1. ダンサー・イン・ザ・ダーク
予想通り、徹底的に賛否両論に分かれてますな。それにしてもこのコメント人数が示す通り「観る人の心を動かす」という観点からは10点以上でしょう。ミュージカル形式を悲劇に使う発想も凄い。何よりビョークの演技はめちゃくちゃ凄い。ホントに役者素人なのかと勘繰ってみたりするほどです。ただやはり突込み所満載で現実味が薄い脚本の稚拙さは否めないですし(具体的には皆様が突っ込んでおられるのと同内容ですので書きませんが)、何よりもハンディカムによる劣悪なカメラワークは0点。皆さんご指摘の手ブレもそうなのですが、一番指摘したいのが「カメラマンがここに立って写してマース」と言わんばかりの不自然なフレーミングが目立つ事です。これが死刑執行直前シーンでの「セルマが死への恐怖におののいている」シーンを「ビョークが迫真の演技をしている」シーンにしてしまっています(特に独房で横になって震えているシーン)。ドキュメンタリーじゃないんだから、撮影現場そのものを意識させるようなカメラワークは映画監督失格。萎え萎えです。まあ二度と観たくないとも思わないし、また観たいとも思わない。5点、といきたいがビョークの音楽点が加わって7点かな。 7点(2002-01-06 03:06:39) |