1994)
お目当てジーン・ハックマンの「人生は喪失の連続だ、挫けてどうする、耐えるのが人間だ」このシーンに尽きます。全得点。 後は父親が見たらどう思うのかと感じる体たらくな一代記で、抑揚無く長時間垂れ流すラジー賞も納得の駄作。 [DVD(字幕)] 2点(2025-04-08 13:47:52) |
13. ラビット・ホール
事故で子供を亡くした喪失感を表す数ある作品の中で本作でのニコール・キッドマンの振る舞いは私的に度が過ぎていてムカムカが募る一方。 妻を気遣う夫の胸中をカケラも思う事無しでギャンギャン喚き散らす姿に我慢の限界で一旦停止。ダイアン・ウィースト目当てだったので翌日気を取り直しての再見。彼女にも加齢は訪れるのかと寂しさを覚えたお顔立ちながらも語り口は健在で、母親としての気安めな言葉で無く自らの経験での至言にトリハダ。点数の全てを。 大好きな名曲「夜空ノムコウ」が浮かんだ作品です。 [DVD(字幕)] 3点(2025-04-06 13:45:00) |
14. 訴訟
《ネタバレ》 親子共に弁護士で法廷で対決する、挙げ句娘が守秘義務に反する。目くじら立てるべきではないのでしょうが、現実味を感じません。 キャスティングが冴えています。ハックマンは言わずもがな、「トニー・モンタナの妹役さん」のこましゃくれぶり、ドナルド・モファット&フレッド・トンプソンの銭ゲバぶり、作品を盛り上げています。 特に感動することはなかったのですが、100へぇだったのが「計算屋」のモノの考え方で組織が大きくなればなるほど損得でしかモノを見ないのを痛感します。+2点 国家規模となれば、誰かさんを筆頭にそうなるのでしょう。 [DVD(字幕)] 6点(2025-04-06 13:10:14) |
15. リリス(1964)
ハックマン映画デビュー作。終盤の1シーンで物語上居ても居なくてもというチョイ役だったものの眼力というか面構えはなかなかのもの。 ウォーレン・ベイティ、ピーター・フォンダ、ジェシカ・ウォルター、ジーン・セバーグ等の若き日の熱演も観れます。 精神病院を舞台に患者と作業療法士と病院職員の日常が描かれており、人の心の有り様の生々しさが印象深いものでした。 [DVD(字幕)] 7点(2025-04-05 13:41:53) |
16. チャンス!(1996)
ダイアン・ウィーストは本作でオスカー受賞すべきと感じた絶品ぶり。ラストの台詞はサイコーでした。 ウーピー・ゴールドバーグはどちらかと言うと苦手であまり楽しめなかった作品です。 「あれ?」関税大好きっ!な不動産屋に似てると思ったら当人でした。 [DVD(字幕)] 4点(2025-04-04 22:49:43) |
17. ジェロニモ(1993)
ハックマンはゲスト出演のようで物足りません。 先住民を扱った作品は毎度の事ながら気分悪くなります。 「アメリカファースト」が口癖の不動産屋が喜びそうな作品。 [DVD(字幕)] 3点(2025-04-03 18:00:21) |
18. 勝利への旅立ち
熱血コーチなジーン・ハックマンありきの作品。脚本、展開、衣装、邦題いずれもが垢抜けない凡作でありました。 [DVD(字幕)] 6点(2025-04-02 22:40:02) |
19. ハンナとその姉妹
《ネタバレ》 ダイアン・ウィースト出演と言うことで監督名を知りながらの鑑賞。 予想の斜め下をゆく激つまらなさに悶絶。 ご本人もしゃしゃり出て例によって例のごとく喋り散らかしてのナヨナヨっぷりは想定内。 想定外だったのはマイケル・ケイン(出演に驚き)の女の腐ったようなヘタレっぷりで、妻の妹に手を出して挙げ句にまた妻のもとへと行ったり来たり。クズが連呼する「愛してる」に血圧計崩壊でありました。 芸能人一家はこんなグダグダを芸の肥やしにしているという事なのでしょうか。知らんけど。 [DVD(字幕)] 1点(2025-04-02 14:32:48) |
20. ザ・プロフェッショナル
詰将棋の達人のような犯罪の計画と実行を71歳ハックマンほぼ出ずっぱりで見せてくれ健在ぶりに拍手。 彼の貫禄がサム・ロックウェル&レベッカ・ピジョンの小賢しさを際立たせているのが流石。 ごちゃついた展開はそれなりに楽しめたものの、大技一発大逆転を見たかった気がします。 [DVD(字幕)] 7点(2025-04-01 23:50:33) |