1. お早よう
個人的には小津作品ってどれも結構笑えるなあって思ってるんだけど、こいつはその小津のコメディセンスが炸裂って感じである。小津の作品が苦手だと思ってる人に是非観てもらいたいな。これくらい気抜いて見てもいいんだなって思えるから。 9点(2004-03-04 02:47:17) |
2. 大学は出たけれど(1929)
《ネタバレ》 大学を出たというプライドが邪魔してなかなか職が見つからない男に、それを見かねた妻が水商売をして、偶然男がそれを発見し、男はプライドを捨てて取り敢えず受付の仕事を引き受けることとし、あれれ?ストーリー全部書いちゃったよ(酷いネタバレだ)。定番ともいえる展開で短いながらも手堅い作りといったところか。何人かの方が書いていますが「サンデー毎日」には笑った。何故かここまで全員同じ点数なんで、右へ倣えと。 6点(2004-03-04 02:29:21) |
3. マン・ハント(1941)
《ネタバレ》 第二次大戦中のプロパガンダ映画だから仕方ないけど、反ナチの動機付けのためにああいうストーリーじゃ、折角ジョーン・ベネットが可愛かったのに何だか可哀想だなあ。でも割とテンポ良く話が進むし、映像は随所で「おっ、さすがラング」って思わせるし、結構楽しめる作品である。 8点(2004-02-27 02:24:54) |
4. 牛泥棒
先日『朝日新聞』紙上で劇作家の山崎正和が昨今のアメリカの一極化について書いていたのだが、その中でアメリカという国は今も昔も「正義の実現について、青年のように懐疑を抱かず、一本気で性急なのである。」とあった。確かにこの映画を観ていると、一旦見つけた悪者(かも知れない者)を法や規律に反してでも裁きを下す多数派と、少数派だがそういった行為に意義を唱え続ける人達がいるという基本構造が昔も今も何ら変わっていないことに気付く。大勢の人間があるひとつの方向を向いたときの恐ろしさは幾度となく歴史が示しているが、でもいつの時代にも(勿論この先も)その是非を問う人達が間違いなく存在することに希望を抱く。この映画のラストはその意味で鑑賞後感が悪くないのだと思う。 8点(2004-02-27 02:05:09) |
5. 地球に落ちて来た男
正直良く分からんシーンも沢山あるのだが、それでも段々とニュートン(D・ボウイ)に感情移入していき、とても哀しい気分になったことを覚えてる。個人的にボウイが好きなこともあるが、映像もかなり好き。(↓)確かに印象的なシーンが多いですよね? 8点(2004-02-26 17:17:23) |