1. エデンの東(1955)
ジェームズ・ディーンが美しく、ちょっと触れたらガラスのように壊れてしまうのではないかと思うくらい繊細です。10代の多感な頃に一度見たきりで、十分に理解していないところもあったと思いますが、激しく魂を揺さぶられました。以降、再び見るのをためらっているのは、初見の印象を失いたくないからかもしれません。もう十分に年を重ねたので、今見ると父親の気持ちで見ることになるような気がします。主題曲は映画音楽の中でも名曲中の名曲と思います。 [映画館(字幕)] 8点(2013-09-25 01:39:33) |
2. ワイルドバンチ
《ネタバレ》 しっかり腹をくくって戦わなければならない。打算なんて微塵もない。死ぬことなんか考えもしない。やらねばならぬことはやる。でなければ筋が通らない。どうしようもない悪党どもの死に様を描ききったペキンパーの最高傑作。 [映画館(字幕)] 10点(2013-09-25 01:18:05) |
3. スティーヴ・オースティン ザ・ハンティング
《ネタバレ》 もう笑っちゃうくらいB級です。オープニングに主人公(テキサスの国境警備隊員)は友達から腕時計をもらいます。バンド部分をほどけばロープになる品です。おお、これはクライマックスに起死回生の逆転となる伏線アイテムか、と思うじゃないですか。でも、違うんです。B級ですから。さて、物語は悪党どもが債券を見事に奪うものの、仲間割れを起こすことから始まります。親玉が債券を一人じめして逃げるのを残りの悪党どもが追いかけます。悪党どもは追跡に、主人公(このときはカナダ国境近くの森林警備隊員)と娘を巻き込み、森の中を道案内させます。これがもうぐだぐだ。父と娘の葛藤を描き、悪党どもの仲間割れを描き、いっこうに収束しません。あっさり親玉に追いつき大活劇が始まると思いきや、なんと親玉あっけなく死亡。だいたい主人公はいくらでも銃を奪ったり手に入れたりできるチャンスがありながら、お手製の弓矢や、肉弾戦で敵に挑みます。ああ、もどかしい。もっとも困るのは、主役のスティーヴ・オースティンがあまりに強そうで、他の誰にも負けそうにない点です。ぜんぜんやられそうじゃないので、ハラハラしません。敵をたおし、最後は父娘の心が通い合い、ちゃんちゃん。なぜか、森や川など自然を映し出す撮影は非常に素晴らしかったです。うーん、でもやっぱりB級。 [地上波(吹替)] 3点(2013-09-23 23:11:55) |
4. デトネーター
B級映画ど真ん中です。もう見る前からわかっています。だから細かいことなんかどうでもいいので突っ込みどころを探しながら楽しんで見てしまいました。なんといってもシルヴィア・コロカが美しいですね。肌の露出の多い衣装にごちそうさまです。これだけでもこの作品を許してしまいます。だってB級ですから。 [地上波(吹替)] 4点(2013-09-23 22:51:22) |
5. カルメンという名の女
マルーシュカ・デートメルスの美しさに惹かれて映画館に行きました。それだけです。ストーリーは「カルメン」をベースにしているものの、ひどいものです。下品きわまりない表現が多々ありますが、ゴダールは何を描きたかったのでしょうか? マルーシュカ・デートメルスのヌードの美しさには脱帽ですが、クライマックスシーンではぼかしが入り、興ざめでした(これは当時の日本の映画鑑賞条件下では仕方ありませんでした)。しかし、0-1点などをつけられないのは、もう一度見てみたいとむらむらする映画だからです。おそるべし、マルーシュカ・デートメルス嬢。 [映画館(字幕)] 5点(2013-08-14 12:10:09) |
6. 気狂いピエロ
起承転結のはっきりした映画作りを否定するところにこの映画は成り立っていると思います。雰囲気がありますね。けれど、(ゴダールに限らずですが、)フランス映画って、センスがあるようでいて、じつは表現がすごく下品なんじゃないかといつも思ってしまいます。台詞も会話の妙というより、退屈なものが多いです。ジャン・ポール・ベルモンドはいつ見ても絵になりますね。名優です。 [DVD(字幕)] 5点(2013-08-14 11:58:16) |
7. 勝手にしやがれ
映画を作る上での常識を覆した作品と思います。計算し尽くした映画作りというよりも、その場のノリや雰囲気でどんどん撮っていっちゃった感じがします。肩の力が抜けた感じの作風が魅力とですね。しかし、全てにおいて荒いです。そこをつくと映画を全否定してしまう気もしますが。 [ビデオ(字幕)] 5点(2013-08-14 11:42:54) |
8. ダークナイト(2008)
バットマンとロビンがテーマソングに乗って登場、みごとにジョーカーを成敗! そんな勧善懲悪ドラマを見たかったです。私がリメイク作品に主に求めるのは、オリジナルに対するリスペクトと進んだ映像技術による新表現であって、新解釈や新たなストーリーではありません。他のオールドファンはどう思っているのでしょうか? どうやらリメイクするスタッフは何かひとひねりしないと気が済まないようです。ヒース・レジャーの怪演は素晴らしいものでしたが、冗長で退屈なストーリーと台詞にがっかりしてしまいました。 [DVD(字幕)] 3点(2013-08-14 09:31:11) |
9. ムカデ人間
《ネタバレ》 見ました! 嫁さんも子供も閉め出して、部屋の電気も落として。面白かったです。私が何を見ているのか様子を伺おうとした子供に、「何しとんじゃ、ブォケェ!!」と暴言を吐いてしまいました(夜中一人で見ればいいことですよね、DVD借りてきたら、見るのを夜中まで待ちきれなかったんだよ~~ん)。さすがに人間数珠つながりを子供には見せられません。でも、思っていたよりもエログロ度は低くて、私に言わせれば表現はとてもお上品です。トチ狂った外科医の先生、単細胞の日本人ヤクザ、わがままなアメリカ人姉ちゃん達と異色の取り合わせがグッドです。最後まで楽しませてもらいました。エンディングは意外でした。もっと驚いたのは、三部作の告知! [DVD(吹替)] 6点(2013-08-12 00:10:17) |
10. ローン・レンジャー(2013)
《ネタバレ》 お話はそんなに面白くありません。中だるみがあるし、単純な話のはずなのに、なんだかわかりづらく描かれています。4-5点が妥当かなとも思いますが、これは映画館で見た方がよいと思うので6点献上します。スケールの大きい冒険活劇ですから。芸達者なジョニー・デップはさすがでした。CGはよくできていて、インディー・ジョーンズのトロッコが蒸気機関車に置き換わったかのようなアクションは見応えありました。 [映画館(字幕)] 6点(2013-08-10 21:17:32) |
11. るろうに剣心
確かに思っていたよりもよいです。それは殺陣のスピード感によるところが大きいですね。とくに吉川晃司がんばっていました。しかし、ストーリーは大味で、綾野剛の扱いなど雑です。佐藤健の台詞まわしが変に感じられて、そこが減点。 [地上波(邦画)] 5点(2013-08-10 04:37:34) |
12. マルホランド・ドライブ
ぬゎ、ぬゎ、ぬゎんですと~~~!?! [DVD(字幕)] 7点(2013-08-08 02:10:54) |
13. ファニーゲーム U.S.A.
とても笑顔の爽やかな友人が、「ひどい内容の映画で、すごく怖いんだよ。でも、絶対に見たほうがいい。」と薦めてくれました。その通りの映画でした。怖かったです。意外な展開で、予想以上に面白く見ました。さて、私はこの手の映画を見て楽しめる人間と、友人に見切られていたのでしょうか? そして、友人の爽やかな笑顔の裏には、この映画を楽しむことのできる私の知らないダークな部分があるのでしょうか? 映画を見て怖かった旨、彼に伝え、いい映画を教えてくれてありがとうと礼を言いました。すると、「そうでしょ! 怖かったでしょ! ひどいでしょ!」と彼の話はとどまるところを知りませんでした。なんだか怖いです。 [DVD(字幕)] 7点(2013-08-04 02:39:39)(良:1票) |
14. 冷たい熱帯魚
とても笑顔の爽やかな友人が、「ひどい内容の映画なんだけど、すごく面白いんだよ。絶対に見たほうがいい。」と薦めてくれました。その通りの映画でした。面白く見ました。さて、私はこの手の映画を見て楽しめる人間と、友人に見切られていたのでしょうか? そして、友人の爽やかな笑顔の裏には、この映画を楽しむことのできる私の知らないダークな部分があるのでしょうか? 映画を見て面白かった旨、彼に伝え、いい映画を教えてくれてありがとうと礼を言いました。すると、「そうでしょ! 面白かったでしょ!」と彼の話はとどまるところを知りませんでした。なんだか怖いです。 [DVD(邦画)] 7点(2013-08-04 02:26:08) |
15. モンスターズ・ユニバーシティ
初日に見に行きました。素晴らしいですね。期待通りの作品でした。映像の美しさは文句のつけようがないです。家族で安心して見ることができました。日本語の吹き替えもとてもよいです。 [映画館(吹替)] 8点(2013-07-20 16:52:50) |
16. 告白(2010)
面白かったです。原作は文句のつけようなく面白いですが、本作はまずまずうまく映像化してくれたと思います。橋本愛が素晴らしいですね。彼女の好演で作品の質がうんと高められたと思います。 [DVD(邦画)] 7点(2013-07-20 16:48:33) |
17. ハサミ男
原作読みました。映像化が難しい作品を、うまくやった、と言いたいところですが、難点が多々見受けられます。まずBGMが悪いです。そして映像が暗く、華がありません。役者のメンツはなかなかで、演技は素晴らしいものがありますが、お話の終盤は蛇足で冗長です。せっかくの優れた原作でありながら、もったいない映画化ですね。見て 損とは思いませんが、期待ほどではないです。 [DVD(邦画)] 5点(2013-07-20 16:40:05) |
18. 麒麟の翼~劇場版・新参者~
《ネタバレ》 傑作と思えるテレビの映画化です。ファンにとって期待は大きく、評価のハードルは自然と高くなるものですが、面白く見ることができました。阿部寛が演じる加賀恭一郎は本当に素晴らしいです。彼のはまり役ですね。ただ、ストーリーに対する不満がいくつかありました。中井貴一の名誉ははたして回復されたのでしょうか? 中井貴一の息子は感心できる人物だったでしょうか? 事件の背景にある過去はきっちりと清算され、償いや裁きはされたのでしょうか? 新垣結衣の彼氏の行為は同情に値するものでしょうか? それから、犯人の推理をしようと懸命に考えながら見ましたが、これでは正しく推理できないと思います。もう少し、犯人暴露の前の「ため」をつくって、整理して考える時間が欲しかったです。また、テレビのようにあいつが怪しい、こいつも怪しいと行った展開にして欲しかったとも思います。むかし、日本橋を初めて訪れたとき、「え、ここが?」と正直思いました。首都高が空を塞いでいて、なんとも絵にならない風景にがっかりでした。首都高の撤去計画があるそうで、歌川広重の東海道五十三次の日本橋を彷彿させる新しい日本橋に生まれ変わって欲しいと思います。 [地上波(邦画)] 7点(2013-01-14 05:25:12) |
19. レ・ミゼラブル(2012)
《ネタバレ》 私は原作を二度読み、ニューヨークでブロードウェイの舞台も見ています。舞台では多少窮屈に感じたバリケードのシーンが迫力を持って描かれています。映像の力を感じさせてくれるミュージカル映画でした。ただ暗い画像が多く、見づらい部分があるのは残念です。大好きな作品の映画化ですが、みなさんがすすり泣くなか、意外なことに私は涙が出ませんでした。涙腺を緩めていったつもりなのですが、Hジャックマンが年老いて見えなかったからかもしれません。機会を作って、また舞台も映画も見直してみたいと思います。ちなみに、みなもと太郎氏の独特の解釈によるギャグ漫画「レ・ミゼラブル」はクセがかなりありますが、傑作と思います。 [映画館(字幕)] 7点(2013-01-10 02:18:57)(良:1票) |
20. カーズ
《ネタバレ》 面白かったです。アニメの出来としては本当に素晴らしいです。が、点数はこの評価で。たぶん、「引き分け」の設定が「ハリウッドらしくない」と僕には感じられたからです。 [映画館(吹替)] 7点(2013-01-07 00:06:59) |