201. ボーイズ・ドント・クライ
これ、娯楽映画じゃなくて、社会問題を訴える映画ですね。非常~に重い。しかも、クイーン物の映画って多いけど、ダイク(レズビアンの男役)に焦点を当てた映画って、数少ないですよね。カミングアウトするということは、世間から好奇の視線を浴びるだけではなくて、時には命さえも脅かすような暴力に曝されるということなのだと、改めて、差別の根の深さ、暴力の向かう対象について、考えさせられました。観た後に残るやりきれなさは、こうした結末を迎えてしまうことが、観ている側の自分の周りでも、まだまだ「現実」に起こりうることだということを、観た側がひきずってしまうから。「う、観なきゃよかった」と私も思いましたよ。二人の関係が、差別から逃れて、どこかで成就されていれば、「あー、よかった。はい、次」で済んだんだけどね。でも、この後味の悪さは、忘れがたいというか、きっと、忘れてはならないものなのかもしれない。 9点(2000-10-29 06:27:58) |
202. マグノリアの花たち
おばちゃん達が素敵! 8点(2000-10-24 04:22:36) |
203. 遠い空の向こうに
映画を観た後、無性に親の声が聴きたくなって、実家に電話してしまった。 10点(2000-10-16 13:51:37) |
204. 英雄の条件
トミー・リーとガイ・ピアースが出るっちゅうのでビデオを借りてきたものの・・・ちっ、期待しすぎちゃったわ! 5点(2000-10-15 15:37:27) |
205. インデペンデンス・デイ
やると思っただよ、大統領の大演説。ゲロゲロ。ワンパターン。 3点(2000-10-15 07:27:05) |
206. フィフス・エレメント
地球の戦争の歴史を見て嘆く少女なのに、彼女を助けに来たウィリスの大暴れ大殺戮でめでたし、めでたし、って、こんなのが「愛」かえっ!?クリス・タッカーのショーマン魂に免じて5点。 5点(2000-10-12 13:23:40) |
207. ストレイト・ストーリー
1994年にNYタイムスに紹介された実話に基づくお話。73際の老人(フランソワース演じるアルヴィン)が、アイオワ州からウィスコンシン州まで約500Kmを芝刈り機(小型耕耘機みたいなもん)に乗って、10年前に仲違いしてしまった弟に会いに行く。時速2kmよ、あーた。すべての景色が、アルヴィンの目線で、ゆっくりゆっくり流れてゆく。最後の再会シーンも、押し付けがましい音楽も何もないエンディングで、私は静かに静かに泣いたのでした。 9点(2000-10-12 12:44:30) |
208. パトリオット
確かにM.ギブソンのはまり役。ゴチャゴチャ言わずにかっこええギブソンを見たい人には、大満足じゃろう。しかし「ゴチャゴチャ」を敢えて言うと、そもそも家族を守るため*だけ*に銃を取ったはずの男が、いつのまにか「この国の将来のために!うぉーっ!」などというパトリオットになってしまうのは、なんだか納得いかない。ぱちーのさんの言うとおり、アメリカの戦争映画は「アメリカはエライ!(のだから、祖国のために銃を取れ、男よ!)」という士気昂揚効果を狙ったもんが多いですよね。善玉と悪玉とはっきりしててね。(そういう意味では、「スリーキングス」ってやっぱり秀作だと思う。) 6点(2000-10-12 12:16:50) |
209. 3人のエンジェル
ドラッグ・クイーンものの、傑作!あのスウェイジとスナイプスがクイーン役で出ています。ドラッグ・クイーンの全米コンテストのために、ハリウッドに向かうクイーンたちが滞在先の田舎町で引き起こす騒動と、町の人々との触れ合いの物語。何かの罰ゲームで出るハメになった映画か、とも聞きましたが、それにしては二人とも熱演だわ。スナイプス、すっごくキュートよ。C級映画だろうが、なんだろうが、あたくしは、この映画の二人、とっても好き。元気でるわよ! 8点(2000-10-10 13:08:34) |
210. フローレス
デ・ニーロ紛するホモフォビックな元警察官が、脳溢血で倒れて半身不随になってしまい、リハビリのために、隣に住むドラッグ・クイーン(フィリップ・シーモア・ホフマン)による歌のレッスンを受けることに。社会からつまはじきされる「障害者」と「女装趣味」の二人が、この不思議な関係を通じて、互いに尊厳を取り戻してゆくという物語。あの猪八戒(失礼)、フィリップ・シーモア・ホフマン(「セント・オブ・ウーマン」のいけすかない金持ちのボンボン役)が、クイーンと来た日にゃ、どうなることかと思ったけど、なかなか!パッと見には、肥ったデカプリオ(に見えないこともない)!決して美しくはないけれど、妙に味のある女よ。 8点(2000-10-10 12:35:28) |
211. プリシラ(1994)
基本的に、ドラッグ・クイーンが元気な映画は大好き。それに、あの「L.A.コンフィデンシャル」のガイ・ピアースがまつげバッサン バッサンのクイーンよ、あーた。しかも好演よ。カミングアウトしたことによって、マイノリティーとして生きてゆくことを選んだ彼女たちの「あたくしをごらん!」という強さには心惹かれる。 8点(2000-10-10 11:47:39) |
212. 雲の中で散歩
アンソニー・クインに10点、すね。 6点(2000-10-09 05:40:14) |
213. マーシャル・ロー(1998)
いやあ、皆さん、点数辛い!私は、この映画すごく好きです。デンゼル贔屓ということもあるかもしれませんが、それはさておいても、アラブ人を一律テロリストとして敵扱いすることで成り立っているアメリカの国家主義を痛烈に批判した秀作だと思う。アラブ系の刑事を初め、アメリカに住むアラブ人がきちんと「人間」として描かれていた。最後にデンゼルがウィリスに言う台詞も、デンゼル自身が黒人であることによって、ことさら胸にこたえるというか、「デンゼル、もっと言うたれ!」と画面の前で半泣きになっていました。10点やるぞ! 10点(2000-10-06 14:56:15)(良:3票) |
214. ザ・ハリケーン(1999)
デンゼルの秀作!しかし、リアリティという点では、無実のカーターが投獄されるシーンは、まるでガンジーみたいでなあ。 9点(2000-10-04 03:44:02) |
215. GODZILLA ゴジラ(1998)
出だしは悪くなかったのよ、「フランスの核実験で生まれてしまった怪物」という設定は。でも最後は、やっぱり、「アメリカが軍事力にもの言わせて解決、ばんざあい!」だった。あれじゃあ、ゴジラがかわいそうだよ。 6点(2000-10-03 16:33:38) |
216. アンナと王様
チョウ・ユンファの演じる王様の尊厳あふるる物腰と、ジョディ・フォスターの名演は一見の価値ありと思う。しかし、シャム王朝の奴隷制度を批判するイギリス教師には、イギリスによる植民地統治の不正は見えんかったんか。まあ、これは映画議に求めることではないかも知れぬ。 8点(2000-10-02 16:28:34) |