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あにやん‍🌈さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 2514
性別
ホームページ http://coco.to/author/aniyan_otakoji
自己紹介 宝塚とディズニープリンセスとプリキュアが好きな還暦+2おかま。
宙組は当分観ないわ。

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2101.  プリンセス トヨトミ 《ネタバレ》 
去年の春、大阪の友人に案内して貰って大阪のベタを堪能しました。太陽の塔見上げて、通天閣上ってビリケンさん触って、新世界で串かつ食べて、道頓堀でグリコ眺めて、USJで遊んで、梅田の地下街を探索して、大阪城ぐるりと巡って。この映画、そんな感じの映画。大阪のベタな風景は捉えられてるけど、視点は観光客のソレであって、大阪に住み暮らす人のココロはまるっきり全く表現されておりません。それで大阪国とか王女とか言われたところで虚しいというか寒いというか。大阪の魂はまるっきり込められてない感じなんですよね。物語すらマトモに存在していなくて、ひたすら大阪国の設定を説明するだけの映画。この設定、ステキや~ん、ってそれだけ。映画が進むにつれて、どんどんウソ臭くなって、どんどんインチキな映画になって、それでマジメに演技されると見てる方が困っちゃう。貧相な物語はツッコミどころ満載で、いちいち論っていたらキリがないんですけど、ひとつだけ挙げると、アレじゃまるで武力行使されて萎縮して認めたみたい。結局、だから?って映画。物語で魅せられないモンだから情に訴えるという、邦画によくある安いテ使ってダラダラとまあ。大体、回想でしつこく説明されているモノをなんでわざわざ台詞にして更に説明してるんだか。そこまでやらないとバカな観客は理解できないってか? さすがフジテレビ製。でもまあ、会計検査官の3人のキャラは良かったです。特にボケまくる綾瀬はるか。なんてったって、スローモーションで彼女のチチゆ・・・この辺でおしまい。
[映画館(邦画)] 4点(2011-06-01 20:29:54)
2102.  パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 《ネタバレ》 
幼い頃、従姉に連れられ『ジャングル・ブック』と二本立てで『黒ひげ大旋風』というディズニーの海賊映画を見たのですが、今回の映画はそこにリスペクトがあるのかないのか、記憶が殆どない今となっては判りません。という事で、三日間で駆け抜けた『パイレーツ・オブ・カリビアン』4作品。前3作とは別ですよ、っていうのは監督やキャストの違いだけに限らず、冒頭で誰も歌わないあたりで宣言されているのですが、今回もやっぱり退屈な映画って事は変わりはなくて。つーか、前3作は家でDVDで見ていたので途中でカックン!と意識飛んでしまっても巻き戻して見直す事ができたのですが(正直、3作で7~8回巻き戻しました)、今回は映画館なので巻き戻し不可、非常にヤバかったです。毎度の事ながら、大した見せ場がある訳でもないのに長い上映時間でダラダラ、一貫性のないキャラクターの言動を傍観し続けるという苦行状態。ペネロペ・クルスなんて、よくもまああれだけの素材をあそこまでつまんないキャラに出来るモンだ、ってくらいに魅力薄かったりして、見続けるための拠り所のない映画という状態はシリーズで一貫しております。最早、作品ごとの出来不出来の違いが判断できるレベルでなく、自分にとってはみんな一緒。むしろ今回は物語の目的だけは芯が通ってただけ微妙にマシだったんじゃないの?くらいのモンで。まあ、退屈な事に変わりはありませんけど。今回もロコツに『インディ・ジョーンズ』の影響モロ出しで見てて恥ずかしいわぁ。暗い画面ばっかりで3Dの効果も薄いですし。今はキャラもののオフシーズンなのか、六本木ヒルズの売店はジャック・スパロウ一色って状態で、「あー、やっぱりジャックあっての『パイレーツ~』、ジャックってキャラを楽しめなければ全く無意味な映画なのね」って再認識。あのあんまり清潔感のない、ちょっとオネエ入ってるキャラを好きになれてナンボ。私にゃ、無理。だったらゴー☆ジャスの方が・・・
[映画館(字幕)] 4点(2011-05-31 21:47:12)(良:1票)
2103.  パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 《ネタバレ》 
一気に3作鑑賞って感じでしたが、結局のところ、このシリーズのどこが面白いのかは殆ど判らず仕舞い。シリーズ通して強引なファンタジー設定の羅列と、意味不明なキャラクター達の言動、そしてブツ切れなエピソードが延々と思いつきのように連なっている状態に全くノレず、そのダラダラとした長さに退屈しまくりでした。キャラクター一人一人が今はいいヤツ、今は悪いヤツ、って立場をころころ変えるために、映画を見てゆく上での拠り所が存在しないまま、終始傍観状態で進んでゆくというのが最大の難点って気がします。今作について書くと、上映時間が長い理由が全く判らないくらいに要らないエピソード、要らないキャラクターが多い感じがしました。救出までに時間かけ過ぎで、更に会議までが長過ぎで、会議が長過ぎで、会議の決定が実行されるまでが長過ぎで、そして、その実行が具体的に何を起こしたか、って言うと、そんなもんなの?って状態で。映画の流れに密度がまるでないんですよね。水で薄めまくってるような感じ。それでも今作のクライマックスでやっと海賊映画っぽさが出ていたのがまだ救いですか。いや、元々海賊映画なのだから「~っぽい」じゃダメなんですけど。今時、お笑いネタにしかならないような「前作の悪役が今回は仲間として登場」ってのも頭の中で咀嚼できやしませんし。彼ってあんなに正義の味方でしたっけ? 何にせよ、ただ鍵と箱を追いかけるだけな物語に、延々2作またいで5時間以上かけるような映画を褒めるのは困難です。物語にキチンとした流れがないために、足がもつれ続けているような、悪夢を見ているみたいなシリーズではありました。
[DVD(字幕)] 4点(2011-05-30 23:29:16)(良:1票)
2104.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち 《ネタバレ》 
新作公開に合わせて、これまで何故かまるっきりスルーしてきたこのシリーズに手を出してみたのですが・・・見てみて食指が全く動かなかった理由をハッキリと確認したような感じで。凡庸な海賊映画で、何か特別なモノを感じさせるところがまるでなくて、どこがどう面白いのかがちっとも理解できなくて。海賊映画って言ったって、活劇の面白さなんてのは殆ど感じず(辛うじてアンカーを支点に回頭して対峙するシーンと、月光の境界でミイラと人間とにめまぐるしく変化するシーンが面白かったくらい)、ジャック・スパロウにヒーローとしての魅力を感じる事もできず。っていうか、彼、この映画でちゃんと活躍してます? ただ敵対している派閥、それぞれの間をフラフラと移動するばかりで、何かを成し遂げるって訳ではなくて。最終的にはめでたしめでたしになるのだけれども、伝説の海賊的な扱いを受けているワリには、それが具体的にはちっとも伝わってこないままに終わっちゃいました、ってカンジ。彼にしろ、オーランド・ブルームにしろ、仲間達の存在にしろ、ここで大活躍して、っていうキモチ良さにちっとも繋がってゆかないもどかしさったらないわ。でもまあ、私にとっての最大の難点は、キーラ・ナイトレイの出演作の中で、彼女を最もキレイに撮れてない映画だって事ですね。スター映画っていうのが最大ポイントなんでしょうけど、だったらせめてスターはちゃんと撮って欲しいですわ。これで新作を見に行く気力は萎えちゃいましたが、問題は、この作品も含めてこれまでの3作、DVDを購入しちゃってて。あと2作見るのもツラい感じが・・・
[DVD(字幕)] 4点(2011-05-30 00:02:00)(良:1票)
2105.  アジャストメント 《ネタバレ》 
この梅雨時にウジウジした映画で更に鬱陶しくなったわぁ。「定められた運命に愛と情熱で立ち向かい、新たな道を切り開いてゆく物語なんです!」ってハッキリと芯を通していれば、たとえクサくてもお定まりでもいいんですけど、なんだか煮え切らない脚本が冴えない映画にしてしまっていて。「彼女に対する情熱こそが運命を変えてゆく!」っていうのがキーになると思いきや、「予め運命は彼女と一緒になる方向だったのが、途中で変更されました、だけどその時の運命の残骸が呼び合っちゃってます」ってなんやの~、それ~、ってカンジで。あくまで運命優先なんじゃん、って。SF的なハデな大仕掛けがある訳でもなく(途中、ドアを上手く使って道を拓いてゆく計画を立てるシーンがありますが、それが実際には一切映画的ロジックに活用されなくて唖然呆然)、映画は結局のところ煮え切らない恋愛映画としての体裁を取るばかりでした。こういうのは設定をちゃんとしておかないとダメなんですけどねぇ。あのエージェント達に与えられた能力設定がメチャクチャで、一体何ができるのか、何ができないのか、ちっとも判らず(念動能力や時間停止能力?を持ちながら延々追っかけっこしてるし)、そこからはサスペンスなんて生まれようもなく、自己完結型な映画の姿が浮かび上がってくるばかりなのでした。でも、この元々不条理な設定の映画に絶対的に足らなかったのはユーモアのセンスかなぁ。真面目に乗り切れる設定ではないでしょ・・・
[映画館(字幕)] 4点(2011-05-29 15:04:10)
2106.  ランナウェイズ 《ネタバレ》 
このテンションの低さは一体どうした事かと。メインとなる二人、ジェットの熱さは冒頭で発動したと思ったら、後は延々とワキに回ってココロはまるで見えなくなるし、実質的な主役、シェリーに至っては最初から最後まで受動的で寒々しさを漂わすばかりの、主体性のない存在。こんな状態から生み出されるモノから魅力が溢れ出す訳もなくて、見た目とは裏腹な、ただ時代に翻弄されてゆくだけの弱々しい姿が描かれてゆくばかり。実話を元にするとしても、そして辿り着く場所が決して心地良いところではないにしても、ランナウェイズが生きた、その爆発した瞬間というのは決してこんな寒々しさだけで語られてしまうモノではなかったと思うのですが。光をちゃんと描かないと影だって薄くなります。クリステンにしてもダコタにしても、熱演状態なのですが、それが、空回りしてゆく映画に対してちっとも実になってゆかないもどかしさ。期待したランナウェイズの音も納得できるところまでは全く到達しないままに終わってしまいますし。監督は『タイムズ・スクエア』を100回見て勉強すべき。ところで、脱退後、女優となった実際のシェリー、調べてみると映画版『トワイライト・ゾーン』のジョー・ダンテのエピソードに出ていたようなのですが、どこに出ていたのか全く記憶になくて、しばしDVDを見て思いだしました。・・・なんていうか、その姿は自虐ネタか?みたいな。ジョー・ダンテの悪い冗談て感じ。
[映画館(字幕)] 4点(2011-03-29 21:34:19)
2107.  劇場版 マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~ 《ネタバレ》 
ラブ主体な前作はまだユル~く楽しめたのですが、今回はツラかったぁ。まず、脚本的にはシェリルが捕まって以降がメチャクチャ。いや、それ以前からそんなに褒められた脚本ではないのだけれど、そこ以降は酷いとしか。もう状況が飛びまくって物語がキチンと繋がっておりません。大量のキャラを処理しきれておらず、全部が唐突な展開。『Zガンダム』風に四派に別れた上に更に心を入れ替えるよーな、あるいは価値観を覆させるよーなゴチャゴチャした物語を、全部その場その場で思いつきの如くコロリコロリと展開させて行ったら、テレビ版を一切知らない人間にゃ到底付いていけませんって。次に、位置関係がワケ判りません。特にクライマックスの舞台。どこがどうなっているのやら、って。作り手がちゃんと把握しているのかどうかもアヤシいです。せめてイマジナリーラインくらいちゃんと守ろうよ・・・って状態で。艦長、明らかに逆向いてまっせ、みたいな。それから作画はライブシーンと戦闘シーンはそれなりですが、対話シーンになると途端にテレビアニメレベル。むしろこういうところをキチンと作画しておかないといけないと思うのですけどねぇ。もっとも、丁寧なライブシーンは見てて恥ずかしいですし(そここそが『マクロス』のアイデンティティなんでしょうけども)、戦闘シーン、メカデザインは過去作を焼き直すばかりで新作としての意地みたいなのは感じられず。そういう、全体を支配する作りの粗雑さがハリボテ感を醸していて、その上であのモヤモヤとしたラストシーン。あのラストすらあのゲーム、このゲームを思い出さないか?みたいな。それでも許してくれる人達向けな志の低い映画なのだなぁ、って思いました。個人的に良かったところはライブシーンのセットでバルキリーがせり出してくる画が初代『マクロス』オープニングにリスペクト、ってところだけでした。つーか、前作時点で見れ見れ言ってた友人が、今作は面倒だから自分は見ないとか言ってて、どゆコト?
[映画館(邦画)] 4点(2011-03-04 22:32:18)(笑:1票)
2108.  幸せの始まりは 《ネタバレ》 
ひたすら会話によって進行してゆくラブストーリー、その都会的なイメージ、オシャレな雰囲気を楽しめばいいのでしょうが・・・。基本クサいジェームズ・L・ブルックス、80~90年代にこの映画を見たのならば楽しめたかもしれませんけど、アメリカの都会派なんてのが単なる幻想に思える今はなんだかイライラしてくるばかりなのですが。面白いって言えば面白いのですが、それは会話から生まれる小ネタを楽しむって部分で、基本的にどのキャラにも感情移入はできませんでした。だって、全員が全員、揃いも揃ってカリカリと神経質で。そして「自分がいかに神経質か」を無神経にまくしたて主張し合う映画だったりして。まるで登場人物全員にウディ・アレンが憑りついたようなシロモノなワケで。考えただけでウンザリでしょ。「沈黙は金」とか言いつつ、やっぱりお互いまくしたてなきゃ相手の本質は判らん!って感じの映画で、とにかく自分がいかなる存在かをいかに言葉で表現して相手に伝えるか?ってところがキモになってるのが見てる私には「大変にウザいわぁ」って状態でした。会話の映画という事で、携帯電話もキーアイテムになっているのですが、携帯で会話してるシーンが多い映画って、それだけでイラつきますしねぇ。大勢の中で携帯で話してる人って、その場から浮いてるようでリアルでもイメージはあまりよろしくないですもんね。ビジュアル的にはリース・ウィザースプーンの劣化が気になりました。華やかさが引っ込んでアゴだけが個性になってきちゃったなぁ。
[映画館(字幕)] 4点(2011-02-22 21:47:03)
2109.  トロン:レガシー 《ネタバレ》 
ゲーム音楽ってPSG音源やFM音源で鳴らしてた時代の方が印象に残ったじゃないですか。CD-ROM以降の、どんな音でも鳴らせますって状態になってしまうと、かえって他のジャンルに埋もれて名曲が生まれなくなっちゃった。この映画にも同じ理屈が言えて。この映画のビジュアルは前作から圧倒的な進化を遂げていながら、退屈。そこら辺にゴロゴロしてるゲームを含むCG作品との差異は感じられず。前作にあったインパクトは皆無なのですよね。物語なんてものは、前作からしてあの程度ですから、最初から期待なんてしちゃいませんが。肝心なのは、いかに独自進化したデジタルワールドを見せて貰えるか、だったのですけれどねぇ。完全を求めて不完全なものを排除していった世界で、なんで最近のCG技術まんまな、リアル指向の世界が構築されていっちゃうの? あくまで創造主のリアル指向が矛盾として反映されていたとでも言うのでしょうか。やたら無駄の多いプログラムばかりな世界。シンメトリーを基調とした幾何学模様のポリゴンむき出しな、それこそ無駄のないCG世界が遠く遠くまで広がっていたとしたら、どんなにか素晴らしかった事か。太陽の美しさを語るのに、この世界の輝きはどうにもハンパじゃないですかえ? ラストの太陽はそんなにキレイに輝いてましたかね? もっとフェティッシュな、それこそ今の技術ならアッチの世界はフルCGって状態でも良かったんじゃないかなぁ。リアル方向にブラッシュアップするなんて、当たり前過ぎてつまんない。あと、余談ですが、音デカけりゃ料金他より余分に取っても構わないってモンじゃないでしょ、IMAX。明るさは一部のREAL Dに負けてるし。3D前売り券から更に600円プラスって。
[映画館(吹替)] 4点(2011-01-03 21:47:28)(笑:1票) (良:2票)
2110.  ビッチ・スラップ 危険な天使たち 《ネタバレ》 
もう最初からバカっていうのは判ってるような映画なので、あとはどれだけそのバカを楽しめるか、バカにつきあえるかって状態なのですが・・・。『未知との遭遇』からスタートしてしばらくはバカを楽しめるのですが、映画パロディとおっぱいとお尻と、ってそれだけで出来てる映画なので、すぐ飽きてしまいました。テレ東洋画劇場風味なセクシーB級映画にバズ・ラーマン作品や『スカイ・キャプテン』や『300』や『シン・シティ』や『007』などを思い出させる映像をブレンドして、やりたい事いっぱいやってまーすって状態は、最初は微笑ましいけれど、そろそろ本題に入ってくれないか?と。だけど、結局最後まで本題に入らないまま終わります。ひたすらやりたい事をやるだけ、シュミを共有できる人だけ付いて来てくれりゃそれでいいのよ、と。回想で舞台があちこちに飛ぶものの、メインはたった一つの場所で繰り広げられる物語、ゆえに登場人物が限られ、オチも予想の範囲内、バカやエロや映画パロディはコッテリ盛り込まれてますが、肝心の芯となる物語はちっとも弾まず退屈で。基本ドリフ調でも(爆発しようが燃えようが、焦げたり鼻血出したりしてるだけ)映画の芯はちゃんとしていて欲しいなぁ。刑務所コンビの長い長いキャットファイトなんて、1回で十分ですよ。勘弁して下さいよ。4桁の数字で「1138」を出したり、レミドド↓ソ↓の5音階鳴らしたり、「I'll be back」ってセリフ喋らせたりするのはオタク的にさすがにもう恥ずかしい部類に入るので、どうかと思います。
[映画館(字幕)] 4点(2010-11-10 21:57:16)(笑:1票)
2111.  マザーウォーター 《ネタバレ》 
コーヒー店、ウィスキーだけの店、豆腐店、銭湯。この水に関連する4つの店を、ただ登場人物がお互い行き来するだけの映画。それだけ。あまりに何もなさ過ぎ。いや、あるにはあるのですが。水に誘われるように川の町に集った人々(三人の女店主が当初それぞれ面識はなく地元の人々との関係も薄い状態から見て、他所から最近やって来た事を匂わせます)が、そのひとときを共有し、またやがては別の時を生きてゆく、生生流転、と。その各人の居場所のモチーフとして沢山登場する椅子がキーになっています。だけど、固定もしくはゆっくりとした移動の長回しでその時を観客に共有させようって映画にしてはあまりに撮り方が雑。たとえば豆腐屋の店先が描かれるのは大抵朝なのですが、太陽の影がもうバラバラ。せめて店の表は朝は日なたなのか日陰なのかくらいは統一すべきなのに、それすらできていません。椅子を外に出してから豆腐を手に取るまでの間の、手を洗う描写を長回しゆえに映像に収めてなかったりしますし。風呂屋では飲み物をケースから出して冷蔵庫の手前に並べてしまっていますし。奥から入れなきゃぬるいの売っちゃいます。また、タイアップゆえでしょうが、具体的な商品が登場します。ウィスキーはまだしも、ラストの方で登場するビールはそれまで空想させていた数々の料理の味とは異なり、ハッキリと味が判るモノで空想もへったくれもなく、私自身がその銘柄をあまり好きでない事も手伝って(酸味が強すぎて。個人的には同じブランドでも無印の方ならばまだ良かったのですが)興ざめしてしまうのですね。このテのリアリティのない映画だからこそのデリカシーというものが必要だと思うのですが、そこが雑ゆえになんだか映画全体が繊細なフリをしながら随分と雑な生き方をしている人々の物語に思えてしまいました。
[映画館(邦画)] 4点(2010-11-08 20:55:53)(良:1票)
2112.  ガメラ対宇宙怪獣バイラス 《ネタバレ》 
えーと、ブルーレイ版は81分で、そのうち過去作からの流用部分は18分です。それはともかく。子供がグループで出てきて舌っ足らずな演技で子供騙しなドタバタを繰り広げるのが映画の核というフォーマットはここからですね。これ以降の昭和ガメラは全てこの作品のリメイクみたいなもので。でも、子供の頃はコレが好きだったワケでしてねぇ。そりゃ、今の子供は騙せないかもしれませんが、製作当時の子供だった私はコロッと騙されてたワケですよ、コレに。今見ると、相当に粗悪なシロモノなのですが、駄菓子屋のお菓子喜んでた、白黒テレビで怪獣見てた頃、これは間違いなくご馳走だったワケで。リアルにその時代を生きていた昔を回顧するとあーんまり悪くは言えませんねぇ。いやいや、宇宙船の内部の状況も判らないのにメカニズムのプラスとマイナスを逆にしろと子供に指示しちゃう無茶な大人とか、GPSも真っ青なメカを発明した子供とか(方角はともかく距離が判るの)、子供二人の命と全人類の命を引き換えにする国連とか、色々スゲーなこりゃ、って映画ではあるのですが、秀逸な宇宙船のデザインとか、光る眼とか、アレはアレでキュートなバイラスとか、完全否定するには忍びないワケです。良し悪しはともかくとして、コレも幼い頃の私の心に刻まれたものの一つですからねぇ。チクロ入りのお菓子を食べちゃってた身としては、あの味を今になって完全否定できるか?っていうと無理、みたいなモンで。ええ。
[ブルーレイ(邦画)] 4点(2010-11-02 17:03:48)
2113.  ザ・ロード(2009) 《ネタバレ》 
原作未読ゆえ、恐れ知らずな状態になりますが、少なくともコレは単なる低予算B級SF映画。現代の黙示録として優れた原作って事らしいんですけど、映画は延々と人食いから隠れる逃げるを繰り返すばかり。いや、人食いが横行する世界で息子を守るという大義ゆえに、他人に施しを与えず、盗み、人を殺め、そして衰弱してゆく父と、天使を象徴する無垢な存在としての息子ってところに飽食の先の行き詰まりの状態と未来へ続く法とが描かれているんでしょうけどもさ。でも、終末=人食いって発想がピンと来ないんですわ。『ザ・ウォーカー』と思いっきりネタかぶりしていて、『ドゥームズ・デイ』みたいでもあるのですが、『マッドマックス』『北斗の拳』的世界観も含めて、本当にそうだろうか?って。あえてそういう類型的で貧困なイメージの中に放り込んで見せたい語りたいものってなんだろうか?って考えた時に、響いてくるものがちっともないのは自分には今や家族ってモノの存在が大変に希薄だからなのでしょうかねぇ? 子供でもいれば、ここに大きな共感や恐怖があるのかもしれませんけど。自分には、この映画、間違ってシャンテにかかっちゃったシネパトス映画としか映りませんでした。ってローカルな事を。そうそう、息子が途中で風邪っぽくなって寝込みますけど、あの世界では苗床となる人間が殆どいないので、ウィルスの存続もまた難しいハズだと思うのですが。そこのところ、原作ではどうなってるんでしょ?
[映画館(字幕)] 4点(2010-10-12 20:37:24)
2114.  TSUNAMI-ツナミ- 《ネタバレ》 
吹替しか選択肢ないし。吹替だと韓流ドラマみたい。字幕でご丁寧に「キャリアウーマン ユジン」とか出てきて笑わせてくれるし。で、韓国映画ってキム・ギドクとかポン・ジュノとかパク・チャヌクとかの一部のクリエイターを除くと中身は大体一緒って印象があるんですよね。これもそう。体裁としては災害パニック映画ではあるのですが、中身はいつもの前半それなりに笑わせたりしてドラマ描いて、後半に怒涛の泣かせに走るという典型的韓国映画フォーマット。対象となる障害は病気か事故か事件か戦争か災害かの違いはあっても、描いてる事はどれも同じって感じで。あまりの定型フォーマットっぷりに怒涛の感動的展開なハズの後半は笑えてきて仕方ないとゆー。もうね、大仰な泣き叫びの連続、声優さんの喉が潰れちゃうよ、って。ツッコミどころも満載でお笑いポイントが沢山って感じで。登場人物の多くが「お前ら、どんだけ生き残ってんのよ?」みたいな不死身っぷり。少なくとも巨大な津波が二度襲ってるハズなのに、それが直接描かれた、ただひと組を除いては一度しか襲ってきてませんよ?みたいな何事もなかったっぷりで。一度目の津波の時点で高層ビルどっかんどっかん倒れてるのに、まるで強風が通り抜けただけです、って程度の人間の強さっぷり。つーかラストじゃ海辺のテント小屋みたいな店の骨組とかテトラポットとかそのまま残ってましたしねぇ。ドラマは投げっぱなしで回収してねーよ、ってエピソード多数。あと、無駄に細かくカット割ってて、その意味なしっぷりもツッコミどころ。そうそう、寺門ジモンに志村けん混ぜたようなオトボケ顔の主人公に美人のヒロインって組み合わせも韓国映画らしいパターンでございました。それでも、災害映像だけはそこそこちゃんとしてるのね。樋口版『日本沈没』とか『252 生存者あり』とかに比べたらずっとマシ。足元もロクに映せない日本特撮映画は韓国特撮映画を見習うべきです。見習うのは特撮シーンだけでいいですけど。あとは前記の監督の映画以外は見習っちゃダメだ。
[映画館(吹替)] 4点(2010-10-12 20:08:15)(良:1票)
2115.  THE LAST MESSAGE 海猿 《ネタバレ》 
サイテーな3D。立体の効果がちっともなくて、ただ見辛いだけ。振り回しまくりなカメラ、低コントラスト、暗い画面って3Dに不向きなんですが、ほぼ全編ソレですからねぇ。六本木ヒルズのスクリーン7にフルサイズで上映できないというマヌケな状態。最初から3Dで撮るつもりだったのならば仕事があまりに雑だし、後で3D化を目論んだのならば金儲けに走ったとしか言い様がなく。3D映画は入場料二割増しになりますからね。さて、これまで『海猿』なるものを全く見た事がないのですが、そんな人間はある程度無視して突き進みます。人間関係の説明なんかは無し。意味不明ハイテンション肉体誇示プロローグの後、唐突に物語は事故現場へ向かう状態から始まるので『海猿』って世界に入り込む糸口もなく、海洋パニック映画としての世界のみを楽しみましょう、って状態。で、パニックものとしてはワリと早い時点で「その程度か」って事になってしまうのがツラいんですよね。プラントに取り残された5人の人間の脱出の物語です、って相当限定されたモンだなぁ、と。パニック映像は頑張っておりますが、日本映画独特のクドいスローモーションと大変な状況でモタモタとクサいドラマ語り出すあたりに辟易。それでも回想映像入れて感動の押し付けしないだけマシか、と思ってたらクライマックスでこってり回想。最大の障害だったハズの台風はいつの間にか消えちゃうし。登場する人々のハイテンションっぷりも、この世界に慣れてないからか、奇異に映るばかり。更にはクドく何度も大写しになる「海上保安庁」の文字。なんだか、いろんなものを誇示したい広告みたいな映画でした。なんていうか、もう、さすがフジテレビ、としか・・・
[映画館(邦画)] 4点(2010-10-05 21:28:41)(良:2票)
2116.  食べて、祈って、恋をして 《ネタバレ》 
見る前からゲンナリって感じの映画で。だって、どう考えても他愛ないラブストーリー、それが何故か2時間20分てんこ盛りって状態なワケですから(スイマセン、コレ、単にシネコンのマイレージ稼ぐためだけに見ました)。で、実際に見たら、コレが意外にも・・・思ってたよりもっとダメで。主人公がとっても自分勝手な人間で(アタシは悩んでガマンしてるのよ、って言いながら、一方的に離婚決めたり、さっさと他の男とデキたと思ったら、すぐまたイヤになって捨てたり)、だからもう何も共感を抱く事なく進んでゆくワケですが、事もあろうに、結局彼女の出した結論は、もっと個人主義に走りましょ、って。いやいや、アンタ、これまで十分に勝手気ままに生きてきてますよ?とツッコミ。しかも、結局彼女はどの土地へ行っても、英語圏の人間とツルんでるばかりで、その国の文化をちゃんと受け止めてる訳でもなく。彼女の暴走する自己愛のダシに使われた男達や各国の人々や神様が不憫で仕方ネーや。いやいや、判ってますって。コレは女性向けのファンタジー。美味しいもの食べて、美しい風景眺めて、イイ男達とのアバンチュールを堪能しましょ、って。オッサンが口出しするだけヤボってもんで。ほぼ女性客ばかりで埋まった六本木のシネコン、土地柄ゆえに、英語圏のオバサマ達で溢れ、彼女達の大袈裟なリアクションもセットで見たら、まあ、それはそれで楽しめたかな、と。何しろ、若い男のお尻に大ウケだもの。
[映画館(字幕)] 4点(2010-09-22 14:13:48)(笑:2票) (良:1票)
2117.  悪人 《ネタバレ》 
日常という道を外れる事が象徴的に描かれる国道。行き止まりの海。灯台の灯がその先、無限の航路を指し示す希望に象徴されつつ、背負った罪の前でそれは儚い刹那の光。と、そこら辺を純化して描いてりゃ良かったんですけどねぇ。最初に正しておかないといけない事。この映画で、ヘルパーを呼ぶとかなりお金がかかるという表現がありましたが、この映画のような、入浴や身の回りの世話には、そんなにかかりません。病院への付き添いですと、それなりにかかってしまう場合がありますが。介護サービスに誤解を与える表現はまずいでしょ。一方で、あんな高価な車にチューンナップまで施してる時点で、そこまで貧乏って訳ではないですし、なんだかチグハグな表現の映画。そう、この映画、全編チグハグ。キャラクター造形が徹底的につまらないっていう(そこら辺の兄ちゃん姉ちゃんの方がよっぽど面白いわ)大きな弱点の上に、根っからの悪人はおりません!と主張してくる一方で、被害者の女の子は殺されても仕方ないような描き方、大学生は単なる悪人。それでいいのか? 迫真の演技も、キャラが退屈なので空虚に映るばかりですが、その平板なステレオタイプの世界の裏に、いびつな悪意が潜んでいる気がしてならないのですよ。善人ヅラをしつつ、何か、色々な物を否定して切り捨てていないか?という。今のこの時代、この世界、そこに生きる人に対する愛はあるの? デリケートに、デリケートに描いているんですよー!と声高に主張してくる無神経な映画って印象でした。
[映画館(邦画)] 4点(2010-09-20 16:25:50)(良:1票)
2118.  エアベンダー 《ネタバレ》 
「これまでのあらすじ」を延々と見せられて、さあ、やっとここからが本編です、って監督の名前が出てきたと思ったら、それがエンドクレジットだった、って感じの映画。これまで贔屓にしていたシャマラン監督ですが、今回は擁護無理。っていうか、東洋テイストだから、ってそれだけのような、シャマランらしきテイストがまるで感じられない映画。とにかく展開早くてブツ切れで、 それをモノローグと大量の説明的セリフでフォローするという、映画的情緒ゼロなダイジェスト版状態ゆえ、ドラマを楽しませようって気はまるでなし。北の水の国のお姫様なんか、唐突に出てきて思い入れもなく退場、みたいな状態だし。火の国の追放された王子だって、もっとドラマティックなキャラな筈でしょ? せめてボウズの大活躍が見られると思っていたら、いちいち微妙な活躍、クライマックスでは壁作って終了・・・。『ライラの冒険』とか『エラゴン』みたいなダメ系ファンタジーの仲間になるとは。シャマランならもう少しなんとかしてくれると思ったんですけどねぇ。東洋趣味だけで娯楽として成立させようとしておりますが、東洋の人間には無効だしね・・・。せめてせめて、役者の顔が印象に残るって程度の事はして欲しかったです。見終わって印象薄いの。いつものシャマランの「やっちゃった!(笑)」じゃなくて、これは「やっちゃった・・・」でしたなぁ。
[映画館(吹替)] 4点(2010-07-23 16:36:16)(良:1票)
2119.  エルム街の悪夢(2010) 《ネタバレ》 
ご贔屓のジャッキー・アール・ヘイリーがフレディを演じるというので見に行きましたが、彼には向いていないキャラでしたねぇ。『エルム街の悪夢』って、ユーモラスな面があるからこそ面白いのだと思っているのですが、このリメイク版は何を勘違いしたか、シリアスなホラーにしちゃってまして。ずっと真顔なフレディってのも困ったもので。オリジナルは夢と現実とが曖昧なままな映画で、ゆえにダークファンタジーとしての側面も持ち合わせていたのですけれど、これはもっとずっと理屈っぽくなって、それが逆にホラーとして「正体が判らない者の恐怖」をスポイルしてしまっていて。その上、魅力の薄い、冴えないキャストからは緊迫したドラマも伝わってきません。最終的にヒーローポジションになる兄ちゃんなんか、フレディ云々以前に、もう最初からボヤ~ンと眠そうな顔だったりして。前作を上回る部分なんて何もなくて、オリジナルだってなかなか見られない映画って訳じゃなく、リメイクする意味が一体どこにあるんだろう?って感じではありました。どこか褒めるところがあるとしたら、ほんの数カット、シネスコにキレイにハマった構図の画があった事くらいですかねぇ。
[映画館(字幕)] 4点(2010-07-02 15:46:12)(良:1票)
2120.  ダーリンは外国人 《ネタバレ》 
原作はアメリカ人の夫との文化の違いから生じる日常の笑いを綴ったエッセイコミック。その淡々とした語り口そのままに映画化する事は困難でしょうから、映画は山あり谷ありの物語になっています。だけど、中盤以降、ダーリンは外国人であるというこの作品のキモ、アイディンティティそのものが消滅してしまっているのはどうした事でしょう? 親に結婚を反対され、二人の仲もぎくしゃくしてって、それは別にダーリンが外国人でなくても成立する物語なんです。男女間の普遍的な物語、ちょっといいカンジのよくあるラブコメディ、それは少なくともこの題材に対して相応しいスタイルではないと思うのですが。漢字オタク、日本語オタクなダーリンという側面も、単発のネタでしか描かれないために、そもそも何が面白いのかが原作を読んでいないと判らないというヘンな映画でもあり。っていうか、そもそも原作は夫婦を描いているのに、この映画では結婚に至る以前の状態を描いていて、だけど違った文化を持った二人がどう知り合い、どう付き合うようになっていったか、ってところに関してはすっ飛ばしてしまっていて、見たいところは全く見せてくれない映画だったりします。『ダーリンは外国人』なのに、ダーリンの事はちーっとも描かず、日本人の側ばっかり保守的で封鎖的で感情を表さず、みたいに内省を促すように描くヘンな映画で困ったもんだなぁ、って。外国人向けの英語字幕付き上映で見たのですが、映画そのものが全く外国の人向けにはできていないので、ちょっと恥ずかしい気がしました。でも、それはつまり私が日本人である事を意識したワケなので、それはそれでこの映画の意味はあったのかな?
[映画館(邦画)] 4点(2010-06-04 21:30:36)
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