Menu
 > レビュワー
 > アラジン2014 さんの口コミ一覧。13ページ目
アラジン2014さんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 678
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(投票数)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
評価順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334
投稿日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334
変更日付順1234567891011121314151617181920
2122232425262728293031323334
>> カレンダー表示
>> 通常表示
241.  復讐捜査線 《ネタバレ》 
最近は世間一般の評価と自分の評価に多少のズレを感じることが増えました。。この映画も低評価ゆえ見送っていましたが、最近観た中では高評価できる映画でした。  ネタバレしますので詳しくは書けませんが、扱っている話題にも無理がなくリアリティのある内容になっています。映画では大げさに描かれていますが、現実の社会でも大なり小なり有り得る話だろうなという怖さを感じます。アクションの描き方も安心のメル・ギブソン印といった安定感。ほどほどのアクション描写に留めているので映画がより深いものになったような気がします。(監督は007も撮影しているんですね) レイ・ウィンストンが助演と思いきや、ラストでかなりおいしい部分を総取りしますのでその点も渋い演出だったと思います。なぜ彼がラストでああいった行動に出たのか意味が判らないといったレビューもありましたが、彼も不治の病でメルギブに肩入れしたくなっただけですきっと。  全体的に少し暗めの映画ですが、落ち着いた映画ともいえます。独身者でも十分に感情移入できますが、、年頃の娘を持つお父さんだったらさらに感情移入100倍と思います。ここにアクセスしてくるような映画ファンにはお勧めできる映画です! (ただ、メルが拉致され手錠をハズして脱出するくだりは、ご都合主義丸出しで無駄です。そもそもなくても問題ないシーンですアレ)
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-08-29 12:36:25)(良:1票)
242.  ファンシイダンス
当時「シコふんじゃった」がロードショーされ、ブレイクしまくっていた周防監督の他作品も見たいということで、レンタルショップで本作ファンシイダンスをレンタルしてきました。当時、友達と小さなブラウン管で鑑賞しましたが、腹がよじれるほど大笑いした楽しい記憶が残っています。  とにかく塩野陽平(本木雅弘)と、その弟である郁生(大沢健)を軸にした人間模様が抜群に面白いのです。修行僧の同期に珍来(田口浩正)、英峻(彦摩呂)、古参に光輝(竹中直人)というダイアモンド布陣で、画面の見栄え、セリフの妙、棒読みのギャグなど、何から何まで面白いのです。 皆さんも同意見だと思いますが、お寺に着いた時の身体検査、ウォークマンのカセット入れ替え事件、キャバクラに乙凸したら・・、ケンタッキーとマドンナ、トイレの取材などなど、最高に大爆笑できるシーンが多かったです。特に竹中絡みのパートが全体的に非常に面白いです。  子供っぽい部分もありますがマンガを読んで楽しめるようなタイプの方でしたら十分に楽しめるライトな感じのお寺モノといった感じです。周防監督の初期作品ですが、彼のハウツー物の中ではダントツの面白さだと思います。
[ビデオ(邦画)] 7点(2014-07-22 18:20:24)
243.  パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち
カリブの海賊としては素晴らしい出来栄えの映画だったと思います。かなり子供っぽい内容ですが映画らしいワクワクさせられる描写が多く、キャラ立ちもシッカリしていてとても良かったです。キャプテンスパロウの初登場シーンは最高、バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)との対決も最高に絵になっていました。ディズニーらしいというか、エンタメのお手本のような映画でした。  ただ、個人的な意見としては一作目だけで終わらせておいてほしかったというのが率直な感想です。この作品だけで終わっていれば世の中的にももっと評価が高かったのでは?と思ってしまいます。それから、妙に気になったのがヒロイン(キーラ・ナイトレイ)の口が終始半開きなのにはなかなかガッカリでした。誰か指摘する人は居なかったのでしょうか?最近の俳優には少なくないですが、口に締りがないとそれだけで知能が低く見えます。今作品のキーラは特に口が開いていた印象で、可愛いだけに非常に残念でした。
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-03 17:36:45)
244.  キャリー(1976)
キャリー'76は昔から知っていましたが、ホラーが嫌いだったのでパスして生きてきました。結果的に初見は2010年代になってからですが、今まで見なかったことを後悔するレベルの素晴らしさでした。この映画を一言で表すなら「青春映画」、当時はホラーだったハズですが今見ると全然ホラーじゃなくてむしろ学園物といった雰囲気です。  皆さん書いてらっしゃる通りキャリー・ホワイト(シシー・スペイセク)の演技が圧巻です。おどおどした感じだったり喜びを表現したりと異常なくらいリアル志向で役にハマっています。母親(パイパー・ローリー)の設定にかなり無理がありますが当時のアメリカでしたらあり得たかもしれません。惜しいのは血のりを被った後のアクションと体育館内の表現がショボい点です。時代もありますが何となくドリフのコントの様相を呈していて、もう少し何とかならなかったの?という残念な感じに仕上がっています。自宅に帰ってからはそんなにショボくないので体育館のシーンは本当に惜しいです。  主人公母子が気の毒なほど変人として描かれていますが、これも時代背景があるので致し方ないでしょうか。驚いたのはデ・パルマが監督だということです。当時すでに監督としてのテクニックが確立されていることにも驚きますが、彼自身まだ36歳です。色々驚きの多い作品でした。
[ビデオ(字幕)] 7点(2014-05-03 15:17:05)
245.  スタンド・バイ・ミー
公開当時は並程度の評価でしたが年々気持ちが高まってくる不思議な作品です。その理由に自分自身が年を取ってきたというのがあると思いますが、この作品が公開された前年には天下のバック・トゥ・ザ・フューチャーが大フィーバーしており「なんだまたオールディーズ映画かよ・・」と、公開前からかなり雑な扱いを受けていたというのもあります。しかしながらBTTFのおかげでアメリカの50s(フィフティーズ)というノスタルジーにまみれまくった地味映画であっても日本人に広く受け入れられたのもまた事実で、実際ストーリー自体はどうってことのない地味な作品なのにかなりヒットしました。  物語自体は現在40歳以上の人(昭和生まれ)にとっては普通の夏休みの出来事に過ぎません。ただし一ついえるのはBTTF同様に1950年代のアメリカってのは本当に素敵な時代だったんだなということが画面の隅々から感じられます。特筆すべきは全編で流れるオールディスの名曲たちです。選曲が本当に素敵で、今聴いても全く飽きません。 また、ゴーディー(ウィル・ウィートン)の演技が自然で違和感なく、地味担当なのにきちんと映画を引っ張っています。無名時代のキーファー・サザーランド、個人的に大好きだったコリー・フェルドマン(あんまり伸びなかったが)、今は無き名優リバー・フェニックスらも非常に自然な演技を見せています。ここら辺、ただのノスタルジー映画で終わらせずきちんと深みのある人間ドラマに昇華させている点は凄いと思いました。この映画で最大の盛り上がりを見せる彼ら兄弟の対決も、やり過ぎ感はなくごく自然な形でエピローグを挟んで映画を終わらせてくれます。物足りないという意見も理解しますが、この塩梅で映画を終わらせたからこそ、長く語り継がれる名作に仕上がったのではないかと思います。TVで何度もリバイバル放送されていて、もういい加減飽きたので少し低めの点数です。
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-03 14:50:11)
246.  ガタカ
レンタルショップでパッケージ借りした映画です。「三流のSF好きだしなぁ」的な感じのパッケージでしたが見始めるとアラアラなかなか完成度が高いマジ映画。全体の雰囲気が70年代風の古い感じですが実は近未来という設定も良かったです。  非常に面白いプロットでグイグイ引き込まれる流れになっていますが、話の本筋は決して美化できるものではありません。資格の無い人間が他人を騙して目標を達成するという話(ウマく騙してシメシメ的な・・)ですので、これはチョット問題有りだと感じました。遠泳やソーラーパネルのシーンなども間延び感があって途中でダレる感じも気になりました。  ラストは何となく寂しい感じの余韻を残して心地よいです。イーサン・ホークとユマ・サーマンのカップルがDNAに支配された未来らしい完璧人間の雰囲気で素晴らしかったです。ストーリー的には共感できませんでしたが最後までハラハラさせられて、、なかなか印象深い映画でした。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2014-04-30 17:31:32)
247.  アンドリューNDR114
全く意識せずにTV放送を見始めましたが木彫り馬のシーン以降は釘付けになってしまいました。200年という時をロボット目線で駆け足で見せた訳ですが、後半はまるで早回しのようになってしまいます。ラストにあの結末を持ってくる為には仕方が無かったのだろうと思いますが、終盤はもう少し丁寧に描いて欲しかったです。仮に脚本が違っていたのならば、思い切ってリトルミスとの一生だけを描いてくれたらそれはそれで良かったようにも思います。もちろんロビン・ウィリアムスの出番はなくなってしまいますけど。 個人的にはもっと売れて欲しい映画ですが、しかし無名具合(B級感)も含めてこの映画の良さのような気もします。泣き映画が好きな方にも結構お勧めな作品です。  2018/8再見 久しぶりに見ましたが全く色褪せません。いろんな部分がチープですがやはり人間の本質に訴えかけるドラマはいつ見ても感動できます。ロボットが主人公であるからこそ、人間特有の感情の素晴らしさが際立っています。悪人が出てこない点も映画から幸せな雰囲気が伝わってきてよいです。
[地上波(吹替)] 7点(2014-04-10 16:56:18)
248.  極道の妻たち 三代目姐 《ネタバレ》 
三田佳子の極妻はなかなか趣きがあって良かったです。しかしこちらも一作目の岩下志麻の迫力には及ばず、天下の坂西組長(丹波哲郎)と二人で並んだ絵面はちょっと優しすぎる印象でした。ただ、リアルはこんなものなのかもしれないとは感じましたけど。。  本作の一番の問題児はショーケン(赤松)です。彼の何考えているか判らない雰囲気が良いといえば良いのですが、一歩間違えればただのチンピラにも見える落ち着きのなさはチョットいただけませんでした。ある意味このキャラ設定のまま犬死したラストは彼らしいといえば彼らしいのですが、その彼に振り回されっぱなしだった主要人物三名(三田佳子、成田三樹夫、かたせ梨乃)はいい迷惑。結局はいまいちドラマにしまりが感じられなくてグダグダになった印象を受けました。  寺田(成田三樹夫)の最後のセリフ、「あんた(坂西葉月=三田佳子)がワヤくちゃにしたんや、あんたのせいや」というセリフが結構深くて好きでした。三田佳子に岩下志麻の根性と理念があれば女大親分になれただけに、「当面は私が跡目を継ぎます、ニヤリ」としても寒々しい感じでした。色んな意味で哀しいラスト。(現:君島十和子(旧:吉川)がメチャカワっす)
[地上波(邦画)] 6点(2024-01-19 14:59:51)
249.  スペース・カウボーイ 《ネタバレ》 
もう23年も前の映画なのですね。昔友人がロードショーに行き「まあまあ面白かったよ」という感想を聞いたっきり忘れていました。前半は結構面白くて宇宙に行く前まではそれなりに楽しめますが、病気発覚後の後半はよくある展開を経て綺麗に問題をオールクリアし、そして無難で大人な雰囲気のエンドロールを迎えます。  個人的にはイーストウッドが監督した作品はあまり好きではなくて、、何となく偽善的というか型にはまりすぎというか、予定調和的で面白みに欠けることが多いように思います。本作に関してもよくいえば直球的な定番作品、悪く言えば出来過ぎのお手軽作品です。イーストウッドは頭が良すぎて色々詰め込み過ぎるところがあるようで、宇宙に行ってから問題が噴出しまくりますが、そのゴチャゴチャもスムーズかつスマートに難なくクリアしてしまいます。こういうところがまた余計に鼻についたりします。  病気じゃない人間を普通に地球に帰還させ、月を眺めて「ホークは月に辿り着いたはずだ」と言わせちゃうところが凡作でしょうか。。ホークは月面へ向けての公開自殺、フランクその他残りのダイダロスご一行様も全て大気圏突入に失敗して誰も地球に帰ってきませんでしたというオチなら、もっと高評価出来たかもしれません。見て損したというほどの駄作では決してありませんが、見ても見なくても良かった程度の、いわゆる当たり障りのない普通の作品だったのもまた事実。いえ、決して酷評するほど悪くはないのですが・・ 映画としてはある意味致命的な”普通”という評価に落ち着きました。
[地上波(吹替)] 6点(2023-12-30 13:37:33)
250.  クロッシング(2009)
皆さんおっしゃる通り、タイトルが良くありません。交差することがこの映画の本質ではなくて、三人の警官のそれぞれの生き方や流儀を見せることがこの映画の主題だと思われます。確かに「Brooklyn's Finest」では意味が判りませんが、素直に「ブルックリンの警官」としたほうが映画としてはシンプルに伝わったかもしれません。  で、ストーリーはあってないようなもので、誰が悪徳警官なのかを推理したりカッコいいアクションを期待する作品でもありません。オープニングの通り「より善か、より悪か」を淡々と俯瞰の位置から見守るだけの作品といえます。この点をどう捉えるかによって、見る人によっては評価が分かれそうです。 生々しい反面、あまりにも日本と違い過ぎていてリアリティは感じられません。というか、アメリカに生まれなくてよかったという感じです。また、主役3名がやたらと豪華で驚きです。シリーズものにして三本映画を作ったほうが良かったかもしれません。でも実際の物語として面白いのはウェズリー・スナイプス扮するキャズが関わる物語だけだったように思います。  イーサンホークのファンなので少し甘めに点数をつけましたが、ちょっと暗くて重たい映画でした。いわゆる「映画として素敵な作品」という感じではなくて、ダーク&ビターでドキュメンタリー風味の映画です。
[地上波(字幕)] 6点(2023-12-16 22:19:15)
251.  ショコラ(2000)
タイトルは知っていましたが今まで見る気が起きず躊躇していた作品。TV録画されていたので頑張って見ることにしました。メルヘン&コメディということで仕方がないのかもしれませんが、、序盤の入り方が一方的かつ少々強引な印象でした。おとぎ話風に始まったわりには堅実路線で更に困惑してしまって、もしかしたらガチの魔女モノかなと疑ってみたり・・  脇を固める俳優陣がほとんど主役級ばかりで驚きますし「ギルバート・グレイブ」を撮った監督ということで期待値も上がりますが、ストーリーの骨格自体はいわゆる変わり者風情のよそ者が伝統を重んじる村をかき回して新しい風を吹き込むというありきたりなもの。チョコレートを作る過程など凝っていて美味しそうではありますが、イメージビデオのようで少々鼻につきます。余談ですが、この手の映画を見ていつも思いますが、つくづく人間と宗教ってあまり相性が良くないですよねえ。結局のところ、できる人間は宗教に頼らずともできるし、できない人間はどんな宗教にすがろうともできないものです。  アルマンドばあさんが良い味を出していて意味ありげ。素晴らしい演技力でさすがのデンチ様といったところです。その娘のキャロライン(キャリー=アン・モス)もかなり意味ありげでチラ出しますが結局最後まで立ち位置不明のままよく判りません。ルー船長(デップ)も同様、イマイチよく判らない立ち位置で解釈に困ってしまいました。セルジュ(ピーター・ストーメア)も明らかにオーバースペックだし、よく判らない&勿体無いのオンパレードです。  結局最後まで予定調和の域を出ませんが神父の説教はスマートで素晴らしかったです。情緒不安を心配していましたがジョゼフィーヌ(レナ・オリン)も最後にはイイ場面をもっていきました。予定調和的でほとんど文句も出ない無難な仕上り具合をどう見るかでしょうか。私はテレビドラマ程度のライトな作品だったと感じてしまいました。7-8点付けられる内容ではありますが、映画としての評価はあえて厳しめの6点としておきます。
[地上波(字幕)] 6点(2023-11-09 12:49:12)
252.  フラッシュダンス
4KのTV放送でやっていたので久々に鑑賞しました。フラッシュダンスとクイックシルバー(1985)を見ると当時”倉庫暮らし”に真剣に憧れたな~!という青春の思い出が鮮明に蘇ります。その後社会人になって大真面目に代々木の事務所ビルのワンフロア(副都心が見える)を住居として借りようとしたのがいい思い出です。(事務所=風呂が無くて、当時の代々木には近所に銭湯も無く結局断念しました)  映画としては大して面白くないです。当時もそんなに面白いとは思っていませんでしたが、なぜか巷では大流行りで”アノ音楽”が社会現象化したほどです。久々に見ると主人公がやたらと若く、ほとんど子供だったことに驚きます。自分もハタチ前後の時はあんなもんだったのかなと、妙にノスタルジーを感じる映画です。  終盤の流れが端折り過ぎていて今見ても少し違和感ですが、”ここは察してくれ”という映像表現は嫌いじゃないです。よく考えたら1985年のバックトゥザフィーチャーくらいから妙に説明的な映画が増えたかもしれません。あと、一つ気になったのが、カメラワークが下手だと感じた点です。当時の流行りだったのかもしれませんがアップが多くてカットが落ち着きません。アップのおかげで官能的か?というと別にそうでもなくて、単にワチャワチャした印象ばかりが悪目立ちしたシーンが多かった印象です。  いつか乗りたいと思って結局乗れなかった黒の81年式ポルシェ911が素晴らしいです。思い出補正で少しオマケの点数です。
[地上波(字幕)] 6点(2023-10-26 11:35:00)
253.  インドシナ
時代背景もあまり知らずに何となく見てしまいました。「愛人/ラマン1992」に非常に良く似た時代背景の作品で、ラマンよりは大分時代劇風にはなっていましたが、でもそれが面白さにはあまり繋がっていない印象でした。1930年代といえばアメリカではグレートギャツビーの時代、日本では昭和初期、第二次世界大戦前で二・二六事件などがあった物騒な時代です。  劇中で連呼されるジャン=バティスト(ヴァンサン・ペレーズ)が良い思いをし過ぎですが、実質的な幸せには全くつながっていないのが気の毒。また長尺な割りに大事な部分は割と端折っていて要所要所が都合よく流れていきます。色んな事がよく判らないまま終盤1954年のジュネーブ協定で映画は幕を下ろします。 とにかくどこにも感情移入できる人物がおらず、終始他人事として話は流れます。ラストに吐露する孫の感情を聞いても「フーン、残念だったね」くらいにしか思えず壮大な物語を見たという印象はありませんでした。  しいて挙げればこの後すぐにアメリカに小突かれ、ベトナム戦争の悲劇に見舞われる訳で、つくづく不運な国だなという印象ばかりが募ります。2023年現在、日本には沢山のベトナム人の交換留学生などが来ていますが、皆さんとても優しくて素敵な人ばかり。日本人とは非常に相性の良い国民性だと思います。気の毒だなとは思いましたが、映画としては色んな意味でちょっと疲れる作品でした。
[地上波(字幕)] 6点(2023-10-12 14:23:58)
254.  鳥(1963)
名作を知らずに死ぬのは勿体無いということで、ヒッチコックを見ることにしました。手始めに有名だけど見ていなかった作品から始めます。  随所に見覚えのあるシーンが散見されるので、おそらく子供時代に何度かTVで見たことがあるハズですがほとんど忘却の彼方でした。本作に関しては全体的に散漫で繋がりが悪いと感じました。個別での指摘は省きますが全てのサイドストーリーが取って付けたようで違和感を感じます。 ラブバードと掛けてあるであろう恋物語と本作のメインディッシュ(鳥の騒動)もあざとい感じだし、鳥オタクの講釈や食堂での神経質な親子、気の小さい義理の母や元恋人などのパートも全体的に合っても無くてもよい状態で、スマートにはつながっていないという風に感じました。主人公のメラニー(ティッピー・ヘドレン)が部落の人に責められる描写もイマイチ浮いていて尻切れトンボ気味。ただ、ラストの鳥だらけの描写は素晴らしい。餌を撒いている様子も見られなかったのでどうやって撮影したのか。。  結局何が言いたかったのかもよく判りませんでした。世間的な知名度のわりにはイマイチ私には合いませんでした。ヒッチコック大先生に敬意を表して少し甘めの点数。
[インターネット(吹替)] 6点(2023-10-05 13:33:54)
255.  荒野の用心棒 《ネタバレ》 
個人的には「OK牧場の決斗」のほうが面白かったです。本作は少々粗削りなこととストーリーが判り難かったせいでイマイチ乗り切れませんでした。登場人物も多めで話が散漫になりがちです。ただし、ラストの防弾チョッキのシーンは本当に素晴らしかったです。マカロニウエスタンを知らない人でもBTTF3(バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3)が防弾チョッキのネタを丸パクリしていますからご存知だと思います。その他、棺桶ネタ、大樽大破、墓場の死体などなど、面白いシーンは多めです。  シーン自体は面白いものが多いものの肝心のストーリーが少々判り辛く、爆薬を使って大量殺人に発展するシーンやロホス/バクスター/マリソルの間を行き来している流れ者ジョー(イーストウッド)が中盤まで結構うまく儲けている流れなどは違和感でしかありませんでした。 黒澤作品は何作かは見ていますが、元ネタに当たる用心棒は見ていません。この辺の流れは元ネタを見てみないと心の機微などは理解できないかもしれません。少なくとも本作ではジョーの心の動きまではウマく表現されておらず、ただ騙して金をせしめる貧乏人にしかなっていませんでした。やはり映画ファンとして元ネタ用心棒も見ておいた方が良さそうです。OK牧場を7点にしましたので本作はやむなく6点としました。
[地上波(邦画)] 6点(2023-09-23 14:00:24)
256.  ドクター・ドリトル(2020) 《ネタバレ》 
正直に告白すると、私はロバート・ダウニーJrが嫌いです。売れる前から嫌いでしたが今見てもやっぱり嫌いです。原作の説明をする必要がないくらい有名な元ネタですが、本作は動物と話せること以外は原作に忠実じゃなかったりします。動物、恋、姫、新しい仲間、航海、侵入、戦い、和解、謎解き・・ およそディズニーの全てが詰まっていますがまさかのユニバーサルが作っています。  有名な原作本由来で、全ての要素が詰まった映画を100分にまとめてあるのは大したものですが、裏を返せば全てが予定調和的でお手軽過ぎました。まあ100分で終わらせるのですから致し方ないにせよ、もう少し文学的で重厚な雰囲気か、もしくはパイレーツ並のとんがった演出を期待していましたが、そのどちらもありませんでした。  あれほど家を出るのを嫌がっていたドリトルが宮殿に着いたとたんにノリノリで冒険に行こうといい出すのは違和感でしたが、こき下ろすほどつまらなかった訳でもなくて意外と楽しめます。動物たちのやり取りがほのぼのしていて、おかげで何とか見ていられました。 スティーヴン・ギャガン監督は「トラフィック」「シリアナ」「英雄の条件」などシリアスな脚本を書いた実績があって、土台はシッカリしているはずですがコメディとしては大して面白くもなく、何となく王道の流れで退屈させられます。出演陣が無駄に豪華だったのも非常にもったいなかったです。もう少しやりようがあったかもしれません。  何となく面白いけど何となく物足りなくて、何となく楽しいけど何となく退屈な作品でした。甘めの6点
[地上波(吹替)] 6点(2023-09-23 13:56:27)
257.  ホーンテッドマンション(2003) 《ネタバレ》 
娯楽作品のお手本のようです。マトリックス以降の作品なのでCGも完成度が高くて見ていて違和感を感じませんでしたが、お話し的にはディズニーなのできっちり予定調和の範囲内に収まっていて優等生すぎました。最初に首吊りが出てきてガッツリ子供を怖がらせますが、ストーリーはいわゆる子供向けでグーニーズみたいな緩い冒険モノ。山寺宏一といえば子供の頃から慣れ親しんだものですが、宇宙船レッドドワーフからブラピまで変幻自裁で、本作も安定の演技です。山寺氏のおかげで字幕より吹替のほうが面白いと感じさせてくれます。  ストーリーは少々詰め込み過ぎていて色々無駄な設定が目立ちます。不動産屋という設定はほぼ不要で、パンクして立ち寄っただけでも話は通りますし、クモの伏線回収もイマイチ弱かったです。個人的にはラムズリー(レンス・スタンプ)が地獄へ落ちろ的な号令をかけた途端、なぜか自分が地獄に行くのはイマイチよく理解できませんでした。あと、鍵が全てと言っておいて鍵を探してきたらトランク探せってなったのはジム(ディ・マーフィー)に共感してしまいました(笑)終盤には奥さんが他人(幽霊なのでOKなのか?)とキスしたり・・ 色々無理な部分も目立ちますが一応は綺麗に収まっていてまあ及第点。アダムスファミリーのようにとんがった部分が少なくて温い展開ですが、まあTVでやってれば見て損しない程度の作品です。  余談ですが本作でもBMW7シリーズがぶっ壊れていて、映画にBMWが出てきたら壊れるという概念が完全に出来上がっています。前振りとして車を大事にするシーンはありますが、まあ割とあからさまにぶっ壊しますよね(笑)ご愁傷様でした。
[地上波(吹替)] 6点(2023-09-18 13:55:07)
258.  クリフハンガー 《ネタバレ》 
ほとんど30年ぶりに再見しました。イメージ的にはスタローンのPV的な印象を抱いて30年経ちましたが、いま改めて見返してみると結構凝った映画だったんだなという印象です。凝った映画=高評価ではなく、単純に苦労して作ったんだろうなという意味ですが、この時代あたりから急激にCG技術や合成技術が進歩してリアルな映像が見られるようになりましたね。本作もやたらとリアル。  序盤からご都合主義でツッコミどころは満載ですが、80年代スターを筆頭に80年代を引きずった映画なので致し方ないかなといったところ。特にオープニング、この可愛いらしい美女がまさかの転落死なんて、掴みが大事とはいえ結構残酷です。また、この美女の恋人で主人公の親友(ハル=マイケル・ルーカー)もご都合主義であまりにもワガママで笑っちゃいます。素人美女を連れてきた自分のプロ意識の低さを棚に上げ、親友を責めるなんてどんだけ・・ 現金強奪はやたら凝ってる割りに準備はバッサリ割愛。で、まさかの不手際から墜落、ついにこの映画のメインステージに上がる流れは一見自然なようで実はかなりご都合主義。また、金を一人で取りに行かせておいて銃乱射→雪崩の流れも雪崩を見せたかっただけの演出にしかなっていないのが稚拙すぎて半笑いです。(Tシャツでクライミングするスタローンも)  無駄に人数が多くてモブキャラらしきも数名混ざっていますが、ジェシー(ジャニン・ターナー)はあの時代特有のボーイッシュな可愛さを演出してくれているし、クエイルン(ジョン・リスゴー)&クリステル(キャロライン・グッドオール)も下品な悪の親玉としてなかなかの存在感を放っています。しかし、超絶強いカイネット(レオン)は最後まで見せ場は無いし、ヘリの操縦士フランク(ラルフ・ウェイト)もあまりにも勿体無さすぎる存在感のまま、意味の分からない最期を迎えます。  サラリーマン風情で鍛えもしていない悪人たちが普通に極寒の雪山を征服していたりと、ツッコミ所は多いものの最後までバランス良く中だるみが無い流れは救いでした。スマートにそつなく悪役を倒して、恋人を亡くした傷心の親友の前で自分たちだけイチャついて映画は綺麗に終わります。(その傷心の親友は無線で「悪役?あいつは谷底だぜ!」は悪ノリしすぎ)色んな意味で悪くはないものの、お手軽映画の典型でした。序盤に転落した美女に免じてこの点数です。
[地上波(吹替)] 6点(2023-08-17 12:18:33)
259.  マローダーズ/襲撃者 《ネタバレ》 
私の頭が弱すぎるせいか、正直よく判らないまま映画を見終えました。たまにこういうやたらと入り組んだ映画を見るとワケワカメな反面、何だかよく出来た映画を見たような気にもなるから困ったもんです。私は普段から映画を沢山見るほうですが、やはり複雑すぎるのもどうかと思います。バカ向けに作る必要はありませんが、もう少し直感的かつ表面的に全体像が理解できるように作るのが映画制作者としては最低限の配慮かなと感じます。実際、この映画の肝は・・ と考えてもよく判らないのです。  最初からやたらとjazzyで感傷的なクリストファー・メローニ扮するモンゴメリー捜査官は明らかにクールで頭脳派担当キャラ。デイヴ・バウティスタ扮するストックウェル捜査官も女房役として一歩引いているが明らかに脳筋担当。続いて出てくるジョナサン・シェック扮するミムズ刑事もいかにも悪そうで実は温情派、エイドリアン・グレニアー扮するウェルズ新任捜査官も最初から最後まで実に上手く、抑えた雰囲気が本当に知的でよく機能しています。(こいつはいったい何をしでかす担当なんだ?) 適役のブルース・ウィリス扮するヒューバート頭取も頭のネジが何本か飛んでいそうな雰囲気は本当に素晴らしく、襲撃者たちの不気味なマスクや手口も実にウマい。とにかく見せ方はやたらと上手く、序盤から中盤に向けて”掴みはOK”最高の出だしだったと感じました。  ただ、ジャズシンガーの女性も素敵で重要な役どころのような気もするのに、なんだか表面をなぞっただけでよく判らない存在だし、人が殺害されてもいちいち存在感が薄く殺害理由自体がよく判らない。頑なにしゃべらなかった襲撃者が突然パソコンをハッキングしてしゃべりまくるのも謎だし、白昼堂々と銀行を襲って無駄死にするのも謎、ガンの妻も、モンゴメリーの死んだ妻も、、謎、謎、謎。  全体的な配役やプロットはとても上手く、一見すると目立った粗も無いように感じますが、実際に見てみると上記のようにやたらと渋滞しまくりで全体的によく判らない。また、一癖も二癖もありそうな登場人物たちがそのイメージ通りに機能していないのももったいない。「セブン」のように全編通して雨が降っていますが、本作の雨はあまり印象に残らず、この雨がいったい何を表現しようとしているのかすらイマイチ理解できません。いえ決して悪くはないのですが、何だか全体的に調和していないといった印象ばかりが目についてしまいました。 ラスト、謎の解説と決着を見てもなお、観客側はいまいちポカンとしてしまう作品です。これがこの映画の一番の感想、全体的に雰囲気や作りは重厚でオシャレで本当に素敵だっただけに残念の一言に尽きます。(この雰囲気に免じて甘めの点数)
[ビデオ(吹替)] 6点(2023-08-17 10:40:03)
260.  トゥームレイダー2
4Kテレビ放送されていましたので久しぶりに鑑賞しました。パート1に引き続き、ゲームのララ・クラフトにクリソツなアンジェリーナ嬢が好演していて素敵です。しかし素晴らしいのはそのクリソツ具合だけで、映画本編・物語の骨格に関しては非常に薄っぺらくてご都合主義満載でした。いわゆる中高生向け、良くも悪くもゲーム的で安易な内容です。煩雑な下町にヘリで乗り付けるライス博士(ジェラルド・バトラー)も少々過剰演出で失笑もんですが、ゲーム的な観点から見れば許容範囲でしょうか。  監督ヤン・デ・ポンは「スピード」を初監督して大成功させただけあって、映画の撮り方、見せ方、表現方法は非常に洗練されていて良いです。全体的に失笑する箇所は多いものの、映画としては静と動のバランス良く最後まで飽きさせません。明らかに無駄であろうバイクでチチくり合うシーンも素敵だし、その前の飛行機をぶっ壊して中国入りするシーンもやたらと派手で豪華。全体的にリアル路線だった流れが急展開、終盤に魔物系になる点も非常に楽しく、こういう各演出の上手さは監督の手腕でしょう。  総じてゲームファン、厨二病満開の世代、アンジェリーナが大好きという方は結構楽しめる作品ですが、大人志向(思考)の方には失笑な作品。個人的にはレッドドワーフ号のリマ―が出ているだけニンマリしますが、クリス・バリーはリマ―の印象が強過ぎてもう他の役では成功しないということが痛感できる作品でもありました。
[地上波(吹替)] 6点(2023-07-18 13:42:00)
030.44%
181.18%
2223.24%
3497.23%
47711.36%
512017.70%
615222.42%
712718.73%
8629.14%
9375.46%
10213.10%

全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS