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フィンセントさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 202
性別 女性
自己紹介 閲覧&良票を入れて頂いた皆様ありがとうございます(*^-^*)
良票を頂けると励みになります!作品に対する意外なヨミと、読んでいて楽しいレビューを心がけています。楽しんでいただければ幸いです☆

ジャンルを問わず鑑賞していますが、ホラーを観るときは手で目を覆って指の隙間から観ますw

★好きな俳優★
M.ファスベンダー、E.マクレガー、J.ロウ、D.クレイグ、O.ブルーム、ジョナサン・リース=マイヤーズ・・・・・はい、そうです。イギリス俳優好きですw
さらには、ドナルド・サザーランド、S.ブシェミ、M.フリーマン、フランコ・ネロ、B.ウィリス、H.ジャックマン、C.イーストウッド、女性では、ユマ・サーマン、M.ジョヴォビッチ、C.セロン、A.セイフライド・・・などが好きです。

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181.  あなたを抱きしめる日まで
「あなたを抱きしめる日まで」なんて、再会場面が描かれるようなカンチガイ邦題でだまされました。原題どおり「フェロミナ」にしとけばよかったものを。「あなたを抱きしめる日まで何なんだよ?」と、その思わせぶりな邦題に対して、シスターヒルデガードの自己正当癖と勘違い信仰とカネ儲け主義と同じくらいイライラしました。本編のなかでマーティンの顔と、行方不明のアンソニーの幼少時代の映像がつながって出てくるので、見るものは「ひょっとしてマーティンがアンソニー?」と勘違いしやすいのでは。この邦題はひょっとしてよりその勘違いを促進させる魂胆だったのか。いずれにしても私はヒルデガードがほんとむかつくので(実在人物だし)、謝罪もせず、フェロミナに罵倒もされず、人権団体に訴えられることもないですんじゃってることに、ほんと、後味の悪いエンティングでした。”許される者の苦悩”なんて、あの、ねっからの神の名のもとでの自己正当化で100%凝り固まってるヒルデガードは、良心のカケラもないので、「許されて良かったーホッ」と思ってるとしか思えない。罪悪感がないものは、許されることの苦悩なんてないんです。そして彼女を許しちゃったフェロミナは、あれだけ修道院でイヤな目にあわされても神様を信じて、そしてヒルデガードを許しちゃうなんて、よっぽど修道院時代に、キチガイシスターどもに、「あなたは悪い人間だ。いのればすくわれるぞ」と、マインドコントロールされ洗脳されたんだろうなと、感じてしまう。最後でヒルデガードが悪魔にでも乗り移られたあげくに、稲津に打たれて爆死すればスッキリ見終えられたんですが。マーティンが「神はなぜ性欲を与えておいて、それを拒ませるテストをする?まるでひまつぶしゲームを楽しむみたいに」と言っていたが、そのセリフが一番共感できる。実際、神は人間を作っておいて、堕落したからって、人間作った自分の責任も感じず、反省して人間を正しい道に導くんじゃなくって、洪水起こして全員殺してキレイサッパリ、初期化!とかするような存在なので、神への信仰なんてくそくらえっていうマーティンだけがこの映画の救いだ。それにしても、アンソニー。家族にはアイルランドのことも実母の話もしなかったのに、ケルティックハープのバッジをつけ、最後は生まれた土地に埋めてもらいたがったなんて、ずーーっとフェロミナへの思いは抱き続けていたのですね。実話なだけに、なんてかわいそうだと思います。どの時代も犠牲になるのは子供ですね。(親がフェロミナを修道院に捨てたという意味で、フェロミナも同様に)
[DVD(字幕)] 2点(2015-05-23 13:43:05)
182.  ピアノ・レッスン 《ネタバレ》 
私はヒロインに完全同意だ。感情移入度100%である。  私はピアノが大好きだ。 だが21でデキ婚した夫(実はデキる前に、自己中心的な性格により別れを考えていたが、予定が変わってしまって流れに任せて結婚することに)はピアノに興味はなく、いやむしろ敵視している。  引っ越しするたびに膨大な別途運搬料金がかかるとか、置く場所がないだ、圧迫感があるからジャマだといって、私の意に反して、親がムリして何十年ローンで買ってくれた3歳から使っていたアップライトピアノをある日勝手に売り飛ばしてしまったのだ。  あれから20数年、アップライトほど大きくなくて「ジャマだ」だと言われなそうなスピネット型の中古ピアノ(ボールドウィン製)に一目惚れし、中古を知人からタダで譲ってもらったのだと言って自腹で買ったのだが、その後も「床が抜けるぞ」「家が壊れるぞ」といちいちピアノを敵視する。実に、この映画のエイダの気持ちがイタイほど分かる私なのである。  そんな私がハーヴェイみたいな男と出会ったら、惚れないワケがない。  実際、ピアノを通して知り合えた相手はいないが、映画やアートといった芸術の分野で話が合った男の何人かと、サラリと不倫も普通にしていたし。  倫理観がない女だと思われるかもしれないが、この映画を楽しむことができたから幸いだ。 ついでにテーマ曲の楽譜を入手して弾いて楽しんだり。  不倫映画を毛嫌いする人も多いが、それを否定してたら楽しめる映画も楽しめない。 不倫映画を楽しむために不倫しようとかそこまでは言わないけれど、禁じられた恋に走る人間の心と同調させられるくらいは心をニュートラルにできたほうが、いいと思う。  「昼顔」やら、「失楽園」みたいな、ベッドシーンありきな近所で起こってそうな昼ドラっぽい不倫映画は大嫌いだが、「ピアノレッスン」のように、テーマがピアノ(品格あり)で、ヒロインの相手が典型的なイケメン&ナイスバディじゃなくて(いわゆる昼ドラテイストではなくて)、舞台が原始的風景の残る荒野のニュージーランド(非現実的)という、作品として独特のカラーがあるものは、感情をとことん移入して没入できて、本当に素晴らしいと思う。  特に、なによりもピアノを自分のアイデンティティとして命より大切にしていた感のある彼女が、愛する男と島を出るための船が危険になったときに「ピアノを捨てて」と、そう、ピアノより男を取った、その瞬間もグっときた。 でも、そういいつつピアノとの絆を断ち切れそうにないゆれる心をあらわすかのように、ピアノとつながっていたヒモに足をつっこみ、自らピアノと共に海に入水したが、やはり最後にはブーツを脱いで彼の元に戻る、なんていう場面も、グっときた。  それに、セックスシーンも実はよく確認すれば分かるが、そればっかりをカメラでがっちりとらえて延々と流しつづけるような下世話なものではなく、必要最低限のものであり、露骨に裸がくんずほぐれつしてハアハアするみたいなものでもなく、また、娘が穴からちょっと覗いたら見えちゃいました、みたいな、個人撮影の盗撮みたいな(笑)よく見えない映像もあったり、個人的には猥褻さをあまり感じないものだった。  いってみれば、”雰囲気エロ”。  人間で一番いやらしい場所は脳だといわれているが、その脳でいかにこの映画の”雰囲気エロ”を、体じゅうをめぐるるエロ熱に変換して楽しむかも、鑑賞者にゆだねられている。   ただ、エイダがラブレターみたいに白鍵を1つ外して彼のもとに届けた行為だけは、ちょっと・・・って思った。  子供を巻き込んで、大変なことになったから。じゃなくて、だってあの白鍵がなくなったらその音だけ弾けなくなっちゃうじゃない。ヤマハみたいにお買い上げのあとのお客様フォロー窓口があって、抜け落ちた白鍵を1本注文して修理してもらうとかだってできないじゃない。(心配するのがソコとか、きっとやっぱり私は普通の女じゃないわなとあらためて思う)
[DVD(字幕)] 10点(2015-05-04 13:44:51)
183.  ディープ・インパクト(1998) 《ネタバレ》 
星が地球に衝突する危機を描いた作品では、エンタメ好きなら「アルマゲドン」、人間ドラマ好きなら「ディープ・インパクト」と、好みが分かれるといわれる。  でもそんなに「ディープ・インパクト」の人間模様は面白いか?  これでもかというほど詰め込んだ色んな家族のどのケースも、よくあるパターンの内容で、そしてつまらない。  安い素材をつめこんだ幕の内弁当だ。  初老パパが若い女と再婚したからパパを嫌悪し初老ママの味方についているが最後はパパと仲直りするという、ありがちな展開になるティアレオーニ。  親子の仲直りはアルマゲでも描かれたが、ディープでは”突然パパが小さいときに撮影した娘を抱く自分の写真を2枚ほど見せたらあら不思議!それだけで仲直り成功!”という全く説得力も現実性もないくだらない仲直りシーン。  また彼女は女性キャスターとして上を目指してるが芽が出なくてお悩み中というキャリアドラマにありがちな設定だ。  既に別の作品で1本仕立てで作られた内容をこの映画でダイジェスト版に編集してぶっこんだ程度。  イライジャも判断力ない中学女子に「結婚すればキミの両親もシェルター入れるから!」と策略結婚し結局両親はシェルターに行けず死んだけど、どさくさまぎれに結婚できて生き延びれてラッキー!なんてオチが人間ドラマ?  シェルターに入って生き延びれる“勝ち組”の大統領が、ラストシーンで「ショーマストゴーオン!」(とは言ってないが)なんて言っても「いい御身分ですね」としか思えない。  私はヒューマン映画も好きだし涙腺は弱い(ホロコースト映画の”家族生き別れ”ではよく泣く)が、ディープインパクトの人間模様は安っぽすぎて感情移入も涙もない。  彗星破壊では1年もかけ練った計画も、いざ実行したら「あらー!まっぷたつになっただけ!」ってどんんだけ頭悪い計画者なんだ。  その後は「万事休す!」って皆いったん休憩モード入っちゃうし。  ロバートは「この船には面白い本積んでないのなー」って言うし。  意味不明。完全な駄作です。
[DVD(字幕)] 0点(2015-04-02 08:59:43)(良:1票)
184.  羊たちの沈黙 《ネタバレ》 
女装癖のあるバッファロービル、最後にやった化粧は銃殺によって血の赤に染まったリップメイクでした。という小気味なオチ。
[DVD(字幕)] 6点(2015-04-01 18:54:52)
185.  ダイバージェント 《ネタバレ》 
この作品には「高潔」がいるのに「博学」の暴走を批判するという描写はなく、「平和」がいるのに「博学」と「無欲」の争いを憂えるという描写もない。  5種類のケーキを買ってきたのに、3個だけ食べて2個冷蔵庫にしまったまま腐らせたというのと同じくらい、素材の料理方法がヘタくそです。  そして一番アウトだったのが、前半にたっぷり時間をさいて描く「勇敢」のスポ根ドラマ。  同期生との友情、ステキな先輩との淡い恋、厳しい訓練、鬼教官、ライバルのイジメ・・・。 そこのところは、まったくスキなく完璧に描ききっています。(スポ根に興味のない私なので、だるさが尋常ではありません。)  そしてようやくスポ根攻めが終わったとホっとしたのも束の間、後半ではノンストップ”ツッコミ場面攻め”が襲ってきます。  まるでバレー部の鬼コーチが部員である私にレシーブ練習で”ツッコミ場面”という名のボールを次々容赦なく叩きつけてくるように。  そう、結局この映画は”退屈”なトレーニングを途中で投げ出さない忍耐力を鍛え抜いてくれる、ガチのスポ根映画だったのです。たぶんな。
[DVD(字幕)] 1点(2015-03-25 11:08:11)(笑:1票)
186.  トランス(2013) 《ネタバレ》 
本編の95%までは、見ていて「現実と催眠世界、どっちがどっちなんだ」感でいっぱいで、こういうのって、こみいっていてイヤ、という気持ちだけでした。でも残り5%のところ(絵画が盗まれた経緯)から一転、ぐいーっと引き込まれましたよ。                   ワルのリーダーだったカッセルが一変、恋に悩めるイイ男になってるしw 特ににラストシーンの”私のことを含めてすべてを忘れたいならトランスのアイコンを押せばいい。さぁどうする?” という女催眠療法士のメッセージに「おす・・・・か、いや、おさないでおくか・・・いやでもなー・・・うーーん・・・さぁどうしたもんか?」と、手のひらを開いて上に向け「まったく困ったね」のポーズをするカッセルは実に印象的で、私のなかにある印象的なラストシーンのトップ10に入りそうな予感がしますよ。   95%までは2点で、のこり5%でイッキに7点にはねあがりました。ただ、女催眠療法士が、カッセルもカマヴォイもイレをあげてしまうほどの魔性の女か?っていう感じだったので、そこで1点減点で6点になりました。女療法士が白人美人だったらよかったのになです。私の好み、イメージとしては、ひと昔前のユマサーマンとかスカーレットヨハンソンみたいな知的謎の美女系が適役。 褐色女優が白人男優の恋愛対象として登場していいのはホラーとアクション映画だけだというのが、私の偏見ですよ。それ以外のジャンルで褐色女優に白人男優がホれるという設定は違和感しかないです。
[DVD(字幕)] 6点(2015-03-22 09:33:39)
187.  死霊のはらわた(2013) 《ネタバレ》 
オリジナルより好きですよ。「死霊のはらわた、オリジナルがいい?リメイクがいい?」というのは永遠に意見が分かれ続けるテーマですね。  オリジナルのほうが疾走感あるという意見も多いわけですが、私からすれば、”森に、窓の外に、ケムリもくもく・・・月に白いモヤがモコモコ・・・”って、こっちがモヤモヤしてきてしまう場面ばっかりで、もうだるいのなんのって、1,5倍速でなんとか見れたという感じでした。  対してリメイク版は、1,5倍だと早すぎて画面見づらいと思うくらい各場面の緊張感や疾走感はすごかったです。いろいろなホラー映画の要素をミックスしている感はあるものの、スタイリッシュにまとめあげているので、有能なDJがヒット曲をノンストップリミックスしたCDのような感じで、けして否定的には感じません。  薬物治療で森にこもるという設定も、薬物依存の子が最初に悪魔にとりつかれても、仲間達は「禁断症状だから仕方ない」と、深刻に受け止めず放置して状況を悪化させるというナチュラルな展開にするうえで、なかなか上手い設定で。   本の呪文を紙でこすって浮き上がらせつつ、わざわざ声に出して唱えちゃう彼はIQがかなり低いわけすが、いやいやそれをいうならオリジナル版でテープレコーダーに呪文を録音した人も「これから呪文を読むがこれをこのまま再生すればヤバイことが起きるので避けたい場合はここでストップしてください。では読みます・・・ウンタラカンタラー」と録音すればいいのに、再生する人のことも考えずいきなり呪文朗読突入~!!!ってのも相当IQ低いですよ。  (それはもう、みんなのシネマレビューで、ネタバレマークがないのに、ネタバレ感想文読まされたくらいの痛手ですよ。)  ホラーに笑いも求めるひとはオリジナル、シビアなゴア表現のみを求めるひとはリメイクをお勧めします。まぁ、いうほど私、オリジナルで笑った覚えはないんですけどネ。(オリジナルの”煙”場面の多さに、あきれ笑いはしたけど)
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-18 13:10:11)(良:1票)
188.  それでも夜は明ける 《ネタバレ》 
黒人差別の映画だが、実話ゆえに、タンタンと奴隷制度の酷さを描くのみ。だったら黒人差別の歴史ドキュメンタリー映像でいいじゃんってなる。 最後にブラピと偶然会ったおかげで彼が仲介してくれて身分が証明されて助かりましたチャンチャン・・・じゃ、なんだそれって拍子ぬけなオチ。 ”そんなはずじゃ”という主人公が、そんなじゃずじゃない状況に置かれた時、自力でなんとかそこから脱出するというストーリーこそ、ワクワクや応援したくなる気持ちがわき起こる。「ショーシャンクの空に」や「逃亡者」の主人公に対して感じたような「大丈夫だ、がんばれ、あきらめるな!」っていう気分がわき起こる。鯉の滝登りのように運命に逆らって戦う男でないと盛り上がらないんだ。でもソロモンは、仕打ちをうけないようにおとなしくしてると思ったら、けっこうご主人さまに逆らったり上司に体でアタックしたり、その中途半端な”戦う男”っぷりが、振りきれてなくて消化不良だ。 戦うならとことん戦え! さらに、最後に家族と12年ぶりに再会する場面。妻とこども2人(すでに20歳超え)・・・と、図体のでかい男と彼に抱かれた赤ちゃん・・・。まさか、妻の再婚相手と赤ちゃん?おお、これは「キャストアウェイ」的な、「ひまわり」的な、時間と運命のいたずらで引き裂かれた男女の展開か!・・・と思ったら、なんてことはない、娘の夫と主人公にとっての孫でした。最後の最後までドラマがないのね。  実話だから仕方ないってのはあるけど、フィクションならサブキャラのその後もしっかり描かれるのに、あれだけ結構重要な役どころにあったルピタニョンゴも最後にそそくさと農場を去るソロモンを見送ったあとどうなったか不明だし。 さらに言えば主人公が”自由黒人”ってところもいま一つ。戻る場所があるからいいよねって思えてしまう。アカデミー2部門受賞したけど、うーん、これは白人たちの罪滅ぼしじゃないかと思う。人権団体も「黒人ノミニー少ねーぞ」ってうるさいみたいだし。「ヘルプ」「ハッシュパピー」「それでも夜は明ける」「セルマ」って、4年連続で黒人映画が作品賞ノミニーになってるのも、作品賞ノミネートの”黒人映画を1枠”が形骸化してきてる気が。。。。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2015-03-11 18:07:34)
189.  ミザリー 《ネタバレ》 
ブタみたいな姿のキャシーベイツが、豚をペットにしてるわ、ベッドで豚のぬいぐるみ抱っこしてるわ、最後は豚の置物で頭をぶんなぐられて死ぬわ、豚とのシンクロが目を引く秀作。豚の泣き真似をしてブヒブヒっていうキャシーベイツは名場面です。
[DVD(字幕)] 9点(2015-03-09 20:25:04)(良:1票)
190.  ペイチェック 消された記憶 《ネタバレ》 
ベン・アフレックは、記憶が消されたものの、記憶を消したあげくペンも殺そうとしていたワルがいる企業へ乗り込み、自分が開発したマシーンの前でつぶやく・・・                                           「これ・・・おれが作ったのか・・・?」    そして、自分の未来を見ようと、おもむろにマシンの前に立つと、サクサクとボタン操作・・・              って、操作方法の記憶はばっちり残ってるんかーい!!w    あの占いマシーン、占うために、半球の透明の玉に両手を乗せるんですが、その球の内側からのショットで球の中で動く青い光が、その手のひらの生命線とか感情線とかをなぞって、ピカーンって反応してるんです。                                       最新のマシーンが、手相占い仕様なんかーい!!!!www                                      (まぁその伏線として、前半でこのマシンの開発話を受けるかどうかを決めかねているベンのいた部屋に、手相占いの手の置物があるので、手相つながりでちゃんと伏線拾ってるなとは思えるんですが・・・未来の地球の終りまで見通せるマシンが、手相仕様かーい!って、そこはすごい、ビックリしたw)    矛盾点やつっこみどころのない映画も良い作品といえますが、むりやり感があるのに、勢いで楽しませられる映画っていうのも、よい映画の性格なのかもしれません。何よりも、大好きなユマ・サーマン登場で、最初から最後までひきつけられました。
[DVD(吹替)] 5点(2015-02-25 12:53:31)
191.  サイコ3/怨霊の囁き 《ネタバレ》 
オチの部分で、ノーマンがハク製の母の首を包丁でアチョーってブった切って、その後警察の車に乗り込むとき「これで私は自由になれました」なんて言ってたのに、車の中で彼がふところにしまった母の手をそっととりだしてナデナデして ニヤ~~っと笑う場面を見たときは                                      「ふふふ・・・このネタであともう一回は続編で引っ張ってやる・・・」                                                 って言ってるようにしか見えませんでしたw  
[DVD(字幕)] 4点(2015-02-24 17:26:51)
192.  ディアトロフ・インシデント 《ネタバレ》 
ホラーに登場するモンスターというのはいろいろな設定がされるものだが、今回は若者2人が「テレポーテーション」の入り口から飛び込んだら、変異しちゃった(しかもタイムワープまで)モンスターっていうところが、奇想天外ですばらしい。  しかも、さりげなくループもの。ファウンドフッテージの顔したループもの。ファウンドフッテージ系は2ケタは見たがこの組み合わせはなかなかなものだ!  ストーリーの最初の方で、若者たちの一人の男がヒロインに「首の羽根のタトゥーいかしてるね」と言うが、ラストで釣り針につるされたモンスターがくるくると首がまわると首に羽根のタトゥーが!なんてステキなラストシーン!  このヒロインの過去の自分は何度もこの暗い扉の向こうに行ってモンスターになって・・・を繰り返してる。だから、このヒロインは「扉を開けたら・・・真っ暗・・ていう夢を何度も小さい時から見たの」って話すのは、つまり、過去の自分がモンスター化したことによる、脳内の潜在的な部分にすりこみがあって、無意識による投影が起きて、ゆえに夢で何度も出てくるみたいなものだったのだ。  その夢に出てくる潜在意識に突き動かされて、仲間が「ここは磁場がおかしい、引き返そう」って言っても「引き返したくない」し、シェルターの前にきて「なぜか引きつけられるの、わからないけど、本当のことを知りたいの」と、とにかく、この怪しげな場所に執着しているセリフをあれこれ出して、がんとして調査を続けようとしたのも、ようは”過去の私が呼んでいる・・・”っていう、ちょっと鳥肌もののループ作品だったからなのだ。普通なら引き返すところで引き返さず記録したがる理由、めっちゃ説得力あるではないか。  過去の自分がモンスター化したものに、自分が襲われてる(実際のところ、ワープのある洞窟のほうへ追い立てられて「さぁ、あなたも確認して」ってやってるわけですが)って思うと、他の、ただ単にモンスターが単細胞的に「ガーーー!」って襲ってくるのより、ふか~いと思う。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2015-02-24 17:11:21)
193.  リボルバー(2005)
途中にふと差し込まれた数分のアニメが本編より面白かったので、全編アニメ化してみてくださいw
[試写会(字幕)] 1点(2014-11-30 15:27:43)
194.  ワールド・ウォー Z
この映画はブラピが制作陣に加わっているということで、おそらくブラピは自分の家族を描きたかったとみた。    すなわち、アンジー含む子供たちは確実な安全圏におき「オラは何があってもアンジーと子供たちを守る男!ダ」という思いを映画で伝えたかったのだろう。   そして、なぜか途中で一家に合流して妻&子供と共にいるようになった血もつながってない行きずりのインド系少年。彼はきっと後で何か重要なキーマンになるに違いないとみていたが結局最後まで”途中で一緒になって家族の一員になった”異国籍少年だけで終わった。  ということはつまりアンジーとブラピが養っている異国籍の子供たちの象徴としてこの子が配役され、この子を置くことで「異国籍の、血の繋がってない子だって、家族として扱うのダ!」という思いを映画で伝えたかったのだろう。     では、群れをなして高速足でしつこく追いかけてくるゾンビは一体何の象徴だろうか?  たぶん、パパラッチw
[CS・衛星(字幕)] 6点(2014-11-30 13:45:14)
195.  アーサー・クリスマスの大冒険 《ネタバレ》 
この映画は、アーサー&おじいサンタVSアーサーの兄&父という構図になっている。    次期サンタとしてプレゼント配布作戦持に最新移動飛行機の司令官をしているアーサーの兄と、現サンタであるアーサーの父の両方は「世界中の何億の子供の、たった一人のプレゼントを届け忘れた事は大した問題じゃない」というサンタ族らしからぬ不誠実さを持つ者として描かれる。(この兄と父の不誠実さは、最新型移動飛行機や最新機器を駆使したプレゼント配布作戦で描かれたように”現代社会において、便利さと引き換えに失った心”の象徴でもあるのだが)   対して、主役の次男坊アーサーと今は引退したおじいサンタ(アーサーの祖父)は「一人の子を失望させてはならぬ!」という兄・父と対照的な”心”を持ったものとして描かれている。  最新機器を使えば配布忘れのプレゼントもすぐ届けられる兄&父二人の助けを得られない為、旧式のトナカイ&カンで届けようとする二人。   この構図をしっかり軸としてもっている説得力ある作品なので矛盾点や疑問点は浮かばない。 作品にスピード感があり道中で迷ったアフリカや南米でのシチューエションなど、世界一周しているようなワクワク感でエンターテイメント性もたっぷりだ。     ちなみに最後にかかる歌、あれはジャズの「Make someone happy」という歌で、おじいサンタをやった声優が歌ってるそうな!この映画はずっと前に見たが、その時はその曲を知らずスルーしていた。でもつい最近ジェイミーカラム(「グラントリノ」のエンディングを歌った人でその映画をきっかけに好きになった)の最新アルバムにあった「Make someone happy」が印象的で好きになった。で、その歌を好きになった後にまたこの映画を見たら、エンディング曲で「あれ?アレンジが全然違うから気付かなかったけど、これ、あの曲では?!」と一人で盛り上がってしまった。  それが分かると、まさにその曲は歌詞の内容からしてこの映画のエンディングとしてぴったりの選曲だと感じる→「♪Make someone happy.Make just one someone happy.And you will be happy too. (誰か一人でも幸せにしてみて。そしたらあなたも幸せになるから」   ちなみにこの曲、スティービーワンダーや最近レディガガと一緒にジャズアルバムを出したトニーベネットもカバーした名曲。この曲で、本編の後の余韻も楽しんでみて。
[CS・衛星(吹替)] 10点(2014-11-30 13:05:15)
196.  ゾディアック(2007) 《ネタバレ》 
真犯人を追っているのが、刑事だけでなく、新聞社のやりて記者、風刺漫画家・・・と、それぞれの角度や視点があって、真犯人に向かっていく・・・っていう構図は面白いのだけど、「こーじゃないか、あーじゃないか」とやって「やっぱり違った」ってなるパターンが多すぎる。  そういうのは映画の中で多くても3個までとしていただかないと、飽きる。  さらに何度も画面が暗転しては「半年後」「7年後」「1年後」「3か月後」・・タイムワープの回数も多すぎだ。  それだけ長い間、真犯人を追うのに時間かかってると言いたいのだろうけど、私の好みとしては、タイムワープを使う手法も、映画に3個までとしていただかないと「いつまでタイムワープさせんねん!」ってなります。 さらにつっこみたいのが、ジェイク演じる風刺漫画家が、”離婚していて一人息子を育てている”とか”再婚した”とか”再婚相手の間の子もあわせて結局子供3人いる”とかいう設定は、たとえ事実だとしても映画の場面として”客を引きつけ、引き込む”上でプラスになったか??という点。   ひとり息子が犯人に拉致されるとか、再婚相手が脅迫されるとか、家に誰かが入ってきて子供3人を人質にされるとか、なにか起きそうで何も起きない。ならそもそも描かなくていいのでは?  実は奥さんが事件解決の糸口をもってる人と知りたいだったとか、息子が学校の木の下に何か証拠につながるものを発見!とか、何か役割を果たすというでもなく。  奥さんとのデート場面、息子との食事シーン・・・全部カットして160分を110分くらいに短くしたほうがずっとスッキリだ。  刑事、記者、漫画家の人生模様とかも、別にゾディアックがいようがいまいが、それなりにそうゆう人生送ってただろうねっていう感じにしか伝わってこなかったし。    実話を描いたものだそうなので、あくまでも実話通りに描いたのだろうが、事実が小説なみの面白さを有してない場合もある。その場合は実話どおりに描くのではなく”実話をもとにしたフィクション”にし、”客が引き込まれる”人物と内容を錬るべきだ。そこを無視して「実話を自らのセンスで雰囲気たっぷりの映像化をするのだ!」というのはただの自慰行為。それを見て喜ぶひともたまにはいるだろうが、多くのひとは「そんなん長時間見せられて、時間むだになった」と思うだけだろう。
[CS・衛星(字幕)] 1点(2014-11-11 14:30:17)
197.  サスペリア・テルザ 最後の魔女 《ネタバレ》 
電車の中にいるサラを追いかけてくる魔女が日本人の魔女でして(ここでまず笑う)、しかもそのメイクがまるで日本の子供向けヒーロードラマで、悪役の女リーダーにありがちなメイクで(ここでまた笑う)電車の通路でその日本人魔女がダッダッといかにも目つきわるくて”ワルだぞぉ~!”って顔で歩く姿は、どっから見ても低コストなヒーロードラマの一場面(笑いが止まらない)。   つか、魔女ってそもそもキリスト教圏でこそ成り立つのに、なぜに日本人の魔女が出るのか、違和感MAX。   主人公サラの母は悪魔払いで魔女のリーダーと闘って死んだっていう過去を母の知人女性に知らされ「あなたはその力を受け継いでいる!」「あなたが倒すのよ!」って鼓舞されるけど、だからといって魔女と闘う超能力的パワーも魔女を倒すハウツーもないまま、なんか勢いだけで魔女の館にいっちゃうのもなんかすごい強引な展開。  で、その”世界一強力な魔女”は、サラが魔女の着ていた儀式用の衣装(ロンTサイズなので、おしりの南半球チラ見えw)を棒でエイヤッ!って脱がせて、魔女が「えっ?なに?いや~ん・・・!!」ってやってるスキに、そばにあった薪火みたいなところにポイッって捨てて焼き捨てたら、魔女と魔女の館崩壊!めでたしめでたし・・・って、おいおい、おめでたすぎる!!w  衣装脱がせて焼くだけで殺せるなら、別にあなたじゃなくてもできる!w そもそも前半でエクソシストの神父が「魔女を倒す方法が書かれた書物がある!」と、自室へ本を探しにいくが、別に本で確認しないといけない難しい呪文や道具や儀式に必要なものが書かれてるわけでもあるまいし。別に服焼くだけですむなら、「チョー簡単!服を焼くだけ!」って口頭で十分!w   顔が全開で見えた涙の魔女もスゴミがなくアメリカのドラマで最近恋がうまくいってないキャリアウーマンみたいな顔で、魔女として違和感。 そして何よりの違和感といえば、幽霊となって時々現れるサラの母の霊が、なんと谷敬ですよ!(違)
[CS・衛星(字幕)] 1点(2014-11-08 08:43:37)
198.  オブリビオン(2013) 《ネタバレ》 
テッドの形や、テッド関連施設(スーツについたマークや監視施設のドアボタン)が、三角であったことに注目。 それら三角のマークは、この物語で描きたかったことをシンボライズしているのだ。  すなわち、ジャック、彼女の妻ジュリア、そして同じ職場の女クルーのヴィカ・・・NASAに努めるこの3人は、60年前、三角関係だった。 ヴィカは、ジュリアを愛するジャックに片思いをしていたということだ。  家に置かれた”夫婦2ショット”風の額縁入り写真も、60年前に宇宙人に拉致させる寸前に、宇宙船の中でジュリアが別室に入ったチャンスにヴィカかジャックに突然顔を寄せて、強引に撮影した2ショット自撮り(ジャックは「ちょっ・・・いきなり なんだよオイ?」と、ヴィカのほうに顔を向けた瞬間のショット)したものにすぎない。   60年後の現在、記憶操作をされたクローンのトムとヴィカは夫婦として監視役のチームとなっているが、途中でNASAの睡眠保管ケースにいた妻を見つけたトムがそのケースを基地に持ち帰ったとき、ヴィカは透明の扉を開けずに、彼を見て無言で涙を流す。 またヴィカは、ジュリアが目覚めたら彼女に謎の注射(ひょっとして恋路を邪魔する女を消すための筋肉弛緩剤か!?)を打とうともする。  ジャックもヴィカも60年前に宇宙人に拉致された際、記憶を消され、宇宙人と人類の敵味方の記憶を逆転させたクローンにされた。しかし、二人の心の奥に記憶された恋という感情は、クローンになった現在も完全に消すことはできなかったんですね。  ヴィカはジャックが夫という設定であることは、彼を愛する彼女にとっては受け入れることは容易、いやむしろ大歓迎なものだったのだろう。 だからこそジャックへの片思いの記憶が削除されて、ジャックと夫婦とされたリプログラミングもスムーズに成功していていて、ジャックとは違い、置かれた状況をありのままに積極的に受け入れている。  ひょっとしたら、ジャックが片思いの仕事仲間であることや、発見されたジュリアがかつての恋敵だと悟ってしまう瞬間があったかもしれない。 (特に透明扉で涙を流すあたりとか) が、それを頭の中で懸命に否定し<ジャック=任務を共同で行う夫><ジュリア=任務を邪魔する外敵>として認識することで、彼女は自分の女としてのプライドを保とうとすらしていたかもしれない。  しかしながらジャックは記憶を消されてもなお妻への愛情までは消せなかった。宇宙人のハイテク技術をもってしても消せなかった、その強固な思い。   この3人の恋模様に注目してね、ってことで、あの”▽”マークなのだ。 そう、だからこの映画は、SFの世界観で描いた、時空を超えるせつないラブストーリー。  レビューで、「ストーリーがよくわからない」という人達の多さに驚く。 こんなにシンプルなのに?なぜ?   ちなみに全てが解決してからラストで何食わぬ顔でヒョッコリ出てきたジャックのクローンである52番君。ジャックが時間をかけて築いたあの楽園の家と奥さんをそっくりそのままオイラがイタダキーって、ずるいけど、なんかにくめない。 まぁ亡くなったもともとのジャックもそもそもクローンだから、オリジナルのまま人工睡眠機に入っていたジュリアにとっては「まぁ、どっちでも同じかな♪(どっちもクローン)」ということで、見る側もなんか納得。
[CS・衛星(吹替)] 9点(2014-11-07 11:31:54)(良:1票)
199.  フライトプラン 《ネタバレ》 
ジョディが機内にいたアラブ人を疑ってかかったことについて、アラブ人にいっさい謝ってないことについて問題視する批評もありますが、あのアラブ人、通路を突進してきたジョディをひっつかまえて座席にガツンとぶつけてノウシントウの刑を食らわせてますので、ケンカ両成敗ですね! ****** それはさておき「娘を乗客誰一人も見てないなんてありえない」という意見が目立ちますが、あえてこの映画を弁護させてください。前列の子連れ家族が来たとき、娘は座席下にあった飛行機のおもちゃを拾おうとして座席から降りそのまま座席下におもちゃをイジりながら体を縮めていました。だから前列の家族連れの親は視界に入らない。もし娘がそのまま座席下で遊んでいたら後から来たであろう後ろの席の客も視界に入らなかったでしょう。前列の子連れ家族はお互いにガヤガヤしてそもそも人のことなど眼中にありません。フライトアテンダントもビジネスクラス以上の客には一人一人笑顔で入口であいさつしているので、ある意味乗客の顔や年齢をチェックできますが、エコノミーは「勝手に入って座ってろい」状態なので、誰がどこに座ったかなんて記憶できないでしょう。さらに夜の機内では、上客は寝てるか映画見てイヤホンしてるので気づきにくい時に、ジョディは娘といっしょに一番後ろの空席にこっそり移って座席一列(ジョディが中央の1列分、通路はさんで、娘が窓際の一列分)を使って寝ていたのです。ジョディが寝ている間に、寝ている娘を席の後の出入口から人目につかず拉致するのは簡単です。そして決定打として、機内を「娘はどこよ!」と走りまわり絶叫し誰かれかまわず疑うようなモンスターペアレント・オバサンに「私見たかもしれません」なんてへたに手を挙げようものなら「まさかあなたが犯人?きっとそうよ!捕まえて!」なんて展開になりかねません。へたに協力するより黙ってたほうが身の安全です。そういう見方が妥当だと思います!!!(で・・・・・もし一番後ろの席に二人が寝ないでいたら、犯人は乗客のまっただ中の座席からどうやって娘を拉致するつもりだったの?という質問については黙秘権を行使させていただきます!!w)
[CS・衛星(字幕)] 8点(2014-11-05 14:18:46)
200.  ブタがいた教室 《ネタバレ》 
レニーゼルヴィガーとユアンマクレガーが出ている「ミスポター」でのワンシーン。レニー扮するポターが、田園地帯を散策中、牛の世話をしていた農夫にたずねる。「この牛は、なんて言う名前なの?」それに対して彼は答える「家畜に名前はつけません。殺すときかわいそうになるのでね」・・・・・・つまり、これが「ブタのいた教室」が0点である理由の全てなのである。  この教師は、子供達にブタにPちゃんという名前をつけさせてしまった時点で  ”生き物を食べるために育てる=家畜”    ”生き物をかわいがるために育てる=ペット”  の違いが分かっていない愚かな教師だ。 育ててから子供達で食べるかどうか決めさせるのであるなら、スタート時点で名前をつけず、「家畜」「ペット」の境界をニュートラルにする必要がある。しかし、すでに名前をつけて「ペット」に分類させたブタを、最終的に食べるかどうか決めさせるなんていう行為は「育てたブタを食べるかどうか?」ではなく「かわいがったペットを食べるかどうか?」と子供たちに迫る愚行なのである。  いわば「戦地で食べモノがなくなったら、死にかけの戦友を食べるかどうか?」という議論をするようなものだ。われわれとて、ペットとして飼っていた動物は食べたくもないはず。  そんな意味不明で議論のテーマにもならないことを、おおまじめな顔で議論し、見当外れの意見がとびかう教室。空いた口がふさがらないのである。  食物連鎖のピラミッドは自然の摂理。それにしがたい、生きるために上の階層が下の階層の生物の命を奪うことには罪はない。 罪があるのは、生きるため以外、すなわち装飾のために毛皮とるために殺すとか、ハンティングのような娯楽のため殺すことだ。教師が教えるべきことは、そのことであって、「生きるために動物を殺すことはアリかナシか?」ではない。人間はほかの生き物と違い「感情論」を持つ生き物であるがゆえに、生き物を殺す葛藤が生まれる。でも大事なのは、食物連鎖という自然の摂理に従い下層の生き物の命をいただき、その食べ物に感謝すること、そして、食べモノを粗末にしないことであることを伝えることが教師の役目だ。  それを伝えたうえで、毛皮はぎの現場の映像資料を見せ、食物としてでなく装飾目的で動物達が糞尿と病気が蔓延する劣悪な環境で大量に育てられ生きたままこん棒で殴ったり感電して失神させられ生きたまま泣き声をあげようが容赦なく皮をはがされ、まだムシの息で生きたままの皮をはがれた動物達の山が食べられることなく積み上げられ廃棄されている場面をしっかりと目に焼きつかせることも教師の役目だ。  子供達の母親世代には、毛皮の現状も知らずダウンジャケットのフードのフチにリアルファーがくっついているのを何の意識もなく購入して「きれいでしょ」くらいの気持ちで着用している。そうした親が子供に毛皮の罪を教えることは期待できないのなら、学校で教えるしかないだろう。  名前をつけてペットとして飼育したブタを食べるかどうかなんていう意味のない議論をするより、学校のウサギ小屋にいるウサギを教室に運び込んで「みなさんの着ている上着を飾るために、このウサギを生きたまま殴って気絶させて皮をはいで、みんなの上着に縫い付けるかどうか議論しましょう」と、毛皮の真実を教えるほうがよっぽど、命の重みを学ばせることができたのではないか?    最後にひとつ。  ディズニーピクサーの「モンスターズインク」で、外来の汚染生物であり危険な存在と認識されている”人間”の女の子。マイクはその子をどうやってモンスターの世界から追い出すか、それまでの間彼女をどう隠すか、を必死で考えているのに、マイクの親友サリーはその子に<ブー>という名前を付けてしまう。それを知ったマイクは叫ぶ  「名前なんてつけたら、愛着わいちゃうでしょ!」  そう。だから私は言いたい。   「ブタにPちゃんなんて名前つけたら、愛着わいちゃうでしょ!」
[地上波(邦画)] 0点(2014-08-04 15:37:46)(良:3票)
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