201. 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 七夜の願い星 ジラーチ
《ネタバレ》 「7日間」という言葉は普通タイムリミットとして使われるが、ポケモンの映画は“7日間だけ”というよりは“7日間もある”という印象。マサトにとってはたった7日間の出会いと別れだけど。セレビィとマサトの温度差が哀しい。今までのマサトとジラージの交流もあって。 セレビィのロマンチックさに比べてポケモンたちが襲われる描写は結構エグい。空中ポケモンたちの閉所での戦闘、デカ・グラードンとのバトルがとにかく凄い。この作品も明確な悪役と呼べる存在がいるかどうか微妙。まるで自然災害と戦っているような印象も。 どうでもいいけど、オープニングのマトリックスもどきは何だったのだろうか。 [地上波(邦画)] 8点(2014-12-31 20:13:53) |
202. 劇場版ポケットモンスターアドバンスジェネレーション 裂空の訪問者デオキシス
《ネタバレ》 デオキシスとレックウザのバトルだけガチンコの激突、ラルースのハイテク技術やトオイの描写はあまり掘り下げられずオマケ程度。短編が無くなって100分もあるのに、もうちょっと人物描写を掘り下げても良かったと思う。 デオキシスたちが戦う理由は以前のポケモン映画に比べると何も無いに等しい。きっとそれ相応の理由があるのだろうけど・・・。デオキシスよりもラルースのコンピューターが暴走していく様子の方が怖い。アンノーンを思い出す無機質さ。 [地上波(邦画)] 8点(2014-12-31 19:45:00) |
203. 劇場版ポケットモンスター 水の都の護神 ラティアスとラティオス
《ネタバレ》 ポケモンの死が明確に描かれた作品の一つ。 同時に男女のキスが明確に描写された作品でもある。アレは“どっち”だったのかな。 サトシにとっても初恋?だったんじゃないかな。ポケモンの兄妹も人間の姉妹も、お転婆で悪い事もするけど家族思い。カスミはラティアスとラティオスの二人を見て姉たちを思いだしただろうか。悪役が憎めないのはミュウツーの人間への憎悪とはまた違う感じ。ミュウツーも愛ゆえに人を憎んでしまったからねえ。コッチも妹や姉のために戦ったところがあったし。「エンティ」に出て来たひとりっ子とは大違い。 ヴェネチアを意識した水の都における水上レースはハラハラドキドキで面白い。 [地上波(邦画)] 9点(2014-12-31 19:24:51) |
204. 劇場版ポケットモンスター セレビィ 時を越えた遭遇
《ネタバレ》 ポケモンは死の描写が曖昧な事が多いけど、このセレビィは衰弱によってポケモンが“死ぬ”事を意識させた。 若いときのオーキドにはビックリ。タイムスリップという展開で人間が歳を取る事も意識させる。他の作品と違って本作は異色とも言える。 [地上波(邦画)] 8点(2014-12-31 19:06:04) |
205. 劇場版ポケットモンスター 結晶塔の帝王
《ネタバレ》 エンティ。過保護ポケモン。アンノーンというファンネルを駆使して幼女を守ろうと頑張る。ミーもワガママ放題で大変。心の壁で塔一つ建ててしまうゆとりパワー。エンティは板挟みのフルボッコで涙目。サトシのママが最強すぎる。 離れていたリザードンがサトシを助けるべく駆けつける姿はカッコイイ!頼りになるな~。一番好きなポケモンはサトシのリザードンだったりする。 [地上波(邦画)] 8点(2014-12-31 18:52:14) |
206. 劇場版ポケットモンスター 幻のポケモン ルギア爆誕
《ネタバレ》 ポスターだけ見た時は海を泳ぐポケモンかと思ってた。ラプラスとか出て来た時期だったし。本当は氷の大地を割り、天高く舞い上がるポケモンだった。確かホウオウが第1話で出て(といっても正体がハッキリしない伝説のポケモンだったし名前も不明?だった)以来、それの対となる存在のルギア。当時はサンダーとか3大ポケモンの4匹目みたいな存在だったっけか。最近のポケモンに詳しくないからよく解んないや。 「ミュウツーの逆襲」の哲学的な内容をより発展させた雰囲気。サトシがルギアを見つけ出して眠りから解き放つ瞬間は凄い。サトシの母親の言葉も良いんです。 この頃のサトシは等身大の10代という感じでよかった。コレで世界の命運とかがかかってしまうのだから大変だ。 まさか「マナフィ」ぐらいになると人間離れもピーク、で世界どころか地球の命運を賭けた戦いに挑めそうなほどスーパーマサラ人になると誰が思うだろうか。 [DVD(邦画)] 8点(2014-12-31 18:38:51) |
207. 鋼の錬金術師 嘆きの丘の聖なる星
《ネタバレ》 「シャンバラを征く者」の頃とは目的も方向性も全然違う作品。「シャンバラ」はアニメの続き、この作品は独立したオリジナル。 絵の質感は第2期とも原作とも違うタッチ。戦闘シーンの激しさは動きはもとより線の太さも激しく脈打つバトル。 人物はエドとアルを中心にテーブルシティの激闘に巻き込まれる。大佐の出番はほとんどありません。シリアスな笑いです。 話の進め方はちょっと荒っぽいし、錬成法則ガン無視のバトルは別のアニメです。 ヒロインがエドと似たような境遇になる展開も疑問。こんな事をしてしまうと「この娘は何故本編の最終決戦で呼ばれなかったのか」と疑問に思う人も出てくるんじゃないだろうか。 「色々あったけど命は拾った。次に向かって歩いていこうぜ!」的な事を言っている場合じゃない。お父様がほっとかないぞコレ・・・。まさか、その前に彼女の身に何かあったのだろうか。そんな事も思ってしまう。少なくとも原作の漫画版を知らないアニメオンリーの人は。 [DVD(邦画)] 8点(2014-12-30 23:18:41) |
208. ストリートファイターII MOVIES STREET FIGHTER!!
《ネタバレ》 とにかくストⅡのファンは必見だ。動くケンやチュン・リーの姿を見れるだけでも充分。 特に冒頭で太ももを炸裂させるキャミィとチュン・リーが下着姿でピンチ&おっぱ(ry 篠原涼子が歌う主題歌は最高。 羽賀研二の演技は良いのに清水宏次朗は何なんだよ。 はどうはどうはどう波動拳、昇龍拳~! [DVD(字幕)] 8点(2014-12-30 22:51:56) |
209. 名探偵コナン ベイカー街の亡霊
《ネタバレ》 俺は「天国へのカウントダウン」が一番好きだけど、この作品もコナン映画ベストの1つ。 脚本は「その男、凶暴につき」に脚本を提供し、北野武の才能を引き出した一人としても知られる作家の野沢尚! グラナダTVの「シャーロック・ホームズの冒険」を思い出すロンドンの情景・スリル・大活劇。 列車の樽を割りワインでイチかバチか命懸けの“賭け”に出るシーンはかなり強引だが手に汗握る面白さ。列車ブッ壊す映画も良いねー(褒め言葉)。 最初から犯人が解っているが、解っているからこそ徹底的に揺さぶりにかかる敵、そこに絡む未だ正体が明かされない切り裂きジャックの対比。 バーチャルゲームのSF的世界、探偵団はレトロチックな霧の都に迷い込む。 仮想現実とはいえ憧れのホームズを見て目を輝かせ、子供のようにはしゃぐコナンの姿が面白い。コッチまで恥ずかしくなってくるぜ。 現実社会との同時進行的リンクも面白い。この作品で世襲制度を知った子供時代でした。 [地上波(邦画)] 9点(2014-12-30 22:12:37) |
210. 名探偵コナン 迷宮の十字路
《ネタバレ》 CGのチェイスシーンは興醒めだったけど、それ以外は服部と和葉のエピソードも含めて面白かった。 二人の初恋話はロマンチック。初恋の人は誰だったのか(何となく察せられるけど)、犯人も中々解らず正体がバレる瞬間まで凝った作り。 追い詰められ、寺という閉所で絶体絶命、そこで武器を手に入れ反撃を開始する平次のカッコ良さ!「大阪ダブルミステリー浪速剣士と太閤の城」を思い出す場面だった。 新一も脇に徹した感じで、助けに来たつもりが「後は俺にまかしとき」という具合に平次に花を持たせて去っていく展開が良い。 駆けつけた蘭たちがなだれ込み畳み掛ける流れは最高。 [地上波(邦画)] 9点(2014-12-30 21:06:18) |
211. 名探偵コナン 探偵たちの鎮魂歌
《ネタバレ》 映画10周年。まさか10年、20年近く続くと誰が思っただろうか。コナンも益々人間離れ。 レギュラー陣に容赦がないコナンの映画だが、かつて共闘した探偵たちの話が出た時は一瞬ビビッた。 エリアを出たら爆弾を作動させるという恐怖、ゲート付近でのやり取り、犯人に襲い掛かる武闘派女子3人+園子の「押してまいる」でフルボッコ。ちょっぷり同情&高木まで袋叩き。 警察として最後まで現場に踏みとどまろうとする警部たちもカッコイイ。 ジェットコースターにおける“二段構え”と怪盗キッドも美味しいところを持っていく。 [地上波(邦画)] 8点(2014-12-30 20:26:28) |
212. 名探偵コナン 世紀末の魔術師
《ネタバレ》 レギュラー陣にも容赦が無い劇場版、遂に怪盗キッドにまで被害が。 ゲストヒロインの香坂夏美はコナン映画で一番可愛い。ゲストキャラに留めるにはもったいないほど。浦思青蘭も捨てがたい。レギュラー陣も灰原や和葉といった映画初出演陣も良いですハイ。 ちなみに「世紀末の魔術師(青山剛昌/阿部ゆたか)」の漫画版もありますので、軽い気持ちで読み返したいなという人にオススメ。 ラスプーチン●とアナ●スタシアはともかくマリアのエピソードは遺骨が見つかってしまった今では矛盾が出てしまったが、それでも実際の歴史と絡めた謎解き・サスペンスは面白い。 新一が蘭(あと小五郎のおっちゃん)まで狙った犯人に対して怒りを露にするシーンはちょっとグッとくる。 でもメガネで弾丸ハジくのは流石にどうなんだ・・・w コナンの度胸は凄すぎる。 ラストシーンの新一とキッド、キッドの去り際は印象的。 [地上波(邦画)] 9点(2014-12-30 03:56:02) |
213. 名探偵コナン 14番目の標的
《ネタバレ》 ゲストキャラだけでなくレギュラー陣にも容赦なく牙を剥く劇場第2弾。 目薬でヘリが墜落しかける場面はハラハラドキドキ。 犯人の同機はくだらないようで料理人にとってはかなりの屈辱だったのだろう。おまえら!どう考えたって「天国へのカウントダウン」の動機よりはマシだろうがあっ! 蘭が万全だったら犯人は悟空に「バカヤロー!」されるフリーザみたいになったかも(てきとー)。 小五郎が刑事を辞めたエピソードはコナンファンなら必見。ウツムークー [地上波(邦画)] 9点(2014-12-30 03:40:45) |
214. 名探偵コナン 時計じかけの摩天楼
《ネタバレ》 この作品、とにかくコナンのアクションと爆弾を追う展開が見所。絵柄はまだ原作初期の丸っこいイメージ。 爆弾を抱えて盗んだ自転車で走る走る走る爆走!事件を解決するために命すらブン投げる覚悟。この映画はコナンが独りで全力疾走していたイメージ。それを蘭や小五郎のおっちゃんたちの助けもあって犯人を追い詰める。 ラストの赤か青かという場面も御都合主義とはいえロマンチックですね。 爆弾犯が一人でアチコチ爆弾をしかけてまわる姿を想像するとちょっと笑える。 [DVD(邦画)] 9点(2014-12-30 03:30:46)(良:1票) |
215. 名探偵コナン 瞳の中の暗殺者
《ネタバレ》 塩沢兼人が最後に出たコナン。早逝が惜しまれる。 今回のコナンは蘭が記憶を失ってしまう展開。空手の都大会レベルでナイフへし折れるのか・・・全国とか世界レベルだと京極真レベルの化物になるのかな・・・。その他のアクションも中々。 真のヒロインはコナン。 園子と蘭の友情パワーは熱い。 [地上波(邦画)] 8点(2014-12-30 03:20:31) |
216. 名探偵コナン 10年後の異邦人<OVA>
《ネタバレ》 コナンがとうとうパイカルやら灰原のクスリでヤク中になって幻覚を見る話(大嘘)。 10年後の成長した探偵団、歩美ちゃんが可愛い、灰原の大人ver.は色気ありすぎだろ。壁ドン。和葉に口紅は似合わない~。 もう最終回コレでええやん。 [DVD(邦画)] 8点(2014-12-30 03:07:23) |
217. レミーのおいしいレストラン
《ネタバレ》 「Mr.インクレディブル」や「アイアン・ジャイアント」よりもパワーダウンしたという人もいるみたいだけど、俺は結構好きだ。 まあアレだ。ネズミが好きなら超オススメです。 顔はデフォルメされてアニメ的な可愛いさはあるが、動きや質感はネズミそのものなのでネズミ嫌いの人は失神しかねいほどネズミが厨房に溢れかえります。逆にネズミ好きには天国じゃね? そんな事よりも、実際にフランスに飛んで地元のレストランで講習を受けた下調べ、20ヶ月足らずで設定や脚本を練り直して完成に漕ぎ付けたブラッド・バードにエールを送りたい。 厨房の空気、レストランの雰囲気、それにあの美味そうな飯、飯、飯! さすがは「トイ・ストーリー3」でもスタッフの一人とはいえ手腕を振るったバードだけある。 映像だけでなく、劇中で描かれる人物像もジャン・ルノワールの「大いなる幻影」といった孤高の魂を思い出すような描写。 亡きグストーの名で冷凍食品を売ろうとするスキナー料理長の欲望、女性故か世間的な差別から実力がありながら中々出世できずその苛立ちを他人に向けてしまう女性コレット、また実力が認められ料理を作るもネズミ故に白眼視されるレミー、真実を知りながらも中々本当の事を打ち明けられない見習いリイグイニ、そして評論家として辛口で審判を下すイーゴ。それぞれの葛藤や悩みを他人に打ち明けられない孤独。 その孤独をリイグイニが勇気を振り絞り打ち明ける瞬間が凄い。彼は覚悟を決め、レミーも彼の勇気に応える。コレットも半ば折れた感じだがちゃんと助けてくれる良い女(ひと)っす。 イーゴとレミーたちの“一騎打ち”とも言える料理のやり取り。イーゴがママの味で心から折れる瞬間には震える。レミーがイーゴの母親から作り方を教えて貰ったワケじゃない。レミーの、リイグイニたちの情熱がイーゴの心を動かしたのだから。 リイグイニとレミーの動きはキートンやチャップリンを思い出す動作で爆笑。 最後のイーゴのセリフが素晴らしい。 「厳しい批評は、書く側にとっても、読む側にとっても楽しいものだ。料理人たちが命懸けで作った料理にも、批評家たちは厳しい審判を下す。だが、批評家も時には冒険をする。それは新しい才能が登場した時だ。誰もが偉大な芸術家になれるわけではないが、誰が偉大な芸術家になってもおかしくはない」。 誰もが“おなかをすかせて”出会いを待っているのは確かだね。 [DVD(字幕)] 9点(2014-12-29 23:58:26) |
218. バグズ・ライフ
《ネタバレ》 「アリとキリギリス」に「七人の侍」を混ぜたらしい作品。そういう意味では、子供の頃初めて見たこの作品が俺にとって初めての「七人の侍」だったのかも。 個性豊かな虫の面々、でも「七人の侍」で言う野武士が虫で言うイナゴ(食物を食い荒らす農家の天敵)ではなくバッタというのは子供への配慮? 人間にとっての雨粒が虫には巨大な水球になって襲い掛かるのだなと勉強になった。 今回はキリギリスが泣きを見るのではなく、バッタの脅威に蟻がコツコツ準備をして逆襲するという話。 「からくりサーカス」といい、サーカスという“道化”が敵をやっつける展開は何故か燃える。それも人を殺すためでなく、仲間の鼓舞といった人々に喜ばれるパフォーマンスや、勝利のために芸で次の道に繋げていくという感じが良い。 蟻が自分よりもデカい虫を運べるように、ナナフシも太ったイモムシを担ぎ上げる! 敵のボスが偽物の鳥の火責め&本物の鳥にトドメを刺されるシーンは衝撃。 NG集にウッディまで出てきて爆笑。 [地上波(吹替)] 9点(2014-12-29 23:09:40) |
219. モンスターズ・インク
《ネタバレ》 実は公開された直後とTV放送は見逃してしまい、初めて見たのが学校の授業だった。 CGであの毛の「さわさわ~」って感じを表現してしまうのは凄い。やっぱりフルCGは良いねえ。 子供をおどろかせる“だけ”に総てをかけるモンスターたち。脅すでもなくおどかすだけというのが何か微笑ましい。子供にしてみれば超トラウマ&心臓の弱い子に対しては冷静に考えるとただの殺人。ま、向こうも心臓のタフな子供を選んでいるとは思うけど(多分)。 その中でトップのモンスターがビックリしない子に遭遇してさあ大変。最初最大の敵として見ていたのに、何時の間にか情が移ってしまい子供を守ろうと奮戦する姿が良い。相棒も何だかんだ言ってダチを助けてくれるツンデ(ry 一つ目のキャラが可愛いと思えたのは目玉親父とバックベアード様以来です。 [DVD(吹替)] 9点(2014-12-29 22:55:56) |
220. 風が吹くとき
《ネタバレ》 「スノーマン」もちょっぴり切ない話だったけど、この話も凄い切ない。でも、凄く良い作品だと思う。 コレが“コメディ”だと言われてちょっと驚いた。だって、確かにシェルターが簡素すぎて、政府の言う事を真に受ける姿はブラックだなあと思ったけど、二人が放射能で徐々に力尽きていき、ずた袋被って、互いに手を取り合うでもなく狭く暗いシェルターの中で静かに息を引き取っていくところなんてもう・・・俺さあ、子供ながらに泣いちゃったワケよ。 関係ないけど、何故かこんな事を思い出した。 いつだったかガキの頃、水の中で溺れた時があってさ。口や鼻に水がどんどん入ってくるじゃんか?それを水泳の帽子で顔を被って止めようとすんだけど、帽子は網目で水が止まるワケないのにさあ。子供ながらに必死だったよ。何でもいい、誰か助けてくれって・・・あれが死を感じるって事なのかな。 劇中の二人も、解っていても“何でもいいから”すがりたかったんだと思うよ。多分。 [DVD(字幕)] 9点(2014-12-29 22:45:11) |