1. アマデウス
『カッコーの巣の上で』での主要5部門受賞により世界的名声を得た 巨匠監督ミロス・フォアマンと、原作&脚色のピーター・シェイファーが タッグを組み、誕生した「奇跡の映画」です。 個人的には、半世紀に一度生まれるか生まれないかの名作中の名作だと思います。 90本近いアカデミー作品賞のなかでも、際立った出来栄えですね。 演技賞においては、サリエリ役のマーレイ・エイブラハムがオスカーを手にしましたが、 もう一人の主役であるモーツアルト役のトム・ハルスにも受賞してほしいくらいの差し迫った演技力でした。 これを見ずして死んではいけませんよ! [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 13:21:25) |
2. お熱いのがお好き
My Best Movie の5本指に入ります!!! 戦後ハリウッドの巨匠ビリー・ワイルダーの映画作品では、 『アパートの鍵貸します』とツートップです!!! オードリー主演の『昼下りの情事』で初タッグを組んで以降、 ワイルダーとI.L.A.ダイアモンドは数多くの名脚本を世に送り続けましたが、 本作の脚本は抜きん出た完成度だと思います!!! 単なる女装コメディで終わらず、 ジュリー(ジョゼフィン)の2役ならぬ3役など、 一枚も二枚も観客の予想を遥かに上回る展開を用意させるのには脱帽です! キャストも皆、見事な配役ですね! トニー・カーティスとマリリン・モンローは、 撮影当時、不倫の関係にあったことや、 モンローの精神不安定や流産など、 実に多くのトラブルがあったそうですが、 そういった出来事があったとは思えぬほどの 演技ができるのは、さすがプロなのでしょうか。 特に、ジャック・レモン扮するジュリー(ダフネ)の演技力は ピカイチです!!! どうして彼はあんなにも人を楽しませる才能に溢れているのでしょうか。 戦後最大のコメディスターと呼ばれるのも納得です! 劇中のタンゴダンスvs船上の熱いキスの場面や、 笑撃(!)のラストの名台詞などは非常に有名ですが、 何度見ても笑いが止まりません(笑) 本作は奇しくもアカデミー作品賞の候補にも挙がりませんでした。 (同年は、ワイルダーと名声を二分した巨匠ウィリアム・ワイラー監督の 『ベン・ハー』が11部門受賞) ですが、2007年発表のAFIアメリカ映画ベスト100≪コメディ部門≫にて、 快挙の1位を獲得しています! 他にも褒めたい点は山ほどありますし、 評価の星も10個くらいつけたいのですが、 とにかく未見の方は、 私の稚拙なレビューを読む時間を、 是非とも本作の鑑賞に費やして、 もっともっと映画を好きになってほしいです!!! [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 13:17:30) |
3. アパートの鍵貸します
マイ・ベスト・ワイルダーです! B・ワイルダーの映画作品は、 どれも佳作以上の出来で(凡作がほぼなし)、 緻密な脚本作りで有名な監督です。 この『アパートの鍵貸します』は、 1960年アカデミー作品賞を受賞。 ワイルダー監督にとっては、『失われた週末』に続き 2度目のアカデミー作品賞となります。 ワイルダーと生涯7作の映画でタッグを組んだジャック・レモン、 まだほとんど無名新人に近かったシャーリー・マクレーン、 ワイルダーの出世作『深夜の告白』以来の出演となるフレッド・マクマレイ、 この3人の配役も見事としか言いようがありません。 なんといっても、ワイルダー&ダイヤモンドの計算されつくした巧みな脚本ですね!! 登場人物だちの行動範囲は、主人公のアパート、勤め先の保険会社、中華レストランと非常に狭いんですが、 その中で、あの脱帽させる脚本クオリティ・・・!! 他の方もレビューで書かれていますが、 ラストのあの神がかった伏線回収の渦は、 あまりにも上手すぎて涙が出そうになりました!! ワイルダー好きは、鑑賞必至です!! PS. この映画が気に入った方は、 1963年公開の『あなただけ今晩は』もお勧めですよ。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 13:15:24) |
4. アマデウス ディレクターズカット
『カッコーの巣の上で』での主要5部門受賞により世界的名声を得た 巨匠監督ミロス・フォアマンと、原作&脚色のピーター・シェイファーが タッグを組み、誕生した「奇跡の映画」です。 個人的には、半世紀に一度生まれるか生まれないかの名作中の名作だと思います。 90本近いアカデミー作品賞のなかでも、際立った出来栄えですね。 演技賞においては、サリエリ役のマーレイ・エイブラハムがオスカーを手にしましたが、 もう一人の主役であるモーツアルト役のトム・ハルスにも受賞してほしいくらいの差し迫った演技力でした。 これを見ずして死んではいけませんよ! [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 13:13:24) |
5. U・ボート
ドイツ制作の戦争映画の代表作です。 劇中に幾度も流れるテーマ曲は、あまりにも有名ですね。 個人的には退屈で、俳優たちも特筆すべき役者は見当たりませんでした。 ただ、ラストのUボートの着港後の敵戦闘機による大銃撃シーンは、撮影などに迫力があって、惹きつけられました。本物の火も高く上がるそばで撮影に挑んだキャスト&スタッフには敬意を示します。 あと、1941年当時にドイツの占領下だったフランス軍が、ヒトラーの敬礼ポーズをする軍人たちに歓迎される演出などは不思議な感じがしました。(当時、日本もヒトラー敬礼のポーズをとっていましたね) 期待しすぎたのでしょうか。ウォルフガング・ペーターゼンの他の監督作品をまた観てみようと思います。 [DVD(字幕)] 5点(2015-11-29 13:09:44) |
6. レオン/完全版
《ネタバレ》 1994年は、『フォレスト・ガンプ』『ショーシャンクの空に』『パルプ・フィクション』『フォー・ウェディング』『クイズ・ショウ』と、アカデミー作品賞含むノミネート作全てが当たりの貴重な年です。 本作は、奇しくもノミネート漏れをしましたが、主演のジャン・レノ&ナタリー・ポートマンの出世作としても、ヒューマンドラマの傑作としても欠かせない一本だと思います。 監督の敏腕たる独特の演出の数々も素晴らしいですね。特に家族が惨殺された部屋を平静を装って素通りするマチルダのシーンは、涙腺が刺激されます。 当時13歳と幼かったN・ポートマンは、映画の最初から最後まで本当に可憐ですね。時に見せる大人びた表情や動きは、男性のみならず女性目線でも魅了されてしまいます。そして『タクシー・ドライバー』のジョディ・フォスターに負けず劣らずの感極まった演技力は、恐れ入ります。 さらに、キチガイ役を任せたら右に出るものなし!のゲイリー・オールドマン扮するスタンフィールドの役柄がまた良いです!結構主役二人を食っている場面 も多かった印象ですね。 ただ、少女であるマチルダがためらわずにバンバン銃をぶっ放したり、ズカズカと練習のため家宅侵入する所は、頂けないですかね。 エンディングも本作にピッタリでした。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2015-11-29 13:07:54) |
7. 切腹
仲代達矢さん主演作はこの映画が初見となります。 いやあ、本当に強烈な演技の持ち主だなと観終わった後、しばらく胸がジーンとなって何も考えられませんでした。 しかも仲代さんは当時弱冠29歳で、孫のいる老侍津雲半四朗という大役を見事に演じきったのですね。恐れ入ります! 本作の映画の脚本、演出が素晴らしいことは言うまでもありませんが、いくら最高の脚本でも、役者もそのレベルに見合わなければ台無しに成りかねません。 良い脚本と、良い役者! この2大要素が見事に揃っています。 後、武満徹氏の音楽も印象的でした。 それにしても、「切腹」をテーマにここまで世界観を広げられるとは、脱帽ですね!!! [ブルーレイ(邦画)] 10点(2015-11-29 13:04:59) |
8. ペーパー・ムーン
《ネタバレ》 『ある愛の詩』や『バリー・リンドン』etcなどの主演で知られる、70年代の人気俳優ライアン・オニールと、実娘テータム・オニールが共演を果たしたロードムービー。 本編はオールモノクロであるため、1930年のレトロチックなアメリカの雰囲気が醸し出されています。 個人的に、物語自体はそこまで魅了されたわけではないのですが、(いくら映画とはいえ、幼い娘が法外なぼったくり詐欺に関与する展開は気が引けました・・)アディを演じた当時10歳のテータム・オニールの知的さを兼ね備えた愛らしい大人顔負けの名演技にぐっと心を鷲掴みにされました! お父さんと娘、目元や顔の輪郭が瓜二つですね~(笑) まあ、結局アディの実の父親が明かされることはなかったのですが、 個人的にはモーゼと本当の父娘だったというオチを期待しちゃいました。 テータム・オニールは、本作でアカデミー助演女優賞を史上最年少で受賞。 (現在もなお、この記録は破られていません!?) 一見の価値ありですね~ [DVD(字幕)] 6点(2015-11-29 13:02:49) |
9. ゾンビ/ダリオ・アルジェント監修版
1978年制作。ジョージ・A・ロメロ監督による、あらゆるホラー映画の原点。 タイトルの通り、本当にホラー映画苦手なのですが、今もなお多くの映画ファンから絶大な支持を得ている作品には違いないので、評価を通して敬意を示したいと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2015-11-29 12:59:26) |
10. 用心棒
《ネタバレ》 自分は邦画をあまり見ないんですが、黒澤映画はまた別です。なぜ彼の手掛ける映画の数々は、ここまで見る側を魅了できるのでしょうか。 本作は、マイベスト黒澤映画の三本指に堂々と入ります。(他2作は、『七人の侍』『椿三十郎』) 黒澤映画ではお馴染みの三船敏郎と、当時、『人間の條件』で国内外から高く評価されていた仲代達矢が夢の共演を果たした作品です。 二度切りや、すれ違いざまに斬り、いったん静止して敵が倒れる演出etc..今現在では定番となったお多くの演出やシーンがあることで非常に有名ですね。 にしても、当時弱冠28歳だった仲代達矢、男前以上に、こんなにも美しかったとは、御見それしました(笑)正直、美男子過ぎて、直視できず、相手の三船敏郎ばっかり目が行きました(笑) 首に英国製のスカーフを巻き、袖を通さず、胸元の襟からピストルを右手で構え、下半身の着物の裾は、左手で掴んで、左の生足を見せながら歩き回る仲代。凄くセクシーな役柄です。銃を構える姿も絵になっています。 一番強烈なシーンは、有名ですが、クライマックスで縄で縛りあげられている店主のお爺さんを手前に、背後で三十郎と卯之助がじりじりと接近するシーンです。 黒澤明の本気度がひしひしと伝わってくる不朽の名作です!未見の方は今すぐにでもご覧下さい! [ブルーレイ(邦画)] 10点(2015-11-29 12:24:29) |
11. アラビアのロレンス
MyベストNo.1映画です。 この映画がきっかけで、映画ファンになりました。 監督、役者、脚本、撮影、演出、音楽のすべてがGODの領域です。 数えきれない映画史に輝く名場面の数々。 The 映画!Mr.映画! 『戦場にかける橋』で、 アカデミー作品賞含む7部門という快挙を遂げた監督デヴィッド・リーンと、製作サム・スピーゲルがこの5年後に再びタッグを組み、 この映画作品を生み出しました。 2015年に、『ロレンス』の唯一の存命者だった 準主役のオマー・シャリフが逝去し、 主要キャスト&スタッフはこれで全員星になりました。 でも映画の中では、 P・オトゥールもO・シャリフも永遠に生き続けるのです。 これを見ずに死んではいけないです。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2015-11-29 12:22:28) |