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イニシャルKさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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201.  釣りバカ日誌17 あとは能登なれ ハマとなれ! 《ネタバレ》 
メインである石田ゆり子と大泉洋の恋のエピソードがなんか適当に感じるし、だからといって浜ちゃんとスーさんにも見せ場らしいシーンがないので(そういえばいつもの「合体」シーンもなかった。)全体的にあまり楽しめない。このシリーズは特に期待はしていないが、いつもそれなりに楽しんでいるシリーズだけにちょっと今回は残念だった。
[地上波(邦画)] 3点(2023-06-24 22:12:27)
202.  必殺4 恨みはらします 《ネタバレ》 
このシリーズは今まで全く見たことがなかったが、(それでも「ちゃららーん♪」という音楽だけはどこかで聴いて知っていた。)深作欣ニ監督の作品というただそれだけの理由で本作を見た。もしかしたらシリーズについての予備知識がないと面白くないのではと思ったが、独立した1本の深作映画として思った以上に楽しめた。いちばん印象に残ったのはやはりみなさんと同じで千葉真一と蟹江敬三の決闘シーン。同じ深作の「魔界転生」の若山富三郎と千葉真一の対決シーンもすごかったが、本作のこのシーンもそれに負けず劣らずすごい。おかげで映画の見せ場を全部千葉真一が持っていってしまったような気もするが、このシーンに1点プラス。敵の親玉を演じる真田広之もなかなか。音楽も良かった。
[ビデオ(邦画)] 9点(2023-06-22 22:28:32)
203.  乾いた花 《ネタバレ》 
池部良が初めてヤクザ役を演じ、彼が東映任侠映画の常連になるきっかけともなった篠田正浩監督の映画。時代的には東映任侠映画がこれから全盛を迎えようかという時期の映画だが、クールでどこか日本映画ばなれした雰囲気やフィルムノワール的なカッコ良さがあり、どんよりとした白黒の映像も効果的で、独特の味わいを残す作風など完全に東映任侠映画とは一線を画した映画になっているが、そこがむしろ新鮮だったし、繰り返される賭場のシーンは東映作品よりも緊張感があり、見ごたえがじゅうぶん。主演の池部良のヤクザ役を見るのは二度目だったが、やはりカッコよく、青春映画などで見せる爽やかな演技とはまた違った魅力があり、この映画をきっかけに東映から「昭和残侠伝」のオファーがあったのもうなずける話。ヒロインの加賀まりこもこの頃は小悪魔的な可愛さがあり、「月曜日のユカ」でもそうなのだが、白黒だとそれがいっそう映える。一言のセリフもない薬物中毒の男 葉を演じる藤木孝の不気味さも印象的。東野英治郎と宮口精二演じる二人の親分がレストランでスープを飲んでいるシーンのユーモアはどことなく伊丹十三監督の「タンポポ」を先取りしたかのように見えなくもなかった。篠田監督の作品は苦手なものも多いが、本作はけっこう楽しめた映画だったように思う。それに、岩下志麻の出ない篠田作品を見たのは初めてだったのだが、それも新鮮に感じた。
[DVD(邦画)] 7点(2023-06-22 17:56:59)(良:1票)
204.  新・喜びも悲しみも幾歳月 《ネタバレ》 
「喜びも悲しみも幾歳月」の木下恵介監督自身によるリメイク作。オリジナルは10年以上前に見ているが、昭和初期から戦争をはさんだ四半世紀にわたる夫婦の話だった前作に対して、本作は昭和48年(1973年)からこの映画の公開年である昭和61年(1986年)までを舞台にしており、主人公夫婦に最初から三人の子供がいるなど、かなりアレンジされている。とはいえ、灯台守夫婦の年代記という点は同じで前作同様に13年間の出来事が次々に語られていくので、受ける印象は前作とそれほど変わらない。主人公夫婦を演じているのは加藤剛と大原麗子。確かに二人ともうまいんだけど、前作の佐田啓二と高峰秀子の域にはやはり達していない感じ。前作に続いての出演者はいないのだが、中井貴一が出演しているのは前作の佐田啓二に対するオマージュなのだろう。植木等演じる加藤剛の父親が「喜びも悲しみも幾歳月」を10回は見たと話すのは通常のリメイクではちょっとあり得ないことだが、ここにも木下監督の前作に対する思いがこめられているような気がする。(「楢山節考」の企画を通すための頼まれ仕事だったとはいえ。)この映画の植木等はすごくよく、中でも厳島神社を船の上から見るシーンの演技はとくに素晴らしかった。
[CS・衛星(邦画)] 5点(2023-06-22 07:45:16)
205.  少年H 《ネタバレ》 
映画化に少し今更感があるが、90年代末期に話題になった妹尾河童の自伝的小説が原作。戦時中のカトリックの家族が描かれた映画ということで「この子を残して」のような堅苦しくてとっつきにくい映画かと思っていたが、そうでもなくすんなりと見れる無難な反戦映画という印象。戦争という激動の時代を一人の少年の目を通して分かりやすく描いており、降旗康男監督の演出もそつなく丁寧。肇の父(水谷豊)がやたら先見性のある人物に描かれていてやや不自然な気もするが、ひょっとしたら当時本当にこういう人がいてもおかしくはないと思える程度の描写で、お前は未来人かとツッコミを入れるほどの違和感は感じなかった。鬼教官だった男が戦後になって態度が豹変し、質屋になるというのも終戦直後のあの時代ならば普通のことだったのだろうと思わされる。ただ、演じているのがお笑い芸人の原田泰造なのでどうしてもコントっぽく見えてしまい、つい笑いそうになってしまった。この役にお笑い芸人は使わないほうが良かったのではないか。その他、戦争が終わったことで突然世の中が変わってしまったことに対する肇の怒りももう少し掘り下げて描くべきだったと思う。「火垂るの墓」を思い出すような神戸空襲のシーンで父親のミシンを運び出そうとするシーンは感動させようというのが見え見えで少々冷めてしまった。でも、その後の焼け野原と化した町に立った父親の無常感はよく表現できていたと思う。最近では世間的には「相棒」の杉下右京のイメージが強い水谷豊なのだが、あまり「相棒」を見たことがないせいか、ハマっている云々は別にして特定の先入観なくこの父親役を見れたのも良かった。リアル夫婦の夫婦役共演もさほど変な感じはない。ただ、映画として全体的に考えてみるとドラマとしての物足りなさや中途半端さを感じてしまうのも事実で、もう少し深みがほしかったところか。しかし、子供向けの教材戦争映画としてはこれくらいがちょうどいいのかもしれない。最後に、あまり好きな監督というわけではないのだが、本作が高倉健という相棒を失った降旗監督の遺作にならないことを願う。
[DVD(邦画)] 5点(2023-06-19 18:54:29)(良:1票)
206.  ゴジラVSデストロイア 《ネタバレ》 
当時、CMでデストロイアを見た友達が「プレデターが巨大化したような姿だ。」と言っていた。劇場で本編を見てみると、繁殖したプレデターいやデストロイアが石野陽子を襲うという「エイリアン2」のようなシーンがあって失笑。1作目の映像が映画館で見れたのは今となっては貴重な体験だが、怪獣の造形も作品の出来自体も悪い映画だった。
[映画館(邦画)] 3点(2023-06-15 22:49:50)
207.  ゴジラVSメカゴジラ
昔のシリーズを知ってたら、高島忠夫の特別出演は嬉しいものがある。しかし、ストーリーがいかにも子供だましという感じ。当時小学生で、割と楽しんだ思い出があるので5点。
[映画館(邦画)] 5点(2023-06-15 22:48:07)
208.  ゴジラVSモスラ
当時はまだ小学生でゴジラが大好きだったし、ビオランテ以来の新怪獣登場にも燃えたものだが、さすがに今見ると普通。小美人はやっぱりハモッて欲しかった。
[映画館(邦画)] 5点(2023-06-15 22:47:12)
209.  ゴジラVSキングギドラ
初めて劇場で見たゴジラ映画がコレ。当時は小4だったので、かなり楽しんで見た覚えがある。当時はほんとうにゴジラが好きだった。
[映画館(邦画)] 5点(2023-06-15 22:46:36)
210.  ゴジラ(1984)
総理大臣役の小林桂樹はじめ、金子信雄、小沢栄太郎、加藤武、佐藤慶・・・。みんな好きな俳優だけど怪獣映画に出てるとすごい違和感を感じる。あとヒロイン役の沢口靖子の芝居はどうにかならんのか。
[ビデオ(邦画)] 3点(2023-06-15 22:45:13)
211.  あげまん 《ネタバレ》 
伊丹十三監督の映画のヒロインといえば自らの妻でもある宮本信子だが、本作では付き合う男たちの運気を上げるあげまんと呼ばれる女性を演じていて、伊丹監督が自分の妻はこんなに魅力的なんだぞという声が聞こえてきそうだが、主人公のナヨコを軸に見るとこの主人公がはたから見るとそこまで魅力的に感じないし、いくら伊丹監督の作品とはいえ、宮本信子(役者自体は決して嫌いではないのだが。)がこういう役を演じるのはミスキャストのようにも思え、ナヨコの男性遍歴の部分だけ見ると伊丹監督が自分の妻を賛美するだけの映画に終始していて、伊丹監督らしいキレはあまり感じられない。しかし、政界の内幕ものとして見るとけっこうリアルに描かれていてそこそこ面白いものになっていてそこはいかにも伊丹監督らしい。でも、伊丹監督の映画の中ではやっぱり凡作の印象が強く、ラストもなんか物足りなさが残った。津川雅彦の役名が鈴木主水というのは劇中でもナヨコが侍のようだと指摘しているように必殺シリーズの中村主水(藤田まこと)を名前を聞いただけでつい思い浮かべてしまうが、ひょっとしたら津川雅彦が必殺シリーズの常連であることを意識しているのかもしれない。初めて見た時もそうだったのだが、総理役でワンシーン出演の東野英治郎がかなり老いを感じさせていて、もちろん役の上だけかもしれないが、ひょっとして晩年の本人もこんな感じになってたのかなとつい思ってしまった。(2022年7月30日更新)
[DVD(邦画)] 5点(2023-06-11 16:07:37)
212.  座頭市二段斬り 《ネタバレ》 
シリーズ10作目。シリーズの中でも出来はあまりよくないほうと聞いてたけど、なかなか楽しめた。ラスト近くで敵に囲まれた三木のり平が座頭市のマネをしながら立ち向かっていくシーンは笑ってしまった。ただやはり用心棒役の加藤武にあまりすごみが感じられないのが残念。
[ビデオ(邦画)] 7点(2023-06-10 22:35:30)
213.  明治天皇と日露大戦争 《ネタバレ》 
明治天皇を主役に日露戦争を描いた新東宝初のカラーかつシネスコの大作映画。(日本映画全体でもシネスコ映画は2作目だったとか。)先週に「二百三高地」を見たので本作もとりあえず見てみた。「南極物語」や「もののけ姫」、「千と千尋の神隠し」と同じく日本映画史上空前の大ヒット作だそうだが、戦後12年しか経っていない時期というのは、まだまだ戦争の記憶が生々しかったころだと思うのでこの映画がそういう大ヒットを飛ばしたというのはやはり少し不思議な感じがするのだが、勝ち戦を描いた映画を見て暗い時代を忘れようという人が多かったのではないかと感じる。俳優が演じる天皇が初めて映画に登場するというのも大きかったのだろう。アラカン演じる明治天皇は「二百三高地」で三船が演じる明治天皇と比べると、三船の明治天皇があくまで俳優その人だったのに対し、本作の明治天皇は俳優その人ではなく、ちゃんと役としてその偉大さを感じることができるし、戦場の兵士たちを思って夏でも冬服を着ていたなんてエピソードなども、かなり美化されているのかもしれないが、人間味のある描き方をされていたのが印象的だったし、もちろんアラカンもハマっている。天皇の描写以外はひたすら日露戦争の顛末に終始していて、戦場に駆り出される兵士たちのドラマが描かれないのはちょっと物足りなくもなく、前半の旅順での戦闘シーンがダイジェストのように見えてしまうのは「二百三高地」を見たばかりといのもあるのだろうなあ。逆に終盤の日本海大海戦のシーンのほうがスペクタクルとしては見ごたえがあった。このシーンで「軍艦マーチ」が流れて古澤憲吾監督の映画みたいだと思っていると、古澤監督は本作を手掛けた渡辺邦男監督の助監督を過去していたことがあると分かり、なるほどと感じる。「二百三高地」は公開当時、戦争賛美の右翼映画という論評もあったみたいだが、その傾向は「二百三高地」よりも20年以上前の作品である本作のほうが感じられるような気がする。とくに「勝った!勝った!」と浮かれたまま終わるエンディングは敗戦国の映画とは思えず、愕然とさせられた。なので、あまり高い評価はできない。「二百三高地」にも出演していた丹波哲郎と天知茂が本作にも出演しているのが面白いが、おそらく偶然だろう。
[DVD(邦画)] 5点(2023-06-06 21:26:18)
214.  陸軍中野学校 密命 《ネタバレ》 
シリーズ第4作。今回は次郎(市川雷蔵)が冒頭いきなり逮捕され、憲兵に拷問されるという衝撃の展開によるいつもと違う幕開けだが、それは拘留されている今回の敵であるキャッツ・アイとつながりのある高倉(山形勲)と接触するための作戦だったのだが、その詳細を事前に次郎に伝えない草薙(加東大介)の敵を欺くには味方からと言わんばかりの巧みさに感心させられると同時に彼の次郎に対する絶対の信頼感というものも感じることができる。さて、そんな今回は国際スパイ(英国諜報部というのがなんか007を意識してるみたいだけど。)が敵ということでスケールも大きくなり、このシリーズではよく出来た脚本になっていて1作目に次いで面白かったし、失敗した後輩スパイ(山下恂一郎)に次郎が自決を迫るシーンの雷蔵の演技など鬼気迫るものがあり、思わずドキドキして見入ってしまう。でも、それだけにラストはちょっと急展開すぎてご都合主義的なものも感じてしまったのはちょっと残念。ヒロインを演じる高田美和の可憐さと野際陽子の若さ(でも野際陽子、見た目的にはそんなに変わってないような気がする。)が印象的。
[DVD(邦画)] 6点(2023-06-04 14:40:14)
215.  陸軍中野学校 竜三号指令 《ネタバレ》 
シリーズ第3作。今回はいよいよ上海での次郎(市川雷蔵)の諜報活動が描かれるわけだが、もちろん国外ロケではなく、登場する上海はセットによる再現。でもそんなことがあまり気にならないほどセットが作り込まれているのは大映らしいし、主演の雷蔵はもちろんヒロイン役の安田道代をはじめ、中国人を演じる俳優陣がちゃんと中国語を話しているのも良い。(ただ松村達雄だけはイントネーション含めて全部日本語で風貌も中国人に全く見えず、最後までいつもの松村達雄だったのはちょっと残念。)3作目ともなると雷蔵演じる次郎もそうだが、シリーズとしても板についてきた感じがあって安心して見ていられるし、草薙(加東大介)から提供されるメガネや万年筆といった小道具を次郎が駆使するのも前作よりもさらにスパイ映画らしさが増した感じがして面白い。(こうしてみると草薙は007のMとQ、両方の役割を持っているんだなと分かる。)今回は中国人に扮して関所を通り抜けるシーンがハラハラさせられるが、次郎の変装はやはり巧みで見事。この変装シーンはシリーズ毎回の見どころで、また雷蔵だからこそ様になっている。1作目からずっと出ていた杉本(仲村隆)が殉職してしまうのは悲壮感があり、またそれによって彼らの目的が果たされるわけではないというところにやりきれなさがありスパイという仕事の無情さがよく出ていたのがけっこうリアルで印象に残る。
[DVD(邦画)] 6点(2023-05-30 17:48:33)
216.  陸軍中野学校 雲一号指令 《ネタバレ》 
シリーズ第2作。前作で中野学校を卒業し、任地へ向かった次郎(市川雷蔵)が列車の中で草薙(加東大介)から別の指令を受け引き返す冒頭はやや拍子抜けしてしまうものの、新型砲弾をめぐる攻防が描かれていてスパイ映画らしい内容になっているし、次郎の母親のその後についても触れられるところは前作とのつながりも感じさせてくれて良く、全体的に地味な印象を受けるものの、続編としてはまずまずといったところ。雷蔵演じる次郎も相変わらずクールでカッコよく、それでいて商人に変装して敵に近づくシーンなどは彼ならではの芸達者ぶりが堪能できて、まさに雷蔵の魅力が詰まっていて、やはりこのシリーズの魅力は主演の市川雷蔵自体にあるのだと早くも2作目にしって感じることができる。スパイアクションものというよりはミステリー要素が強く、刑事ドラマのような雰囲気があるのもまた良い。ツッコミどころも多い映画ではあるが、それも微笑ましく見ていられる。でもやっぱり、次郎に病気の母親の見舞いに行くように促す草薙はさすがに違和感があり、いくら演じているのが加東大介とはいえ、こんな人情派なスパイ組織のリーダーはいないだろうと突っ込まずにはいられず、この部分だけで前作ではそれほど感じなかったミスキャスト感が思いっきり出てしまっているのが残念。前作の増村保造監督に続いて今回は森一生監督が手掛けていて、この二人がこの翌年に雷蔵の「ある殺し屋」の脚本と監督をそれぞれ手掛けるのはなにか感慨深いものがある。
[DVD(邦画)] 6点(2023-05-28 16:50:09)
217.  どうぶつ宝島 《ネタバレ》 
「宝島」をタイトルの如く登場人物の大半を動物に置き換えて子供向けに脚色した東映動画のアニメ映画。ストーリー自体はシンプルだが、全体的にコミカルでキャラクターもよく動き、とても楽しく素直に面白かった。若き宮崎駿がアニメーターとして参加しているだけでなく、アイデア構成も担当しており、そのためか実際は違う監督の作品にも関わらず冒頭から宮崎駿が監督した作品かのような雰囲気があり、ヒロインのキャシーがナウシカ、ブタのシルバー船長はポルコをそれぞれ思わせる風貌だったり、そのシルバー船長が率いる海賊の雰囲気はドーラ一味やマンマユートの雰囲気によく似ていて、それだけでなく登場人物たちがみんな憎めなく魅力的に描かれていて見ていてとても気持ちがいいのもいかにも宮崎アニメといった感じで、この時点で既に宮崎駿の才気を感じることができ、まさに宮崎駿、ジブリの原点を見ているようで、その意味で貴重な作品と言え、また本作が宮崎駿の処女作といっても過言ではないだろう。
[インターネット(邦画)] 7点(2023-05-21 13:51:59)
218.  大菩薩峠(1966)
仲代達矢が机竜之助を演じる岡本喜八監督の「大菩薩峠」。大映の三部作を先に見てるため、これ一本で終わってしまう本作にはストーリー面でやや物足りなさを感じるものの、壮絶な戦闘シーンと仲代の不気味な存在感がとても印象的で、大映版とは違った面白さのある作品になっている。黒澤明監督の「用心棒」と「椿三十郎」で三船の主演作に敵役で助演していた仲代だが、本作では三船が仲代の主演作に助演しているのが面白い。二つとも好きな映画だものだから、本作でも二人の決闘シーンをつい期待してしまったではないか。
[CS・衛星(邦画)] 7点(2023-05-20 16:27:14)
219.  蘇える金狼(1979)
「殺人遊戯」と「処刑遊戯」の間に作られた村川透監督、松田優作主演の角川映画。大作だけあって遊戯シリーズより金がかかっていて、全体的に派手な印象で、松田優作に加え千葉真一、岸田森、小池朝雄、そして「探偵物語」でいい味を出していた成田三樹夫とキャストも豪華。このキャスト陣を見ているだけで楽しめる映画である。中でも暗殺者を演じる岸田森が印象的だった。でも、全体的に見ると少し冗長な印象があるし、村川監督の演出も遊戯シリーズ同様にテレビドラマっぽい。ラストの空港のシーンは確かに印象に残るけど、あのシーンは別に無くてもよかったような気がしないでもない。松田優作は相変わらずカッコつけてはいるが、それがあまり鼻につくことないから不思議。(「処刑遊戯」ではカッコつけてるのが気になってしまったが、本作ではそういう事はあまり感じなかった。)でも個人的にはこの映画では共演者である成田三樹夫や岸田森、千葉真一のほうが松田優作より魅力的に思える。
[DVD(邦画)] 5点(2023-05-20 14:00:22)
220.  伊賀忍法帖 《ネタバレ》 
角川が「魔界転生」に続いて山田風太郎の小説を映画化した作品。本作も「魔界転生」のような雰囲気があり、二匹目のドジョウを狙って作られた映画なのだなとまるわかりなのだが、いうほど面白くなくはないとは思うものの、「魔界転生」と比べるとインパクトがなく、だいぶ落ちる印象があるし、二番煎じ感も強い。とはいえ、悪役となる五人の妖術師はしっかりキャラが立っていて、この後、「超電子バイオマン」でも悪役を演じることになるストロング金剛の存在感が中でもやたら際立っていて印象的だった。反対に佐藤蛾次郎は源ちゃんのイメージが強いせいか、頑張ってはいるんだけど、妙な違和感が最後まであった。それよりも「ラストサムライ」以前の福本清三がチョイ役でなく本格的に悪役として出演しているのがこの当時の作品としては意表をついていて驚かされるし、また同時に妙に嬉しくもある。中尾彬はだいたいいつもこんな感じなんで安心感を持って見ることができた。(千葉真一も。)ただやはりそんな個性的な悪役たちがあっさり倒されていくのはもったいない気がする。これがデビュー作の渡辺典子は薬師丸ひろ子や原田知世とともに角川三人娘と呼ばれるアイドルであるが、三人の中では映画よりもテレビに出てるイメージがいちばん強い。映画では「セーラー服と機関銃」や「時をかける少女」のような代名詞的な代表作が見当たらず、角川のアイドルとしてはあまりブレイクできなかったみたいだが、ルックスは良く、それが少し不思議に感じる。
[DVD(邦画)] 5点(2023-05-19 19:44:06)
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