241. サスペリアPART2
辻褄は合っているようで微妙に説明不足だったり、かなり強引な点もあったりしますが、謎解きの過程で始終犯人の影がちらついて緊迫感があり、中弛みせずに話を引っぱってくれます(うーん……ですが正直、これは甘口の意見かとは思いますが)。「2」の方を薦められたのであえて1はすっ飛ばしてこちらを借りたのですが、大正解だったようですね。 [DVD(吹替)] 6点(2007-08-26 21:52:22) |
242. フレイルティー/妄執
これは意外な掘り出し物でした。テンポが良く、常に先を知りたくなる展開の連続で、一気に最後まで見てしまいました。いかにもB級映画然としており、チープな感じはつきまといますが、見る人が見ればわかる面白さです。 [DVD(吹替)] 8点(2007-08-26 18:23:24) |
243. マーヴェリック
「騙す」ことが主眼だとすれば、あまり「やられた」という感じは起きません。どのどんでん返しも行き当たりばったり感が強く、衝撃度は軽微です。ドタバタ活劇が本筋と見るなら、そこそこに変化球が織り交ぜられており、なかなかの秀作と言えなくもないかもしれませんが…。 [DVD(吹替)] 6点(2007-08-26 17:57:58) |
244. 時をかける少女(2006)
《ネタバレ》 小粒な伏線は見事に消化する手腕を見せながら、物語根幹部分の扱いがかなりぞんざいなような…。タイムリープ能力に変に理屈を与えてしまっておきながら、それがほとんど語られないまま終わってしまうのでは…。原作は恥ずかしながら未読なので、今度読んでそのあたりどうアレンジされていたのかを検証したいと思います。 [DVD(字幕)] 7点(2007-07-14 21:19:35) |
245. ダイ・ハード4.0
正直、失望しました。「24」- サプライズ成分 + アクション = 今作 と言えばそれだけですべて説明できてしまいます。アクションシーンをだらだら引きのばすことで内容の薄さをごまかしてる部分も多々。夥しい贅肉と脂身を削り、100分以内でまとめていればもう少し違った評価のしようもあったかもしれませんが… [映画館(字幕)] 3点(2007-07-09 00:31:12) |
246. 太陽がいっぱい
二度目を本日鑑賞しました。パトリシア・ハイスミスの原作は未読のため、そちらとの比較はできないのですが、個人的にはアラン・ドロンよりもマッド・デイモンの演じたリプリーのほうが人間くさく、共感が持てました。アラン・ドロンのほうは躊躇なく次々に冷酷な犯行を積み重ねていくのに対し、マッド・デイモン版はそのあたり行き当たりばったり感が強く、観ていて惹き込まれるものがありました。まぁ、個人的にマッド・デイモンは好きな俳優なので、贔屓目に見てしまっているのは否定できないのですが…。 [DVD(字幕)] 8点(2007-07-01 01:31:31) |
247. 続・激突!/カージャック
前作に比べ、余計な要素が加わったぶん、かえって内容の密度が薄まってしまったように感じます。実話ものの悲しさ、エンタテインメント性はおのずと制限されてしまったことは理解できますが…。前作はひとかけらの贅肉もない高純度の傑作でしたが、この続編はあまりお薦めできません。 [DVD(吹替)] 5点(2007-06-19 07:26:43) |
248. トレーニング デイ
本日二度目を鑑賞しました。善人・英雄役の多いデンゼル・ワシントンですが、堂に入った悪漢ぶりで魅せてくれます。緊迫感のあるシーンが連続し、細かい伏線もそこそこうまく機能しており、飽きることなく最後まで見せてくれます。クライム・サスペンスとして出色の出来映えです。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-06-08 02:00:33) |
249. ミュンヘン
中東問題に関心のない人にとっては、ひたすら冗長で退屈な映画です。関心のない人がこれを見て心に何かを喚起されるとも思えません。ひたすら淡泊なキャラ付け、ここぞという見せ場も起伏もないストーリーの平坦さ――社会派を標榜するがゆえの故意の演出だということは分かりますし、通好みの渋い作品に仕上がっていることは評価できますが、個人的には心に響くものはありませんでした。せめて2時間の尺でうまく編集してくれれば、もう少し違った感想も出てきたかもしれませんが…。 [DVD(吹替)] 3点(2007-05-29 22:12:29) |
250. 隣のヒットマンズ 全弾発射
前作からそのままストーリーが繋がっているうえ、前作を観ていない人へのフォローは一切ありません。前作を観ている、ということを前提としてのインプレッションとしては、なかなか悪くありませんでした。シットコムを観ているような感じで、ユルい笑いを堪能できます。個人的には前作とほぼ遜色ないデキだと思うのですが…ここでの評価は低いようなのでちょっと残念です。 [DVD(吹替)] 7点(2007-05-21 22:05:04) |
251. ファーゴ
《ネタバレ》 実話ものの犯罪映画です。実際に完全犯罪なぞ目論んだところで、きっとこの映画同様にうまくはいかないんでしょうねぇ。各キャラクターの行動原理が非常にはっきりしているので、映画としてわかりやすく、同時に犯罪者たちの底の浅さをうまく表現しきれています。 [DVD(吹替)] 7点(2007-05-06 23:02:13) |
252. ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎
《ネタバレ》 まさに子供向けに焼き直されたシャーロック・ホームズです。ミステリ色は薄く、内容的には冒険活劇です。でも、登場人物がうまく絡んでなかったり、詰めの甘さを多々感じました。一例を挙げますと――以下ネタバレですが――ホームズは自分をハメたライバルには一応仕返しはしてますが、放校処分と釣り合うとは到底思えません。ホームズのカンニング疑惑が解けた描写も何もないまま終わるのもちょっとカタルシスが足りないのでは……? さも続編が出ることを臭わせるラストで締めくくりながらも、その後続編は製作されてないというのも非常に残念です。 [DVD(吹替)] 6点(2007-05-03 02:22:18) |
253. スナイパー/狙撃者<TVM>
ロバート・ラドラムの原作を忠実になぞった脚本です。02年のマット・デイモン主演版は原作の一部の設定を借りた、原作とはほぼ別物の作品になっています。こちらの作品は3時間という長い尺ですが、原作は「6本分のミステリ小説に匹敵する」と称されているだけあり、見応えがあります。 [DVD(吹替)] 7点(2007-04-17 22:04:59) |
254. ソウ3
映画の続編はとかく失敗作になりがちななか、これだけ人を惹きこむ作品を作ってしまうスタッフの力量は並々ならぬものがあります。まあ、個人的なことをいえば、続編の存在そのものはいいとして、毎回単発で話を作ってくれればいいのに、と思います。「1」「2」を事前に見直していなければまるでついていけない内容になっていますし、見ていない人のためのフォローは一切ありません。もしさらに続きがあるなら、我々視聴者また1~3を見直さなければならないのでしょうか。そのあたりに配慮が欲しいところです。 [DVD(吹替)] 7点(2007-03-23 19:50:09)(良:1票) |
255. パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト
ひどい出来ですね……登場人物はみんな微妙に性格がねじ曲がった連中ばかりだし。ストーリーはムダに複雑で爽快感が薄いですし。クラーケンとの戦いも尺が長すぎるせいで中弛みし、迫力が半減しています。褒めるところがどこにも見当たらない、困った映画です。 [DVD(吹替)] 3点(2007-03-16 00:19:07) |
256. ダ・ヴィンチ・コード
素直に小説を読んだほうが得かと。今なら文庫落ちしてますからブックオフ等で安価で購入できますしね。 [DVD(吹替)] 5点(2007-03-15 02:05:15) |
257. マイアミ・バイス
正直、厳しい出来ですね。潜入捜査官ならではの緊迫感がまるでありませんし(「インファナル・アフェア」などに比べると雲泥の差です)、ストーリーは起伏に乏しくて見所という見所がありません。最後の銃撃戦にもまるでカタルシスを得ることができませんでした。ドラマ版は掛け値なしの名作でしたが、映画版は思いきり泥を塗りたくってしまった感があります。80年代TVドラマでは「私立探偵マグナム」の映画化も進んでいるそうですが、この「マイアミバイス」の轍を踏まない作りを心がけてほしいものです。 [DVD(吹替)] 5点(2007-03-13 23:22:35)(良:1票) |
258. キャプテン翼 世界大決戦!!Jrワールドカップ
《ネタバレ》 キャプテン翼の映画シリーズの中では最高の完成度を誇ります。敵キャラ側の成長を描いたり、若島津と若林の掛け合いがあったり、新田などのサブキャラにもスポットが当たっていたりと、見所は多々あります。しかし苦言を呈するなら、なぜ全日本の得点をすべて翼ひとりに入れさせるのか……日向小次郎ファンにとってはちょっと承服しかねる脚本です。 [DVD(字幕)] 6点(2007-02-25 23:15:16) |
259. キャプテン翼 危うし!全日本Jr.
《ネタバレ》 岬・日向の行方不明、若林の欠場と、日本にとって障害となるドラマを盛り込んでいますが、どれもこれもうまく調理できていません。日向は序盤であっさり必殺シュートを会得してしまいますし、岬の行方不明という設定は最後まで何も絡んできませんし、若林がペナルティエリアの外からゴールを決められていたり、来生がDFだったりと、原作を無視した荒唐無稽な設定も目立ちます。まあ、森崎ファンと三杉ファンには至高の一作かもしれませんが……コアなファンにはとうてい納得のいかない出来です。それにしても、この頃のアニメはまだまだ子供のためだけに作られたものなのだなあと、つくづく思い知らされた一作でした。 [DVD(字幕)] 5点(2007-01-29 22:10:16) |
260. キャプテン翼 ヨーロッパ大決戦
《ネタバレ》 「キャプテン翼」の劇場用アニメの第一作です。さすがに今見ると時代を感じますし、いかにも子供向けに作られた作品ではありますが、各キャラに見せ場をきちんと設けている構成は評価できます。しかし、日本のエースストライカー・日向小次郎がノーゴールで終わっているのは個人的に納得できません。2点目は翼ではなく彼に入れさせるべきだったのではないでしょうか。 [DVD(字幕)] 6点(2007-01-26 19:46:33) |