221. 戦争と人間 第一部 運命の序曲
《ネタバレ》 伍代財閥を主軸に、満州事変からの多種多様な人間達の人生の大きな流れを描いている、五味川純平は、伍代財閥のモデルの満洲重工業開発の関連に勤めておられたとか聞きました、だから、他の映像には見る事の少ない張作霖の爆殺以前から丁寧に描かれており、日活のオールスターキャストが凄いです、その素場らしいスターの大物一人一人が目立たないくらい、配役され、絡み合い、凄い戦争史になっていますね。 [DVD(邦画)] 8点(2013-04-19 21:58:12) |
222. おおかみこどもの雨と雪
これがここまでの前評判をとっていた理由が分からない。作画、構想なんかは素場らしいと思うし、お母さんの子育てを語り風にもってきたのは良いと思う。しかし、この親子三人以外は、その他のディティールはおざなりすぎていないだろうか。先に書かれていた方がおられたが、父の死はなんだったのだろうか、ただ父がいなくなるというだけのイベントだろうか、狼の先生もそうだ、急に出てくる雨の野生化のイベントスイッチだけだ。まだ、いろいろあるが、この話は親子三人だけの世界のお話という狭いストーリーだったのだろうか。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-18 20:36:09) |
223. 大脱走
《ネタバレ》 内容としては、戦時下のドイツ収容所からの命がけの脱出なんだが、変に暗さも、悲惨さもみせない。やるだけやって、散っていく。戦争物なのに、気概をみて、エンターテイメントを感じた快作だった。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-17 20:44:00) |
224. 夏の庭 The Friends
《ネタバレ》 三國連太郎氏の訃報を聞いて、何となくこのタイトルを観ました。最初、子ども達の騒がしい感じにちょっとびっくりしましたが、自分もそうでしたが、このころの子ども達が考えるであろう死について、死の先についてを・・・人の死を見たいというところから、老人との交流(この三國連太郎がいいんだ)、そして、家族、最期に別れ、原作は未読ですが児童文学賞をとった、そのようななんとも心に響く作品で良かったように思います。しかし、淡島千景、三國連太郎、ZARDの坂井泉水、3氏もおられないとは時代が流れましたか。私が年をとりましたかね。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-16 23:29:56) |
225. 約束(1972)
《ネタバレ》 オリジナルは韓国映画と聞いていたのだが、何故かフランス映画的な感じを受ける、不思議な映画です。岸惠子だからなのか、うら悲しい日本海の東北だからなのか。萩原健一が最初チャラチャラして、浮いているなと思ったのですが、意外とそれが伏線か、純真な面のギャップもあって岸惠子とマッチしていくのも面白い、色々なテクニックを使って色々な試みがされているのも良いですね。普通に観たのですが、なかなか佳作でした。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-04-15 20:23:42)(良:1票) |
226. 天地明察
原作未読、しかし、こういった新しいことに挑戦した歴史物は好きなので、楽しみにしていた。ストーリーの発想は面白いんですが、滝田監督はこういった分野には苦手なのですかね、なんか、思っていたのと違うんですよ。役者は、ベテランも多いけれどイメージと違う方もいる、ストーリーも引きが弱い、原作が本屋大賞とってるのだから面白いはずなのですが、ちょっともったいないですな。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-14 20:56:27) |
227. 天然コケッコー
そんなに、目立って大きなイベントが起こってしまうわけでもないが、小さな何気ないもの、そんなもので、過ぎ去っていく時間が何か心地よい感じもした。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-13 23:55:41) |
228. トイレット
《ネタバレ》 山田監督の100選で鑑賞、荻上のスローな映画は好きなのですがね、前の「めがね」が今ひとつ感性に合わなくて、ためらっていたのですが、それなりに良かったと思います。一言も発しない、「ばーちゃん」が控えめに出ているのですが、案外、それがキーで中心だったんですね。最初の家族のバラバラさが、「ばーちゃん」の死後、一変しているのなんか、数々の何気ないエピソードとともに、幸せな感じがしました。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-04-12 20:36:45) |
229. 明治天皇と日露大戦争
《ネタバレ》 時代が時代なのに、このような映画とは思ってませんでした。異論等々あるかもしれませんが、天皇陛下を映画に配し、神がかり的演出や、精神論を以前と比べものにならないほど減らし、史実に近いかたちをとっている、ま、戦勝で天皇陛下万歳や、靖国、は史実だから仕方ないとして、思想の違いで、嫌な人もいるだろうが、以前の映画とは少し違った戦争映画か。 [DVD(邦画)] 6点(2013-04-11 20:40:17) |
230. タイタンズを忘れない
実話で、差別や偏見を乗り越えて、チーム一丸となって栄光を勝ち取る、こう素場らしいピースがあって、それをこれだけうまくまとめ上げてると言うことないでしょう。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-10 20:46:43) |
231. マイ・フレンド・フォーエバー
邦画の難病に対する映画のスタンスの違いを見せつけられました、自然と映画入っていけるし、感動もする。最期には、やられました。 [DVD(字幕)] 8点(2013-04-09 20:58:11) |
232. とんかつ大将
《ネタバレ》 山田監督の100選にて観賞、川島監督の作品でも面白いのではないだろうか、面白いネーミング、とんかつ先生こと佐野周二を中心に津島恵子と、角梨枝子の対立だけでも面白いのだが、戦争ひきあげ、地上げ、難手術、等々、プロットがこれでもかと、詰め込まれている上に、さりげない仕草、ダルマまで細かい演出も素場らしい。すこし、都合良いところもあるが、傑作の一つであるよね。 [地上波(邦画)] 7点(2013-04-08 22:10:58) |
233. 千利休 本覺坊遺文
井上靖の原作は一読しておくと良かったと思うほど、何も知らないと置いていかれるかもしれない。しかし、あくまで、利休の死の追求、又はそれに付随するミステリーなので、歴史や、時代もの好きにはもってこいかも。主演の奥田瑛二はいいのだが、なぜ、三船敏郎が利休?と、違和感を感じた、存在感とベテランでかったのだろうが、千利休のイメージは達観した、枯れたイメージがあるので違和感を感じた、それ以外は楽しめたのでよし。 [DVD(邦画)] 8点(2013-04-07 20:51:22) |
234. 007/死ぬのは奴らだ
まあ、良くも悪くも、当時のイマジネーションで作られた作品ですね。007としては今ひとつかもしれませんが、制作当時のスパイ+冒険+悪の集団って、コレで良かったんじゃないですか。 [DVD(字幕)] 6点(2013-04-06 20:45:12) |
235. 4TEEN フォーティーン<TVM>
《ネタバレ》 やっぱり、石田衣良による今のスタンドバイミーなんだろうな。けど、理想像なんだろうけど、少年達も、全てのイベントもできすぎていて、なんか、現実感が薄い気が。ドラマと割り切っていても、なんか、しっくりこない。 観終わってすがすがしい、いい話なんだけどさ。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2013-04-05 20:31:21) |
236. 酔いどれ天使
《ネタバレ》 若き三船敏郎がなかなかいい、ベテランになってからもいいんだが、役者としての型ができすぎているから。内容は本日休診のような感じかと思えば、良い意味でも、悪い意味でも裏切られた。ストーリーはそんなに難しくはない、しかし、この戦後混乱期に、色々試行錯誤が観られ、これからの期待があるのが感じられたので、よかったとおもう。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-04 20:48:41) |
237. 麻雀放浪記
《ネタバレ》 みんな濃い味の演技をしていますね。そういえば、今は全自動の卓でツミコミなんて昔の話になったんだが、いかさますらその賭博師のうでのひとつだったんだな、と。2の2の天和なんてさらりと出して、己のすべてを賭けてゆく、なんか古き良き時代です。 [DVD(邦画)] 7点(2013-04-03 20:42:19) |
238. アシュラ(2012)
《ネタバレ》 この原作がまさか映像化されるとは思っていませんでした、ジョージ秋山という異色の漫画家の渾身の作ですが、漫画すら完結するのかと思われていたのですから、感慨ひとしおです。極限時、そして、人として生きるとは何か、人の本質にあるものとは何かをひたすら描かれています。人はすべなく獣を持っていると、獣ですから他者は獲物にすぎず、生きる為の糧なのです、この下りは観るに残酷です。しかし、身をもって教えてくれる法師に出会い、優しい娘に死ぬところを助けられ、心を持っていきますが、生半可に心を付けた為に、娘を慕うが接し方を間違え「人でなし」と、このあとのアシュラの「うまれてこなければよかったギャ」、この言葉がぐっときます、ええ、この言葉がこの漫画のテーマですかね。原作と、違いがあり、省略されていますが、自分の心の本質に迫る、圧倒的な問いかけは凄いものがありました。アニメで、ここまで衝撃を受けたものは少ないです。素場らしい作品を観ることができて良かったと思います。 [ブルーレイ(邦画)] 9点(2013-04-02 20:26:29) |
239. シンドラーのリスト
最初観たのは、封切りすぐでした。戦争物といえば、大仰な迫力で戦争の悲惨さを伝えるものが多かったのですが、実話をドキュメンタリータッチで描いて、ここまで胸に迫る、素場らしい、観終わった後もしばらく感慨に浸っていたことを覚えています。 [映画館(字幕)] 8点(2013-04-01 22:19:07) |
240. 七年目の浮気
《ネタバレ》 くどいくらいに妄想に、妄想を重ねていくというのは、この手のコメディの基本かな。アメリカ中の男性のあこがれのモンローを持ってきて、続きの部屋にいるのだから、こうなっちゃうんだろな。本当に浮気をしないのが、いいところ。 [ビデオ(字幕)] 6点(2013-03-31 20:19:29) |