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Yuki2Invyさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1606
性別 男性
自己紹介 基本的に3~8点を付けます。それ以外は、個人的に特別な映画です。

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261.  オテサーネク 妄想の子供 《ネタバレ》 
監督の故国チェコの民話が題材で、お話の内容は確かに「御伽噺」と言うべきものです。だから、当然の如くにファンタジー的な質感に仕上げられても居て、その部分を表現するコトの一環として(監督が得意とするトコロの)ストップモーション・アニメの技法によるシーンもふんだんに織り込まれ、そしてソレがまた実に優れた効果を上げている…とゆーのも確かだとは思うのです。しかし、だからこの話はやはり「寓話」なのだ…という意見には、個人的にあまり賛同できないのですね。私自身は、今作は実に好く・そして徹底的に「人間・人間性そのモノ」を描き出した(抉り出した)映画だ、と思うのですよね。  確実に意図的に、醜いモノや、また本来はソコまで醜くないモノ、をよりグロテスクに・必要以上に醜悪に描いてゆく…一方で、だからこそ、その醜さを越えたからこそソコに、本当に根源的な善きモノのカタチが(ようやく)垣間見えて来るのだ…とでも言いますかね。今作の登場人物達は、須くが必ずナニかを「間違えている」(=何なら、一部はほぼほぼ「全て」を間違えている)とも思われます、が重ねて、その間違えているコトを「乗り越えた」からこそ、更にナニか真なるモノに辿り着ける…とゆーのを私も遂に「実感」できた…と言いますか。アプローチという意味で、これ程にユニークで、かつ本質的に「正しく」思われる手法(+そして一見は「そうは思われない」という手法)も、他にあまり見当が付かないな…てのが私の結論です(そしてこれは、ある部分で「手法」と言うよりは、確実に多分「哲学」に近い方のモノだ、とも感じるのです)。凄い監督・凄い作品だ、と思いますね。
[インターネット(字幕)] 9点(2023-05-03 16:18:07)
262.  鮮血の女修道院/愛欲と情念の呪われた祭壇 《ネタバレ》 
60年代末~70年代くらいに、ホラー(スプラッタ)やエロの方面の映画的表現規制とゆーのは急激に緩まっていったと理解しておりまして、その中で「ナンスプロイテーション」なるニッチなジャンルが生まれて育って(そして消えて)いったという、その一作かと思われます。とにかくやはり全編に渡って高度に意図的に「冒涜的」と言いますか、まずエロシーンは男も女も下半身全開の陰毛まみれですし、行為としてもロリ・レズ・SMなんかが(ある種無駄に)ゴツ盛りであります。他方、ホラーとしては、やはり多分に『エクソシスト』の影響を受けまくっている…とは言え、同じグログロでもコッチはまた高度に「血ミドロ」系とゆーか、ソコは時代を考えてもちょっと極端に血塗れ放題!という感じでしたすね。あまりナンスプロイテーションのジャンル自体に詳しいワケではねーのですが、こーいったジャンル要素もろもろについてはそのレベルは相当に高い方だったかな…てのが正直な感想っすね。  ※メキシコ映画らしーのですケド言語は最初っから英語で⇒だからアメリカでの公開を思い切り意図してたと思われるのですケド、結局アレすぎて無理だった…という有様のよーで。。  で前述どおり、全体としてエロと血糊を塗りたくった『エクソシスト』ぽくはあるのですが、映画としてはコッチの方が段違いに安手なのでして、だから映画的クオリティのもろもろ自体は比較すべくモノでもない…とは思います。しかし、重ねて描写自体の本質的なレベルはごく高くありますし、短い尺+ソレと噛み合うシンプルな筋でその辺も別に悪くはなかったかと。加えてその一方で、オーラス付近の悪魔憑きちゃんの全開大暴れ!+修道院大火災祭り!は率直にビックリするホド見応え在りましたのですよね(かな~りデッカいキリストの十字架像に実際に火ィ付けちゃってるのは、恐らく現代ではモ~絶対に無理なヤツっすよね)。結論、多分コレ、かなりの掘り出し物だと思います(好事家の皆様は是非々々)。
[DVD(字幕)] 6点(2023-04-30 21:24:05)
263.  ワイルド・ギース 《ネタバレ》 
70年代の戦争アクションなので、それより以前のより牧歌的なそのジャンルの作品だとか、他にもごく西部劇的な方の(緩めの)質感も大いに残して居る…という感じでして、結果的には正直、単純にアクションを目当てに観る…とゆーのなら(私もまた確かに)近年のそーいう系統のヤツを観た方がおそらく楽しめるかな…と思います(でも、最近の戦争映画ってごくマジメ「すぎる」位にマジメなのばっかなので、ココでお気楽系の戦争映画の方が観たい!となると、どーしたって第三国産とかになっちゃう…という気もしますケドね⇒ロシアとか)。  ただ、特にその「傭兵の悲哀」を描くドラマ部分については、ソコでやるべきコトってのはこの映画でほぼ完成されているのではねーか…とも思いますよ。確かに、前半のリンバニ救出作戦の成功までってのは(さっき述べた)お気楽系娯楽戦争映画の域から出ない作品だとも思いますし、全体を通しても端的なアクションの質は(コレも前述どおり)陳腐化ぎみ…だと思います。しかし、クライマックスの脱出シーンの悲惨さ・惨さ・やり切れなさ+その場面に於けるリチャード・バートンの「凄み」なんかに関しては、重ねてソレを通じて描き出す「傭兵の悲哀」という概念そのモノを含めて、コレ以上のやり方とゆーのは(今後とも)在り得ないのではねーか…と思ってしまいましたよね。結論、シンプルが故にもはや普遍的…という類いの優れたクオリティを備える優れた映画だったな、と思います。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-30 21:22:23)
264.  ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 《ネタバレ》 
一つ言えるのは、これホド迄に「何をやるべきか」とゆーのが明確で、かつソレをやっておけば(ソレをやっておいたダケで)また絶対に大成功=大儲けできる、という映画なんて他に無いですゼ!ってコトなのですね。で実際、本作ではその「やるべきコト」をかなりの精度でチャンとやれて(取り込めて)いて、だからフツーに大成功・大絶賛(・超絶興収)ってのが実現できてしまってる…のだと。その意味では、ある意味実に「無難でつまらない」映画だな~とも思いますよね(否、映画自体が無難でつまらない、とゆーコトでは微塵もねーのですよ)。  再度、映像・アクションはフツーにハイ・クオリティの範疇だと思いますし、キャラ・世界観なんかも(根本的には)説明不要なモノばっか…なのでまずは非常に分り易い・入って来易いし+テンポも好くなるダケ好くなってるし、かつそーいう設定的なモノの映画(=ストーリー)への落し込みもごく手堅く進めて「変な失敗(=勇み足的なモノ)」なんて無かったし、ただ一方で(部分的には)少し「遊んでみた」という程度のアレンジも有るには有った(=工夫が全く無くはなかった)し、んで結論、その意味でもごく無難に大成功してた作品だな、と思います。特にファミリー・子ども向けには超・超・超・超…手堅い作品だと思うので、連休のお楽しみにはピッタリかと(是非々々)。  しかし、一応、その中に突き抜けて好かった点(≒予想以上or予想外に好かったモノ)とゆーのは、在ったか無かったかで言えば無かった「寄り」かな…てのと、あと少しダケ(備忘的に)言っておきたいコトがまた在りましたので、ソコも含めるとこの評価かな…という感じすね。以下、その指摘は箇条書きにしておきます。  ・映像は十分にハイ・クオリティだと思いますが、ソレでも例えば年イチとか、或いは何らか「エポック・メイキング」というレベルでは(少なくとも)なかったかな…と思います。特に、IMAX3Dで観たのですが、正直3Dとしての出来は(比較的にも)平凡だったかな…とゆーのは、ワリと明確な感覚としてありましたです。 ・ピーチ姫役のアニヤ・テイラー=ジョイ嬢は、今作でもその仕事の出来自体はまた素晴らしかったと思うのです。がコレは(このキャラ自体は)もうピーチ姫ではなくって、唯々アニヤさん本人!だよな…と思っちゃったのがまた×2確かで、ソコについては個人的には少~しダケ「違和感(=ツッコミどころ)」にもなり得る程度のアレンジだったかな…と。 ・あとは…まァ言わずもがな、話の中身はも~「コレしかない」というまんまマリオな話っすね。期待以下でもなく、以上でもなく…とゆーか。
[3D(字幕)] 7点(2023-04-30 21:19:24)
265.  耳をすませば(2022) 《ネタバレ》 
かなり評判が宜しくない様なのですが、個人的には別にそんなに悪くはなかったかな、と思います(まァ、好くもねーケド)。ただ、鑑賞後にそこら辺の「批判」の内容を確認する分には、ソレはソレでワリと「尤もな」コトではあるかな、とも思いましたですね。私の理解としては、とにかく今作の最大のコンセプトは唯々あの名作の「続編」というコト(あの二人の「その後」を描いちゃうよ!というコト)に尽きるのでして、それ以上の価値(=お話の内容)とゆーのは率直に然程のモノは無かったと思いましたし、また結局のトコロは成る様にしか成っていかないお話でもありましたし、そもそも種々の側面においてほぼほぼ前作と「同じ」お話だった、とすら思いました(主人公二人にしても、キャラクターの根幹部分とゆーのは全く変わっていない≒そんなに成長もしていない…?的な)。まあ重ねて、ソレはソレ自体が「狙い」だったのだ、とも思うのですよね。だから(コレもそもそも)そーいう根幹の部分がピンと来ないという人だと、どーしたって面白くは観れないのかな…とも思いますかね(で結局、そーいう人が結構多かったのかな、と)。  んで、そーいうのはそーいうのとして受け入れられる私としても、2点ダケは多少しっくり来なかった…とゆーのが、まずは主役の二人 or 彼女らを演じる俳優さんの「年齢」ですかね。いちおう、前作で約束した「十年」とゆーのがあるので、今作の二人も20代中盤…なのだと思うのですが、ソレを演じる清野菜名さんは26,7歳、松坂桃李さんは34,5歳で、だから実際にもちょっと年上に見えるのですね。特に、松坂桃李さんはより明確に年上に=必要以上に落ち着いた「大人」に見える、とゆーコトで、ソコは私としても(少しダケ)違和感としては感じられました。  もう一つは、何と言っても『カントリーロード』ですよね。後の監督インタビューを読むに、コレは演出上の意図だった…とのコトらしいのです。確かに、歌詞の内容としては『翼をください』の方が話には合っている、てのはまあまあ合点もゆくコトですし、シンプルに曲としても『翼をください』だって全然悪くはない(なかった)とも思います。しかし、前述どおり「あの名作の続編」とゆーのが第一な&高度なコンセプトだったら、そんな小手先の「小細工」を弄するよりは、素直に『カントリーロード』を流しとけば好かったジャン!とだって(確実に)そう思ってしまうのですね(だから、何となく「大人の事情」の方を勘ぐってしまう…てのがまた本音なのでありまして)。
[ブルーレイ(邦画)] 6点(2023-04-30 20:42:35)
266.  ビースト 《ネタバレ》 
ソレこそ『ジョーズ』と構造的には大体同じというシンプルなアニマルパニック映画であって、だとしたら本来(=技術的制約が何も無いのなら)この「ライオン」がいちばん最初にその役割を担っていても好かったハズ…と思うのは確かですよね(何しろ百獣の王なのですから)。CG技術の進歩によってようやくソレが可能になったのが本作、というコトだと思いますが+映画としては全然フツーにそこそこ面白く観れたのも確かですが、正直(たぶん)相当に苦労した+カネも掛けたワリには⇒ソコまでメチャクチャ面白くもなってなかった…とゆーのが本音であります(=コレならフツーにサメ映画でも好いかな…とゆーか)。しかし寧ろソレは、ジョーズ=サメとゆーのが如何にアニマルパニック映画の主役として優秀な存在なのか…というコトの逆説的な証左だとも(個人的には)思われましたですね。  一つ目は、サメだろーがライオンだろーがキョウビ人間サマが本気を出したら勝負にならない…というコトなのであって、で具体的にはライオン相手だったら銃をチャンと用意しておけば別にたぶん怖くない…というコトなのですよね(何なら近くで銃声を鳴らすダケでも逃げるでしょ?と)。逆に、海に遊びに行くのに(サメが怖いから)銃を持っていく人は恐らく居ない…という一方で、今作ではライオンの生息地に行くのにあまりチャンと武装して行ってない(からこーいうコトになってる)とゆーのがまずは違和感・疑問として感じられてしまいますよね。あと何より、サメってのは近づいて来るのが見えなくて急に襲って来るから怖い…のであって(+水の中だとソレはごく自然なコトとして表現できるのであって)翻って陸の王者たるライオンはどーしたってそーはいかない…つーのがまたウィークポイントではありますよね。もう一つ、連中は我々を「喰い」に来てるのであって、んでその「喰ってる」シーンを直接的に映すのは流石に好くない・無理だとゆーのも重々承知なのですケド、コレもサメは水の底に引き摺り込んでから喰うから(映さなくても)好いとしても、やっぱ陸でライオンが喰ってる=襲ってるシーンそのものが今作ではほぼ映らない…てのは(流石に)ちょっと「見せ惜しみ過ぎ」という様にも感じられてしまいましたですね。  ソコら辺、思ったよりずっと「工夫・調整」が必要=改善の余地が大いに在る、という様に感じられました。個人的には、もう少しライオン側の行動にユニークなアイデアを積むコトは出来なかったでしょーかね?と(生態的な面とかから)。しかしいずれまた、同系統の作品とゆーのは是非観てみたいトコロではあります。期待。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-04-30 20:34:42)
267.  フランケンシュタインの花嫁 《ネタバレ》 
30年代のトーキーの進歩がまざまざと窺える…とゆーか、音楽が付いたりなんだりして更にフツーに「今でも観れる」映画になってますね。そして、コレもワリと根源的なアイデアかも知れませんがフランケンに「花嫁」をつくってやる…とゆーのも、特にキリスト教世界では中々興味をそそる内容なのではないでしょーか。フランケンの(確かに「怪物」では在りながらの)微かな「人間性」とゆーのも随所で印象的に発露されてゆきますし、アクション的なシーン&オーラスの派手なシーンの出来も悪くないですし、重ねて、全然フツーに今なお楽しく観れる作品ですね。アーネスト・セジガーのマッド・サイエンティストも全然悪くなくない?と思いましたし。  でも個人的には、もう一点はあげられないかな…という感覚だったのですよね(だから連鎖的に前作にも6点は付けられず)。気になった点が二つあるのでして、一つがシンプルにヘンリー・フランケンシュタインて御仁はこの終わり方で好いの?という倫理的なポイント、もう一つが(重ね重ね、ボリス・カーロフの仕事は卓越している…とは言えの)フランケンシュタインのキャラとしての「貧弱さ」ですかね。正直、この二作目でもコヤツで「やれるコト」としては結構「ギリ」だったかな…な~んてふと思ってしまったのでして(個人的には、特にガンガン「喋らせちゃった」のがちょっと違和感すぎる…と思っちゃいまして)。ソコら辺、少なからず気になったったというコトで、再度ひとまずこの評点としておきます。
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-28 02:20:58)
268.  暗殺のオペラ 《ネタバレ》 
お話の建付け自体はサスペンス(ミステリー)で、中盤やや別の方面に行ってしまうきらいはありますが最後まで観るとソッチの面でもそこそこ面白みの在るストーリーだとは思うのですね。ただ、監督が真にやりたいコト・描きたい内容とゆーのはそのサスペンスではなくて、映像(+オペラ楽曲)を駆使しての自らの美的感覚「語り」とゆーか、その意味では大いにアート系の雰囲気映画だとも思われました。個人的にはシンプルにちょっと観方を「間違えた」とゆーか、でも如何にもサスペンスっぽく始まっておいてこの中身はちょっとズルいな…とも思いましたかね。アート系としてはワリと高度なクオリティだとは思うのですが、その詐欺まがいに引っ掛かってしまったコトの仕返しとして、一旦この位の評価にしておきます(私自身にも責任の一端は有る…とは思ってますケドも)。  一点、Wikiを観るとテレビ映画らしーのですケド、マジですか?(マジでした…)はえ~、イタリアってのは、やっぱスゲーな…と(でも、ある種ソレこそがイタリア映画が衰退した理由なんジャネ?とも少しダケは……)
[インターネット(字幕)] 6点(2023-04-28 01:51:40)
269.  ハロウィン THE END 《ネタバレ》 
ある種、三部作とかゆーからナンか身構えちゃった or 無駄に期待しちゃったダケだったとゆーか、そもそも一作目が予想外にウケたから続編を二つもつくってみたった!とゆーダケだったとゆーか、結局今作も(第二作と同様に)正直「ナニがしたかったのか」がどーにもイマイチ分かんない…とまずは思いましたすね(=重ねて、三部作とかゆーてるにも関わらずの「テーマ」の欠如 or 物足りなさ)。今回、ワザワザ二作目も観直してから劇場鑑賞に臨んだのですが、ソッチの方のラストでローリーが意味在りげに「暴力では倒せない…」とかゆーてたクセに、結局この三部作の行き着く先ってのが年寄り二人の血ミドロのタイマン@お家の台所!だとは思いませんでしたよね(でも、多分に撮り方の巧さもあるのでしょーが、今作のジェイミー・リー・カーティスは歳のワリにはアクションをかなり頑張れてた…とも思いましたケドね)。  しかし、遂にマイケルを木っ端微塵に(文字どおり)粉砕したのは好いとしても、ほか諸々を踏まえるとスカッと観終われた!とは到底言い難いよーな実に暗~い方のホラーでしたし、んでまた(特に展開上の)ツッコミどころも相当に豊富…なコトも含め、私としては正直ホラーとして好みの方では全くありませんでしたです⇒こーなる位ならもっとシンプルにフツーにやりゃあ好いのに…と思って已みませんよね(所詮はスラッシャーなんだから。。。)ただし一点だけ、アリソンって、一作目から出てましたケドこんなに可愛かったですかね?(ちょっとレベッカ・ファーガソンみたいにも見えまして)コレなら、他の作品でも観たいカモ…と少しダケ思ったりなんかして。
[映画館(字幕)] 5点(2023-04-27 00:28:22)
270.  フランケンシュタインの逆襲(1957) 《ネタバレ》 
コレも結論的には正直、あまり好いつくりだとは思わなかったのですが、今作はハマー・フィルムのクラシック怪奇映画路線の嚆矢となった(コレまた)歴史的作品だ…てコトなのですよね。そーいや確かに映画自体の質は諸々と高い=凝ってるし、何より主役のピーター・カッシングは(また確実に)卓越した仕事をされていた…とは思うのです。しかしとにかくユニバーサル版=ボリス・カーロフ版とは「全く違う」お話&コンセプトになってしまっているので(⇒両方とも当然ホラーの範疇ではありますケド、更に細分化したら何ならジャンルとしても全然違うヤツ…てなモンで)、フランケンシュタインと言えばカーロフ!という現状に於いてはどーしたって違和感の方を強く感じてしまう人が多いかな…と思います(私も正にそーだったので、いずれ暫くのちに再見はしよーかと思ってます)。  重ねて、今作はピーター・カッシング主演の「サスペンス系」ホラーで、そしてフランケンは主役ではなくあくまで「舞台装置」の一つで、だから最大の見ドコロは彼の振舞いでもなくてカッシング演じるフランケン男爵&その盟友ポールとの関係性に生じる「サスペンスな緊迫感」なのであります。その点を踏まえて観てゆければ、ラストの余韻はきっと更に優れたモノになるのだと予想されます(⇒フランケンが特に大したコトもせず、唯々見た目が気色悪いダケ…とゆーのも然程気にならなくなるのかな、と)。私も重ね重ね、次はその様に観てゆきたいな、と。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:23:53)
271.  フランケンシュタインの幽霊 《ネタバレ》 
フランケンシュタインの「幽霊」とゆーのは、文字どおり初代ヘンリーの幽霊のコトっす(まあ、嘘ではない)。今作において怪物役はカーロフ⇒ロン・チェイニー・ジュニアに替ってますが、劇中台詞はほぼ無くて、かつ見た目は思い切りカーロフ版に寄せているので、心配してた違和感とかは特に無かったです。でも、前述どおりヘンリーの幽霊が出て来たり、で彼の息子ルドウィグ役もサー・セドリック・ハードウィックだったり、またイゴール役のルゴシも引き続きガンガン出まくってますし、そんなこんなで正直あんまり主役の怪物フランケンが目立ってねーのですよね(特に中盤は全く…と言って好いレベルで)。んで結局、ゴチャゴチャと陰謀とかサスペンスとかみたいな話になっちゃってるのは、個人的にはホラーとしては全く好みではねーのですわ(やはり、ソレは「看板に偽り有り」というコトにしか見えないのでして)。ラスト付近はまた結構派手に燃え盛ってて悪くはなかったですケド、結論的にはイマイチでしたっす。
[DVD(字幕)] 4点(2023-04-27 00:18:31)
272.  フランケンシュタインの復活 《ネタバレ》 
世紀のホラー・レジェンド、ルゴシ&カーロフ夢の競演!てなモンですが、好くこんなカーロフの庭に態々ルゴシが乗り込んで来たな…と思ってたら、中々どーしてルゴシの存在感の鮮烈・強烈なコト!ナンだカンだま~た生き残ってたフランケン(カーロフ)を怪人ルゴシが手懐けていて、コイツを利用して己の復讐を果たそうと暗躍する…という(むしろ主導的な)役柄なのですよね。加えて、そのコッテリとした怪人的演技を炸裂させるシーンも全編に散りばめられていて、コレなら確かに「ルゴシを呼んだ意味」も+でルゴシにとっての「出演した意味」も有りまくるよな…と思いました。  しかし、全体的にサスペンス調のストーリー仕立てなのですが+でルゴシの悪巧みが着々と進んでゆく辺りの不穏さは決して観れなくもねーのですが、終盤は少し単純・単調になってしまってて端的にイマイチなのですよね(ルゴシもクライマックス前あたりで妙にアッサリ殺られてしまいますし)。あとコレは諸々、シリーズとしての「継承すべき血脈」なのかも知れませんが、今作の主人公&あのフランケン博士の息子=ウォルフもまた相当なイカレポンチのクズ野郎…であるにも関わらずラストは再び拍子抜ける位のお気楽エンドだったりもして…(⇒でもベンソンが死んだのは間違いなくオンドレの所為やで⁉と)だから正直、お話としては最初に盛り上がった期待よりは面白くはならなかった(とゆーか個人的にチョイ好かなかった)とゆーのが結論ではありますね。残念。。  一点、フランケンは実は「只の死体のツギハギ」ではなく、やや違うかも知れませんが一種のキャプテン・アメリカ的な「超人類」の方であって、そーなった理由は単に「電気をシコタマ流しまくったから」てコト(設定)らしーのですよね。ああ、100年前は電気ってそーいう感じの扱いだったんだなァ…とか、そのフランケンの特性を探ってゆく似非科学的シークエンスがナニかドコか懐かしくも思えるなァ…とか、ココはなんだか妙に感慨深かったですね。
[DVD(字幕)] 5点(2023-04-27 00:16:09)
273.  フランケンシュタイン(1931) 《ネタバレ》 
『魔人ドラキュラ』を受けての直接的な第二弾で、結果的にコレも金字塔・歴史的ホラーになったってコトなのですが、正直アッチより全然観易い…つーのが(コッチの方は)テンポが全然悪くないのですよね(時代的なコトかと思ってましたが、アッチはソレでもチョイ特殊…とゆーコトだったよーで)。でも、今作も同様にその最も普遍的なクオリティとゆーのは、言わずもがなやはり主役?のボリス・カーロフそのヒトですよね。実に素晴らしい役づくり+演技でしたです(⇒映画としての「一見の価値」はもはや永劫不滅ですね)。  重ねて、ホラー・スリラーとしても(極め付きにシンプルな内容も相まって)ごく普遍的な価値・面白さを今だに備えて居ると思いますし、特にマリア絡みのエピソードについては現時点でも確実に映画的内容として立派にクオリティの在るモノだと言えるでしょう。ただし、点数としてはやや迷いましたがいったんこの位にしておきます。個人的に『魔人ドラキュラ』よりは少し上かと思うのですが、次作『フランケンシュタインの花嫁』よりは下かな…ちゅう辺りを重々鑑みて、のコトですね。
[インターネット(字幕)] 5点(2023-04-27 00:10:58)
274.  聖地には蜘蛛が巣を張る 《ネタバレ》 
今作、舞台はイラン第二の都市・北東部に位置するマシュハドで、ここは実際イスラム教シーア派の聖地の一つだ、とのこと。そして2001年に彼の地で実際に起こった連続殺人をベースとした映画であって、かつ描かれる犯罪事象そのものと、そして解決後の顛末はほぼ実話どおり、ということらしいのですね(⇒主人公の女性ジャーナリストの行動の部分が少し脚色されている、てことかなと)。実話ベースなのでサスペンス的には比較的にもシンプルな内容に思えますが、その面に関しても実話由来の凄みに加えて(サスペンス)映画としての技術的なクオリティも中々だったかな…と個人的には思ったりしますかね(演出・撮り方等、全般的にやっぱ巧かったです)。  加えて二点、まずは(コレも実際に事件当時発生した)イラン国内の事件に対する諸々の反応や、そもそもこのイスラム教の国・社会における女性の扱い、だとかいったモノを描き出してゆく「社会批判」的な部分にも、映画としての端的な「観る価値」が在ったと確実に感じるトコロであります(⇒これ故、今作はイラン国内では製作できず、実際の撮影はヨルダンで行われたとのこと)。あともう一つ、その犯人サイードを演じるメフディ・バジェスタニの演技についても、コレが中々に出色なクオリティでした。宗教的な動機が根底に在る人物だとは言え、それでも多分に快楽殺人的・精神異常的な様相を含む複雑なキャラクターの表現がかなり見事だったと思いますし、その「病んでいる」ことこそがまた、真に描き出すべき「社会病理としての犯罪」ということ(事実)なのではないかな、と思う迄に至りました。プラス、もうお一方の女優さんの方も同じく好かったと思います(+スゲー美人だったし)。ワリとオススメな作品ですね。
[映画館(字幕)] 7点(2023-04-26 22:53:44)
275.  透明人間(1933) 《ネタバレ》 
コ~レは凄い…シンプルなホラー・スリラーとしては、この出来はもはやオーパーツと言って好いレベルですね(超・面白かったです)。まずはとにかく映像(特撮)が実に見事なコト!個人的には1シーン、透明人間がパジャマ着てベッドで眠りに就くまでのちょっとしたヤツとか、モノ凄く凝ってて+ハイ・クオリティでモ~震えてしまいました。あと、主役のクロード・レインズの狂気を孕んだ演技(とゆーかアテレコ)も、コレも時代を考えれば驚愕…と言って好いホドの斬新さと、そして普遍的な怖さをも備えていたと思います。重ねて、超・面白い+ごくコンパクトで観易い+今ならアマプラでロハで観れる、ので皆様も是非。
[インターネット(字幕)] 8点(2023-04-24 15:03:56)
276.  四谷怪談 お岩の亡霊 《ネタバレ》 
金字塔『東海道四谷怪談』も含めて幾つかのバージョンを観ているのですが、元が相当にややこしいお話で登場人物も多いので(怪談)映画サイズにまとめるには結構色々なやり方があると思うのですね。おそらく今作、ごく素直に伊右衛門にスポットを当てた作風な方で、かつその「悪さ」を際立たせる為に全体としてかなり「重く」「暗く」そして「陰惨に」展開を運んでいる様に思われました。実にやるせなくて、加えて超・ストレスフルな彼らの窮状を中盤までごくネットリジットリ描き⇒誰しもがその張詰めた弦の弾け飛ぶ寸前…という極まった状況から、遂に「吹っ切れた」伊右衛門が転げ落ちるかの如くに悪に手を染めてゆき⇒ソレがお岩さんの怨念と(そして)惨劇を産んでゆく……重ねて、同じ話で同じモノが描かれるのではありますが、今作のソレらの端的な恐ろしさには実に好く「体重」が乗っかってましたですね。ハイライト、毒を飲まされたお岩さんの非業の死に際のその怨念とゆーのは(顛末を全て知っていても尚)怖気走り冷汗の滴る素晴らしい代物だったと思います。  惜しむらくは、中盤までのその重いテンポのまま最後まで走り切っている+全体の流れは(コレも素直に)比較的原作に忠実⇒だから終盤がやや冗長+そしてそのワリには恐怖描写が少し地味め(殊に『東海道』の方と比べると)かなァ…と。だからラスト付近は流石にいくぶん『東海道』の方が上かなァ…という感覚が強くて、結果としてこの評点になってます。とは言えコッチも全然面白いとは思いましたので、もし機会が在れば。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-23 01:50:27)
277.  ダークグラス 《ネタバレ》 
端的に、ヒジョーにレベルが低いです。音楽やら台詞回しやら(で肝心のショック描写すら)もかなり素人臭いですが、技術的な面で何より気になったのは「画ヅラ」ですかね。ちょっとバカ正直すぎるとゆーか、ナンの面白みもない超・つまらない構図ばっかりとゆーか、冒頭10分観たダケでも「あ、コレ本気で撮ってねーな…」てか「中国資本に名義貸しでもしたの?」とすら思ってしまいましたすね(調べると本作はフツーにイタリア資本系の作品みたいですケド、ソコでもっかいマジで?となりました)。似た様なヤツとして個人的に、こないだのデパルマの『ドミノ 復讐の咆哮』より更に若干ヒドい…位な感じかと。  技術的なコトのみならず、話の内容や展開運び+具体的なシーン単位のつくりにもまた、総じて全然工夫がねーのですよね。お話なんてマジでシンプル一直線!で、ココまで捻りも不可解も無いとモ~「ジャーロとすら言えない…」と(個人的には)思います。あと警官2人が殺られるシーン、男の方が突っ込んで来る白バンにバンバン発砲するのですが、んで何故彼は最後までただ突っ立ってるダケだったのでしょーか?(ナンで避けへんのか~い?と)。それじゃあ、例え命中してたとしてもアンタは死亡確定じゃん…と思うのですケドね。。
[映画館(字幕)] 3点(2023-04-23 01:38:18)
278.  ミイラ再生 《ネタバレ》 
『フランケンシュタイン』で一躍怪奇スターの名を恣にしたボリス・カーロフが、翌年に主演した(コレも歴史的な)ホラー作品であります。時代を考えても相当に凝ったつくりを擁しており、エキゾチックさ+歴史物語感を随所で大いに醸し出すセット・衣装・美術なんかの出来の好さがまずは印象に残りますね(+音楽も中々イイ感じのが付いてる)。で、肝心のボリス・カーロフは(タイトルに反して)ほぼ人間形態を通して居るのですが、その「怪人物」感とゆーか存在感はまた相当に高度な・巧みなモノでした。展開運びは(現代のソレと比べると)少~し雑・粗削りな感じもありますが、破綻してるってホドでもないかと思います。総じて全然退屈せず楽しく観てゆけましたね(機会が在れば是非)。  ただ、一応指摘はしておくとすれば、ゆーてモ~100年前の作品だから、やはりホラー的には「怖い」という感じでもないのは(また)確かかも知れません。特に、結局イムホテップ=ボリス・カーロフの武器とゆーのは「念」としか言い様の無い「見えない力」なのですよね(だから映像的にはほぼ「パントマイム」でしかなくって)。ソコに関しては割り切るしかないカモ…とは、少しダケ思ったりなんかもしますかね。。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2023-04-20 23:21:38)
279.  サンダカン八番娼館 望郷 《ネタバレ》 
原作がノンフィクションとゆーコトなので、内容それ自体は(劇映画=創作とゆーよりは)確実にドキュメンタリの方に近い作品だ、とまずは思うのだし、ソコに対しては正直面白かった…とか私がどう感じた…とか、或いは(娯楽として)楽しめたかどーか…などという個人的な部分の評価もナニも無い、とも思う。私の評点はひたすらに「観る価値が有ったか」という一点のみを意味しています(⇒モチロン、ここに描かれているものは概ね真実である…という前提の下ではありますが)。否、出来るだけ多くの人に観て貰いたい映画だ、とゆーのが正直なトコロの感想でありますね(出来れば全国民とかに観て貰いたい)。  ただ一点だけ、ココだけは「映画として」大いに評価したいのが、何と言っても田中絹代さんですよね。今作の絹代さんもある種モ~「演技の域を超えている」とゆーか、正に本物・本人にしか見えない…というレベルの超絶技巧だったかと思います。実にお恥ずかしいコトですが正直『山椒大夫』『雨月物語』『西鶴一代女』位でしか観たコトが無かったのでして(でも、それら作品を観た時にはやっぱ心底「凄い女優さんだな…」ともチャンと思っては居たのですよ⇒特に『西鶴一代女』は)今後はもっと意識的に古い映画も観るようにします(反省)。
[インターネット(邦画)] 8点(2023-04-19 00:46:41)
280.  牡丹燈籠(1968) 《ネタバレ》 
ロマンポルノ版の『性談・牡丹燈籠』とゆーのは観ているのですが、ソッチと比べても今作もかなり好い方の出来ではないでしょーかね。原作と比べると、まずはお露・新三郎の両名ともに少しアレンジしてバックストーリーをつくり込んで居て、新三郎は町民の子に教育を与えるのに生き甲斐を見出していたり、一方のお露は世の理不尽に苛まれて苦界に堕ち、挙句自死した…という設定になっていたりします。その二人の邂逅から件の「お札はがし」⇒そして阿漕な伴蔵・お峰も(コレも原作とは別の経緯で)最後には報いを受ける…という顛末なのですが、前述のアレンジが総じて効果的で実に流れが掴み易かったですね(例えば例のお露さんの「焦がれ死に」とかだって、正直キョウビだとちょっとピンと来なかったりする概念かとも思いますし)。よく見たらなんと!あの依田義賢氏の脚本…というコトなのですね(流石)。  お露も忌むべき亡霊では在りながら原作よりも更に感情移入可能なキャラとして描かれてますし、新三郎もその人ならざる存在を大いに恐れつつ、その最期はまた(ある種)得心して死んでいった様にも見えましたし、悍ましくもまた悲しく、そして美しい悲恋の怪談として立派に成立していたと思います。そんな主人公二人に替わって人間の執念や「業」を見せつけるのがお米役の大塚道子とお峰役の小川真由美のご両名。特に小川さんは終盤からの登場でしたが、その強欲なキャラに(諸々と)ドハマりしている様子が中々に出色でしたですね。他、伴蔵役は西村晃だし、また意外にも志村喬が出て来たりもして、キャスト・演技面でも結構見ドコロだらけだったかな~と思いましたね。  恐怖描写も一つ、非常に好みだったのがお化け二人連れの「歩く」様子ですね。カラン…コロン…という下駄の音こそがこの怪談の最大のモチーフだとも思いますが、でもあの二人はお化けなのだから「足」は無いハズ…と今作では中盤からは二人とも終始「浮いて滑る」様に動き回るのですよ(でも「音は聞こえる」てのがまた重要)。結論、重ねて中々に面白い怪談映画でした。お暇なら是非。
[インターネット(邦画)] 6点(2023-04-17 08:53:36)
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