1. 怪物くん デーモンの剣
アニメ怪物くん映画の二作目。 ヒロシなどの人間をメインにせず、怪物同士だけの話になっているのも良い。 デモキンて誰だよ、と思ったら影千代の声の人なんですね。 あとハットリくんはどうしても現実的な世界になってしまうのに対して 怪物くんは人間世界、普通の地球では存在しえないだろう世界が出せるのが良い。 怪物vs悪魔という構図も良い。 まぁ何よりすごいのがドラえもん大魔境、忍者ハットリくんニンニン忍法絵日記とこれが三本で併映してたことでしょう。 大魔境に比べるとニンニンとデーモンは尺も含めおまけ感が強いですが、それでもなかなかのクオリティ。 [ビデオ(邦画)] 6点(2024-10-17 00:54:52) |
2. 忍者ハットリくん ニンニン忍法絵巻日記の巻
ハットリくんアニメの映画は4つあって、これとハットリくんの実家に帰るもの、パーマンと超能力、パーマンと宇宙生物とあるが、 この話だけショートストーリー数本を繋げているだけ感。 ・夢子ちゃんとハットリ ・花見 ・ケンイチ氏忍術修行 ・獅子丸ダイエット ・ロボ丸 夢子ちゃんの話はテレビで放送されてもおかしくない感じだが、それ以外は特別感がある。 一話15分にしなくてはならないテレビ放送と違って尺が自由な分、話が面白い。 長いと思ったロボ丸の話も、テレビ放送一話分程度の短さ。 まぁとりあえずはサブスクやDVD/BDで出てほしいですね、特にハットリ+パーマン切望。 [ビデオ(邦画)] 6点(2024-10-13 23:24:54) |
3. 映画ドラえもん のび太の新恐竜
《ネタバレ》 Amazonプライムにて2020年版テレビ版のび太の恐竜を見たついでについ見てみた。 ドラえもんだけ妙に1980年頃の初期テレ朝ドラに顔が似てる。 しずちゃんと眼鏡を外したのびの黒目が大きすぎてきもい。 話の内容としてはキューが鳥に進化する要だった、ということで。 にしても、飛べてすぐにのび太をキャッチして着陸しなかっただけでもすごいのに その直後に重いクレヨン持たされてよくもまあ飛べたなと。 芸能人は好きじゃないが渡辺直美は素直にうまかった。 キモタコも前半はどう聞いてもキモタコだったが後半良くなった。 のび太のキャラがキモい。 恐竜博士に恐竜の好きな食べ物聞く、まではいいけど、 恐竜が病気になったと家におしかけるのはキモいっていうかドラの道具使った? 自分が逆上がり出来ないくせに他人に飛ぶことを強要させるのはキモキモマックス。 この話、そこそこはいい出来だと思うんですが、一番やべーなと思ったのは 「え? じゃあ竜の騎士の人たちはどーなってんの?」と。 同時間に複数助けるのはちょっとね。 パラレルとしてもちょっとね。 あと、妙に3Dモデルの恐竜がぐりぐり動くので、 これ、絶対他の用途に使う気だろう、と思いました。 [インターネット(邦画)] 6点(2024-06-03 05:26:47) |
4. 鬼滅の刃 兄妹の絆
《ネタバレ》 この作品はテレビアニメの最初の話の第一話から第五話までをまとめたもののようです。 この内容は鬼滅の刃アニメのテレビ版のそのあたりの内容を書いているため、若干この映画とは違いがあるかもしれません。 まず、テレビアニメが作られる際に鬼滅の刃という「漫画」はジャンプの5番手前後でした。 音楽、映像、ともにここまでのものが付けられたことは正に奇跡レベル。 さらにすごいのは、アニメと漫画を平行して見ていけばわかるのですが、アニメの台詞が漫画のそれをひとつも削らず、ひとつも増やさずなのです(全てで調べたわけではないですが、抜き出した部分は全てそう)。 正に「脚本家不在」の状態。 一体ここまでの脚本を決断したのは誰かと思ったら、「脚本制作 ufotable」となっていて(ufotableはアニメ制作会社)、思い切りがいいなと思いました。 多分、別なアニメ会社が製作していたら脚本家がついて、それなりに変更があったでしょうね。 その部分だけを言いたかった、以上。 [インターネット(邦画)] 7点(2024-01-27 12:41:47) |
5. 銀魂 THE FINAL
《ネタバレ》 2006年にはじまったテレビアニメ「銀魂」の最後の作品。 この作品の直前のアニメは全く見てなくて、漫画のほうも斜め読みでしたが、多分「倒したはずの松陽(虚)がまだなんらかの形で生きていたのでそれを倒す」「アルタナ(龍脈)を守る」、この二本が柱になってたとは思いますが、とにかくシリアスとギャグがとっちらかった印象。 ただ、これはアニメが悪いわけじゃなく、原作がもともとどっちつかずで面白くなかったと思いますのでこれでアニメ制作者を非難するのはかわいそう。 まぁ上記の内容が大体全体の2/3を占めて、めでたしめでたしになったあとのエンディングがえらく長く、こちらは基本ギャグですがやはり切れがない。 ただ、途中途切れはあったものの15年続いた本編のラストとしてはまあ良かったのかなと。 一番残念だったのは、これはもうどうしようもないですが、服部全蔵の声が藤原さんから森川さんに変更になってましたが、合わなすぎ。 クレヨンしんちゃんでは吉良吉影ばりに家族に溶け込んでいたのにこれには正直がっかりでした。 で、本編はそんなこんなで終わると、最後の最後に3年Z組がはじまります。 これは本当に15年前とほとんど変わらぬテンションで最初から最後までやってくれて安心しました。 また、原作者の空知先生が最後出ずっぱりになりますが、監修の高松さんが驚いていた、とかネタになるくらいに、本当に声がうまかったです。 えぇと、内容としましては、「よほどのファンじゃないと見ないでいいよね」ほんとこれに尽きるので、テレビアニメの最初のほうを5年くらい見てた、程度だと別に見なくていい作品です。 テレビアニメ(末期除く)は今見てもものすごく面白いので、THE FINALを見るくらいならテレビアニメを四話見た方が絶対にいい、そんな作品。 [インターネット(邦画)] 5点(2023-11-17 15:06:21) |
6. ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q
《ネタバレ》 庵野及び他制作スタッフはアホしかいないのかな、というのがQ単体で出したカラーという会社への感想。 ちょっとソースが見当たらないが序、破と違い、Qとシンは同時かほぼ同時期に上映されるはずだったはず。 破で徹底的にエンターテインメントさせて、エヴァというものをアニメ以上に盛り上がらせたのに、 Qのみ上映したことにより、エヴァ自体のコンテンツとしての人気は下がり、また庵野も散々叩かれ鬱になる。 Qという物語は即後方にシンという物語がある前提で、シンジの全否定を行った。 自分のせいで世界は滅んで、友人だったクラスメイトは死に(と思い込み)、友人の妹にはエヴァに乗るなと言われ、 綾波もまたいつものように何人目かになり、寄ってくるのはジジイとホモだけという絶望。 Qを上映するまでに、シンをきちんと作って、それでQとシンを上映、 どうして誰も元からのこれを守ろうとしなかったんだろう。 毎年のようにエヴァのパチンコ出してたから金銭面で困るということもなかっただろうに。 Qラスト、シンアスレイの三人が歩いていくのを見て、多分アヤナミが変わるんだろうな、と思ったもんだ。 なんにせよ、自分で自分の首を絞めてるにせよ庵野とカラー許すまじって感じ。 [ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-09-09 21:55:55) |
7. シン・ウルトラマン
《ネタバレ》 完全ネタバレ雑感(旧ウルトラマン、シンエヴァ、第9地区のネタバレも含む)。 予め点数を詳しく言うと、メフィラス星人までなら9点、ゾーフィの行動原理が理解不能のため、合計7点。 登場キャラ。 神永:主人公、ウルトラマンの人。斉藤さんの無機質な顔が、宇宙人ライクで実にいい。宇宙人が地球人を理解していく、というよりは理解を最後まであまり出来ない、というところがいい。 滝:物理学者。登場人物の中ではメフィラスを除いて一番いいキャラ。ジャニーズでびっくり。顔が若い頃の阿部サダヲにしか見えない。物理学、数学を得意としているが、大して役に立たず、ザラブ、メフィラスが出てきて自分として、地球人としてのプライドがずたぼろとなるが、最後にゼットン攻略の陣頭指揮をするところがいい。さらにいいシーンはその直前、USBに気づかされる直前シーンで飲んでいるのが(恐らく9度の)500mlのチューハイなところ。しかも数缶買ってる。 宗像:上記の班の室長。最初はあまり有能そうに見えないが、至るところで有能さを発揮していく。地球人では滝の次に好きなキャラ。 大隈総理大臣:実に無能そうなところ、メフィラスとの交渉で「前向きに検討します」と言うところが実に好感が持てる。地球が滅ぶというときの顔のアップも必見。 メフィラス星人:この映画を見て好感を持った人の99.8%がメフィラスを好きと答えたという調査結果が出てませんが、好きです。「○○、私の好きな言葉です」という何にでも使える名台詞。団地、ブランコ、居酒屋はメトロン星人のちゃぶ台を意識してると思います。この映画も「新・メフィラス星人」でもいいと思いますし、シンウルトラマンとはパラレルで、メフィラス星人山本が主人公で、地球や日本と交渉する「メフィラスQ」とかAmazonが30分or1時間ドラマで10話くらい作ってくれないでしょうか。 ゾーフィ:山ちゃんはエヴァQに出られなかった恨み節を延々言っていたので、シンエヴァで山ちゃんが出たときはそれも影響したのか、と思いましたが、ゾーフィもなんかそれ影響してそう。はっきり言って行動原理がよくわかりません。原作ウルトラマンのウルトラの星の考えとは違ったとして、地球の人類、人間だけとか動物だけを中性子爆弾なり、人間だけ抹殺する兵器使えばいいのに、なんで一兆度で数光年蒸発、数百光年内の生物はまず死ぬようなことをするんでしょうか。危険なのは人間だけであれば人間だけどうにかすべきでしょう。まあ強いて言って地球だけ消滅させればいいでしょう。ここがどうにも理解できないので低評価になります。 話としてはウルトラマンが出てくるまでに自衛隊と専従班の努力で5体の怪獣を倒した状況。 そこからウルトラマンが2体の怪獣を倒し、偽ウルトラマンであるザラブを倒して、ウルトラマンが日本で信頼される存在となります。 そこで出てきたのがメフィラス星人で、浅見を巨大化し、巨大浅見が体や服まで完全に別な元素で構成していること(対怪獣に有用であること)を日本政府に伝えることで日本政府に人類が巨大化出来る機械をレンタルし、自分が日本にとっての上位概念(物語では神、となっているが、具体的にはアメリカとの入れ替わりレベルであろう)になろうとした。 そしてメフィラスは、先の怪獣7体とザラブはウルトラマンを地球(日本)に来させ、活躍させ、ウルトラマンの有能性をアピールした上で自分の商品を販売しようと目論んでいたことをウルトラマンに伝える。 これが、メフィラス戦までの流れです。 なぜ日本なのか、というのは明確な回答があります。 日本は核兵器を使えないからです。 アメリカロシア中国フランスインドその他は最終的に核兵器があるため、怪獣が街中以外、郊外に出てきた場合、最初の怪獣5体を倒したような細かな作戦を考えずにミニマムな核兵器を使うことを考えるでしょう。 そして恐らくそれは多くの怪獣にある程度は有効である。 それを考えると、核兵器を持てない、使用できない日本に売り込み、その上で巨大化人間が核兵器以上に有能であることを日本が証明することで他国に売り込む、この作戦がベストだと思われます。 本当に、人類だけ消滅させて、動物は全部生かす、くらいであれば、旧ウルトラの光の国の考えとは違っても、まあありかなと思えるんですけれどもね。 ゾーフィ部分だけ作り直す、というよりは、メフィラスをラスボスに据えて、いや、メフィラスはあくまで友好的、紳士的、戦闘を好かないキャラだからいいので、やっぱりゾーフィと一兆度をなんとかして欲しいところでした。 以上、一行でまとめると「メフィラス好き好き、山ちゃん嫌い」でした。 [映画館(邦画)] 7点(2022-11-19 09:28:36) |
8. 第9地区
《ネタバレ》 今までレビューしてなかったのか、驚き。 んー、南アフリカだからとか人種差別とか関係ないと監督は言ってたと思うけど、 確実に南アフリカ出身でなければこの映画は撮れなかったでしょう、と。 設定は前半見ればわかりますが、宇宙船が南アフリカ・ヨハネスブルク上空に現れるが いつまで経っても宇宙人は出てこない、しびれを切らした地球人は宇宙船に入ってみることに。 すると、なんということでしょう、宇宙人たちは餓死寸前だったのです。 支配する賢い側が死に絶え、奴隷(エイリアン)だけが残っていた状況。 以後、ヨハネスブルクの一区画に宇宙人を押し込めて生活させていました。 そして、主人公、むなくそ悪い性格のエイリアン対策課職員のヴィカスは 第9地区で立ち退きの交渉を行っている際にエイリアンが持っていた液体を浴びてしまう。 以後、体に変化はあるわ、さらに地球人側から狙われるわという状態。 最終的には液体を作っていた紳士的エイリアン、クリストファーと共に宇宙船を動かそうということに、 というのが物語のあらすじ。 ネタバレありありで書きますと、最終的にヴィカスはエイリアンと全く同じ見た目になりますし、 宇宙船は「3年後に戻る」と言い残して飛び立ってしまった状態。 ザ・フライにも通じるというかザ・フライまんまと言っていい「変身もの」と ヨハネスブルクという歴史的状況、 なぜか宇宙船がニューヨークやペキンやヨーロッパや日本ではなくヨハネスブルクに来るという面白さ、 ちょっと冗長だがめくらましには最適のアクションシーン、 恐らく南アフリカの日常を切り取った、ザコエイリアンの性格の悪さ、地球人の性格の悪さなど パーツパーツはどこかで見たことがあってもその組み合わせが非常に美しいです。 ゴリゴリのハードSFに南アフリカ政治情勢、いかにもハリウッド的要素、妻への愛、3年待つという切なさ、 この内容を奇跡のバランスで描いてます。 この映画の前に作られたプロット的動画が、多分Youtubeなどで見られると思います。 南アフリカ上空に宇宙船が来た、という数分程度の内容だったと思うが、 この作品を面白いと思ったらぜひそちらもチェックしてみてください。 この数分からこの映画までよく広げたなぁと思わせる。 で、次回作の「エリジウム」は敬意を表して予約買いしたがつまらなかった。 その次に「チャッピー」という作品があって、それはエリジウムよりはやや高評価のようだから サブスクであとで見ることにします。 [ブルーレイ(字幕)] 9点(2022-10-15 00:59:36) |
9. 機動戦士ガンダムUC/episode 7 虹の彼方に
《ネタバレ》 本編はOVAだと7巻、それを再編集したテレビ版が22話です。 テレビ版は各サブスクリプションにありますが、冒頭のあらすじがひたすら長いのと、 編集がどうにもスポイルされている部分があるため、出来ればOVAを見ていただきたいところ。 ラプラスの箱のネタバレを含みます。 約100年間、人類は宇宙へ「棄民」をし続けてきたが、宇宙の民に参政権はない。 ラプラスの箱は「新人類(ニュータイプ)が現れたら参政権を与える (優先的に政府運営に参画させる事とする)」と書いてある。 すなわち、新たな奴隷制度であった宇宙棄民にも 再度参政権を与える可能性を示唆したものであった。 再度考えると、0079年にジオンが攻めた理由も宇宙移民の独立であったが、 この条文が元から提示されていたのであればそもそもその戦争すら起きなかった可能性が高い。 というわけで、軽視されがち(がっかりされがち)なラプラスの箱ですが、 内容としてはかなりすごいですよという。 物語自体は非常に完成度が高いんですが、最後のコロニー間レーザーも 二体の超すごいガンダムだけで封じちゃうってのはどうなのよ感がありますね。 ネオジオングだったら止めても絵的にありえる感じはしますが。 まあそういった細かい突っ込みさえしなければ物語としては非常に良作です。 むしろ、ここまでの完成度のものを作られるとこれからが不安になるレベル。 [ブルーレイ(邦画)] 9点(2022-09-25 21:22:50)(良:1票) |
10. 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
《ネタバレ》 よくもまぁ二時間に詰め込んだなぁという感想。 欠点としては80年代中期~後期はアニメ映画の画質向上がすごかったのに この作品は作画の点では劣るというところ。 (例えば「王立宇宙軍」「ラピュタ」「トトロ」「銀河鉄道の夜」「AKIRA」など) だがそんな欠点をカバーしてくれるストーリーがある。 さらに欠点を言えばあまりに駆け足なので例えばクェスに感情移入してる暇はないし、 ハサウェイ? 誰それ? レベルになってくる。 ユニコーンのようにOVAで7話7時間と行かなくても5話5時間くらいで作り直してくれないかなぁ。 これの直後に「閃光のハサウェイ」を見たが、あくまで期待感というところだが あちらのほうが面白かった。 [インターネット(邦画)] 7点(2022-09-15 21:58:45) |
11. 千と千尋の神隠し
《ネタバレ》 80年代の作品を除くと、90年代以降で一番面白いパヤオ作品。 とはいえ、話は細切れで断片過ぎてそれぞれがあまり有機的に働いてるとは思えない。 が、この作品の一番の面白い点は、見た人の感想が全然違うってことだ。 例えばナウシカやラピュタやトトロや魔女宅や紅豚やもののけだと、 そうそう人の感想って変わらないんですよ。 好き嫌い面白いつまらないはあるにしても、視点がそうそう変わらない。 だが、この作品はその人の状況に応じて見える景色や印象が変わる。 具体的に言えば、ジェットコースターだ、就職もの、風俗もの、といった具合に 色々な要素を詰め込んだがゆえに感想もだいぶ変わる。 まぁパヤオ話でいつも言ってる、前半と後半(パヤオは映画を作るときに前半しか考えてない) は一応健在で、カオナシがおとなしくなってからぜにーばのところへ行くまでは 完全に銀河鉄道の夜だし、もうやりたい放題である。 自分はこのシーンが非常に好き。 もういろんな意味で無理だろうが、パヤオには銀河鉄道の夜アニメを作ってほしいところ。 玉虫色とはちょっと違うけど、その人の状況で見えるものが変わるってのが非常に面白く、 単に物語としててんでまとまってないのにそれがいいという不思議な作品。 尚、最後親がどれか、ってのは、あれはすぐわかりましたよ。 「なんでか」って説明も要らないんですよ。 たかだか数日なのに千尋は成長したんです。 そして、最後のシーンで好きなのが、親の車に乗ったあたりで髪飾りが光るシーン。 あれで、神隠しに遭ってた出来事は全部事実、リアルであったと示してる。 千尋の妄想ではないと明記して強調してるのが好き。 [ブルーレイ(邦画)] 9点(2022-09-11 23:26:54) |
12. 風立ちぬ(2013)
《ネタバレ》 物語としては悲恋、か。 NHKスペシャルで声を庵野に決めるシーン、あれは爆笑した。 パヤオ以外誰も納得してないけど、ノーとは言えないふいんきってやつで。 てなわけで庵野の声は全然悪くないです。 こういう声のやつおる。 誰かが言ってたが、一番の難点は、へたくそだから主演にしたのに映画の最後のほうは若干うまくなってることか。 物語の筋としては、やや美化され過ぎてはいても美しくもはかないいい作品だと思う。 「まんが」としてあまりにサナトリウムとかヒロインとかがきれいに描かれ過ぎてるのが難だが、 このあたりを汚く見せては主軸がぶれるってやつなので。 で、本編自体は8点あげてもいいんだけれど、 どうしようもなく、「音」が悪い、効果音が全て人の声でそれが非常に不快。 特に関東大震災のシーンの声の演技がゴミ。 控えめに言ってゴミ。 まともなSE版を出してほしいところ。 この点で2点減点。 パヤオは、大作でこういう実験をやってしまうのが痛い。 [地上波(邦画)] 6点(2022-09-11 23:15:10) |
13. スター・ウォーズ<特別篇>
《ネタバレ》 作者が本当に描きたかったものと描いてしまったものの相違という点では興味深いものがあるが、 結果として出された「本当に描きたかったもの」が、視聴者が求めるものではなかったそれ。 スターウォーズは1977年頃にアメリカで公開されましたが、 その頃はCGはほとんどなかったため、ほぼ全編SFXで作られてます。 その、ルーカスが「拙い」と思っているSFXが非常に良く出来ていました。 変わってこの本作は1997年頃に公開されたもので、エピソード1に付随して、 エピソード4の一部にCGを付け加えたものになってます。 そのCGが非常にがっかりで興味を削ぐものとなっているのは致し方ないとしても、 元の1977年版がブルーレイ化されていないことが非常に萎え。 1977年版のDVDを探しても特別篇におまけとしてある超額縁しかないのが萎えです。 あれ(1997年)から25年経った今も元のほうがブルーレイ化されてないというのはもう絶望的なんですかね。 本編9点、CG1点でこの点数です。 [ブルーレイ(吹替)] 6点(2022-08-21 11:44:51) |
14. On Your Mark CHAGE & ASKA
《ネタバレ》 この作品の上映が1995年7月、エヴァの放送開始は1995年10月。 何をどうやったらエヴァへのアンサーが出来るんでしょうか。 内容としては、AKIRAと未来少年コナンを色濃く感じさせるんですが、 まぁ未来ものだとどうしてもヨーロッパや日本以外だと中国的なものを追加するしかないのでその色が大きいかと。 AKIRAでも人工サンマかなんかが出てましたが、この作品でも天然ものは時価と書かれてますね。 そしてポイントとしては、オゾン層がなくなって太陽光が危険である、 ということと、これでもかというくらいに放射能のマークが出てくること、 地上には原発の原子炉が無数に立っている状態。 カルト宗教に捕らわれた翼の生えた少女。 カルトを警察が取り締まり、そこでその少女を見つけたのが警察のチャゲとアスカらしき人物。 その少女は今度は国の組織か何かに捕らわれますが、 二人はそれを救出しようとする。 だが、失敗する。 ここで、なぜかタイムリープが起きて、失敗し落下したはずの車が今度は飛べるようになって、 どうにかこうにか地上へと行き、そして最後少女は飛び立っていった。 という内容で、最後チャゲアスの二人はしんだ、という説が多いようですが、うーん。 ていうか、あれだけ晴れていて、緑もあって、かつての民家らしきものもあって、 なぜにソーラーパネルがないんだろうか、とか。 まぁ無数の原子炉から言って、太陽の放射線や原子炉からの放射能が とてつもないレベルでやばいという可能性もあるんですけどね。 それと、宮崎駿がタイムリープをやるとは、本人は永劫回帰と絵コンテに記していたとか。 まぁ一介の警察職員である二人がそう簡単にその少女を救えたとは思えないので 実際には何十回もやり直している可能性は高いでしょうけれどね。 なんにしてもやっぱりカルトの描き方は非常にうまい。 もののけ姫がこれの二年後に公開されたが、やはりナウシカの続編を作ってほしかった。 もっと毒とか原発とか放射能とかそういう毒々しいものを描いてほしかった。 7分弱の作品ですが、好きな人は好きな作品。 [DVD(邦画)] 7点(2022-07-20 02:20:27) |
15. 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)<TVM>
《ネタバレ》 良作。 リアルタイムで見たときから主人公の男の子と奥菜恵が同級生に見えなかったが、男の子12歳、奥菜14歳で2歳年上だったんですね。 当時はかわいい女の子だと思ってましたが、今見るとかなり子供ですね。 むしろ、麻木久仁子が異様に美人。 90年代前半の、濃いめの化粧ですがすごーく美人。 内容としては「世にも奇妙な物語」の続編として作られた「ifもしも」というドラマの一編。 世にも~の続編だけあって、ifもしもは選択肢を変えたどちらかは明確なホラー気味のバッドエンドが多かったのですが、 この話は単純にいなくなってしまう女の子と一日を過ごせるかどうか、ただそれだけの話である。 つまりフジテレビの意向を完全に無視して岩井ワールドを展開してしまった伝説的作品。 今見てもものすごく内容がいい。 アニメ版を以前見たが、あれはやばかった。 なぜにファンタジーを取り入れたっていう。 あれをまだ見てない人は、見なくていいですよ。 てなわけでこの作品はレンタルDVDかU-NEXTで見られます。 U-NEXTにはないですが自分の一番のお気に入りは「フライドドラゴンフィッシュ」です。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-07-12 22:35:38) |
16. ドラえもん のび太の宇宙開拓史
《ネタバレ》 よそでも書きましたが、見るならDVDよりAmazonプライムがいいです、HD画質。 映画は恐竜、開拓史、大魔境から鬼岩城、魔界大冒険からと、ドラえもん作画が目まぐるしく変わった時期。 内容としてはF氏の集大成。 まず、大好きな西部開拓時代をベースに、自分が考えたキャラクターや世界観をこれでもかと詰め込んでます。 大魔境以降のドラは、舞台とちょっとしたキャラクターだけ準備して物語を練ってますが、 開拓史は、月が二つ、重力が軽い、のび太がスーパーマン、四季がある、奇妙な動物がものすごくたくさん出る。 ストーリーもいい。 まずは、映画としての手法が定まっていなかったからか、ドラとのびだけで物語が進むのがいい。 何よりいいのは、ロップルくんたちの世界に、のび太たちは二度と辿り着けない、というところ。 時間的に全く別な世界か、別次元か知らんが、 ドラの科学力を持ってしてももう二度とロップルくんたちに会えないところが良い。 ぶっちゃけた話、のび太の恐竜のピー助にだって会おうと思えば次の日にでも会える。 他のほとんどのキャラもそうである。 なのにロップルくんたちにだけはもう二度と会えないのである。 万能に近いドラ能力を持ってしても会えないというところが非常に良い。 まぁ映画については、ころしやの倒し方に不満。 新映画にいたっては新キャラもそうだし、脚本がアホかレベル。 本当に、本当に、漫画を底本にして素直に映画作れば大傑作間違いなしなのにねぇ。。。 [インターネット(邦画)] 8点(2022-06-18 00:36:04)(良:1票) |
17. マトリックス レザレクションズ
《ネタバレ》 完全にネタバレありありで。 先に評価は、最低7点。 お前ら厳しめなので8点付ける。 内容としては完全に「マトリックス3後」です。 ほぼ前情報なしで見たのでどう説明されているかですが、 「マトリックス1後の世界」ではなく、 「マトリックス3後から20年くらい経った世界」です。 一番残念な点は最初から出てくる青髪女が最後まで出てくる、 というより出番的にアンダーソン君の次に出てきます。 その上で、ラストのトリニティー救出シーン (マトリックス内)では他モブ含め必要ないです。 次に残念な点はモーフィアスのキャラ。 前と違う人物なのは仕方ないにしても 最初の登場時がスミスとして出るのでちょっと理解しかねる。 また、いわゆる「ザイオン」(今回はアイオ)に戻ったあとは 人間ではない、端的に言ってロボットみたいなキャラとされ、 ネオ覚醒以降はほとんど登場シーンがなくなります。 邪魔シーンは、マトリックスの頃からザイオンシーンが 嫌いでしたが、今回もアイオ、特にババアのシーン要りません。 また、シーンで言うなら特に最初のほうのアクションシーンで やたらスローモーションが用いられるのが気に入りません。 後半のモブ戦も要りません。 また、日本の電車内の映像は謎のジャパネスクはいいとして 小学生や中高生が全員布マスクをしてるのが気になります。 まるで「日本ではマスクが当たり前」みたいな書き方はやめましょう。 「マトリックス世界中でコロナ的なものが流行っている」か、 日本人もマスクをしない、かのどちらかにしないと白けます。 有線電話が少なくなったからか、今回の移動は鏡のようですが、 なんのドラマもなく、なんの必然性も感じられません。 また、エンディング曲がカバーになってるのも萎えた。 全然乗らない。 オリジナルこそ正義であり、そこにリザレクションは要らない。 はい、悪口はそこまでだ。 ここから良い点。 ネオとトリニティーは死にました。 だがなぜネオとトリニティーが生きているのか、 それが前半の謎です。 それと、最初からずっと引っ張っていた 「ネオは飛べるのか」というところ。 また、半分グダグダレベルですが、 最後のほうスミスが共闘するのもいいですね。 まぁ、一番のグダグダは、 管理者でもなさそうなセラピストが 時を止める、もしくは超高速に移動する能力をなぜ見つけたか というところではありますが、 セラピストを今回のラスボスに据えたのは良かったと思います。 ここからの続編はあったとしても、 最強が二人になった状態でマトリックス世界と 戦うってのが、これ以上蛇足にしかならない感じがするので やるとしてもこの話でやめておくのがいいレベルでしょうね。 興行的にもとても続編が見込めるレベルじゃないでしょうし。 てなわけで、上記の通り、7点を甘々にして8点です。 異論は認めます。 そもそもマトリックス自体を受け入れない人もたくさんいましたしね。 まぁ強いて言うと自分が女になったからって女要素がうるさいな、 というのが今回の話のなんかアレ、ですね。 トリニティーが強くなるのはいいとして 青髪とかジェネラルババアが前に出てくるのは邪魔。 っと、続けると悪口オンパレードになりそうだから止める。 [映画館(字幕)] 8点(2021-12-23 22:16:50) |
18. バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2
《ネタバレ》 何度も言おう、BDの一部エディションでは三ツ矢さん版が聞けるぞ! 某山なんとかさん版は悪くはない、が、まったく良くない! てなわけで山なんとかさん版の悪口は延々言えてしまうので一行で終わるとして、 2は、3ありきな映画としては歴史に残る完成度! ていうか3ありきな2って、スターウォーズ(4と6の間の5)とマトリックスくらいしか思いつかないですね。 続編ありきで言えばハリーポッターとかロードオブザリングとかありますが、 あれは単なる長編ってだけで、上記三本は、本来1で終われたところを3部作にした、 というのが違いでしょうか。 まぁそれでいうとSWとマトリックスは続編があるかも的に作ってるのに BTTFは、いかにも続編を匂わせた終わり方をしつつも実際には続編を全く想定してなかった という点で他二つとはちょっと違うと思います。 というわけでこの2ですが、基本西部劇の時代に行ってしまう3と違い、 1955年と1985年、2015年という三つの時代を行き来する、 1と比べるとタイムマシン使いまくり、タイムパラドックス起きまくり、 という、重厚さの欠片もないタイムスリップエンターテインメントになってます。 マーティーの未来が見られる2015年もなかなか楽しいですが、 やはり中心になるのはトランプ、違った、ビフが台頭する1985年でしょう。 ヒャッハーな世界観はいかにもですが、 この世紀末感が1980年代後半の空気でもあり、非常に良いです。 ちなみに1でもトヨタが憧れの車であるように、 マーティーの上司は日本人でしたね。 1985~1989年頃のイメージとして、日本人の台頭は脅威だったのでしょう。 今の2015年だと日本より明らかに中国でしょうね、ポジション。 てなわけで、いい部分を言うといくらでも言えるので一点だけ、 この映画で一番いいシーンはラスト、ドクが消えてしまった後に 配達員が書類を届けに来る、あのシーンです。 このシーンの何がいいかと言えば、次作があるから 正真正銘の「続く」が使えたということです。 SW5でも、ラスト、主人公が敵に負けて終わりますが、 あの終わり方が出来るのが、2番目。 そして3部作(1+2作)ではない4部作とか5部作でこれをやっても 「またこのパターンか」と思われてしまう、 後付け3部作の2作目でしか出来ない裏技中の裏技を 正に最大限生かしたのがこのBTTF2です。 皆さんも好きなシーンでしょうけれど、 ぜひとも三ツ矢さん版で堪能あれ! [ブルーレイ(吹替)] 9点(2021-10-04 18:05:44) |
19. バック・トゥ・ザ・フューチャー
《ネタバレ》 30thトリロジーが比較的値段が手頃だったのでそちらを購入。 三ツ矢さん目当て。 少し前に山ちゃんの声で放送あったが、どうしようもなく聞くに堪えなかった。 どうでもいいけど、この映画の日本版を見る度に、どうして88マイルを140キロと訳してしまったんだろう、と。 88という数字の緊張感が台無しになってる。 BDは非常に画質よく、暗い場面も明暗がくっきりで素晴らしいです。 1は最高過ぎる、2もなかなかいい、3は昔は嫌いだったが今はそこそこ見られる、 といった感じですが、この1、最初から最後まで無駄なくすっきり。 その中でも一番の見どころは1955年から見た1985年、でしょう。 雷に打たれて壊れた、壊されそうになってる時計台、 市長選で二期を狙う黒人市長、 俳優が大統領をやっている時代、 正に「30年前では考えられなかった」未来を生きている1985年の人、 から見た1955年の人。 特に一番の驚きはやはり母親ロレインであろう。 自分の母親としてはやたら女を語り、だらしない女を嫌っているのに 若かりしロレインは男に興味深々で、だらしないまでとはいかないまでも 少なくとも母親ロレインが見たら発狂もののキャラである。 この落差を描いただけでもこの作品は非常に素晴らしくある。 確かに、あまりに娯楽作である。 故に映画は何か重いものがないとダメという人には不向きであろうが、 そうではない10万人中の99999人受けする映画。 正にマスターピース。 ありがとう三ツ矢さん、ありがとう穂積さん、ありがとう玄田さん。 何気に三ツ矢さん版のいい味キャラは父親ジョージの古川さんであろう。 あと、映画と直接関係ないけど、マイケルは背が低すぎる。 ビフとは対比になっていいんだけれど、ジョージと並ぶと本当に親子か?と。 そんなこんなで久しぶりに見たい、という方は30thアニバーサリーが三本セットでお得ですよ、と。 [ブルーレイ(吹替)] 10点(2021-07-19 21:51:12)(良:4票) |
20. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 主題歌がとても素晴らしいので映画館で見てやろうと思った。 うーん、プロットはこの人悪くないんだよな。 多分、脚本が悪い。 なので、脚本を第三者におまかせすれば相当良くなる。 と、バケモノの子は見てて思った。 ミライはプロット自体直さないとあかんなと。 でこちらは、舞台はまんまサマーウォーズのOZに似せた"U"(ユー)。 自分の自動生成アバターは恐らく「as」から来てるであろう「アズ」。 そこの説明までで一時間程度。 竜いつ出てくるの?ってくらいに遅い。 竜が出てきて話が進んで、ああ、美女と野獣、プラス「シュレック」だと思った。 シュレックとは厳密には違うが、他人の顔でVtuberやってたのが ブサイクな自分の面でやらなくちゃいけなくなった感じ。 まぁ仮想世界はそれはそれでいいんだけれども、 なんとも中途半端なのが現実世界の高校生活。 父親との不仲、幼馴染は雲の上の存在、 同じ雲の上の存在の女の子に似たアバターが自動生成された、 カヌー乗ってる変な男、歌うたってるおばさん五人。 それとモブの高校生たちか。 うーん、モブ部分いらなかったよね。 仮想世界も現実もモブの声、五流どころではない、 超絶下手な声どちらも混ざってたよ? まぁ悪いところは悪いのだが、主人公の歌がうまいので大目に見る、、、 見たい、見たいところなのだが、全編通して思ったのが、 一番いい歌が最初の「U」って歌じゃん。 あと二曲くらい同じくらいいい曲作って中盤とラストに流せれば、 多少脚本が悪くても誤魔化せたと思うんだがね。 あ、はい、Uはmoraで買いました、261円。 名曲だと思う。 そこに免じて6点。 そこ抜きだと、4点くらいかなぁ。。。 [映画館(邦画)] 6点(2021-07-17 22:02:45) |