221. 燃えよ剣(2020)
《ネタバレ》 うん、これは面白かった! 新選組のあたりの歴史って、あっちの顔立て、こっちの顔立て、 って感じの説明が多く、で何が正しかったの?てよく分かんなかったんだけど、 これは土方の喧嘩熱にほだされた集団、新選組が、 歴史の中で翻弄されるという一貫した話があるので、スッキリ分かった! 見事です!原田監督!これぞラストサムライ! [DVD(邦画)] 8点(2022-07-31 23:42:47) |
222. THE BATMAN-ザ・バットマン-
《ネタバレ》 バットマンワールドの人間関係がわかりやすく描かれていた。 各キャラクター、それぞれの置かれている状況がわかる。 面白い! それにしても、これにジョーカーが加わるのか・・ バットマンもしんどかろうぜ。 [DVD(字幕)] 8点(2022-07-23 13:30:31) |
223. 静かなる男
《ネタバレ》 いやぁ面白いですね~ 面白い映画の原型を見た思いですよ♪ 舞台はアイルランド。 粗野な大男のお兄さんと妹の一家が住んでいた。 そこにアメリカ人がやってくる。 さぁその妹さんに恋をした。 最後は、二人の男の殴り合いになる。 喧嘩と言えば、ウォルターヒルを思い出すが、また一味違う。 勝敗はどっち? それは観てのお楽しみ♪ ※それにしてもジョンフォードはアイルランドがお好きですね。 [DVD(字幕)] 9点(2022-07-20 21:52:48) |
224. 長い灰色の線
《ネタバレ》 士官学校ものといえば、「愛と青春の旅だち」をすぐ思い浮かべますが、 あの映画の黒人の鬼教官は、このマーティですね・・ 鬼教官のもうひとつの側面が見られて、面白かったです。 しかし教え子たちは戦場へと向かいます。 そこで何が起こるか・・しかも相手が日本となると、観てる側は複雑な気持ちです。 教官マーティと士官のレッド一家の子弟を超えた親子のようなつきあいに ジョンフォードの巧さを感じました。 ポイント絞って、きちっと話を盛り上げるとこが見事です。 [DVD(字幕)] 7点(2022-07-17 22:14:12) |
225. 雨のしのび逢い
《ネタバレ》 マルグリッドデュラスの作品。 実にシンプルな構成。 2組の男女の話。 一組の痴情のもつれからの殺しについて語る、もう一組の男女。 その男女をジャンヌモローとベルモンドが実にいい雰囲気で演じる。 無駄なエピソードがないので、何度も観たい作品。 [DVD(字幕)] 8点(2022-07-17 13:15:51) |
226. パンケーキを毒見する
《ネタバレ》 安倍さんの事件があって、選挙間近になって、 急に真面目に投票せなヤバい感が高まり、この映画を鑑賞。 自民の色んなメンツの素顔が見たくて借りたのだが、 結果、他の党の素顔が見られたのが良かった。 どの党がいいという思いは特に浮かばなかったが、 この国の政治について、考えが深まったのが良かった。 「羊の国家は狼の政府を生む」 考えさせられた。 [DVD(邦画)] 7点(2022-07-10 22:33:56) |
227. コブラ・ヴェルデ 緑の蛇
《ネタバレ》 ヘルツォークといえば、文明論映画。 ポイントは、いかに異文化でキンスキーが変わっていくとこだろうと思って観てた。 なるほど、ヘルツォーク、メロドラマみたいな異文化との女性との恋で 変わるとか、そんなことはしない。 ここでは、命の危機を、異文化(西アフリカ)の地の政争で命拾いし、 アマゾネス軍団率いて、天下をとっちゃうという話に持って行く。 しかし、奴隷のために純情なアマゾネスを利用したという形になり、彼は孤独である。 そして、母国のフランスからもおたづね者になり、 国と国の狭間でのたうちまわるのを、ラストの海と陸の間で、 波にもまれて、溺死していくキンスキーの姿に象徴的に重なる。 見事!ヘルツォークの文明論映画、みごとなオチ! [DVD(字幕)] 7点(2022-07-10 20:26:13) |
228. 神々と男たち
《ネタバレ》 ラストがいたたまれない。 信仰に身をささげて、潔く生きようと 村に残る決断をした7人の修道士たちと医者のあの夜の時間。 当然、軍は去る。 そして、テロリストに・・ 神は沈黙するかのように、ラストのエンドロールが寂しい。 [DVD(字幕)] 7点(2022-07-10 11:47:27) |
229. 空白
《ネタバレ》 古田新太が俳優というより、その辺のおっちゃんの顔してるので、 鑑賞後、まるでNHKの「ドキュメント72」を観終わった後の感じと似てて、 いい作品だなぁとしみじみ思った。 後半、古田の顔が柔らいでいくのに、ほっと安心できた。 松坂君は、邦画界の中でも傑出してるイケメン。 [DVD(邦画)] 7点(2022-07-03 22:01:33) |
230. ラリー・フリント
《ネタバレ》 「アマデウス」の評価が大きすぎたため、 フォアマン監督のイメージが芸術的な方に行ってしまったが、 「カッコー」にしても、この映画にしても、 こういう社会派が彼の本来の持ち味なのかもしれない。 この映画の肝はラストの裁判にある。 趣味と法の問題をごっちゃにしないこと。 エロかろうが、下衆だろうが、風刺は風刺である。 最後のアメリカの判決は見応えあるので、ここに記述します。 「修正第1条は自由な発想を保障するものである。 自由な発想は個人の自由だけでなく、 真実の追求と社会の活力として重要である。 公共への論議は、動機のいかんに関わらず、 修正第1条により守られる」 ラリーが、可哀そうなアルシアのために 裁判を茶化して彼女を喜ばせていたのを、 アメリカ人は何も言わないが分かっていたのだと思う。 この映画は、熱いラブストーリーですよ。 [ビデオ(字幕)] 7点(2022-07-01 11:39:22) |
231. サテリコン
《ネタバレ》 この頃のフェリーニは、武の映画が笑いで観るのを止めさせないように、映像演出で見せ続けていく。 今では当たり前の手法だが、この頃は新しかった。 ところが、この映画はそれだけではない。 中盤、あたりから、これはドエライ映画を観ているのでは・・と思い始める。 そうなんです。 フェリーニの凄さは「道」でも「8・1/2」のお洒落な感じでもなく、 この映画ではなかろうか!・・と思ったくらい、僕も多少、フェリーニを舐めてました。 多分、これを観て、キューブリックは「時計じかけ~」を思いついたのではないかと思うくらい。 ホドロフスキー、大友克洋、メビウス・・・たくさんの作家が この映画でインスピレーションを受けたのではと思うくらいの衝撃! まぁ休憩しながらでも、最後まで観ましょう! きっと何かが残るはずです♪ [DVD(字幕)] 7点(2022-06-30 11:16:56) |
232. 竜とそばかすの姫
《ネタバレ》 仮想空間の「美女と野獣」の野獣の正体は? とても面白い着眼だった。 いい映画でした。 もう泣けて、泣けて(笑) 「おおかみ」も大好きな映画だったので、 こんな素敵な作品、創られたこと、嬉しく思います。 [DVD(邦画)] 7点(2022-06-30 11:08:30) |
233. ジャズ大名
《ネタバレ》 岡本喜八さんのコメディ。 明治維新の頃、アメリカではジャズが生まれてきてた。 もしそれが日本に上陸したら、どうなるかを面白く描いた映画。 日本の音楽、祭りのノリ、それらが全部ジャズになっていくラストは、圧巻である。 文明論的、知的コメディの傑作。 実際のジャズの日本への影響は、阪本順治監督の「クラブ進駐軍」に詳しい。 [DVD(邦画)] 7点(2022-06-26 11:41:18) |
234. BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント
《ネタバレ》 「ブリッジオブスパイ」や「ペンタゴンペーパーズ」の社会派を 次々に発表する時期、あまり話題にならなかったスピルバーグらしい作品。 CGをふんだんに使ってて、大作ともいえる作品なのだが・・ 原作がイギリスで人気のロアルドダールで、彼の「チャーリーとチョコレート工場」のように 非常に含蓄のある子供向けのお話。 ただ軍隊が出てくるところが厳しい。 「ナイトメアービフォークリスマス」でも、軍隊が出てくるし、 英米の子供向けのお話に軍隊が出てくるところは、日本の作家もよく考えた方が いいのかもしれない。 [DVD(字幕)] 7点(2022-06-20 11:00:24) |
235. トリュフォーの思春期
《ネタバレ》 「大人は判ってくれない」の兄弟的な映画。 あちらが子ども時代の大人の圧力を描いてた分、 こちらは、子どものいたずらをあまり責めない。 ほのぼのした映画ではあるが、虐待が入ってて、 先生の名説教で見事、話を締める。 [DVD(字幕)] 7点(2022-06-19 00:02:04) |
236. 龍三と七人の子分たち
《ネタバレ》 たけしの映画で一番、笑ったかも・・ 「アウトレイジ」で尖がった部分をやったからか、 肩から力が抜けて、見事な娯楽作品になりました♪ とにかく見せる術をたくさん持ってるから、 あっという間の2時間でした。 [DVD(邦画)] 7点(2022-06-18 23:57:49) |
237. ウエスト・サイド・ストーリー(2021)
《ネタバレ》 旧作大好きです♪ でも箱庭的だった旧作を、スピルバーグが今風に翻訳してくれて、 この作品の面白さがさらに分かりました! やはり作家は最後はシェイクスピアに挑みたいんじゃないかなぁ・・ スピルバーグのセンスに合うのが、 ロミオとジュリエットの現代劇ウエストサイドだったために、 今回の映画化になったんじゃないかなぁ? もう一回、改めてロバートワイズのウエストサイドを観直したいと 思いました。 [DVD(字幕)] 8点(2022-06-10 01:27:52) |
238. サマーフィルムにのって
《ネタバレ》 何も言いますまい。 奇跡のラストに、ただ感涙、そして祝福の拍手。 [DVD(邦画)] 10点(2022-06-05 23:02:09) |
239. ラストナイト・イン・ソーホー
《ネタバレ》 旅先で、とかキャンプ先で、とかでこういう目にあうのは、 たくさん観てきたが、田舎の子がファッションの学校で ロンドンに上京して、こんな展開になるというとこが新しい。 ピルドゥンクスロマンとホラーが融合! それをエドガ―ライトの持ち前の音楽センスで観せられると、 これはもう唸るしかない。 某映画雑誌で、この映画は「ファントム~」とか「ロッキーホラー~」とかと 同じようにカルトになるのでは、と書かれてあったが、後世に残ってもおかしくない 監督の音楽センス。 [DVD(字幕)] 8点(2022-06-04 23:06:41) |
240. アモーレス・ペロス
《ネタバレ》 イニャリトゥ監督は、見せ方が上手い。 どのエピソードも飽きさせない展開で見せる。 終わってみると、一つの事故現場の3人のエピソードが絡むことなく、 2時間半綴られていくだけだけど、これが面白い。 この監督ならではの、カタルシスといった感じ。 犬がどのエピソードにも重要なのだが・・ 闘犬で稼ぐ兄嫁に惚れた男の話、事故で怪我したバツイチと一緒に住むモデルの話、 テロリスト上がりの殺し屋の話。 どの話も面白い。 殺し屋が最後、殺さないのがまた良い塩梅ですな。 [ビデオ(吹替)] 7点(2022-05-22 22:26:20) |