2. ロード・オブ・ザ・リング
三部作になるとどうしてもこう終わってしまいますね~。原作でもここで切れるんです(少しずれている)が、やっぱり期待させすぎです・・・ところで、これを見て『ニーベルングの指輪』を思い出したというコメントがあったので少し。私がいろんなところで自分の名前としても使っているワーグナーの劇楽ですが、これ実は指輪シリーズと関係があります(とききました)。この映画の中で語られているのは『中つ国第三期』と呼ばれる時代なのですが、指輪戦争の終結のあとは『第四期』が来ます。その時代ではエルフ・ホビット・ドワーフなどの種族が「死のない国」を目指して船で海を渡って段々とその数を減らし、最後に人間が残って国を築く様がかかれます。そこで訪れる人間だけの時代というのが『ニーベルングの指輪』の物語の土台となる時期であり、この後にオーディンなどの神が現れて世界を支配していく・・・という設定になっているようです。どこかの本で読んだのは事実なんですが、申し訳ありません、書名は忘れました(TT)。指輪物語の世界が「とても北欧くさく思える」という感想よく聞きますが、この世界は北欧神話の土台となっている出来事であるのでそういう感想は当然だと思います。私自身も非常に驚きましたが、トールキン教授は神話学者でもあったというので、今では納得しています。映画ですが、少しつなぎに難点があるものの、基本的にはおもしろいと思います。原作にはない階段が崩れるシーンなどもあり、とてもうまく脚色してありました。「映像にしてイメージをぶちこわさないかな」とかなり危惧していたんですが、本当に安心+感心+感激しました!特にバルログですが、とてもうまくあらわしていたと思います。やり方によっては陳腐になるところを、柱の間から赤い炎が段々近づいて来るという見事な演出で緊張感が出ていました。そして私は音楽に打ちのめされました・・・久々に映画館で見て「あ、すごくいいなこれ」と思いました!・・・で、これだけほめててなぜ8点かというと、フロドとアルウェンの配役を失敗したのではないかと思うからです。イライジャ・ウッドは主人公にしてはちょっと印象が弱いですし、リヴ・タイラーは特にいけません。きれいな人ですが、イメージとはだいぶ違いました・・・よって、2人で-2させていただきます。・・・すいません、めっちゃ長いです! 8点(2003-06-10 18:32:39) |