201. アポカリプト
《ネタバレ》 キ○スト様をフルボッコした映画から3年。 その血なまぐさい衝撃を今度はマヤ文明で!? これは現代のエルトポであろうか? どの場面を切り取っても正に神。まるでナショナルジオグラフィック! 迫力がすごい。並みの映画とはスケールが違う。これが映画だ!とでもいうかのようだ。 並みの映画は反省するしかない。 映像の中に神が宿る映画を久々に見た。 当時の恐ろしい儀式の再現度は神がかり。 博物館や図鑑でしかなかなか見ることのできない文明をハイクオリティーで映像にしただけで資料的価値と意義がある。 なんだか違うと思うけどパゾリーニのアポロンの地獄を思い出した。 この映画は人の原始の美しさ、勇敢さ、そして野蛮さを体感することができる。 音楽が非常に良い。 疫病の巫女少女は印象に残る。 お腹がキリキリと痛むような人間の腐敗ぶりと暴力はパッションに通じるかも? 人間と自然の迫力は僕の知る映画では頂点に近い。 [DVD(吹替)] 8点(2012-12-28 23:15:55) |
202. ヘンリィ五世(1944)
《ネタバレ》 デパートに買い物に行ったらシェイクスピア名作映画集ってのが500円で売ってたから、 そのうちでもっとも大作っぽいものを選んで買ってみた。 シェイクスピアの文章は難しい。 だから映画の字幕でも読みにくい文章が結構あったけど、 シェイクスピアの名言ともいえそうな素晴らしい言葉も多かった。 若きイギリス国王ヘンリィ五世の、皆を率いる王としての在り方が素晴らしいと思った。 なんとなく高貴で高尚な感じの戦争映画で、最近の映像効果でコテコテの戦争映画よりも面白いかも。 衣装もセットも楽しめて、音楽は素晴らしく、戦場面は土臭くも迫力あり規模が大きいと感じる。 原作は未読。劇場のシチュエーションから始まる物語は観客をひきつける効果あり。 また非常に凝っている。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-28 23:13:36) |
203. ナショナル・トレジャー
《ネタバレ》 なかなか面白いです。 タイトルだけでワクワクする感じなんですが。 音楽もいいですし。 謎が謎を呼ぶミステリーが面白いです。 そして犯人たちは何となくお利口なんですね。 そんな犯人と主人公らの協力関係がなんとも面白いです。 父さんがいいですね。「20年も無駄にした」とかいっておきながらやっぱ黙ってられないんだなぁみたいなところが。 最近の映画はオタクな青年も大活躍するらしいです。 そこは今まで愉快な黒人のポジションじゃなかったっけ。 ダヴィンチコードで築いたミステリーのジャンルで フリーメイソンという誰もが魅了される謎をテーマにした映画として、 エンターテイメント性もミステリー度もあって良かったと思います。 [DVD(吹替)] 7点(2012-12-28 23:08:23)(良:1票) |
204. メリーに首ったけ
《ネタバレ》 とっても面白かったです。 どこまでモテない男の気持ちを分かってる映画なんだ!なんて僕なんかは思っちゃいますけど。 ギャグも面白くて笑えました。 この映画のメリーに見るのは初恋の女性のイメージでした。 それで現実ではなかなか上手くいかないところを映画でやってるのが醍醐味でした。 その分だけ他はブラックですが。 何とも毒のありそうな笑いが良い感じです。 とくにチャックに挟んじゃったところが面白すぎて仕方ないです。 キャメロンディアス相変わらず可愛美しいです。 美しい女性に恋する方法も十人十色だと思いました。 誤解を恐れずに言うなら、学園のマドンナの弟がこんなに身ちゃんなわけがない。 [DVD(吹替)] 7点(2012-12-28 23:05:18) |
205. キャットウーマン
《ネタバレ》 猫好きを魅了するミステリアスなオープニングムービーが秀逸気味。 猫という神秘的な動物に魅了され続けてきた人間の歴史だ。 その猫の神秘さと女性のセクシーさはたぶん相性が良い。 ずっと昔からあったかもしれない女性が美を巡る壮絶な物語。 でも社長夫人はババァだから若い乙女に美で張り合おうなんて図々しすぎ。 嫉妬深さと現実逃避さが醜い。まさに悪女。 野生の力を借りたヒーローアクションもの。 猫好きな陰謀が平均点+1点くらいありそうですが自分も猫好きなので+1点差し上げます。 バスケシーンは大人気ないなぁと思いました。 セクシー・アクションをスタイリッシュな映像と織り交ぜて見せているところが良い。 スピード・アクションが非常にエロス。 正直、外人のセクシーさって強すぎてどうも自分はキモく感じてしまう。 もし外人女性好きでボンテージファッション好き、さらにSM鞭プレイ好きならこの映画はおススメです。 銀行強盗の場面は少しだけマスクみたいだ。 全然違うけど復讐劇と、夜のビルの飛び移りは少しクロウみたいだ。 主人公の同僚は日本語吹き替えだと良いキャラしてる。 2年ぶりの鑑賞です。2度目の鑑賞だったけど楽しんで観れる作品だった。 [DVD(吹替)] 6点(2012-12-28 22:41:34) |
206. シザーハンズ
《ネタバレ》 ダークファンタジーの最高峠。 ティムバートン監督の真骨頂。 悲しすぎるラブロマンスに心を揺さぶられる。 シザーハンズエドワードの優しさに感動した。 無垢な人間が怪物になってしまうのは他人の悪意が原因であると思う。 どことなくデイビッドリンチ風な感じもしたのは僕だけだろうか。 町の変な感じが良い。 まるで機械のシステムで動いているようなシュールさが不思議で何とも言えない。 カラフルな家々はおもちゃの家のようで不思議だ。 そしてその家々とは雰囲気のかけ離れた古城のギャップに驚かされる。 この効果のセンスはティムバートン天才的だ。 そしてティムバートンは村の人たちの両面性というか正体を上手くとらえていると思う。 最初は心の未発達な怪物が人々の愛と優しさに触れることで徐々に才能と人間性を開花させてゆく話だと思った。 しかししょせん平和なところの人の集まりとは悪意の渦巻きでしかないとこの映画を見てると思えてしまう。 怪奇映画な雰囲気が楽しい。 「カリガリ博士」のチェザーレのような歩き方、「吸血鬼ノスフェラトゥ」のような影、「ドラキュラ」の古城、「呪われた町」のような設定、 「エレファントマン」のように綺麗な心を持ち芸術性に富んだ感性、 「フランケンシュタイン」のような人造人間とそれから終盤で村人が結束して怪物を追いつめる場面、 そして怪奇映画名優ヴィンセントプライスの演技、 などなど過去の怪奇映画からの影響が怪奇映画ファンをうならせる。 優しさと悲しさと幻想性の相性がみごとぴったり。 残酷さに裏打ちされてるがこんな美しいお伽噺はない。 美しい感性を持つシザーハンズエドワードを追いやったのは他人の悪意と嫉妬でしかない。 しかしエドワードは愛する女性から告げられるある言葉を聞くために神様が彼を地上に落としたのだと思う。 その言葉を聞けただけで彼は報われたと思う。 雪の舞う中で踊る美女キム。ダークファンタジーをいくつか見ましたがこれほどロマンチックで美しい場面はない。 10年ぶりくらいの鑑賞。こんな素敵な作品をどうしてもっと観なかったのか自分は。 [DVD(吹替)] 9点(2012-12-24 17:19:05)(良:2票) |
207. グリンチ(2000)
《ネタバレ》 クリスマスに家族で見るのに非常に良い映画だと思う。 まるでディズニー映画のようにファンタジックなクリスマスをみせる。 ティムバートンの映画みたいなダークファンタジーも楽しい。 クリスマスの楽しい雰囲気を描き出すが、 クリスマスに孤独な人の心情もうまく表してる。 そこら辺がホームアローンとかぶるような。 グリンチは日本でいうバイキンマンかもしれない。 女の子が可愛いし、町中の人が亜人みたいな特殊メイクしてて面白い。 家族向けであり、子供向けといわれる内容だと思うけど 変な話こういう映画見て感動できる自分で良かったと思う。 最高のクリスマスファンタジー。(2回目の鑑賞) [DVD(吹替)] 7点(2012-12-24 01:11:37) |
208. 三十四丁目の奇蹟(1947)
《ネタバレ》 素晴らしい映画だった。 クリスマスの精神、そしてサンタの心を描いた傑作だと思う。 現実しか見ないでお伽の世界を下らないものとする親子がサンタと交流することで 心動かされてゆくところがいい。 ささやかな優しさのにじみ出る感動の物語。 夢を持つこと、また夢を信じたいという気持ちの大切さに気づかされる。 自分を強く信じまたそれを自覚する者は勝利し、 真実と自分を偽り妄想によって他人をも貶めようとした人間は負ける。 ファンタジーが大々的に立証されることで得られる希望。 クリスマスの奇蹟に心温まる。 人の頑なな心を解く感動作。 [DVD(字幕)] 8点(2012-12-24 00:48:16) |
209. ザ・ギニーピッグ2 ノートルダムのアンドロイド
《ネタバレ》 伝説の和製スプラッタシリーズ5作目。 酷くて見れた映画ではないです。 キチガイコビトは病床にふける姉を治すため日々洋館に籠り動物実験を続けます。 やがてそれは人体実験へと変わり、狂気をていしていきます。 内容は背むし男がフランケンシュタイン博士の真似ごとをするという感じで、 どことなくゴシック趣味な感じがします。 若い女性の死体を解体して各パーツごとに開発してゆく過程はまぁ変態的な愉しさを感じますが。 滅多刺しにするシーンは長いし効果音が酷いです。 他にコビトが自分をはめようとした男を実験台にする場面がありましたが 実験の過程で徐々に腐敗、崩壊してゆく様は汚いです。 洋館と廃墟の感じはちょっと良いですが、ただただ暗いです。 [DVD(邦画)] 2点(2012-12-19 23:57:22) |
210. ザ・ギニーピッグ マンホールの中の人魚
《ネタバレ》 「マンホールの中の人魚」という美と酷を表したタイトルのセンスが光る。 奥さんが出て行った孤独な画家。 彼は一人、マンホールの下にある下水道でひっそりと様々な幻想に浸る。 その下水道にはかつて男が遊んだ綺麗な川があった。 そこには男が失ったもののすべてがあった。 そこで男は美しい人魚に出会う。 人魚は汚水のために病気になっていた。男は自分の家でその人魚を看病することにした。 人魚は画家に自分の姿を描いてほしいと懇願するのだった。 やがて禁断の人魚の飼育がはじまる?といったなんとも都市伝説風味とゴシックロマン?漂う物語。 ここまでは。 家のバスタブで人魚を飼育する妙にエロスな光景は束の間だった。 徐々に人魚の病気は進行し、バスタブの中で美しい人魚の姿が腐ってゆく様の恐ろしさ。 それは憧れの破壊である。 腫物は全身に広がり、虫が皮膚を這いまわり、うずく腫物から続々と虫が湧いてくる。 吐血し、虫のゲロを吐き、断末魔の叫びとともに体をのけぞり全身から膿を噴き出す。 抜けかけた毛を振り乱し肥大し腐った目玉が飛び出る。 無数の虫!虫!虫! そのグロさ、そのおぞましさたるや世界一! これぞまさにジャパニーズキチガイ人魚伝説。 それはなんとなく手に負えない珍しい動物を飼うときの不安と恐怖に近い。 (ちょっと前に読んだ日野日出志の漫画「地獄のどくどく姫2巻」の内容と少しだけかぶる) おぞましい膿やただれた皮膚の表現は人間が川に流した生活排水によるものとして描かれる。 恐らくこの映画の人魚は破壊されゆく自然の象徴なのだ。 下水道がかつては美しい川だったころの風景画と並行して人魚の腐敗が描かれてゆくのは、 環境問題の提起でもあると感じる。 昔の思い出や美しい風景が崩れてゆく様を人魚の腐敗で表してるのだと思う。 狂気を漫画で描かせれば右に出る者はいない 日野日出志のキチガイグロ表現にかける情熱は映画でも本物。 この映画を超えるグロテスク、他の映画になし!といっても全くの嘘にはならないはず。 グロさだけでいうとこの作品は神がかってる。 ちょっと蓮コラを思い出した・・・ さて人魚の正体とはいったい?はたして結末は・・・ この作品はギニーピッグの中でも傑作のにおいがする。 しかし絵具まみれの虫の大群は見るのもキツいし、虫だって気の毒だと思う。 [DVD(邦画)] 5点(2012-12-19 23:57:18) |
211. 続・世界残酷物語
《ネタバレ》 たぶん8年ぶりにヤコペッティの残酷シリーズを見た。 人間なんて死ねばいいのにといったドキュメンタリータッチの映画だ。 残酷というよりも世界の奇妙なところをとりあげているみたい。 作品に漂うなんともおかしな雰囲気が結構好き。 語りは開始早々皮肉たっぷりだ。 半分ヤラセみたいな感じもしますが。 カメムシを生地に包んで食べる場面や、ユダの死体(のお菓子)を貪って食べる場面では エルトポ以来の衝撃と荘厳さがある。 教会の集団ヒステリーがかなり良かった。 子供に器具を取り付けて体を変形させる虐待などを見るとどんよりと重い気分になる。 モンド映画って言葉をこの映画で初めて知った。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 23:32:13) |
212. 世界残酷物語
《ネタバレ》 ヤコペッティの世界残酷物語を久々に鑑賞。 モンド映画の原点といわれるだけある。 過激なシーンが多く崇高に感じる場面もある。 様々な人間や文化を交互に見ることで神の視点とはいわないまでも ユニークな視点で物事を見れるのは面白い。 また価値観とはいろいろであると感じさせられる。 インチキかもしれないけど当時の風俗を湾曲させて面白くやっているので その時代がユニークに表れてるみたいで面白い。 残酷さだけではなく人間のおかしな部分に着目した感じ。 素敵な人間もいるけど、鑑賞後の後味は救いようのないものだった。 [DVD(字幕)] 7点(2012-12-19 23:30:51) |
213. 恋する幼虫
《ネタバレ》 なんか変な映画だ。 いつか見たイタリアンホラーのようなオープニング。 目玉をいじくる行為、傷口から触手が、、、変態すぎ。 技巧も何もなく、やってることはバラエティー番組のVTRと同等かそれ以下。 グロ系の純愛もの。 吸血鬼やエイリアンみたいな感じで、 ストーカー行為やカルト宗教、それら人を食い物にする存在をクリーチャーと同等に描いているみたい。 吸血行為の恍惚感は伝わってくる。 この映画のグロ表現はエロスな描かれ方だ。 そして五目あんかけが厭らしい。 B級女優、B級男優が独特なエロさと変態さが漂っていい。 普段の映画とは違うマニアックな面白さがあり、しょうがない映画にもかかわらず最後まで見てしまった。 グロいのにほのぼのするラストの辺は非常に気色悪い。 [DVD(邦画)] 3点(2012-12-15 23:10:35) |
214. ギニーピッグ 悪魔の女医さん
《ネタバレ》 ギニーピッグ4の内容はオムニバス形式です。 悪魔の女医さんピーターが患者の変な奇病を治療?していくブラックコメディ。 スプラッタもありますが、「1」のような暗さは皆無です。 とにかく奇病がアホらしくて笑えます。 面白いんですが、このナンセンスさをどう評価したらいいのか困ります。 一番印象に残るのは人肉の試食会。モンド映画みたいで、社会とのズレがたまりません。 悪名高いギニーピッグシリーズですが、 ピーターをはじめ久本雅美さん 、柴田理恵さん、こぶ平、竹中直人など豪華俳優陣を見ると、 ぜんぜんアングラって感じがしません。 まぁ当時はこの方たち皆さんアングラ劇団の団員か何かだったのでしょうけど。 エンディングの”地獄のパイ投げ”ですが 血の塗料が耳に入ったら中耳炎になっちゃうと思います。 見終えた後、ピーターの地獄の診察に掛かってみたいような、みたくないような、、、そんな感じです。 [DVD(邦画)] 4点(2012-12-15 23:02:57) |
215. ギニーピッグ 戦慄!死なない男
《ネタバレ》 ファミコンやアニメ、音楽が好きなごく普通のオタク会社員だった男。 しかし大都会の中、会社にも人間関係にも溶け込めない男は精神に異常をきたし、アパートの自室にこもって自殺を図ります。 しかし男の体にはある異常事態が起こっていました。 ギニーピッグ3は”何をしても死ねない男”。 最初は暗い物語だと思ったんですが、なんですかこの明るさは。 スプラッタはグロいんですが、最後はサイコ―の爆笑コメディになってます。 前作、前々作での悪名を挽回するかのように笑いを誘ってきます。 「ギニーピッグってそんなに悪じゃないぜ」と、ダジャレの連呼で親しみやすさをアピールします(でもグロい)。 後輩は人が良いです。 後輩は何気に先輩が大好きみたいです。 この後輩が後半でかなり笑えます。 OL役に柴田理恵さんが出てます。 みんなから忘れられた男は自分の体をバラバラにすることでみんなから優しくされたみたいです。 健康な体を持て余し自室に籠っていた男は、首だけになってやっと「明日からオレ絶対に会社行く!」って、面白すぎます。 あと、パンクロックがなんかカッコいいです。 [DVD(邦画)] 4点(2012-12-15 23:02:47) |
216. ギニーピッグ2 血肉の華
《ネタバレ》 ホラー漫画の鬼才”日野日出志”が監督した映画です。 この”ギニーピッグ2”は1作目よりも面白いというか、クオリティが上がってます。 内容は、誘拐した女に薬で快楽の夢を見させ、 女が快楽の海に溺れている間、生きたまま身体をバラバラにしていくというもの。 このとき女に苦痛はありません。 錐で一撃喰らわせたときの女のビクンという反応が妙にエロティックでした。 残酷さの中にあるエロスには惹かれるものがあります。 この作品のもう一つの注目すべき点は男優の落ち武者です。 面白いキャラクターで更に美声です。 彼の”コレクション”と”地獄の子守歌”の場面では、観客はまさに地獄を体感するでしょう。 虫などの汚い描写が多くて非常に見辛い点があり、とてもエンターテイメントと呼べる代物ではありません。 内容もまた危険なもので、殺人にエクスタシーやカタルシスを見出している点は問題なのかもしれません。 日野日出志ファンとしてはもっと評価したいのですが、世間的なことを考えて少し低めの点数を付けます。 ちなみに”チャーリーシーン”はこのビデオを本物のスナッフビデオと勘違いして警察に通報したらしいのですが、 たぶんわざとでしょう。 ちなみに宮崎勤がこのビデオを所有したことが週刊誌で報道されましたが、 実際に彼が所有していたのはコメディ色が強い「ギニーピッグ4 ピーターの悪魔の女医さん」だったと以前ウィキ×ディアに書いてありました。 ちなみにDVDはドイツからの輸入品。 [DVD(邦画)] 3点(2012-12-15 00:03:25) |
217. ギニー・ピッグ 悪魔の実験
《ネタバレ》 こりゃ酷い映画です。 もう映画とは呼べません。 悪意だけで作られたような感じです。 作品の感じは、昭和の裏AVを見た感じに近いです(そんなの見たことありませんが)。 しかし徐々に暴力性がエスカレートしてスナッフフィルムに。 ただひたすら女性に対する拷問が続きます。 とても冗談にならない笑えない内容です。 この映像、見てるだけで自分が犯罪者な気分になる非現実感がなんともいえません。 ホントにひどい映像ですが、 「最も不快な映画を作る」というどのホラー映画でも成しえないコンセプトを この映画はある意味で達しています。 アンダーグラウンドでしかないというのはある種の魅力ではありますが。 これは自己満足な映像作品では成り立っても、映画として大衆に評価されるべきものではありません。 仮にこれで欲求が満たされる人がいてもエンターテイメントとしては確実に失敗。 世に出てはいけない映像№1です。 大したことはしていないのに不快感は物凄いので、 2度と見たくない映画の1位です。 この映画は海外の「スナッフ」という映画のパクリなのでしょうか。 世界一危険なトラウマ映画です。そこに魅力はないです。 フリで高得点付けて「自分は度胸あるぜ」みたいにやりたかったんですが、それは無理でした。 《追加》しかし特撮的にはプロ意識を感じます。メイキングを見ましたが 女性は目を開けたまま顔の型取りをされたそうです。そんなこと自分には出来ません。 ドイツからの輸入DVDで鑑賞しました。 [DVD(邦画)] 1点(2012-12-15 00:03:14) |
218. 007/慰めの報酬
《ネタバレ》 なんでも出来ちゃう男ってあんま好きじゃない。 だからか知らないけど007シリーズってあんま興味ない。 でも全然知らないのもマズいと思ったので見てみることにした。 これだけシリーズが続く秘訣は何か知りたいし。 007シリーズがこれで初めてじゃないけど。 褐色女はセクシーだ。フィールズもセクシーだ。 それはボンドがセクシーだからか。 でもボンドって接着剤の名前だ。 悪党のボスが素晴らしくキレた様子だった。 最新機器のタッチパネルを意識した操作が嫌だ。 時代とともにカッコよさも違ってくるので、 最近のアクションの主人公は最新機器もスマートに使いこなせないと話にならないらしい。 ちょっと流行りのフリーランニング風アクションが楽しい。 序盤で銃をどちらが先に手にするかというアクションが少ししつこいと感じた。 「ここが見せ所」という意気込みが伝わってくる。 他にも動きの激しいアクションが楽しめた。 あんま分かんなかったですが、セクシーな男が招く不吉さというか、 そういうものを招いてしまう影響力?なんか痺れる。 [地上波(吹替)] 6点(2012-12-05 23:21:37) |
219. ダ・ヴィンチ・コード
《ネタバレ》 2回目の鑑賞。一回目の鑑賞では印象に残った点①リアルな事故場面②マゾ野郎の全裸オナニー場面③最後の寺院の美しい情景、、、それだけだった。 そして2回目に見た。 なかなか面白く、なんとも偉大な美しさを感じさせる内容でした。 話がとても大きい感じですので、「宗教のスペクタクル」だなって思いました。 ただ、絵を投げつけたり、絵にメッセージを書き込んだりするのは絵画好きな人だったらキレるかもしれません。 宗教の新事実(?)には驚きましたが、 なんとなく教会はキレる内容かもしれません。 芸術性の高い作品を目指していると思いますが、だったらアクションとかいらないのかなとか思ったり思わなかったり。 あと暗い場面が多いんですね。それでトムハンクスもジャンレノもソフィーも黒い服着着てるから、余計に暗い。地味だ。 最後の寺院(調べてみたらロスリン礼拝堂というらしい)の場面はやっぱ美しかった。 なかなか芸術的で壮大な謎は「芸術の秋」にピッタリといった感じの映画でした。 [DVD(吹替)] 6点(2012-11-29 01:11:33) |
220. スマイルコレクター
《ネタバレ》 非常に面白かった。 ちょっとタイトルがボーンコレクターみたいだけど。 パッケージはエコールとミネハハの続編みたいだ。 羊たちの沈黙のような良質サスペンスな雰囲気が良いです。 サスペンスを引き立てる寒々しい風景や荒涼とした場面もあって良い。 音楽もエレクトロニカみたいで良かったと思う。 本作の鍵となる笑みを浮かべた少女の死体はあまりにミステリアスで美しい。 これは恐らく映画史上最も美しい死体だ。 その笑みはダヴィンチコードのモナリザの笑みのように謎だ。 物語が終わりに向かって収束するテンションはソウのようだ。 剥製はまるでサイコのようだ。 無数の剥製は何を語るのか。ちょっとだけメルヘンでダーク。 こういった犯人の豪華なゴシック趣味には流石に飽き飽きするが、 ほんのりサイコでミステリアスなサスペンスは非常に面白かった。 ただ、サイコサスペンスにしたらサイコ度は低めかも。 それに「フランス版“羊たちの沈黙”」とかいってるわりには、ハンニバル・レクターのような人物が見当たらなかったのがちょっと残念。 [DVD(字幕)] 7点(2012-11-29 00:49:33) |