361. サイドカーに犬
《ネタバレ》 非常に面白い作品でしたが、少女がめちゃ可愛いでした。 ”思いでぽろぽろ”や”ちびまる子ちゃん”みたいにノスタルジックで不思議で、 終わった後にはなんとも寂しくなる不思議な映画でした。 夏が終わってしまう寂しさでしょうか。いろいろだと思いますけど、 印象深い作品でした。 よう子さんも自由奔放で魅力のある不思議な女性でした。 [DVD(邦画)] 7点(2012-02-28 22:22:18) |
362. 幸せのちから
《ネタバレ》 ほんと見るのも辛いシーンが続いて溜息が出るほどだった。 ギリギリの極限状態まで描けていたと思う。辛かったけど それだけ最後の感動がある。最後の喜びを現す場面はとにかく素晴らしい。 ただこの映画は深刻な社会問題も見せていると思う。 そういう中で自分だったら途中で行き倒れてたと思う。 道を渡る場面の危なさはホントに命がけで、あの状況で自分は生き残る自信がない。 高額のミシンを売るのも大変だ。 [DVD(吹替)] 7点(2012-02-28 22:15:24) |
363. デッド・メアリー 鮮血浴
《ネタバレ》 (2009年の映画メモより) 物語の最初から仲間達のギスギスとした感じが漂っている。 観ている自分の側まで居づらい感じがした。 なんかピリピリしてるようで、登場人物の皆さんたち。 人里から隔離された空間とは恐ろしいものです。この作品でも殺し合いになってしまいました。 隔離された空間とは、人間の恨み妬み負の感情が形となって表に表れやすいのでしょうか? 都市伝説というものは実に恐ろしいです。生霊めいたものが生き生きとあるようです。都市伝説そのものが命をもって存在しているという、、、社会のとても暗いものが表れています。 この映画を観ると、一見は仲の良い友情の裏側にも潜む憎悪や嫉妬が分かりやすい形で怪物化しているように見えます。 「人の恨みが一番怖い」というホラーです。 まぁ、こんな作品観なくたって仲の良い連中同士でさえ恨みや嫉妬が渦巻いている事なんて、自分の過去の実体験で分かり過ぎる事なんですけど。 まぁ、どうって事の無い作品なんだと思いますけど、嫌な気分です。 [DVD(字幕)] 4点(2012-02-27 22:45:53) |
364. デッド・サイレンス(2007)
《ネタバレ》 (2009年映画メモをもとに) なかなか。 思ったよりも面白かったです。 「ソウ」はシチュエーション映画ですから、同監督でもシチュエーションを抜いちゃうとこんな感じなんだと思います。 腹話術って面白いですし、魔術めいて奇妙なのでホラー映画向きなんだと思います。 この人形は怖くないですけど目が不気味です。強いていえばオバちゃんも怖くないんです。 ただ、急に出てくるのが怖いだけでした。 でも「人形の目が怖い」っていう子供がけっこう多いので、子供に見せると夜中に何度もトイレに起こされる恐れがあります。 子供にとっては怖い「人形の目」が沢山出てきますので、一応参考までに。 奥さんはセクシーだと思ったんですけど、どん引きしました。 葬儀屋さんは人が良かったんですけど、こういうホラーって主人公が周りの人を巻き込んでいる感じでムカつきます。 ふざけている感じの警官がムカついたけど。 廃劇場の雰囲気が良かったです。町の廃れている感じも良かったです。 テーマ曲もエクソシスト風に戦慄が走る感じです。 普通に面白かったです。 [DVD(字幕)] 5点(2012-02-27 22:24:59) |
365. バタリアン4
《ネタバレ》 (2009年映画メモをもとに) やっぱり低いんですね。でも、そんなに糞でもないです。 チェルノブイリが映ってますが荒涼としてました。不謹慎ですがやっぱり汚染されている印象が根強いですから、そういった場所でゾンビ映画をやるのは効果的なんだと思います。 研究中のゾンビですけど、頭上から脳みそが3、4コ形のまんま落って来たんですけど、ボインボインってゴムボールみたいで印象的でした。 あと、メカゾンビがカッコヨカッタデス。培養器で眠っているところがカッコイイです。そこから放たれる青白い灯りが美しかったデス。 1作目は学生の頃見ましたが、あれほど強烈な存在感はありません。 どうでもいいですが、バイオハザードみたいなので影響でも受けたんでしょうか? そういえば巨大企業がアンブレラみたいでしたが、、、僕の気のせいでしょうか。 あと、ターミネーターから凄い影響を受けていません?そんな感じがしました。 おもしろかったですけどね。 [DVD(字幕)] 4点(2012-02-27 22:07:33) |
366. ゴーストシステム
《ネタバレ》 (2009年の映画メモをもとに) 女子高生ホラー。 この手作り感というか、学芸会のビデオで発表しそうな感じがたまりまへん。 もう愛嬌です。 逆に僕は廃墟が好きなので、山奥の廃墟に居心地の良さを感じてしまいました。 あのドーム型の廃墟とかけっこう良いです。 ドーム型の廃墟と少女がマッチしています。 ただ、屋根のタイルが美少女の頭の上に落ちてこないかと心配してしまいました。 けっこう怖いかと思ったのですが、「貞子モドキ」が出てきたときに爆笑しそうになりました。もちろんしなかったですけどね。 凄いチープなシステムも心地いいです。もう愛嬌です。 また、少女が非常に可愛いです。 だいたい女子高生ホラーなんてセーラー服を無理に着て、本当に女子高生だか怪しいところですが、この少女は本当に中学生と高校生の中間くらいの少女らしさが全体から漂います。ホラー映画の中にも清純ぽい雰囲気が感じられます。 この作品では、清純で潤いのある少女だけは確かに楽しめるのが救いです。 だから廃墟も印象に少しだけ残ってます。 あと親友の彼氏で、それが金髪のヤンキーかと思ったら、意外と優しいイイヤツだった。 しかしここまで才能のない映画は珍しいです。チープです。どうして映画の仕事が出来るのかなあ? [DVD(邦画)] 2点(2012-02-27 21:55:28) |
367. ヴァン・ヘルシングVSスペースドラキュラ<TVM>
《ネタバレ》 (2009年映画メモより) つまらないです。 タイトルとパッケージから物凄いB級ホラーを期待したんですけど、B級映画の中でもメガつまらない。 3000年という、超未来な設定なのにぜんぜん未来に見えて来ない。 しかも、ドラキュラとヴァン・ヘルシングの末裔が何故か宇宙で宿命の対決! なぜ宇宙なのか!?世紀を超えた運命の巡り会わせか!? エイリアンをパクったかのようなSF設定。 なのに古典映画から抜け出したかのような古いドラキュラ。 棺桶まで古典的な怪奇映画風なもの。 つまらない!つまらなすぎる! SFとヴァンパイアとの融合度はかなり低い。 (※これを某ネットレンタルで借りたんですが、ディスクが超傷だらけだった。どうやら以前に借りた誰かがディスクの盤面で「雑巾がけ」したらしい。本編のあまりのつまらなさのためか・・・) [DVD(字幕)] 2点(2012-02-27 21:42:42) |
368. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生
《ネタバレ》 凄いリアリズム! リアルなホラーが好きな僕にはもう大満足! モノクロ映像でこそ出せるこの雰囲気、とても素晴らしい。 変な静けさも不気味。 淡々とした雰囲気が効果的。 そこで起こっているゾンビ現象を見事に忠実に描いてみせたゾンビ映画の超傑作! シンプルなほど伝わりやすい。 派手なメイクなんて無くても、恐怖感が見事に描かれている。 また、影がとても不安な感じが出て、恐怖演出として良いです。 ゾンビが大量で襲ってくるときの迫力!そのときゾンビらが木を叩いてバタバタと音をたてるんですけど、その時のハンパ無さが異様。絶望感がとても凄い。 いや~、この作品では「ゾンビ」ってものがホントに忠実にリアルに描かれています。 モノクロ映像がここまで成功しているとは。 [DVD(吹替)] 9点(2012-02-27 00:48:56) |
369. ダンス・オブ・ザ・デッド<TVM>
《ネタバレ》 お先にレビューで失礼します。 (2007年のメモより~) 気持ち悪い映画。後味も悪い。 トビーフーパー監督で、映像がかっこいい部分もあった。 でも変なノイズが入って少し意味不明。 ドラックをやって車を走らせて、トリップしているところはサイケデリックで、 ロストハイウェイを少しだけ思わせる。 ショーの雰囲気や夜の街の雰囲気は退廃的で、みんなゴシックファッションで装っていたので、ゴシックっぽい雰囲気が個人的に好かった。 主演の男の人がカッコいい。 (~2007年のメモより) 追加:余談ですがこの映画だったと思いますが派手なバンが出てきて、 同じ週にレンタルした映画(タイトル忘れた)に全く同じ柄のバンが登場するという偶然が起こってビックリした記憶が。 [DVD(字幕)] 6点(2012-02-27 00:37:45) |
370. IT/イット〈TVM〉
《ネタバレ》 これは非常に見ごたえのある作品です。 なんたってスティーブン・キングの小説の雰囲気が見事だと思う。 僕がスティーブン・キング作品の映画版に求める雰囲気そのものです。 平穏でノスタルジックなアメリカの町の雰囲気が心地よい。 そしてスティーブン・キングの映画にある少年時代はなぜこうもヤバイのでしょう。 誰しも心に持つ少年時代の風景が忠実であると思います。 少年時代は永遠に続くようであり、まるで冒険のような毎日です。 そして強い友情があり結束があり、強敵と立ち向かうその美しさ。。。 スタンドバイミーでも少年時代がヤバいのですが、この作品も地味にヤバイです。 非常に良いです。 それからピエロ(イット)の強烈な邪悪な存在感です。 あれは子供の持つ恐怖の象徴を上手く表してると思います。 笑い声とか表情は忘れられないです。迫力あります。 実は高校のころにレンタルで見ていますが、シャワーシーンが強烈に忘れられないです。 それから橋の下の森の場面が、自分の中では子供の頃の近所の遊び場と被りまして、強く印象に焼きついています。 サーカスの音楽は異様過ぎます。かなりブッ飛んでて怖いです。 日常に存在するピエロ(イット)がヤバ過ぎます。 そして大人になっても、見えないものに対する恐れがあれば、大人になったって冒険はあるみたいです。 子供の視点での恐怖と妄想的なところ、それが大人になっても引きずる感じが凄く出てて良いです。 イットは死なないのだと思います。 それは人の子供の心の中にあるものだと思うからです。 長い。しかし僕はそこが良い。キングの映画なら。 [DVD(吹替)] 7点(2012-02-27 00:26:53)(良:1票) |
371. コンタクト
《ネタバレ》 前半はSF映画として非常に面白く、後半はスピリチュアル映画で終わった。 そこが良いです。 科学から精神の世界へ・・・といった感じだった。 SFから精神の世界は2001年宇宙の旅を思い出します。 また未知との遭遇みたいでもあります。 ただただ幻想的な風景が美しく、宇宙の大きさよりも精神世界の壮大さを感じる。 そこに神のような大きな存在を描いているのだと思います。 宇宙とは人の無意識に存在するという考え方がありますが、 この映画もまた内面世界のようでした。 人間の固体を超えた感覚です。 「言葉ではとても説明できない これは詩よ」といった台詞では、 その表現に凄みを感じる。 それとは別に我先にと勢力争いの醜さがあった。 上司の出しゃばりもだいぶイラついたけど、神を語る狂信者が攻撃の手段にでるのは許せない。 エリー・アロウェイが遭遇した美しい光景とは真逆だ。 [DVD(吹替)] 8点(2012-02-27 00:13:29) |
372. インシテミル 7日間のデス・ゲーム
《ネタバレ》 ”ソウ”や”キューブ””バトルロワイアル”など、過去のヒット映画からの影響を感じます。 シチュエーション映画で、 シチュエーション的には良いですよ。 あの隔離施設の雰囲気は良いです。外観も良いです。 さまざまなオブジェも良い。 アル中のおじさんが良い。 スプラッタも適量に。 帰りは徒歩かよ。1億円は投げねぇだろw [DVD(邦画)] 4点(2012-02-27 00:03:28)(良:1票) |
373. ボディガード(1992)
《ネタバレ》 残念なことにホイットニーヒューストンが亡くなってからの鑑賞となってしまいました。 素晴らしい映画です。とても感動できるラブストーリーの映画です。 ケビンコスナーが非常にカッコいいです。 彼の理性的なところに非常に惹かれます。 男らしいです。またプロ意識も高いので憧れてしまいます。 ホイットニーヒューストンは非常に女性らしく、それをガードする男らしさという関係がまた素敵なんだと思います。 このボディーガードをまだ中学生のガキの頃に観たときにはホイットニーヒューストンはおばさんだなといった印象でしたが、今観てみると非常に若くて綺麗なお姉さんだったので、そのイメージのギャップに時代の流れを感じてしまいまいた。 授賞式の緊張感は張り詰めていて素晴らしいです。 サイコな異常者、雪山の別荘、渦巻く陰謀、、、サスペンス映画としても面白いです。 異常者(熱狂的なファン)は非常にサイコな雰囲気が漲ってます。 熱狂的なファンの愛と相手を想う純愛との違いがこの映画にはあると思います。 ”アイドルを愛する”と”人間を愛する”は全く異なるものでした。 また仕事関係と恋愛の間で揺れ動く心が面白いです。 90年代の素敵な年代が感じられます。 また主題歌で爆発的な感動が生まれます。先日も駐車場に車を停めた時、偶然に車内のラジオでこの主題歌が流れ、その場で目を瞑って聴きいってしまいました。ホイットニーの歌うこの主題歌は偉大に思います。 [DVD(吹替)] 8点(2012-02-24 02:08:13) |
374. ALWAYS 三丁目の夕日
《ネタバレ》 映画版の3丁目には沢山の優しさと感動と希望があった。 ただ子供の頃に原作漫画を読んでいたけれど、その雰囲気とはあまり重ならなかったです。 はたして昭和とはこのような感じなのでしょうか? なんだかゲームみたいな、ファイナルファンタジーみたいな昭和ですね。 絵に描いたような昭和風景は空想という言葉がぴったりくる気がします。 原作漫画にも幻想的な雰囲気が漂った感じがしましたが、この作品のファンタジーとは異質な気がします。 温もりとともにある哀愁、暗さや妖しさ、闇の怖さ、不気味さがもっとあると思います。 夕方になると変な影ができて、不安で寂しかったりすると思います。妖怪がいたり、妖しい現象があったりすると思います。 原作漫画ではそんな雰囲気だったと記憶していますが、気のせいだったかもしれません。 原作漫画で印象に残るのは死の色濃さです。 この作品には情緒的な寂しさがあまり無かったかもしれません。 原作漫画の感動のさせ方はもっと自然に来るものだと思います。 この映画版ではドオっと感動が来るので、そこがまた良いのかもしれません。 暗さが無いのも、ファンタジーとしてそっちの方がいいのかもしれません。 ただ今の時代に必要とされている要素が沢山詰まっていると思います。 その一つは家族かもしれません。 この作品でも家族は重要なテーマであるように思われます。 とくに血の繋がった親子よりも、心の繋がりこそが親子であるというのはこの作品でそうなんだと思いました。 文学先生の茶川と子供との再会は感動的です。観ないと人生損しますレベルの大爆発感動です。 見えない指輪をはめる場面はまた感動的で素敵です。 東京タワーは人々の未来への希望が感じられ、見ている側もパワーをもらえます。 まさに今のスカイツリーと同じ状況です。 ただ素直に感動できなかったことが、テレビをみんなで観ているときの一体感、あんなの嘘だよ~。今はハイビジョンですけど。 原作の時代は経済成長の希望に燃えていましたが、今は物質的な豊かさは頂点に来て経済成長も壁が見え、必要とされるのは心のファンタジーです。それがこの映画だと思います。 ファンタジーだからこそ今の人々に夢や希望を伝えられるのではないでしょうか。 余談だけど堀北可愛すぎ。田舎っぽさとホッペの赤さが可愛さを増して、今の堀北より可愛い健康少女でした。 [地上波(邦画)] 7点(2012-02-24 01:58:11)(良:1票) |
375. マッドマックス サンダードーム
《ネタバレ》 荒廃しきった未来都市に痺れる。 この砂埃の荒れ果てた雰囲気・・・北斗キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! サンダードームが見えたとき、男なら血が騒ぐのでは。 この映画の舞台セットにお金のかけ方はハンパではないし、雰囲気作りはCGで誤魔化さないので、 埃っぽい雰囲気は最高。 マックスのクールさは相変わらず。 この映画は子供の頃に観てたんですが、追放される場面と、豚の群れに吊るされる場面は当時は非常にショッキングでトラウマの記憶でした。 その場面と20年ぶりくらいに再会できて感動してます。 ジャギを筆頭とする北斗のザコキャラ風も多く出てきてバイオレンス・ファンタジーは盛り上がります。 ただ子供たちのジャングルみたいなのはマッドマックスには少し異質に思われ、 そこから戸惑いました。 子供たちがうるさかったです。 そのジャングルの場面も別の映画だったら最高の雰囲気ですが。 しかしそこからが上手く進みます。 バータータウンに戻り、脱出する場面は労働から自由への脱出みたいなものがあってなんか良いです。 それから乗り物が非常にカッコいいです。まるで「熱い心ぉ♪クサリでつないでもぉ~♪今は無ぅ~駄だ~よぉ♪」といったあの神曲の歌詞がまた聞こえてきそうです。 そしてターミネーターのようにカッコ良すぎる余韻を残す終わり方がまた溜まりません。 エンディングのレトロなロックも哀愁があって良いです。 この永遠のような雰囲気で終わるところが素晴らしいです。 [DVD(吹替)] 7点(2012-02-24 01:38:33) |
376. シービスケット
《ネタバレ》 競馬や馬が好きならば評価も変わるんでしょうね。 それぞれの登場人物の逆境を描き、未来は死んだものに見えましたが、 そこで徐々に未来が明るく見えてくる感じが良いです。 何度も逆境に襲われ、誰もが不可能だと思ったところでまた希望の光を少しずつ見出してゆく。 余談ですが「生きてるものを怪我したってだけで殺すことは無いだろう」そんなこといってますが、 これは映画でも「比較的よく出来た映画を、特定の価値観だけでその価値を殺すことは無いだろう」ってことなんだと思います。 温かみのあるノスタルジーなアメリカの感じがなかなかいいなと思います。 この映画のなんともいえないアメリカンドリームな感じは男心をくすぐります。 しかし追い抜かれても気持ちいという心境に至れるというのはなんか素敵です。 最後のあれは友情ですか。最高ですね。 [DVD(吹替)] 8点(2012-02-24 01:22:18)(良:1票) |
377. ドラッグストア・カウボーイ
《ネタバレ》 ドラッグの世界の再現度が神がかっていると思います。 ドラッグやったこと無いけど、なんとなくそんな気がします。 またこの作品は非常にカッコいいところがある。 堕落しても真直ぐに衝動で生きるところに惹かれるところがあるのかもしれません。 人の心の闇が、生きることに伴う苦しさといっしょになんとなく気づかされる。 社会に嫌われたところで生きる彼等の人間模様が面白い。 そしてなんとなく自然な感じで良いです。 別に自堕落なだけで楽しそうではないし、羨ましいとも思わない。もちろん幸せそうでもない。 しかしそこには何かの繋がりがある。 それを見るのはとても面白いし、その繋がりは何かとても大切なもののような気がします。 「いったん手を出したらとりこになる」といって教典の上に置く。それはなんだろうか。 まるで宗教も「人がすがる」という意味ではドラッグと似ているといっているかのような、そんな感じを受けました。 だから神様を崇拝している人にとって、その「神」とは自分に都合の良いものだったりする場合がある。 この映画のドラッグをやってるような感覚とカッコ良さは好きです。 [DVD(字幕)] 8点(2012-02-21 01:54:45) |
378. 聖者の眠る街
《ネタバレ》 とても悲しい、しかし全てを超えた友情の物語。 大都会マンハッタンの片隅、ホームレスの視点を見事に描き、 彼等の置かれている状況をリアルに伝える。 世の中から取り残され、それでも仕事を見つけ、 誇りと希望を抱き生きた人物のドラマ。 様々な悪、腐敗もよく伝わります。 映画に出て来る警察なんてほぼ糞です。 そのどうにも上手くいかない感じが、、、まったく間逆に働きます。 上手くいっていない要領の悪さと、回転の鈍さとか、 アホなのに権力だけかぶった様とか、 規則に縛られた盲目的なまでに動きの悪さ、、、 そういった腐敗もいいところのダメ体制、、、 あ、映画の話です。 でも都会に生まれた聖者の物語は そのダメ体制の犠牲になった。 そして友情は、その体制のあり方で 引き離された のだと思います。 しかし本当の友情は永遠である、と。 肉体の死はそれを隔てない。 心は死なない。 物語はこの先も続く、いかなる悪も状況でしかない。 絆は絶対にどんな力をもってしても踏みにじられない。 それを胸に抱いて生きて行くって事は! 一人の「物語」は誰によってもかき消すことは出来ない。 ジェリーは「“物語”は“生きる”ってことだ」といった。 (後日、読み返したら上の文章はクサ過ぎと判明しましたがそのまま掲載) [DVD(字幕)] 9点(2012-02-21 01:53:08) |
379. 斬撃 -ZANGEKI-
《ネタバレ》 これは夢の共演です!沈黙のゾンビ討伐作戦!ゾンビVSセガール!この夢のような映画を知って僕は早速DVDを購入してしまった。・・・・ しかし内容はというとバイオハザードのパクリの失敗といった感じ。 セガールはハンターですがかなり偉そうで大きな顔してます。 「頼りがいがある」ではなく「偉そう」です。この両者の違いは、彼等の方向性ややってることに観客である自分が賛同できるかどうかで決まってくるのかもしれません。 ・・セガールがひたすらゾンビを切り倒してゆく日本刀討伐アクションだと思ったら失敗します。 今回のセガールは態度がでかいので動きも遅く感じます。 アクションを徹底させるならストーリーも他の登場人物も取り払ってしまえばよかったのでは。 ゾンビハンターの視点をメインに描けなかったのでしょうか? それにセガールのアクションはとくにカッコ良くないし、正直やる気も感じませんでした。 それはセガールの責任ではなく、製作者やこの映画の方向性のためかもしれません。 セガールの心の声「はぁ、、、ガキっぽい仕事。なんで俺がやってんだ」かもしれません。 まあそこら辺は僕の妄想ですが。 正義のセガールが怒るかもしれませんが、もっとアクションは早送りとか、血しぶきのCGとかで誤魔化せなかったのでしょうか? アクションだけカッコ良ければ成功の映画ですが、それが出来ていません。 登場人物の魅力の無さ、セガールがリーダーを務める部隊の魅力の無さ、ゾンビ映画としての魅力のなさがあります。 多くの場面が暗い建物内や病院内を舞台としているために、状況がつかみづらく、どの場面もこれと言って状況が生きてきません。 死体が沢山吊るされている部屋だけです。 ゾンビはゾンビで言語能力や戦略的な知能がみられるし、身体能力も抜群ですが、 24週後など・・・の近代ゾンビたちにくらべると、「ゾンビの迫力」とか、「ゾンビの描かれ方」「ゾンビとしてのあり方」が微妙です。 ゾンビっていうか、感染したらヤンキーになる、みたいな。 単調に思える展開も辛い。 ただ救いなのはセガールが出ていたこと(酷いことも書きましたが)。 ゾンビ映画とセガール映画の融合の新しさ。 セガールの存在感と大きさは今回も駄作の中で少し感じられたと思います。 ジャケットもカッコ良く購買意欲をそそるものです。邦題も不思議と決まっちゃってるんですね。 [DVD(字幕)] 4点(2012-02-21 01:50:47) |
380. ホワイト・ライズ
《ネタバレ》 平均点が比較的に高くない作品なので軽く見るつもりでダルく鑑賞。 時間軸?が自分には複雑に思えて、そこで巧妙さを出してるような感じが少しだけしました。 ここまで気取ったシャッフル映像で見せられると、観客が遊ばれているかのようです。 婚約者に渡された薬のせいでトリップしてるのか?デイビッドリンチの映画のマルホランドドライブか?など連想しながら見ていました。 スタイリッシュに感じるカット?がなんだかクールで不思議です。 音楽も不思議な時間の流れを作ります。 二人の美女に惑わされ続けましたが、サスペンスのような味付けが謎を呼び、引き込まれます。 ミステリアスな雰囲気の中で異なる二人の美女は美しく惑わし、男は迷宮に溺れるかのようです。 中国の出張に旅立てずにどんどん遅れてゆくのは、まるで試験や仕事に遅刻する夢を見ているかのような焦りと心地悪さがあります。 嘘を告白し終えてパズルがぴったし合った最後の感動はしっかりとしたものです。 ダルく見たのに集中力がけっこう持続したのは、引き込まれる不思議な力が働いているからだと思います。 利用された鶏男は可哀そう過ぎだと思いました。 今後、友情がどうなってゆくのかがまた気になりますけどね。 [DVD(吹替)] 6点(2012-02-11 01:13:59) |