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かんたーたさんの口コミ一覧[この方をお気に入り登録する

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コメント数 594
性別 男性

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341.  ギルダ 《ネタバレ》 
映画自体よりも『ショーシャンクの空に』で知名度が高い作品かと思われますが、まさか囚人たちにこんなものを見せていたとは…。例のシーンが出てきた時には思わず笑ってしまいました、モーガン・フリーマンが「色っぽい」と言う気持ちがよく分かります。物語はフィルムノワールの古典ということで興味深く観られ、主人公のナレーション形式で進行していくところも渋かったのですが、最後が上手い具合にまとまりすぎて 散々引っ張った挙句に「なんじゃそりゃ」と思わず突っ込みたくなりましたが、放浪紳士チャーリーさんの仰る通り「ストーリーなんてどうでも良いんじゃ!」と叫びたいのが正直な本音かもしれません。
7点(2005-01-12 21:50:01)
342.  ホワイト・オランダー
ミシェル・ファイファーの母親が殺人容疑で逮捕される、それによってアリソン・ローマンの娘が不幸に陥り、ついでにレニー・ゼルウィガーも出てくる、というストーリーからもっとセンセーショナルなものを期待したのですが単なる捻くれた青春映画だったのでガッカリです。そもそも母親演じるミシェル・ファイファーが全然悪い人に見えない、これだったらいっその事レニー・ゼルウィガーと役を交換した方が良かったんじゃないか?と思ってしまいます。でもそうすると今度はアリソン・ローマンがレニー・ゼルウィガーの娘に見えないという問題が生じてくる。豪華なキャストと何とはなしに良い映像を撮っただけでは決して良い映画にはならないということが証明されたような気がします。そもそもこれらの俳優が出ていなかったらこんな映画誰も観ていないだろうし。
5点(2005-01-12 21:39:53)
343.  花咲ける騎士道(1952) 《ネタバレ》 
"ファンファン・ラ・チューリップ"で最後の締めが「Fin」ですか、洒落てますな。冒頭の皮肉たっぷりのナレーションから随分と期待させたのですが、一見華麗そうな割に立ち回りがギクシャクしていてぎこちなくただ軽妙なリズムだけが空回りしているという印象さえ受けたのですが、それも観ていく内に次第に快感にすら思えてくるから不思議です。特に後半の戦闘シーンは何をやっているのかよく分からないけどとにかく見応えがあった。それにしてもジェラール・フィリップはアホですね~(褒め言葉として)、彼の演技スタイルが遺憾なく発揮されたというか、もはや行き着く所まで行き着いちゃったという感じです。チャップリン流に言えば「昔の戦争は核も毒ガスもなくて良かったね」というところでしょうか。このアホらしさは一級品、素晴らしい!
7点(2005-01-10 18:11:54)
344.  10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス 《ネタバレ》 
とりあえず最初の二作品だけレビューします(というか後のは語れないので)。まずはカウリスマキ、相変わらず焦らず急がずのスタイルで独自のリズムを保ちつつも、10分という限られた時間の中で作品をコンパクトに仕上げた手腕は見事。レニングラード・カウボーイズの短編映画を手掛けているだけあってこの手の話はお手の物でしょうか?ただ主人公が時間までに列車に乗らなければならないという設定上、どうにも駆け足になってしまい観ているこちら側はハラハラ・ドキドキしてゆとりが持てないのがちょっと残念。それに下記の方が仰っているようにあれは絶対10分以上かかっている、反則。客席で硬いか柔らかいか、指輪で婚約か結婚といちいち訊かれる辺りのユーモアは彼らしくて面白い。それからマルコ・ハーヴィスト&ポウタハウカの「Thunder And Lightning」をフルで聴けたのが嬉しかった(「過去のない男」のサントラに入っています)。ファンなのでちょっと贔屓目に見ているけど個人的にはこれが本作でのベスト2です。次いでヴィクトル・エリセ、カウリスマキとは打って変わって10分という短い時間を最大限にまで引き延ばして活用している。「ミツバチのささやき」ばりの郷愁感あふれる映像に、まるで時が止まったかのように穏やかな雰囲気流れる演出はさすが名匠の成せる業。本作品において最も高いクオリティを誇っていると言って良いでしょう。ついでに三本目に好きなのはチェン・カイコーの「夢幻百花」。10分という時間の長さを思い知らされた「イデアの森」とは違って、こちらは基本的に自分の嗜好に合った監督や作品が多いので面白かったです。
7点(2005-01-10 13:28:07)
345.  サリヴァンの旅 《ネタバレ》 
そうかこの監督の名前プレストン・スタージェスって言うんでしたね、観終わった後素でサリヴァンだと勘違いしていました。マイケル・J・フォックスが著書『ラッキーマン』の中で触れていたので気になって観たのですが、どうやらこのプレストン・スタージェスという人は恐ろしいほどのセンスの良さの持ち主のようで。登場人物のユーモアとウィットに富んだ会話、前半のトレーラーチェイスでのスピード感、そして映画開始数分後に画面にTHE ENDの文字を出してしまう演出の粋さ。肖像画の表情がチラホラ変わるところはコーエン兄弟の『レディ・キラーズ』でも引用されていましたね、というか『兄よ、いずこ』=『オー・ブラザー!』か。そもそもこの手のテーマは今の時代だからこそと思っていたのだけれど、まさか半世紀以上も前から持ち上げられていたとは 驚きです。後半はいよいよ笑い事ではなくなってきましたが、コメディ映画がコメディであるということの意味をしっかりと教えてくれる素晴らしい作品だと思います。「コメディばかり観ていると頭が馬鹿になる」とか言ってやたら小難しい映画ばかり観ている輩に是非とも見せてあげたいですな。それにしても「キャプラみたいな映画を撮りたい」だとか「ルビッチなんて知らん」という発言は随分とまあお茶目な監督だこと。
8点(2005-01-07 17:13:44)(良:1票)
346.  点子ちゃんとアントン
大人は判ってくれないの…。
7点(2005-01-06 22:28:14)
347.  リリー 《ネタバレ》 
可愛いなあ、勿論リリーもだけど特にあの人形たちが。レイノルドでしたっけ?中でもあの狼の人形がお気に入りです。レスリー・キャロンは随分と若々しいなぁと思っていたけれど、空想シーンの中でのウェイトレス姿はかなり色っぽくてビックリ。あれだけ無垢で純粋な少女だったら誰でも守ってあげたくなるよ~と思いました。それからこれはどういうわけか、てっきり最初からリリーはポールが人形を操っていることを知っているものとばかり思っていたので最後の方がちょっと混乱してしまったのですが、それでも影からしか彼女を愛することができなかった人形使いのひたむきな姿に胸を打たれました。最後のダンスシーンはちょっとクドいけどあれがMGMミュージカルの醍醐味ですね。そういえばエイドリアン・ブロディ主演で「ダミー」という人形使いの映画がありましたが、あれはおそらくこの作品の影響を受けているのではないでしょうか。ちなみに僕はこの映画のビデオを図書館で見つけました。
8点(2005-01-06 22:14:49)(良:2票)
348.  ロッタちゃんと赤いじてんしゃ 《ネタバレ》 
道行く人々が皆自分のことを知っているという小さな世界観が良い。ロッタちゃんのわがままっぷりとお姉ちゃんの色気が全開な(爆)本作ですが、個人的にはロッタちゃん以上に何をやっても駄目なお父さんのキャラクターが好きです。お気に入りという割に地面に叩き付けられ、溺れさせられ、自転車から吹っ飛ばされる人形のバムセが笑えますが、ロッタちゃんがぎゅうっと抱きしめて再開するシーンは見事ツボにはまりました(バムセ可愛い!!)。一つ気になったのがこの手の映画にしては珍しくスリリングでやや卑猥なシーンなども出てくること。それにしてもお兄ちゃんの自転車乗りテクは相当なものですね、初心でいきなり乗れるロッタちゃんはもっと凄いけど。やはり只のガキんちょではありませんな。
7点(2005-01-03 14:13:54)
349.  ロッタちゃん はじめてのおつかい
あれは演技じゃなくて絶対に怒っている、そうに違いない!そうとしか思えない。きっとリンドグレーンは豊かな心を持った子供が大好きな素敵な人なんだろうなぁ。
8点(2005-01-03 14:03:29)
350.  ベスト・フレンズ・ウェディング 《ネタバレ》 
「フォー・ウェディング」にしろ「マイ・ビッグ・ファット・ウェディング」にしろ、どうしてこの手の恋愛映画は邦題で原題から大事な部分を省いてしまうのでしょうか…。普通に考えればジュリアンは既に過去にマイケルを振っているのだから今更どうこう言う資格はないのだけれど、マイケルの方もあながち未練が無くも無いような素振りを見せているところがミソ。何にせよ面白いシチュエーションですな。個人的にキャメロン・ディアスは「メリーに首ったけ」や「チャーリーズ・エンジェル」などの時期の方が好きなのでそれほどでもなかったのですが(男性的に問題有りでしょうか?笑)、ひたむきなジュリア・ロバーツの姿がとにかく美しくも可愛い!最近になってようやくこの人の魅力が分かってきました(汗)。女性のパワーというか、最後はちょっとストーカー染みていたけどそういうものを感じさせました。それにしてもジョージのキャラクターは良いですねぇ、あんな友達がいたらさぞ楽しかろうに。
8点(2005-01-02 11:52:38)
351.  人生案内
ロシア初のトーキー映画ということですが、何やら長い前フリが続いた後に本編が始まります。ソビエト共和国に大量にあふれ出た浮浪児を労働によって救済しようとするソビエト政府と、それによって不幸のどん底にまで陥れられてしまったある少年の姿が時には荒々しく、そしてまた時には瑞々しくも描かれていきます。何よりもこの浮浪児役の子供たちがあまりにも自然体な動きを見せ、特に一つの建物に何十人という数の浮浪児の子たちが集まって合唱するシーンは圧巻です。モンタージュなどそういった難しい技法のことはよく分かりませんが、ストーリー性もちゃんとあるし、しっかりとした映画作りになっているので退屈することなく純粋に面白いと思えました。ソ連映画というとやたらプロパガンダ!プロパガンダ!のイメージが強いですが、これはそんなこともほとんど気にならずスムーズに観ることができて良かったです。
8点(2004-12-30 21:43:32)(良:1票)
352.  死滅の谷
「第七の封印」+「イントレランス」というところでしょうか。魔法・死神・ゴースト何でも御座れの超絶ファンタジー。特に幽霊たちが行列を成して冥界へと旅立って行くシーンが圧巻で、1921年という時代にしてこの物凄いイマジネーションの連続は、さすが後にあの名作「メトロポリス」を撮る人だけのことはあります。(Der Mude Tod=疲れた死神)原題が指し示す通りこの映画の死神は自分の役目にウンザリして嘆き苦しんでいるという、ベルイマンの映画に出てくる死神とは打って変わって好印象。物語の底辺にあるのは死のイメージで、テーマはずばり愛の力だと思います。何とも摩訶不思議で観終わった後に不思議な印象の残る、まるで夢のような映画でした。
8点(2004-12-30 12:19:02)(良:1票)
353.  いばら姫またはねむり姫
同監督の他の作品群と立て続けに観てしまったせいかここで集中力が途切れたのか(さすがにそれはないだろうけど)、普通に面白い作品だなーと思いました。さすがに前作「不条理三部作」などに比べるとちょっとインパクトは薄いけど、チェコのトルンカスタジオで撮った川本さんの西洋物ということで凄く新鮮な感じがして良かったです。こういう一つのものに限らず多彩なジャンルを手掛けられるのってやっぱり凄い才能ですよねえ。中盤ではまさか人形であんなことをするのかとドキドキしてしまいましたが、これもまた普段実写で見慣れている分、人形でやられると逆に新鮮味があります。最後のナレーションの台詞もひねりが利いていて良く、是非ともまた観たいと思わせられる作品でした。
7点(2004-12-29 21:10:48)
354.  火宅 能「求塚」より
"求塚"と呼ばれるある塚にまつわる男女の物語。「道成寺」同様、女の愛するが故に引き起こされる悲劇を描いていますが、不条理の物語というだけあって終盤の展開はやや僕には難しすぎました。しかしあの人形の色っぽさ、品格の高さはもはや芸術の域にまで達していると言っても良いと思います。「鬼」よりも恐ろしく、「道成寺」よりも切ないまるで至宝のような一本。
7点(2004-12-29 15:47:09)
355.  王将(1948) 《ネタバレ》 
良い映画だけど最後の泣かせ所がちょっとクドすぎる、なんて思ってしまうのは心が病んでいる証拠でしょうか?とか思っていたらまさかこれが実話だったとは…完全に参りました。最初はまるでアル中の映画みたいだったけど、後半の対局シーンは今にも居合でも始めそうなくらい凄まじい緊張感があった。ところで僕は八尾の朝吉さん以上に 将棋のルールもロクに知らない人間ですが、真の名画とはたとえ観客がそれを知らなくても楽しめるものだと思います。なのでやっぱりこれは良い映画です!(何やねん)。
7点(2004-12-29 00:32:10)
356.  プリティ・ベビー
本当にあんなもの見せちゃって良いの?という感じ。エグい世界だなぁ。ただそれだけのものを撮るからには、しっかりとそれなりの映像に仕上げているルイ・マルも流石。 はっきり言ってそれだけだと思いましたが。キース・キャラダイン演じるおっさんはあのストイック振りがなかなか好きだったのだけれど、後半はまるでリミッターが外れたかのようでしたな。
6点(2004-12-29 00:22:12)
357.   《ネタバレ》 
これは今までに見たどんな短編アニメよりもインパクトのある一本でした。「長く生きながらえた者は鬼になる」という意味深な言葉から、鬼になってしまった母親とその息子たちが繰り広げる壮絶な不条理の物語。弓を射る時の人形の勇ましさ、鬼の形相の恐ろしさと言ったらとても作り物とは思えない迫力。どこかコミカルな猟師兄弟の動きもユーモラスで、雰囲気を盛り上げる三味線の音楽も秀逸です。
[映画館(字幕)] 10点(2004-12-26 20:30:30)
358.  となかいロビー 炎のランナー
さすがアードマンにハズレ無し。躍動感あるアニメーションに、ユーモアとウィットに富んだジョーク。そしてハイテク。各キャラクターも個性があって良く、特に小さな胸を付けたメスのトナカイ・ドナーが色っぽいです。他にも年寄りのトナカイ・オールドジングルや、最後の方に出てくる謎の実況解説・雪男と雪だるまが脇役ながらも良い味を出しています。パロディ満載の続編「伝説の勇者」も秀逸。主人公のロビーは個人的にアードマンで「ウォレスとグルミット」のグルミットに次ぐ名キャラクターになりそうです。
8点(2004-12-25 20:12:34)
359.  三十四丁目の奇蹟(1947) 《ネタバレ》 
何と、まだ見ぬこんなにも素晴らしいクリスマス映画があったとは!クリスマスのWOWOWに感謝。これはおそらくサンタクロースに限らず、現実に囚われすぎてしまい信じることを忘れてしまった人々の悲しみを訴えかけた作品だと思います。特に母親(モーリン・オハラ)が自分の娘(ナタリー・ウッド)に「サンタさんなんて居ないのよ、あのサンタクロースは私が雇ってクビにしたわ」などと説明するシーンには唖然としてしまいました。そういう意味でこれは案外純粋な子供には見せられない映画なのかもしれません、なので個人的には是非とも夢を見ることを忘れてしまった大人の方々に観て貰いたいです。基本的には僕もサンタクロースを信じていない人間ですが、この映画を観てまた久しぶりに信じたくなりました。それにしても最後のあんな裁判がまかり通るのは世界広しと言えどもアメリカ映画の中くらいでしょう、そんなアメリカ映画の良さを再実感したのでした。
8点(2004-12-25 20:07:46)(良:1票)
360.  砂の城
コ・ホードマンの映画は温もりがあって子供も楽しめる一方で、ポエティックな面も持ち合わせていて大好きです。この映画では自分が子供の頃に遊んだ砂遊びを思い出させます。何でも自由自在に好きな物を形作ることができる砂、次の日に訪れてみるともう影も形も残っていない公園での砂場の光景と、最後の砂の城の運命がダブります。まるで一瞬の間の夢だったかのように…、子供心に想像力をくすぐられます。最初は不気味でグロテスクだと思っていた生き物たちにも次第に愛着が湧いてくるから不思議。
8点(2004-12-25 00:00:19)
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