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口コミ数 4033
性別 男性

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2461.  タイタンの戦い(2010)
映像は『ロード・オブ・ザ・リング』と見事におんなじ。まるでコピーのよう。これは要するに「この映画はスペクタクルでございます」と言いたい訳ですね。いや、そのくらい見当つきますから、もっとオリジナリティ出してもらって構わないんですけどね。『ロード~』との違いと言えば、“映画の長さ”だけ。でもこれが実は重要だったりする訳で、おかげで、実にお気楽に楽しめる映画になってます。アメコミ風ギリシャ神話。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-11-15 23:16:36)
2462.  スクリーム(1996)
3作ともしっかり楽しませてくれた本シリーズ(マンネリ化の危険を冒してシリーズ化するのは、作品のメタレベルを引き上げるため。ホラーたるもの「シリーズでなくてはイケナイ」のです)、シリーズとしてちゃんと成功しているのだけど、やっぱりこの第1作が一番、そのインパクトたるや大きかったですよね。「イザという時に殺人鬼がやたらドン臭くなる点(ホーム・アローン並み)」まで含めて、ホラー映画を徹底的にコード化し、“マニア向け”を装いつつも、結局は万人を楽しませてくれる。秀逸なアイデアと、ホラーの魅力を知りつくした職人芸が、際立っています。 (※)ところで、先日BSで放送されてるのを観たら、残酷シーンにボカシが(!?)。地上波ではフツーに放送してなかったっけか。つい笑っちゃったけど違和感アリアリで感心しない。 (※)ところで、私が本作を観ていると、例によって途中でやってきた子供が、顔を引きつらせ「コワイ~消して~」と大騒ぎ。映画が終わるとホッとしたのか、何やら引き出しを物色した後、機嫌よく家の中を走り回っていたのですが……よく見ると何と、子供の手には、プラスチック製のペーパーナイフが(!笑?)。これは結構ウケました、勿論、しっかり注意しておきましたが。ああ、こんなコトだから、放送時にボカシが入れられちゃったりするのですね。すみません。
[CS・衛星(字幕)] 9点(2010-11-03 05:34:14)(良:1票)
2463.  シャーロック・ホームズ(2009) ネタバレ 
確か、モーリス・ルブランの小説にシャーロック・ホームズとかいうとてもマヌケな探偵が出てきていたが、その映画化なのか?と言いたくなるくらい、マヌケなホームズです。大体、容姿もコナン・ドイルの小説でイメージしてたのと何だかかけ離れていて(ワトソン役のジュード・ロウの方がまだしもナンボか近いんじゃないの?などと思って観てると、ちょっと混乱してしまいます)、でも、容姿だけじゃなく中身も全然違うから、ま、いいか~。って、じゃあ何でわざわざシャーロック・ホームズなんていう実在の人物(註、ファンにとっては実在の人物なのです、ハイ。だからワタシはファンではありません、笑)の名前を映画で使うんだよ~。・・・とか言うのはどうでもよくて、一種のパロディ作品と思えばいいんでしょうけど・・・とりあえず残念ながらこの映画、イマイチ面白くない。そもそも映像が、一生懸命にCGで背景を描き足すことにのみ神経を注ぎ、もひとつ面白くない。何かとカッコつける割には大味な印象を受けます。物語も何だか要領を得ず、トリックの解明はすべて「そういう薬品があるんです」と言い切ってしまうだけ、というのが、これまた厚かましいではないですか。ま、これはこれでいいんですかね、演繹的推理の怪物あるいはマシーンとしての名探偵、ではない、ポンコツ・ホームズを撮りたいらしいので。これはアクション映画ですね。頭脳ではなく肉体で戦うホームズ。特に、大男と戦うシーンというのは、いつ見ても楽しい、いわば定番ですね。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2010-10-31 00:04:35)
2464.  上を向いて歩こう
大学の頃、研究室の先輩達とカラオケに行くと、尊敬すべき先輩達は決まってこの“上を向いて歩こう”を下ネタオンパレードの替え歌で熱唱し、その時歌詞の背景にはこの映画のシーンが流れていて、ああ、下ネタの嵐の中、九ちゃんの笑顔の眩しかったことよ。というのも今では懐かしい思い出ですが。さてこの映画。タイトルだけ見れば、いかにもヒット曲にあやかったような、企画モノっぽい胡散臭さを感じちゃうのですが、内容は決してそんな軽いものではなく、意外に暗い内容。演出にも気合いが入っていて、なかなかの力作になっています。冒頭のタイトルの背景の鑑別所のシーン、流れるようなラグビーのパス、食事中に次々に手渡されるヤスリ、そして集団脱走、ここでは人から人への流れ、人と人との繋がりが象徴されているにも関わらず、映画の中で展開されるのはひたすら、すれ違いや誤解、すなわち分断。あくまで“コメディタッチの青春物語”という体裁なので、そうヒドイことにはなりませんが(笑)一歩間違えば凄惨な展開になってもおかしくないところ。物語において、この分断を修復する役目なのが、吉永小百合をはじめとする、女性たちの存在。彼女たちのおかげで、一応、サワヤカな青春モノ、に踏みとどまっています。エンディングは、みんなで主題歌を歌ってサワヤカにお別れ。このサワヤカさ、本当に額面通り受け取っていいんでしょうね? まさか、殺戮の末に全員死亡したということの暗喩じゃないでしょうね(笑)。まあ何にせよ、意外に力作です。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2010-10-30 23:31:20)
2465.  黒い罠
監督オーソン・ウェルズに主演はチャールトン・ヘストン、という、繊細なのか大味なのかよくわからん作品。多分、両方でしょう。かつて映画会社にギタギタに編集されてしまったものを、オーソン・ウェルズの意向に沿うように再編集したとやらいう修復版です、とか何とか冒頭で言われると、「チェッ、これじゃまるで『ワタクシ、歴史的傑作でゴザイマス』って宣言してるみたいやんか」と、何だか警戒してしまうのだけど、警戒して観ても、面白かったです(笑)。いや、面白くは無いけど(笑)、カッチョよいですね。冒頭の長廻しと言い、「影」の効果と言い。でも、それでもやっぱり、ヘストンはあくまでヘストンだというのが、この映画の妙なところでもありますが。
[DVD(字幕)] 8点(2010-10-25 22:17:09)
2466.  三人の名付親
スリー・ゴッドファーザーズです。『ゴッドファーザー』の3作目ではないんです。どっちかっていうと、『三悪人』ふたたび、ってトコですかね。この映画にも3人の悪人、銀行強盗が登場して、誰かを守る。誰かと言っても、今回の作品では、聖書における東方の三博士との関係が明確ですね。で、この、とりあえず聖書の導きに従うという感覚は、ワタシのような不信心者にはよくわからんところではあるのですけれど、3人の素朴なキャラと合わせて、この作品が一種の「おとぎ話」となっているところ、でもあるかと思います。札付きのワルである3人の男たち、保安官に追われ、砂漠の真ん中で水も尽き、しかしひょんなことから任された赤ん坊をひたすら守る。ある男は、助産師として赤ん坊の誕生を助ける。ある男はイイ声で子守唄を聞かせる。いさかいが起きても子はかすがい、拳銃片手に赤ん坊をあやし、また3人は団結する。そして3人は互いにいたわりつつも赤ん坊を守り続ける。自分たちにあらぬ罪まで着せられようとしていることも知らず、守り続ける。もはや3人の目的は逃亡でも生き延びることでもなく、赤ん坊を守ること。3人の名前を背負った赤ん坊は、3人が生きた証でもあるから。絶望的な行脚の果てに、やがて保安官の追跡の手が迫る・・・。と言う訳ですが、保安官の人物造形がこれまた、3人に劣らず魅力的。そんでもって、映画は最後に「アリゾナへようこそ」の立て札やら、オネーサンやら、そして汽車やら、という風に、映画のこれまでの展開が折りたたまれていくように結ばれる。これが何だかすごく感動的。いやあ、いい映画観たなあ。
[CS・衛星(字幕)] 10点(2010-10-25 00:18:55)
2467.  スペル
サム・ライミがまたご自分でホラー撮ろうってんだから、よほどロクでもないコト思いついちゃったんだろう、と期待してしまう訳ですが。しかしどっちかというと、かつてのオカルト映画を思い出させる、懐かしい雰囲気の映画になっております。その雰囲気を出しつつも、どこかユーモラスでパロディ的。昔話でよく、老女の魔法使いだの、ヤマンバだのが出てくるのは、要するに、“年寄りは醜くて””醜いのは悪だ”という身も蓋もないキメツケがあるのだけど、この映画もちゃっかりそういうのに乗っかって。で、やっぱオカルトと言えば『エクソシスト』だよね、『エクソシスト』と言えばゲロだよね、と。と言う訳で、この映画、暇さえあればババアがウギャーと襲ってきて、その餌食となるヒロインはゲロだかなんだかをひたすら浴び続け、面白いほど鼻血を出し、とことんヨゴレ役をやらされる。彼女をサポートする彼氏ってのがいるにはいるけど、これまた生贄のヤギそっくりのまるで緊張感のない顔立ち。いくら映画に懐かし感覚があるとはいえ、いささか鈍重な感じもして、少々気が滅入ってくる部分も無いでは無いけれど、クライマックスのヒロインの大暴走とか(自分が掘った穴から出られなくなるなんて・・・)、待ってましたと言いたくなるほど典型的な「どんでん返し」モドキとか、ま、観終わってみれば何だか結構、楽しかったかな、と。 ただ、コケオドシの音楽の連続、これはさすがに過剰で、も少し減らしてもらえたら懐かしオカルト映画テイストもさらにアップしたんではないですかね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-24 23:40:42)(笑:1票)
2468.  宇宙水爆戦
いや~つまんないんだ、これが。隕石の降り注ぐ惑星の終末的光景、その終末には程遠いチープさ。最後にちょっとカッチョよいミュータントを登場させてみても、つまんないものはつまらないのです。滅びかけていた宇宙人が、本当にすっかり滅びましたとさ、という、ただそれだけのオハナシ。ああつまんない。もちろんこの映画は、こういう“つまらなさ”を楽しむための映画です、はい。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-10-21 22:25:15)
2469.  ダーク・ハイウェイ<TVM>
これは地味ながら、なかなかの拾いモノ。いや、なかなか。いや、ほどほど。いや、そこそこ。一部の州では禁酒法が残っていた50年代を舞台にした、密造酒の運び屋ドライバーのオハナシ。彼を憎む悪徳保安官、彼を追う捜査官、彼をライバル視する元運び屋レーザー、各人の思惑が絡み合いつつ、やがてクライマックスのカーチェイスへと収束していくのが、なかなかにシビレます。起伏の激しい道をクラシックなクルマが駆け抜けていくカーチェイス。そりゃま欲を言えばもっと派手なクラッシュも観たいところではありますが、こういうのもイイもんです。しかし↓ワタシも、カイル・マクラクランって、ここまでアゴが出てたっけか、と、ちょっと心配になりました。大きなお世話ですかね。
[DVD(字幕)] 7点(2010-10-20 23:32:33)
2470.  星空の用心棒
無実の罪でタイホされ奴隷となっていた(?)ジュリアーノ・ジェンマ扮する主人公が、脱走し、父の敵をうつ。というオハナシ、らしいのだけど、なーんだか行き当たりばったりの展開、基本的に結果オーライ、なもんで、“将軍”でなくともつい「何がしたいんじゃアホ」と言いたくなる。しょーもないところではちゃんと危機を予見して手を打ってたりするんだけど、でも、「後で自分がリンチにあう」ことを予見して、本当にそのまんまリンチにあって、得意そうな顔されても、なあ。主人公が何をしたいのか(一体自分の行動のどこに勝算を感じているのか)よくわからないので、よくわからないままオハナシは進行するけれど、ラストは唐突に大銃撃戦となって、そこそこ盛り上がります。  【2013/3/20追記】明日あたり一部地域でテレビで放送するみたいなので(笑)何となく再見したのですが、この映画、絶対カッチョよいですよね。大胆なロングショットと言い、絞首刑の前の緊迫感からいきなり銃撃戦に流れ込むクライマックスと言い(ジェンマが酒場に飛び込んで敵2人を撃ち倒すシーンのカメラは表彰モノ。遠方の敵を隙間から狙うシーンもシビレます)。なのにこの映画、どうしてもうひとつ盛り上がらないんでしょうね。多分、敵が多すぎるんですね。登場人物、一部を除いて敵ばっかし。あと、父を殺され自らも無実の身で囚われていた、という設定と、その後の主人公の軽すぎる行動とのギャップが、映画の最後まで全く埋まる気配が無い、というのも、ちょっとついていけない点ではあります。ま、とりあえずカッチョ良さには事欠かない映画、6点→7点に変更させていただきました。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-10-20 22:34:37)
2471.  河内山宗俊
音声が聞き取りにくく、観ててもつい耳の方に神経が行きがちになるのですが、それでもとにかく面白いです。登場人物たち、場面、エピソードが、互いに絡み合いつつクルクルと輪を描き続ける感じ、それが何だか無性に面白い。そして、その輪が収束していった先には、劇的で鮮烈なクライマックスが。惜しむらくは、人物の仕草等でカットの繋がりが良くないところが多々あって、少々気になってしまいますね。ただ、それを補って余りある、テンポの良さとスピード感。あと、「ウワッ、加東大介って、若い頃からすでに“加東大介”顔をしていたんだ」とか、妙なところに感心してしまいました。
[CS・衛星(邦画)] 9点(2010-10-13 22:44:16)
2472.  ネメシス/S.T.X
『ギャラクシー・クエスト』“以降”、ということをシミジミ感じてしまう訳で、変なメーキャップの変な宇宙人が出てくるのを見ると、どうにも哀愁を感じてしまう。誰もすき好んでこんなメークしてる訳じゃなかろうに、とか。とは言えワタシ、そもそもこの『新スタートレック』とやら、全然知らないもんで、“以前”も“以降”もないんですけどね、あははは。ついでに言うと旧シリーズとかその他一切合財、すべて知らないんですけどね、えへへへ。熱狂的なファンが身の回りに結構居たりして、閉口するのです。と言う訳で、本作、「いきなり何でこんなオッサンとオバハンの結婚なんか見せられなきゃならんのよ~」とか思ってしまうのですが、きっと、ファンにはたまらないエピソードなのでしょう。船長が若い頃から禿げてたとか、アンドロイド少佐に兄弟がいたとか、この辺りもきっと、ファンにはたまらないネタなのでしょう。きっとこの映画が楽しめるのでしょう。ああうらやましい(笑)。ワタシは、そういうファンの気持ちを想像して楽しむことにいたします、はい。・・・それにしても、宇宙船ってのは、敵の攻撃を受けたとたん、コックピットにやたらと火花が飛び散りまくるのだけど、これだけの科学力があるのならもう少し安全対策を施しておけないないもんですかねえ。面白いからいいけど。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2010-10-13 22:10:07)
2473.  センター・オブ・ジ・アース(ブレンダン・フレイザー主演)
テレビ放送を録画して、子供と一緒に楽しく観させていただきました。絵本のように、次から次に変わる場面が、実にハッキリしていて、楽しいじゃあないですか。洞窟に閉じ込められたり、トロッコで暴走したり、穴に落ちたり。穴に落下する場面は、「今、落ちてます」と誰にでもわかるように、ひたすら長く落っこちてるし、一方では、「よし、筏を作ろう」と決めたらあっという間に筏が完成しているし。この辺りがいかにも“絵本”っぽい感じ。ブレンダン・フレイザーという役者さん、こういう映画にピッタリですね。ただ、水に落ちたはずなのに、ブレンダン・フレイザーの服が乾いてたり、と思えば汗で濡れてたり、というあたりは何とかならんもんですかねえ。
[地上波(吹替)] 7点(2010-10-04 23:31:27)(良:1票)
2474.  ジュリア ネタバレ 
原作は、リリアン・ヘルマンの短編集『ペンティメント』に収録されている『ジュリア』。大学の英語の授業のテキストが、この『ジュリア』でした。この映画のビデオを少しずつ観ながら進められた授業が、思い出されます。もっとも、原作を翻訳で読みなおしたのも、映画をちゃんと通しで観たのも、実は最近だったりするんですけれど。で、この『ジュリア』という作品ですが、『ペンティメント』収録作品に共通の、時間の流れを超越した自由な回想による独特の詩情、これに加えて、反ナチ活動の友人のためにベルリンへ現金を運ぶ、という劇的な内容を孕んだ、スリリングな作品でもあります。と同時に、「実はこの作品は“創作”であって、ジュリアという女性は実在しないのではないか」ということで物議を醸した作品でもあるのですが・・・。さて久しぶりに本作を観てみて、やっぱり面白いなあ、と。回想によって時代を自由に行き来し、幼少時代にジュリアと野山を駆け回る自然児としてのリリアン。劇作家としてタバコをスパスパ吸いながらタイプライターを叩く都会人のリリアン。タバコの吸う姿が、この映画では強調されてますね。ある時はダシール・ハメットとくつろぎ、またある時は危険な現金輸送の役目を引き受ける。この映画中盤のスリリングな場面、現金輸送作戦の全貌を彼女だけが知らないまま(そして我々にも明かされないまま)、何やら意味ありげに、作戦が進められていくところが面白いですね。そう言えば、列車で同室のオバチャン、リリアンがタバコを吸おうとするとゴホゴホ咳き込むもんだから、リリアンはタバコを吸うのを断念するのだけど、無事に国境を過ぎると、オバチャンもちゃっかりタバコを吸っているのが、意味がありそうで無さそうで、面白いところ。そしてついにジュリアとの再会。二人とも嬉しそうには違いないのだけど、リリアンの再会の嬉しさのみに舞い上がっている姿と、ジュリアの「この現金で仲間が助けられる」という喜び。二人の異なる情熱の表現、であると同時にそこには、異なる世界に住む二人の、すれ違いもまた内包されている訳で。ジュリアはドイツで命を落とし、リリアンはアメリカのダシールの元へ帰る。でも彼女は闘わなかった訳ではない、後にダシールと共に、赤狩りへの闘いを挑むのだから。でもそれは、映画とは別のオハナシ。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-10-04 23:13:38)
2475.  続・荒野の用心棒
いいですね~ジャンゴ。棺桶を引きずって歩く不吉な姿のヒーロー。棺桶の中には「死」そのものが。ラストの墓場での決闘がこれまた良くって、ジャンゴはもはやほぼすべてを失っている。ガトリング砲も手放した、棺桶も奪った黄金も沼の底、手はリンチで破壊され銃も握れない。絶望的。しかも敵を倒したからと言って何が得られるでもない。しかし彼は決然と死地へ赴く。最後はいかにも、すべてが無に帰し土へと帰る、という感じで、何とも虚無的な世界観に、シビレます。  ・・・ところで、オヤジが気持ちよさそうに弾いているバイオリン。何だか駒が付いていないように見えるんですけれどね~。一種の特殊奏法ですかね。
[DVD(字幕)] 9点(2010-10-02 03:59:10)
2476.  ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃
・過去の作品からの流用が多いのはいいとして(いや全然良くない)、別によりによって“エビラ”なんか流用しないでも、なあ。 ・新作のガバラってやつがこれまた、造形がヒドくて(ガキ大将の象徴だからこれでいいのだ、いや良くないッ!)、ゴーヤに目鼻を付けただけ、とでもいいますか。とにかく、「ワタクシ、怪獣でございます」と言わんばかりの、何の工夫もない造形。 ・ミニラがしゃべる。まさかこんな普通の声だとは。ミニラがしゃべるとなんだか、“長年洗ってないガチャピン”に見える。 ・他人の夢の話を聞かされるのは基本的に、苦痛です(つげ義春みたいに一部例外もありますが)。
[DVD(邦画)] 2点(2010-10-02 03:21:06)(笑:1票)
2477.  男たちの大和 YAMATO
派手で残酷な戦闘シーンといい、いかにも「わかりやすい」テーマ音楽といい、「どうやったらハリウッド大作っぽく見えるか」みたいなバイアスが感じられる面があるのですが、だからと言って、決してそれだけにはとどまらない作品になっていると思います。確かに、人物描写にはやや類型的なところがあるかも知れないけれど、それは決して、単に「この辺で喧嘩の場面を入れておこう」「多少は恋愛なども織り交ぜてみよう」みたいな適当なものでは無くって、この大和を中心とした物語を、ひとつの神話へと導くことに成功していると思います。・・・しかしそれに比べると、「現代」のパートが、イマイチよくわかりませんなあ。鈴木京香はいつ、何歳で養子になり、そしていったい今何歳なのか? 仲代が発作で一度死にかけて見せるのもなんだか蛇足(しかも鈴木京香にサービスされてビンビンになって生き返るというのは、どうも、なあ)。ですが、その辺りは目くじら立てないことにして。
[CS・衛星(邦画)] 8点(2010-09-28 22:53:47)
2478.  プレステージ(2006) ネタバレ 
結局のところ、まともなトリックなんぞ無かった、というか、最大のトリックが『0086笑いの番号』かよ、と言いたくなるのですが、でも、面白かったです。クリスチャン・ベールの回想、ヒュー・ジャックマンの主観、クリスチャン・ベールの手記、ヒュー・ジャックマンの手記。互い同士がイレコになる複雑な階層構造、どちらが「器」でどちらが「中身」なのか。相手を躍らせているのはどちらなのか、踊らされているのはどちらなのか。そして、最後に笑うのはどちらなのか。そういった点、なかなかにスリリング。しかし映画とは言え、ヒトの手品を台無しにするのを見るのはヤなもんです(笑)、それもこんなに何度も見せられては。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2010-09-28 22:30:42)
2479.  泥棒成金
グレース・ケリーのファッション・ショー映画。こういう映画を楽しんで撮っているヒッチコックこそ映画成金。
[CS・衛星(字幕)] 8点(2010-09-23 03:59:38)
2480.  エクスクロス 魔境伝説 ネタバレ 
ナイトスクープ的表現をすれば、一種の“パラダイス”ですね、この村は。でまあ、その怪しげな村で怪しげな儀式が行われており、『2000人の狂人』を想起したところで、意表をつく“レザーフェイスvsバンボロ”の死闘が展開される、という、まあ、そういうホラーの寄せ集めみたいな映画です。そういえばトイレに隠れるシーンは、こちらは『刑事ジョン・ブック/目撃者』のパロディのようですが、監督の頭の中ではジョン・ブックもレザーフェイス系の映画ジャンルに分類されているのでしょうか? で結局、この映画の言いたかったことは、「どんなホラーより、ブサイクが一番怖い」ということだったようです、はい。
[CS・衛星(邦画)] 3点(2010-09-23 03:49:17)
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