241. 名探偵コナン 銀翼の奇術師
《ネタバレ》 前作・迷宮の十字路が結構良かったので、期待して見に行きましたが、全くの期待ハズレ。 推理物なのか航空機パニック物なのか、大人を意識して作ったのかお子様向けか、など全て中途半端。航空機の搭乗ドアの開閉手順など仔細にこだわってリアリティを出していた部分もあるにはあったけど、あまりにもストーリーが陳腐で退屈。航空機パニックは既に実写で数多くの作品が作られているので、今更と言う感じです。脚本家さんは今年はいいアイデアが浮かばなかったようですね。唯一の見せ場はパトカーの列を誘導灯代わりにしたところぐらいですか。前作の手毬歌に当たるのがフォネティックコードなのでしょうけど、狙った宝石が偽物とわかってキッドが盗みを止めてしまった時点で意味が無くなってしまった。そもそもキッドの犯行予告状の26文字がアルファベットを意味するとまで分かったのに、BravoやVictorでピンとこないとは超博識のコナン君らしくない。エンジンが脱落してパニック状態なのに、シートベルト外してコックピットに入って来るなよなガキども!とか、倒れた操縦士の代わりにジャンボ操縦するのが、小学生(コナン君)と女子高生(蘭)かよ!(せめてスチュワーデスさんが操縦したら?)、などつっこみいれるのに事欠かないけど、まあ今回は本来のお子様向け漫画の原点に戻ったということで幕。 3点(2004-05-01 17:45:30) |
242. 怒りの荒野
《ネタバレ》 マカロニ・ウェスタンと言えば簡単に人が撃ち殺され、ストーリー性よりも残酷さが売り物であったけど、その中では物語としても楽しめた唯一の作品だった。昔テレビで放送された時に解説で荻昌弘が、主人公の職業はこれまで誰も考えつかなかったものですね、と変な賞賛をしていたのを覚えています。 6点(2004-04-26 11:35:39) |
243. さらば夏の日
《ネタバレ》 当時人気絶頂だったルノー・ベルレー主演のラブロマンスもので、舞台がパリや地中海ということで当時結構話題にはなったけども、ストーリー的には新奇さはなかった。フランシスレイの美しい曲もさることながら、モニカの豊満な肉体がやたら印象に残った。 [映画館(字幕)] 6点(2004-04-26 11:27:35) |
244. 名探偵コナン 迷宮の十字路
《ネタバレ》 子供向けの漫画と思ってあまり期待していなかったのですが、コナンシリーズの中では大人でも(むしろ内容的には大人向けを意識して作られていますね)楽しめる上質の出来だったと思います。ストーリーは推理物としては確かに少し物足りないのですが、事件のみならず、義経主従の逸話と手毬歌を絡めての京都観光案内、平次の初恋の相手探し、新一と蘭の恋物語などが100分の中に無理なく収められていました。いつも余計な少年探偵団があまりでしゃばって出てこないのも良かった。少なくともマンネリ化したテレビのサスペンス劇場よりは良く練られた内容であったと思います。倉木麻衣のエンディングも良かった。マルタケエビスニオシオイケ・・・・手毬歌(初めて知りました。なかなか勉強になります)に誘われて桜の咲く季節に京都を訪れて見たくなりました。(⇒実際に行ってきました。五条天神や六角堂は俗化していて期待はずれでしたが、桜の舞う蹴上インクラインの軌道から南禅寺までのコースはお勧め。残念ながら仏光寺の門の前に玉龍寺跡の石碑はありませんでした。当たり前か) [映画館(字幕)] 7点(2004-04-19 20:38:15) |
245. 猟奇的な彼女
《ネタバレ》 「ラブストーリー」を先にみてから、こちらをかなり期待して見たので、最初の100分を見る限り単なるドタバタコメディとしか思えず(遊園地での脱走兵とのからみは必要だったの?)、その時点での率直な感想は「なんなんだあ、これは!」というもの。その後のラストまではそれなりに良かったし(山の上の木の下におじいさんが座っていたので、もしかして、おばあさんになった彼女が現れて、あれから50年後に二人はようやく再会を果たしました、とかいう陳腐なエンディングになるんじゃないかと不安でした)、それまでが伏線であったことは分かるのだけど、やっぱり前半部分はもう少しなんとかしてほしかった(日韓の文化の違いもあるかも)。評価が分かれているのもそのあたりにあるのではないでしょうか。これから見る人は、最初の100分間我慢して見てください、彼女が山の上で叫ぶところから以降はとても良いですから。ちょっと辛目の6点。 6点(2004-02-24 09:57:43)(良:1票) |
246. ラブストーリー
《ネタバレ》 やはり外国映画だからなのでしょうか、文化的な違和感(韓国人の名前は覚えにくいですね、ハングル文字も読めないし)もあって主人公への感情移入が今一つできずに、噂で聞いていたほどには涙ボロボロにはなりませんでしたが、十分楽しめました。半分過ぎるあたりまでは、これって単なる高校生の恋愛物なのかっていう感じで先行き不安にはなりましたけど。父から母へのラブレターが実は代筆されたもの、そして現在においてもメールの代筆が二人を結びつけたというプロットは気に入りました。 ラストでジヘとサンミン先輩の関係をくどくどと説明せずに、何となくほのめかすのに留めたのも良かったです。しかし、ジヘの方は母親ジュヒの残した手紙で過去のいきさつの詳細を知っていたとしても、サンミン先輩の方はなんでそこまで父親の過去を知っていたのでしょうか(図書館まで雨の中を二人で走る時に、「番小屋」と言ったり、プレゼントの箱の中のカードの文面がジュナがジュヒの門の前に残したものと同じだったりしたのは、観客に息子だと分からせるための伏線だったのでしょうけど、あまりにも知りすぎているので実は彼はジュナの亡霊なのかとか思ってしまいました) [DVD(吹替)] 6点(2004-02-22 12:56:05) |
247. ラスト サムライ
《ネタバレ》 日本人からも高く評価されているということで期待して見ましたけど、やっぱり「外国人のための武士道講座」的な色彩は強かったです。それぞれの役者さんたちは熱演しているし、戦闘シーンもこれまでにない迫力なんですけど、ストーリーが活劇調というか。ラストも途中で想像できてしまったし。しかし、日本人監督にはタブーであった、明治天皇をはっきりと描いているところはアメリカ映画ならではでしょうか。 6点(2004-02-01 16:13:02) |
248. Love Letter(1995)
《ネタバレ》 久々に気のきいた設定と凝ったプロットの良質な ラブストーリーに出会えました。現実離れしているとも言えますが、 フィクションが現実の世界に負けてしまっている昨今、むしろ新鮮 に感じました。閉塞感ただよう今の日本ではなく10年前にアメリカの 片田舎で見ていたら一層感動深かったと思います。小樽、神戸の冬景色 は不思議に温かかったです。博子と樹、秋葉と博子、樹♀と樹♂、のそ れぞれの心の機微が丁寧に描かれていましたね。樹が風邪で倒れる部分 のドタバタをもう少しどうにかしてほしかったのと、中学の思い出話や 秋葉さんの回想などで描写される樹♂がそれほど魅力のある男(死んで もなお博子が忘れられずに引きずっているほど)には思えないのが難点 といえば難点でした。 酒井美紀はどうも白線流しのソノコのイメージが強過ぎて(樹♂役の 柏原崇もハセベ君でしたし)ちょっと頭が混乱してしまいました。 [DVD(邦画)] 9点(2004-01-20 16:36:38) |
249. ラヴァーズ・キス
《ネタバレ》 吉田秋生の作品は櫻の園などと同様に、しつこさやどぎつさのない淡々としたストーリー展開と全体に漂うなんとも言えない切なさが良いですね。サティのジュテュヴ(あなたが欲しい)が心地よく心に響いています。 最初見た時は同じ話が何度も出て来て行ったり来たりするのでストーリーを理解するのに3回くらいみなくてはなりませんでしたけど。里伽子と朋章は結局別れることにはなったけど、それでも最後に6人の明るい未来を暗示させているのでやっぱりこれってハッピーエンディングでしょう。平山綾はあまりにもかわいこちゃんのイメージが強過ぎて、ちょっと里伽子役は難しかったようです。それにしても、同性への思いをこんなに明るく健全に語れるものでしょうか。 [DVD(邦画)] 7点(2003-12-15 12:12:50) |
250. 櫻の園(1990)
《ネタバレ》 子供の頃住んでいた家の近くに有名女子校があったので、ちょっと覗き趣味的な気持ちもなかったわけではないのですが、映画としても合格点だったと思います。漫画の原作を踏まえて新しい要素(杉山さんの志水さんへの思いなど)を加えて演劇部員の数時間をうまくまとめあげ全く違った作品に作り上げたられていたと思いました。全体的な素人っぽい演技(雑談や普通のおしゃべりを自然に演じるのはなかなか難しいと思うので彼女達が別段下手というわけでもないとは思いますが)はむしろこの映画のほのぼのさを演出していたと前向きに捉えたいと思います。三角関係の3人の心の機微の細かな描写は良いですね。 アラを探せば、最初の城丸さんと男の子の絡みはもう少し何とかしてほしかったし、あの男の子は必要だったのか。部内の同級生同士なのにやけに口調が丁寧だったり(志水さんと杉山さんが進路指導室で話すところなんかかなり不自然。相手が部長でも同学年なら当然タメクチになるのでは=原作ではその辺の理由説明があるのですが)、よそよそしかったのは変。お嬢さん女子高ならもう少し美少女がいてもいいんじゃないか、などなど。 好きな人に、しかも一つ間違うと禁断の関係ととられかねないような相手に、素直に告白できる少女達は羨ましい。私も色々な場面で自分の気持ちに素直になれていたらなどと反省してしまう。 [ビデオ(邦画)] 8点(2003-12-10 11:15:42) |
251. おもいでの夏
《ネタバレ》 男の子3人組もその相手の女の子2人もあまりにもありふれているというか、魅力がないし、ストーリー自体もよくありがちな年上女性と未経験男の子のお話で、内容自体はそれほどでもないのですが、なんといっても切なすぎる音楽が良いです。自分も10代の頃こんな経験したかったですね。 6点(2003-12-09 00:14:51) |
252. フレンズ/ポールとミシェル
《ネタバレ》 初めて見た時同年代だったのですが、あまりにも自分の現実と違い過ぎていて遠い世界の絵物語を見るようで、自分の生活と比べることすら困難であった記憶があります。海辺で漁師が棄てた小魚3匹をポールが拾ってきて、それを焼いて二人で分けるときに最初ポールがミシェルに2匹与えると、ミシェルが1匹を半分に切ってポールの皿に移すところは、見え見えな話なのになんか切なかった。嬉しそうに側転しながら仕事に出かけるポールを幸せそうに見送るミシェルと、それを遠くで見守る追っ手の影のラストは印象的だったので、続編などは作らないでほしかった。 6点(2003-12-08 23:59:23) |
253. ブレックファスト・クラブ
《ネタバレ》 うーん、ちょっと私にはこの作品の良さがわかりずらかったですね。皆さん評価が高いので、私が老け込んでしまったということなんでしょう。でも高校生の時に見ても、感動したかどうかちょっと自信がありません。そもそも先生は反省の色を全く見せない(しかもそれほど同情の余地もない)生徒のために土曜日に9時間もつきあわされては、生徒以上にキレてしまうんじゃないでしょうかね。なんかお互い時間の無駄のような気がする。見終わっても訴えたいものは?という感じ。日本語字幕は大分はしょっているみたいで、彼らの真意を十分に理解するのは難しいのかも。オフブロードウェーあたりの創作劇の趣。5人のうちの3人がセントエルモにも出ているので、何かセントエルモがこれの続編のような気がしてきます。評価困難の6点。 6点(2003-12-01 23:10:01) |
254. 暗くなるまで待って
《ネタバレ》 「冷蔵庫の明かり」のネタだけは気に入っていますけど、ラストでオードリーがきゃあきゃあ悲鳴を上げつづけるのには正直頭が痛くなって来ました。もう少し工夫ができなかったものなのか。そもそもか弱い女性(しかもこの映画の場合は盲目というハンデもつけて)や無力な子供を主人公にするだけでサスペンスやホラーを盛り上げようとする大半の作品の安易さには常に不満を感じます。本当のサスペンスならば、シュワルツネッガーのような男でも髪の毛が恐怖で逆立つようなものでなくてはならないはずだと思うのですが。 5点(2003-11-30 11:02:30) |
255. ウォーターボーイズ
《ネタバレ》 暗さや嫌味の無い明るい純粋青春コメディーでした。要所要所のギャグもなかなか決まっていた。ちょっと竹中直人はやりすぎのような気もしたけど。この映画への評価は見る人の置かれた立場で大きく差がでるかもしれない。まだ青春真っ只中の人には単なるドタバタコメディーでも、青春期をとうに過ぎた中年男女にとってははるか昔の青春を思い出させて切ない気分にさせるのではないでしょうか。すさんだ気分も一瞬でも明るくしてくれます。平山あやが作ったように可愛かった。後日、NHKでこの映画の元ネタになった川越高校水泳部のドキュメントを放送していたけど、映画のかなりの部分が実話と重なっていたのには驚きました。 9点(2003-11-29 18:05:29) |
256. セント・エルモス・ファイアー
《ネタバレ》 古き良き時代の青春映画という感じで、無難な内容ではあったけど、卒業まだ間も無いという設定だからか、それぞれが抱える問題もあまり深刻さが伝わってこず、社会人物としては重みが今一つだった。実社会での本当の苦労はまだまだこれからだと思うけど。ちなみに、テレビで放送された「愛と言う名の下に」がこれのパクリだという批判があるようですが、私は二つは全く別物でそれぞれ良い作品だと思います。確かに、仲良し7人組(男4人に女3人)、溜まり場になるバーがある(St.Elmo's Barとレガッタ)、最後に一人が去って行く、などパクリの部分はあるけども、内容は独立した話だと思います。 6点(2003-11-28 21:42:58) |
257. ビューティフル・ガールズ
《ネタバレ》 「セントエルモズファイア」、「愛と言う名の下に」、「白線流しSP版」などと同類の学校卒業して社会に出た同窓男女の後日談&リユニオン物ですが、仲良し7人組みというわけではないので、内容的にはなんとなくまとまりがつかない感じがします。日本とアメリカでは社会システムも違うので、向こうの高校を卒業してでもいないと登場人物に感情移入するのが今一つ難しいと思いました(皆が集まって口ずさむ曲がスィート・キャロラインというのはやっぱり日本人には思い至りませんよね)。それでも、青春時代を過ぎて人生の中で最後の決断の時を向かえた人達のそれぞれの苦悩する姿が良く描かれていると思います。それにしても邦題が原題そのままというのはこの映画に関してはいただけません。これじゃあ、プレーメイトのプロモーションビデオかなんかと勘違いしてしまいます。 7点(2003-11-28 16:51:06)(良:1票) |
258. フィールド・オブ・ドリームス
《ネタバレ》 やや荒唐無稽なお話ではありますが、ほんとうに野球の好きな人達が作り上げた映画という感じで、見終わった後なんとも言えない切なさを感じてしまいました。ラストシーンを、彼の作った野球場に向かうことを連想させる車の光の帯を映すだけにしたところが心憎い。 7点(2003-11-27 23:36:59) |
259. いちご白書
《ネタバレ》 学園紛争ものにしては、ちょっと甘っちょろい感じもするのですが、キム・ダービーの可愛さに免じて合格点。それとやっぱりサークルゲームがいいです。ちなみにかつてこの映画を私の大学の文化祭のイベントで上演したのですが、上演が大学が許可した時間を過ぎてしまったということで、途中で大学側が一方的に電源を落してしまったことで大騒ぎになったことがありました。映画の内容が内容だったために抗議する側に一層火を注いでしまって騒ぎが広がったようです。今となってはなつかしい話ですが。 6点(2003-11-27 23:26:26) |
260. 個人教授
《ネタバレ》 今思うと大したことないのですが、ルノー・ベルレーのもっさりとした雰囲気が結構気に入っていました。高校生達が乗っていたペダル付きの電動自転車(当時のフランス映画には良く登場していました)がかっこよくってほしくてたまらなかったのを覚えています。 6点(2003-11-27 23:08:04)(良:1票) |