321. 瀬戸内少年野球団
ネタバレ かなり面白くない。 これはコメディーなのか?青春ドラマなのか?児童の目線で学校を描きたかったのか。 戦後の混乱期にさまざまなエピソードが描かれるが、どれも微妙かつ全体を通して冗長すぎ。 怒鳴り口調のガキの声が耳に障り、パンパンの女性にどやされてションベンするとか訳がわからない。 夏目雅子の美貌と瀬戸内海の美しさに救われるのが幸い。 [CS・衛星(邦画)] 3点(2012-08-20 21:34:39) |
322. 男はつらいよ 寅次郎紅の花
ネタバレ 男はつらいよのシリーズ最終回。 前半はものすごく良かったが、後半は失速気味で少々残念。 ただこの作品が最後になることを知ってか知らずか、俳優たちのセリフが胸に突き刺さるシーンは多かった。 泉から打ち明けられても何も言えない情けない満男が、結婚をぶち壊しに行くくだりは迫真の演技で気持ちがこもっていたし、腑抜けのようになって奄美大島に辿り着く場面もいい。 この映画の魅力には奄美大島の自然が関わるところが大きいと思うけれど、いちばん印象に残ったのはリリーが寅さんを叱る場面。女性にとっては男の馬鹿馬鹿しいかっこつけは滑稽なだけ、みっともなくてもいいから気持ちを伝えてほしいというリリーの言葉にスカッとさせられ、その後の満男と泉の海辺での“みっともない“告白に涙させられる。 素晴らしいシリーズだった。 [CS・衛星(邦画)] 7点(2012-07-14 22:23:54) |
323. 男はつらいよ 拝啓車寅次郎様
久しぶりに寅さん鑑賞。 相変わらずセリフも聞き取りやすいし、なにより山田洋次監督はよく日本人のことが分かっている人だと再認識させられた。さくらがお礼の電話をかけたりするシーンは、本当にひと昔前の日本人そのものだ。 この作品は満男〉寅さんの比重がますます強くなり、もはや寅さんの勇ましい言動はほとんど他の人のセリフを通して語られる。それだけ渥美清の病状が進んでいたのだろうけど、その弱りきった姿を観客に配慮して撮ったメンバーも素晴らしい。 対照的に牧瀬里穂の若さがこの映画の大きなアクセントになっているのは確か。 [CS・衛星(邦画)] 6点(2012-07-13 19:29:48) |
324. 青春デンデケデケデケ
ネタバレ かなり面白くない。 無駄にアップテンポな展開で落ち着かなく、盛り沢山なのに印象に残らない場面ばかり。 おまけに、DVDなのに字幕がないから早口の讃岐弁はかなり聞き取りづらい。 ストーリーも、男子高校生たちの演奏に臨場感がなく、海デートの恋愛シーンも含めて都合が良いところだけを集めた妄想作品。と思っていたが、最終章のとても良い出来に少しだけ見直した。 観音寺の魅力的な景観もさすがにうまく撮れている。 でもやっぱり大林宣彦監督にハイテンションの映画は合わないのではと感じた。 「終わり良ければすべて良し」派の人はいいけれど、それまでの2時間は自分にはとても耐えられない。 [DVD(邦画)] 3点(2012-07-10 16:39:41) |
325. ドラえもん のび太と鉄人兵団
期待していた分、面白くなかった。 ところどころにショッピングなどのユニークなアイデアが盛り込まれており、子ども時代なら見応えはあったろうが、いい大人が見ると全体の中で楽しめる時間はそう多くない。 ドラえもんからこれでもかこれでもかと道具が出てくるので雑多な印象だし、ストーリーに奥行きがないのもマイナス点。 ただ、名ゼリフシーンに載っているような場面ではウルッときた。 [DVD(邦画)] 4点(2012-07-07 21:59:04) |
326. ソーシャル・ネットワーク
ネタバレ 期待はずれ。 もちろんアカデミー賞候補だけあって、作品のレベル自体は高い。 でも、どこまでが実話なのか分からないのは問題。 最後にもっともらしく訴訟額まで具体的に示すのなら、ドキュメンタリーで作ってくれたほうがまし。さんざん金金金、パクリ、裏切りとネガティブな話ばかり描いて、最後だけ情感に訴える演出をされてもねぇ。見終わったあとの気分は微妙。 それに登場人物の会話が複雑で、時間軸も行ったり来たりするのも分かりにくすぎてマイナスに作用していると思う。 [DVD(吹替)] 4点(2012-07-03 19:53:52)(良:1票) |
327. ポリス・ストーリー/香港国際警察
ネタバレ ツッコミどころが多すぎる作品。 ガラス割れ過ぎ。裁判シーンがショボすぎ(テープ再生の場面では笑ったけど)。警察で無茶苦茶やりすぎ。食べ物を粗末すぎ←低俗なお笑いを見てるよう。 ストーリーは陳腐ですが、ジャッキーの若々しくスピード感と跳躍感あふれるアクションはやはり見ものです。体を張った上下左右三次元の立体アクションが冴えてます。最後のやっちゃいけない制裁は今の時代もう作れないでしょうけど、スカッとしました。ただ、個人的には拳銃の出てこないカンフー映画のほうが好み。 [DVD(吹替)] 6点(2012-07-03 16:23:45) |
328. スラムドッグ$ミリオネア
結局「幸運な人生も不幸な人生も運命次第」ということを描きたかったのか? 監督の意図が最後までよくわからない作品だった。 実話ではないからリアリティがあまり感じられなかったのも確か。 それから、ここでは敢えてインドとその人々について思うところを書きたい。 たしかにインドのスラム街の雰囲気は出ている。発展して行く活気も、多くの日本人とはかけ離れたインドの人々の情熱も描かれていると思う。 だからといって、この映画に出てくるシーンが日常的だとは思ってほしくない。インド滞在中、観光地で靴が盗まれることも、両目を潰した子供が唄っているのを見たこともなかった。大多数のインドの人々は、おおらか明るく、そこそこ満足げで、とても親切な人が多かった。 日本の都会よりずっと健全な人々が多いと思ったのも事実。この映画の中の「インド」はものすごく特別だ。日本でも概して邦画が世間からかけ離れているように。 [DVD(吹替)] 6点(2012-07-02 21:28:09) |
329. インディ・ジョーンズ/最後の聖戦
ネタバレ 1・2作と比べてややパワーダウンした印象。 その点父親とのドラマが見られるわけだが、ジェットコースターのようにハラハラドキドキ、途中でニヤリとさせてくれるのがこのシリーズの魅力であるなら、もっと楽しませてほしかった。 あちこちに飛び回ったために一つ一つのエピソードがやや単調で、心に残るシーンが少ないか。でもじゅうぶん楽しめる。 [DVD(吹替)] 7点(2012-07-02 18:17:31) |
330. ソウル・サーファー
ネタバレ 「人生の教科書」ともいうべき素晴らしい作品。 のっけはブレた画面にコロコロ変わるシーンの連続で落ち着かないのだが、主人公が腕を無くしてからはシーンやセリフがことごとく胸に突き刺さってくる。 その感動も押し付けがましいものではなく、主人公ベサニーに自然と感情移入してしまう作りになっている。 何よりラスト。この映画が実話に基づいて作ったということが明らかになるところで、もう胸が一杯になってしまう。 特に印象深かったのは、主人公がタイのプーケットで自分がやるべきことを見出すシーン。 今の自分の境遇にピッタリくるものがあった。 サーフィンの迫力だけなら他の映画も良いけれど、ストレートに勇気をもらいたいという人に特にオススメ。 [映画館(字幕)] 9点(2012-07-01 23:13:58)(良:2票) |
331. 華氏911
よくまあこれだけ上手いこと情報を集めたものだと感心すると同時に、あまりにも都合の良い一方的な情報の継ぎ足しだらけで引くという相反する思いで観た。見るに偲びないシーンも多くて点数が付けづらいのだが、普段なかなか報道されない闇の部分を知ることができたことは大きい。 [DVD(吹替)] 5点(2012-07-01 09:53:39) |
332. あんてるさんの花
気になる女優が出演していたので鑑賞。 実に惜しい。落ち着いたトーンで雰囲気が良く、登場人物の情感がうまく描けているのに、肝心の脚本がイマイチのために??のシーンが多々あった。単館上映のため吉祥寺周辺を盛り上げようというメッセージも強く、マイナー感が最後まで拭えなかった。 [映画館(邦画)] 6点(2012-07-01 09:31:13) |
333. 僕の彼女を紹介します
どう評価していいものか、迷う作品。 雰囲気は悪くないし、色々な場面でさまざまな感情を呼び起こしてくれる。何と言っても、チョンジヒョンは表情豊かでじつに素晴らしい女優ということを再確認できたのだが... 逆にアクションだの犯罪だの盛り込みすぎてて、ラブストーリーとしてもコメディーとしても中途半端。唐突なエピソードややたらと発砲シーンも多くて白けるぐらい。 そこを補ってあまりある風の演出、情感豊かな選曲、韓国映画らしい感情の起伏を拡げてくれるシーンが多いので6点献上。 [DVD(吹替)] 6点(2012-02-25 20:54:00) |
334. パーマネント野ばら
俳優陣の演技は素晴らしいのだが、作風が肌に合わなかった。 パーマをかけたおばちゃんや、電柱をノコギリでひくおっちゃんなど、設定が現実離れしていて、やけに鼻についてしまうのである。 せっかく、人家と海との距離が近く瀬戸内海の良さが出ている宿毛の海をロケ地に選ぶのなら、こういうドロドロした展開のような作風はふさわしいとは思えない。 ところどころ出てくるコミカルなシーンもネタとして突き抜けるにはいたらず、観客は大笑いしていいのかその都度戸惑っていたように見えた。 [映画館(邦画)] 3点(2011-10-30 20:15:52)(良:1票) |
335. インビクタス/負けざる者たち
◉インビクタス 六点 全体を通して落ち着いたシーンが多く、時間が長く感じてもう一度味わう気にはなれないと思ってしまうほど見るのに骨が折れたが、注目すべきはラグビーの試合結果うんぬんより、SPたちの真摯な態度と民族を超えた和解の描写、そして何よりマンデラ氏のインビクタス=負けざる魂に心打たれる。 彼の心情、思慮深い態度と思いやりに満ちた言葉は、次の言葉に集約されている。 ・私は我が運命の支配者 ・我が魂の指揮官なのだ それはまさに主体性を発揮して前向きに生きるためのベストの哲学であり、実際に監獄の回想シーンからはどんな困難にも立ち向かえる勇気となる実例を教えてくれる。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-11 22:21:32) |
336. ヒックとドラゴン(2010)
ネタバレ 全体的に画が素晴らしく、空を飛んでいるシーンも地上の景色まで手を抜かないで作られていて、まるで自分たちも空を飛んでいるかのような浮遊感が味わえる。 ストーリーも、見る人の立場に立って矛盾がなく丁寧に作られており、ここまでは高評価。 子供向けのファンタジーということもあり、なんでもうまくいく出来すぎのエピソードに苦笑していると、突然障害が残ったまま話が終わるという驚愕の展開に空いた口がふさがらない‼何なんですか、これ。 夢を見ている子どもに、最後に現実という刃を突きつけるなんて、人が悪いや。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2011-07-11 22:19:08) |
337. 崖の上のポニョ
これはヒドい。 前半はまだ興味津々で見ることができるが、後半になるにつれてどんどんムリが生じてくる感じ。 最後のほうの展開では頭に?マークしか残らない。 子供向けなら最後まで分かりやすいストーリーにするべきで、大人も子供も両方満足させたうえに、環境問題まで盛り込んだ作品を作ろうとすればムリが生じるのは火をみるより明らかのはず。 [DVD(邦画)] 3点(2011-07-11 22:03:56) |
338. 劇場版TRICK トリック 霊能力者バトルロイヤル
あいかわらずニヤリと笑わせてくれるトリック節満載で楽しませてくれる。 かなりバカバカしいんだけど、そこが良いのだ。 マツケンの存在感もさすがだし、彼にまつわるエピソードも説得力がある。 後半にかけて少しダラけたのは残念だけど、シリーズファンは楽しめる出来。 [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-07-11 22:01:10) |
339. パリ20区、僕たちのクラス
ネタバレ 教育に携わる人なら見ておいても損はない傑作。 とても演技とは思えない迫力ある講師と生徒の生々しいやりとりが見事。 生徒にもさまざまな個性があることを思い出させてくれる。 子憎たらしい生徒、すぐキレるヤバそうな生徒、講師に反発したがる生徒、優等生など。 ちょっと後半あっさりだったのは残念かな。 講師と生徒との緊迫した対立関係を解消するエビソードがあるのかと思ったらそうでもなかった。 ドキュメンタリーではないのだから、救いのあるエピソードで終わっても良かった気がする。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-07-11 21:56:19)(良:1票) |
340. おとうと(2009)
想像していたよりしょっぱいストーリーだった。 とくに前半、笑福亭鶴瓶演じるダメダメ人間ぶりにストレスがたまる内容。 濃すぎる人間ドラマにさすがに山田監督も老いたかと思いきや、最後はどの登場人物にも救いを与えて、爽やかな印象を残すのはさすがは山田洋次監督の手腕か。 ただ前半があまりにめちゃめちゃでひどいので4点。 [地上波(邦画)] 4点(2011-05-12 20:56:30) |